母乳が出ない…そんなママにおすすめの母乳を増やす方法
母乳のメリットが見直されてきている今、完全母乳育児を目指しているママも多いでしょう。
授乳のたびに母乳が足りず、赤ちゃんが満腹にならなくて泣いてしまったり、いつまでミルクを足し続ければいいの?と不安になってしまうこともあると思います。
そこで今回の記事では、母乳の出をよくするために効果的だと言われている方法をいくつかお伝えします。
すぐにできることもあるので、これからご紹介する方法をぜひ試してみてください。
この記事の目次
まずは赤ちゃんに吸ってもらうことが基本。吸われた分だけ母乳は増える
母乳の出が悪いという悩み…、調べてみると色々な方法が出てきます。
でも一番効果的なのは、やっぱり「赤ちゃんに乳首を吸ってもらって刺激を与える」ことなのです。
赤ちゃんに吸ってもらうことで母乳はつくられる
なぜ赤ちゃんに吸ってもらって刺激を与えると、母乳の出がよくなるのか?
母乳が出るのは、妊娠中にエストロゲンというホルモンによって抑えられていたプロラクチンというホルモンが出て、母乳を作るという伝達がされるからです。
このプロラクチンというホルモンは、赤ちゃんが乳首を吸って刺激を与えることによって活発化します。
母乳量が心配なら、授乳回数が多くなりすぎることは気にしないで、とにかく吸わせましょう。母乳は、赤ちゃんに吸ってもらった分だけ増える。まずはこのことを基本にしてください。
赤ちゃんには、大きな口で深く吸わせましょう
赤ちゃんに吸ってもらえば母乳がつくられるとは言っても、赤ちゃんは最初吸うのが上手ではないので、吸ってもらえなくて悩むママも多いはずです。
赤ちゃんが上手に吸えていないと、吸う母乳量が少なくなるだけでなく、乳首が傷つく原因にもなります。
赤ちゃんが大きな口を開けた瞬間を見計らって、乳輪全体が隠れるくらい深く咥えさせましょう。また、赤ちゃんの口とママの乳首がまっすぐになるように吸わせてあげましょう。
乳首の先だけを咥えさせるのではなく、乳輪全体がしっかり赤ちゃんの口に入るように飲ませましょう。浅く咥えてしまった場合は、深く入るまで咥えさせ直した方が良いです。
いつもと違う抱き方を試してみて
赤ちゃんの吸う方向によって、刺激される部分や吸える部分も変わってきます。
普段横抱きで授乳している方は、縦抱きやフットボール抱きもためしてみましょう。赤ちゃんにとっては、その方が吸いやすい場合もあります。
腰がすわったら、正面に座らせて飲ませるお座り授乳もおすすめです。
ミルクを足す量を減らしていきましょう
母乳量が足りないと思ってミルクを足し続けていると、乳首への刺激が少なくなり、いつまでも母乳はつくられず増えません。
- 平均して体重が増えている
- 授乳のたびにおしっこが出ている
こういった場合は、深刻な母乳不足とは考えにくいです。
ママの不安だけでミルクを足すのではなく、どうしても必要な場合には、授乳の後にミルクを飲ませるようにしましょう。
- まずはあまり出ていないと思う側のおっぱいから左右5分ずつ吸わせてみる
- 足りないようならもう1セット吸わせてみる
- それでも足りないようならミルクを足す
この流れでまずはトライしてみましょう。
『母乳の出を良くするためには、とにかく赤ちゃんにたくさん吸ってもらうこと。』赤ちゃんが吸えば吸うほどよく出るようになりますし、上手に飲めるようにもなるのです。
体を温めると血の巡りが良くなるので母乳が出やすくなる!
母乳は血液でできています。よって、体が温まって血流が良くなれば母乳をつくる力も大きくなります。
母乳が詰まって乳腺炎になってしまったときは、母乳を一時的に出にくくするために乳房を冷やします。
冷え性の方は、元々血流が滞りがちなので、母乳が思うように出ないと感じる方が多いかもしれませんね。
腹巻や温かいインナーを身に着けることも効果的です。
母乳の出に食べ物・飲み物も関係している!
