赤ちゃんの歯固め!おすすめの選び方や安全・効果的な使用法
赤ちゃんのための「歯固め」の存在を、妊娠して初めて知った!という方もいるかもしれませんね。
もともとは、長寿の儀式として使われていたものでした。最近では、可愛いおもちゃの様な歯固めまで売られています。
おしゃぶりとは全く用途の異なる歯固め。一体どのような効果が期待できるのでしょうか?
お口に直接入れるものだからこそ、素材やデザインなども気をつけておきたいポイント。素材によっては長期間使用する事で、赤ちゃんの臓器へ悪影響を与える事も分かってきています。
ここでは、歯固めので得られる効果から安全な選び方などをご紹介します。
この記事の目次
赤ちゃんがかじるの大好き!歯固めについて
赤ちゃんは歯の生える頃になると、歯がむずむずしてかゆくなってきます。それは赤ちゃんが初めて感じる違和感でもあります。
赤ちゃんはその気持ちをまだ言葉で訴える事ができないので、お口を気にして泣き出してしまいます。理由がお口の違和感なので、ママがあやしてもなかなか泣き止んでくれません。
そこで、登場するのが「歯固め」です。歯固めは、赤かちゃんのそんな不快な感覚を噛むことで解消してくれる作用があります。
また離乳食がスタートする時期でもあるので、噛むという行為が顎を鍛える訓練にもなります。
使い始めのタイミングは、赤ちゃんの歯が生え始めた頃
赤ちゃんは歯が生え始める頃夜泣きをするようになったり、おしっこや空腹でもないのにぐずりだす事があります。
欧米ではこの現象を「teething pain」と呼びます。そう、赤ちゃんの歯が生え始めの時期で、感じた事の無い不快な感覚に、泣き出してしまうという現象です。
歯がはえ始める時期には 個人差がありますが、一般的に6ヶ月~7ヶ月頃と言われています。
気持ち悪い不快な感覚を止めるには、何かを口に入れて噛むという行為で解消させることができます。
ですから「歯がため」を使いだすタイミングは、歯が生え始めるこの時期に使い始めるのが、とても良いタイミングになります。
歯がムズムズ…お口が気になる時期は、歯固めで誤飲も予防!
6ヶ月頃になると、寝返りを打てるようになる子もいます。そうすると、赤ちゃんの景色は天井から地面に変わり、周りが見えるようになってきます。
周りのモノにも手が届きやすくなり、周りにあるものに興味をもちはじめます。そして触ってまずはお口にいれて確かめようとしたります。
歯がムズムズしているので、気になって何かを口に入れたいという気持ちになる場合もありますので、注意が必要な時期でもあります。
お口が気になって、思わぬものを噛んでしまうのであれば、あらかじめ歯がためを与え、周りのモノを口に入れないように促すのも良いでしょう。
歯の生え始めのサイン!?歯が生え始めた赤ちゃんの行動
赤ちゃんは歯が生え始めると、違和感のあるムズムズした不快感に。
よだれが多くなったり、口の中を気にして、指をお口でしゃぶったりするという行為が見られます。
生後6ヶ月の赤ちゃんは、まだ話す事ができません。ですからなかなかママも歯の生え始めのサインが分かり辛いと思います。
「もしかして!」と思ったら顎を鍛える練習にもなりますので、歯固めを渡してみると良いでしょう。
歯固めは誤飲も予防できる!
