赤ちゃんの視力。家庭でセルフチェックできる方法と視力の鍛え方

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2017/11/13

赤ちゃんの視力セルフチェックをしているママ

生まれて間もない頃は視力が発達していないので確認することは難しいですが、生後6か月頃になると、家庭でセルフチェックができるようになります。

赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら、以下のことを確認してみてください。

赤ちゃんの視力をチェックしよう!セルフチェックの手順

赤ちゃんと目が合わなかったからと言って必ずしも異常とは限りません。赤ちゃんはその時の気分で興味のある方を向くからです。

赤ちゃんは片目を隠して嫌がるのはおかしいことではありませんが、左右に極端な差がないかどうか注意してみましょう。

確認してみて気になるようなことがあれば、小児科や眼科で相談してみると良いでしょう。

まず赤ちゃんに呼びかけてみる

声のする方を見ると思いますが、そのとき目が合うかどうか確認します。

赤ちゃんの目の前でおもちゃや布などを左右にゆっくり動かしてみる

赤ちゃんはそれを目で追いますか?

左右に動かしたおもちゃなどを目で追うとき、両方の目が連動して同じように動いているかどうか確認しましょう。

片方の目を隠して目の前でおもちゃや布を動かしてみる

両目とも試してみて、左右で大きな反応の違いがないかどうか確認します。

赤ちゃんをフラッシュをたいて写真撮影してみる
撮影した赤ちゃんの黒目の中に、フラッシュの光が映りこんでいるかどうか確認してください。

蛍光灯などの光に対して、異常にまぶしがったり嫌がったりしないかどうか、改めてチェックしてみましょう。

弱視のチェックは3歳児健診で行います

多くの赤ちゃんが3歳頃になると視力が0.5程度まで発達します。

3歳児健診で「視力」の項目が初めて追加される場合が多いですが、それはこの時点で0.5の視力があれば就学時までにほとんど問題なく視力が発達するためです。

多くの自治体では、3歳時健診の視力チェックで、一般的な視力検査と同じように、輪の切れ目を指で示す方法で行います。

この頃になればある程度のコミュニケーションがとれるので、弱視など眼の異常にも気が付きやすくなります。

「弱視」とは病気ではなく、視力の発達が遅れてしまっていることを言います。弱視の原因としては以下のようなものがあります

斜視弱視
片方の目の視線がずれてしまっているために視力が発達しない状態
不同視弱視
片目が乱視(物が乱れて見える)などの症状があるために、視力が発達しないという状態
屈折性弱視
両目に乱視などの症状があるために視力発達が妨げられているという状態

まぶたが垂れ下がって瞳孔をおおってしまっていたり、白内障によって弱視が引き起こされている場合を除いて、その他の原因からなる弱視の場合は早期発見することで、早い段階から視力の発達を促す処置を取ることがき、弱視の改善が期待できます。

ただし、片方が弱視で片方が正常だと、なかなか検診でも気が付けずに発見が遅れてしまうことがあります。

普段から赤ちゃんの様子を注意して観察してあげてください。上記のような家庭でできるセルフチェックで3歳児健診を待たずに、視力の異常に気がついてあげることができるかもしれません。

万が一視力の発達に異常があった場合、早期発見が何より大切です。早く気づいて適切な対応を取れば、深刻な問題にならずに済む可能性があるからです。

赤ちゃんの視力を鍛えるためにはコミュニケーションが大切!

赤ちゃんは1歳までの時期に、脳と目で映像を調整し、見たものを記憶し始めるので、とても重要な時期です。

赤ちゃんの目の発達を促すために、視覚的に興味をひくようなものを使って遊んであげてください。

赤ちゃんの視覚伝導路は、常に物を見て刺激を与えられることによって発達します。つまり、赤ちゃんは毎日の生活で自然に物を見る訓練をしていて、その積み重ねでだんだんと物が見えるようになるのです。

適度な刺激が赤ちゃんの神経系の発達を促し、好奇心や集中力、記憶力を強めます。赤ちゃんの視力の発達のために、積極的にコミュニケーションを取ってあげましょう。

赤ちゃんに色を教えてあげて!

生後6か月頃になったら、コミュニケーションを兼ねて赤ちゃんに積極的に色を教えてあげましょう。この頃には色の認識や区別もできるようになっているので、見えている色とその名前を教えてあげるのに良い時期です。

いきなり色の名前を教えても覚えることができないので、まずはたくさんの色を見せてあげて、色の違いを認識させましょう。

赤ちゃんはたくさんの色を見て、その色の違いを認識して脳にインプットします。そして、その色と色の名前を結び付けていくのです。

色の名前を教えるのには、赤ちゃんが認識しやすい赤、青、黄などの原色から始めてみると良いですよ。赤ちゃんと遊ぶときやお散歩するときなどの話しかけの中で、物に興味を持たせながら、その物の色も口に出して教えてあげてください。

「赤い車」や「黄色いバナナ」など、物の名前とその色を一緒に言うのがポイントです。洋服やインテリア、おもちゃなどがカラフルだと、そのように話しかけやすいですね。

赤ちゃんが少しずつ色を覚えてきたら、色のついたシールを手に持たせて、紙にいくつかの色の物を描いて、同じ色のところに貼らせる、という遊びも楽しく色を覚えられます。

テレビやスマホの見せすぎは気を付けよう

赤ちゃんが泣いてしまったり退屈してしまったときに、テレビやスマホを使ってあやすこともあるでしょう。

赤ちゃんの視力は弱いですし、長い時間ひとつのものを凝視し続けることもできないので、あまりに長時間でなければ、視力的にはさほど問題はないと言われています。

ただし、眼球や目の周りの筋肉を使いすぎることが視力低下の原因であると考えられているので、見せるときは明るいところで、できるだけ短時間にとどめましょう。

スマホやテレビの見せすぎは、”視力”よりも”コミュニケーションの面での障害”につながる可能性があります。一方的に流れてくる情報に受け身になってしまい、自分からコミュニケーションを取ることが少なくなります。

そのため、他の赤ちゃんと遊んだり、意思表示をすることが苦手になってしまう原因となります。集中力や記憶力も磨かれなくなってしまいますので、スマホやテレビに触れる時間はなるべく短くした方が赤ちゃんの将来のためですね。

赤ちゃんと楽しくスキンシップしながら、視力の発達を応援しよう

生まれたばかりの赤ちゃんは、ほとんど物が見えないですし、色もよくわからない状態です。でも、赤ちゃんは生まれた時から視力を鍛え始めています。

よく見えていなくても、ママやパパのことを五感で感じて、コミュニケーションを通じて脳と共に視力を発達させますので、ぜひたくさんスキンシップをとってあげてください。

話しかけたり、笑いかけたりするときは、できるだけ赤ちゃんの顔の近くで。赤ちゃんの興味をひくような、カラフルなものをつかって赤ちゃんといっぱい遊びましょう。

また、赤ちゃんの好む明るい色をお部屋や洋服に取り入れて、赤ちゃんを安心させてあげると良いでしょう。

赤ちゃんの目の様子が少しでもおかしいなと不安に感じたら、小児科や眼科で相談してみましょう。

赤ちゃんの目の発達のため、また問題があったときになるべく早く対処するため、普段から赤ちゃんの目の動きや見え方に気を付けてあげたいですね。
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