母乳は血液からできています。その血液はママが食べたものや飲んだものから作られています。よって、母乳の質と出には食べ物や飲み物も深く関係しています。
では、母乳の出を良くするために取った方が良いものと、避けた方が良いものは何でしょうか。
- 母乳の出を良くする食べ物・飲み物
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- 「体を温める作用がある」根菜類
- 「水分豊富で消化の良い」白米
- 「良質で低脂肪」鳥ささみや鳥胸肉、牛肉の赤身、白身魚
- 「体を温める根菜類から作られている」たんぽぽ茶やごぼう茶など
- 「血の巡りを良くする」ハーブティー
- 避けた方が良い食べ物・飲み物
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- 「バターや砂糖、油を多く使っている」お菓子やパン
- 「夏野菜、生野菜や果物」キュウリ・ナス・トマトなど
- 「高塩分で高脂肪」揚げ物やピザなど
- 「カフェインやアルコールが含まれている」食べ物や飲み物
血液の循環を良くして、体を温める食べ物を積極的にメニューに取り入れ、脂肪分や塩分の多い食べ物を控えましょう。
母乳の出を良くする食事で母乳の質が上がれば、自然と赤ちゃんもたくさん飲んでくれるようになるため、さらに母乳の出が良くなっていきます。
赤ちゃんのお世話をしながらだと、料理するのもなかなか大変ですが、できる範囲で母乳の出に良い食事を取り入れましょう。
また母乳育児には、特に『鉄・葉酸・カルシウム』といった栄養素が必要です。栄養不足はママの体に悪いだけでなく、母乳の出や質を落とします。食事からだけで十分な量を取ることは難しいので、サプリメントなども上手に取り入れましょう。
また母乳のほとんどは水分です。食事内容ばかりに気を取られて水分不足にならないように、積極的に水分を補給しましょう。
▼母乳に良い食べ物・良くない食べ物についてはコチラも参考にしてみて!
母乳の出を良くするマッサージをためしてみて!
乳房の血流が悪いと母乳が出ずらくなりますので、血行を良くするマッサージが効果的です。
赤ちゃんが吸いやすい良く伸びる柔らかい乳首にするためのマッサージもぜひためしてみてください。
乳房のマッサージ
乳房周辺の血行を良くし、母乳分泌の促進をはかるための乳房のマッサージの手順をご説明します。
- まず、マッサージする乳房と反対側の手で、乳房を包み込みます
- マッサージする乳房と同じ方の手で乳房とはじまり部分(脇と乳房の境目)を外側から内側へ向かって3回程度、ゆっくりと押します
- 次に、マッサージする乳房と反対側の手で乳房を軽く持ち上げます
- マッサージする乳房と同じ方の手で、乳房を上に持ち上げながら3回程度、軽く押します
- 両方の乳房を下から支えながら、軽くゆすります
- 反対側も同じようにマッサージします
乳首と乳輪のマッサージ
次に、乳首周辺の皮膚を鍛え、乳管を開通させるための乳首のマッサージの手順です。
- まず乳首の根元を親指と人差し指でつまみます
- そのまま乳首の根元に少し圧力を加えながら、乳房に押し付けるように、力を強めたり弱めたりします
- 乳首を上方向横方向に軽く何回か引っ張ります
- 痛くない程度に、ゆっくりと左右にねじります
- 乳輪の外側から乳頭にかけてすべらせるように、様々な方向から圧力をかけます
- 反対側も同じようにマッサージします
マッサージをするタイミングはお風呂上りがベスト
お風呂上りは血行が良くなっているので、乳房マッサージには一番良いタイミングです。また、乳首もふやけて柔らかくなっているので、お風呂上りに同時に行うと良いでしょう。
- 乳房のマッサージ:お風呂上りの他、朝・昼と、一日に3回くらいを目安に
- 乳首のマッサージ:朝とお風呂上りの、一日2回くらいを目安に