歯がかゆいと感じている赤ちゃんは、何かをお口に入れたくて仕方ありません。そのため周りにあるものを、お口に入れてしまう可能性があります。
小さな兄弟がいる場合、ママが気が付かない間に赤ちゃんのそばに小さなものが落ちている可能性もあります。
誤って赤ちゃんがお口にいれて、喉を詰まらせないためにも予め衛生的な歯固めを手に持たせておく事で誤飲予防にもなります。
歯固めの目的!おしゃぶりと歯固めの違いについて
歯固めの他に赤ちゃんがお口に入れるものとして、思いつくのはおしゃぶりです。
しかし、おしゃぶりと固めは全く目的が異なるものです。
- おしゃぶり
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赤ちゃんのおっぱいを吸う独特の口の動きに合わせて作られています。
- メリット:赤ちゃんがおしゃぶりを口にくわえる事で、赤ちゃんの精神状態が安定し泣き止んだり、眠りに入りやすい。
- デメリット:長期敵に使用すると歯の噛み合わせが悪くなってしまう。
いずれの調査もおしゃぶりを長期に使用すると噛み合わせに悪い影響を与えることを示している。
- 歯固め
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赤ちゃんの歯が生える時の不快感を解消させる目的で使われます。
授乳から食事へと移行する時期です。離乳食が進むにつれて、おしゃぶりから歯かために移行させてみるのも良いでしょう。
- メリット:使用する事で噛む訓練ができ、顎の発達をサポートしてくれる。
顎を鍛える事で、生えてくる歯とのバランスがとれ、歯並びを良くする効果も期待できます。
衛生管理には十分注意が必要!歯固めは掃除をすることも考えて選ぼう
歯固めは、直接お口に入れるものです。だからこそ、衛生管理には注意しておきたいですね。
可愛いだけで購入してしまうと、「お手入れが大変だった!」なんてこともあります。
例えば、熱に弱い素材ですと安全性の高い熱湯消毒ができません。特別な洗浄液でのお手入れでは、コストもかかりますし手間もかかります。また、水洗いができないような歯固めも、お手入れが大変になります。
外出中に落としてしまったり汚れが付いてしまった場合、洗う事ができないとお手入れが大変な作業になってしまいますし、拭くだけしかできないお手入れでは衛生的にも心配です。
歯固めを購入するのであれば、ママが手軽に掃除ができて負担にならず、赤ちゃんが使いたい時に準備がすぐにできるものがおススメです。
まずは、ママがお手入れをしやすいかを重視してからデザインを選びましょう。
お勧めの歯固めのデザインは、シンプルなもの
今は可愛いデザイン歯固めが沢山売られています。大人でも迷ってしまうほどです。可愛いから!と選んでしまうと、失敗だった…ということもあるので気をつけてくださいね。
せっかく水洗いや熱消毒ができても、デザインが凝りすぎ、溝が沢山あるような歯固めは、隙間に汚れがたまりやすく衛生管理が大変です。
購入する前に、 購入後に自分でお手入れをする事をイメージして、細かい汚れも取りやすいか?を考えてから購入してみてください。
心配であれば、お手入れがしやすいシンプルなデザインのものを選ぶことをお勧めします。
また、ジャラジャラと歯固めに付属品がついているものに関しては、持ちやすいのか?赤ちゃんの顔に当たらないか?注意して購入しましょう。
赤ちゃんは歯がムズムズしていて、ただでさえ不快な思いをしています。
簡単に赤ちゃんが自分でしっかり握れるサイズの歯固めを選んであげ、リラックスして使える様にしてあげましょう。
歯固めの素材は、肝臓や腎臓生殖器にまで影響することも
今は、世界中の商品がネットで簡単に購入できる時代です。歯固めをネットで購入する際に特に気をつけておきたいのが素材です!
子供の商品に使われる事もある「フタル酸エステル類という」素材が、長期使用する事で肝臓などに影響を及ぼすと懸念されています。
日本で厳しく注意されているような素材でも、海外では使われている可能性は否定できません。まずは、ママが購入前にしっかりとチェックする事が大切です。
「フタル酸エステル類」の影響が懸念されています
歯固めは、赤ちゃんがお口の中で怪我をしないよう柔らかい素材で作られている事もあります。その柔らかい素材を作りだす為に使われていたのが、塩化ビニールです。
この塩化ビニールに「フタル酸エステル類」が含まれている事があります。
「フタル酸エステル類」は、環境ホルモンとしても知られている物質で、長期的に影響を受ける事で肝臓や腎臓・生殖器にまで影響を及ぼすと言われています。
厚生労働省でも 「フタル酸エステル類」の使用については、使用量など規制をかけているほどですので、商品購入の際はどんな素材が使われているのか確認をして購入するようにしましょう。
お手入れ簡単!素材を意識したおすすめ歯固めを紹介
歯固めの中には、木でできた物。日本のお米を使った商品や天然ゴム・食用塗料を使った商品など様々な種類のものがあります。
材質にこだわった商品は、お手入れの際水洗いが難しい商品もあります。
ここでは商品の材質が明確化されおり、お手入れも簡単な商品を3点ご紹介します。
Smart Mom(スマートマム) 歯固めジュエリー
ママのネックレスでありながら、歯固めという画期的な商品です。ママの物が大好きな赤ちゃんにはもってこいですね。
ネックレスをお口に入れたがる赤ちゃんにはピッタリで、オシャレでありながらシンプルな形状でソフトな感触。
安全面にも考慮した素材でつくられており、フタル酸類・ラテックス・鉛・ビスフェノールA・ポリ塩化ビニルを含まないFDA承認の最高品質シリコンで作られているのが特徴です。
お手入れも、食器用中性洗剤 (食器洗浄機可)でできるのが手軽で便利です!
Smart Mom(スマートマム) 歯固めジュエリー
http://www.amazon.co.jp/dp/B0071VGP3M/?tag=192abc-22
リッチェル 歯がため ( かめさん )
カメさんの形が愛らしい音のなる噛み分け歯固め。ただ噛むだけの目的でなく、触覚・視覚。聴覚を刺激する、歯茎に優しい歯固めです。
赤ちゃんが握りやすく、凹凸で噛み分けを体験。音も出て、ママとカメさんを使ってお話ごっこもできそうな可愛い歯固め。
材質には、ポリプロピレン、エラストマーを使用。
電子レンジ消毒・熱湯消毒・薬液消毒ができ、簡単にお手入れができ、ケース付きというのも魅力的な商品です。
リッチェル 歯がため ( かめさん )
http://goo.gl/KblYUp
KJC ケイジェイシー EDISONselect カミカミBabyバナナ
「吸う」から「噛む」に移行するこの時期の赤ちゃんのお口のトレーニングを考えて作られている商品です。
凹凸ブラシが歯茎のマッサージをしてくれ、歯が生え始める時に感じるかゆさを解消してくれます。
持ちやすい形と、バナナの可愛いスタイルで人気の商品。
喉の奥まで入らないように安全面も考慮されており、ストラップ穴付きで、使わない時は立てておくことができるという細かい配慮がされています。
材質は、TPR樹脂。
電子レンジでの消毒・薬液も使用可・煮沸消毒もOKで、お手入れが簡単なのも嬉しい商品です。
KJC ケイジェイシー EDISONselect カミカミBabyバナナ
http://goo.gl/QO1PzK
歯がためを野菜で代用!メリットと気をつけたい注意点
赤ちゃんがミルクを吸う行為から、離乳食が始まり噛む行為に移行するこの時期。野菜スティックを歯固めの代わりに使う事もできます。
本物の野菜は、何より口に入れても安全!食べ物の味に慣れるのにも良い経験になります。ただし、注意しておかなければならないこともあります。
野菜スティックで歯がため。お勧めの野菜と避けたい野菜
野菜スティックには、ニンジンやキュウリがお勧めです。
一口でたべられないサイズ、また噛みきれない太さにきってカミカミさせてあげましょう。
ただ、セロリの様な繊維の多い野菜は、喉に詰まらせてしまう可能性がありますので、使わないようにしましょう。
避けたい食材は、ずばりスルメ!塩分の無い食材で歯固めがおすすめ
噛みきれない食べ物という事で、日本では歯固めにスルメを用意する事もあったようですが、今ではあまりお勧めできません。
なぜならスルメには塩分が含まれているからです。
食べ物に慣れていない赤ちゃんに塩分の強い食材を与えてしまうと、どんどん味の濃いものを好むようになり、大人になったときに高血圧のリスクが増えます。
まだ臓器の発達が未熟な月齢なので塩分が臓器の負担になってしまいます。塩分のある食材を歯固めとして使用するのは、避けましょう。
喉を詰まらせる原因になる事もある!かじっている時は目を離さない事
野菜スティックは、あくまで野菜です。
折れてしまったり、つるんと喉に入ってしまったりして、喉を詰まらせる可能性がある事を忘れないようにしましょう。
野菜スティックを手に持たせる時には、必ず1人にする事なくママが見ているそばで渡すようにしましょう。
もしも、野菜が折れてしまったとしても、飲み込んだりしないように。すぐに対応できるように注意して渡しましょう。
お気に入り歯固めを見つけて、赤ちゃんもママも楽しい時間を
いかがでしたか?
歯固めは、赤ちゃんを不快な気持ちから泣き止ますだけでなく、赤ちゃんが食事を始めるためのお口の準備体操をしてくれるという働きもあります。
必ず使わなくてはならないもの!ではありませんが、色々なものに興味を持つ時期ですので、赤ちゃんが不快な様子を示したら、気分転換に渡してみるのも良いでしょう。
歯がためが活躍する時間は短い期間です。かわいい歯固めもたくさん売られていますので、赤ちゃんとお気に入りの一品を見つけてこの時期を楽しんでみてくださいね。