あくまでも目安ですが、これくらいの頻度を目指して取り組んでいきましょう。
マッサージをするときの注意点
母乳マッサージの目的は、血の巡りを良くして母乳の詰まりを取り、母乳の出を良くすることです。
血流を良くするために行うので、お風呂上りなど、体温が高めのタイミングで行う他、身体を冷やさないように部屋を暖めた状態で行いましょう。
また、マッサージによって母乳が勢いよく出てきたり、垂れたりすることがあるので、服などが濡れないように、タオルやガーゼをあてながら行うと良いでしょう。
母乳マッサージは、くれぐれも力を入れすぎないように注意してください。痛みを感じるほど強く押したりはせず、それ以上続けないようにしましょう。
また、母乳マッサージを産前にする場合には医師や助産師にやり方や時期・必要性などを必ず相談してからにしましょう。刺激によって早産などの危険性があります。
ストレス解消も鍵!心の状態は母乳の出に影響する
食べ物に気を付けたり体を温めるよう心がけたりして、母乳が出るよう努力していても思うように母乳が出ないことがあります。
母乳の出とストレスは関係しています。ストレスを減らすことで、母乳が出が良くなる可能性があります。
ストレスによって母乳は出なくなる
赤ちゃんが乳首を吸う刺激によって分泌されるホルモンには、プロラクチンのほかに、オキシトシンというホルモンがあります。
このふたつのホルモンは、ともに母乳をつくるよう働きかけるのですが、オキシトシンは、ストレスによって分泌を抑えられてしまうことがわかっています。
きっと大丈夫!母乳は出る!と自信を持とう
母乳の出が悪い気がする、赤ちゃんがいつまでも満足していないように見える、さらに出が悪くなったらどうしよう…と、母乳の出に関する悩みは尽きません。
ママの心配や不安こそが、母乳の出を悪くしている一番の原因かもしれません。
母乳がまったく出ない人は、2万人に1人だそうです。そこまで心配しなくても大丈夫!
母乳の出を良くするために効果的な方法を試しつつ、「自分には母乳を出す力があるんだ!」と自信をもって、焦らずゆったりとした気持ちで授乳しましょう。
ストレス解消のためにできること
何かとせわしい子育て。ゆっくりする時間なんてほとんどないかもしれませんが、できるだけストレスをためないように努めることが、母乳不足の悪循環を断つ鍵となります。
まずは、赤ちゃんが寝てくれたタイミングで一緒に仮眠をとるなど、「睡眠時間」を確保しましょう。睡眠不足はストレス解消の大敵です。
また、一時的に家族に赤ちゃんを見てもらって、ハーブティーを飲んでリラックスしたり、医師から許可が出たらお風呂にゆっくりつかるのもおすすめです。
自分で解決できなかったら、母乳外来に行ってみよう。
母乳の出を良くするために様々なことを試してみても、改善している気がしない…と悩んだら、母乳外来に行ってみるのもおすすめです。
主に、産婦人科や助産院で行われていますので、出産したところや、自宅の近くで確認してみると良いでしょう。母乳の出に関しては、なかなか自分では判断しずらいものです。
本当に母乳が足りていないのか、ミルクを足した方が良いのかなど、相談に乗ってもらえます。母乳の出が悪い時にはマッサージなどをしてもらえます。
また、母乳が出ている場合でも、赤ちゃんが上手に飲めない場合は、赤ちゃんが飲みやすい姿勢など、授乳方法についても適切な指導をしてくれます。自宅でできるマッサージについても詳しく教えてもらえるはずですよ。
料金は、初診の場合はおよそ5000円、再診は3500~4000円程度です。赤ちゃんと一緒に行くのが難しい場合には、出張サービスを行っている所もあるため、お近くの産婦人科や助産院などに確認してみましょう。
無理せず、母乳の出に良い方法を取り入れよう
母乳の出をよくするために効果的な方法をいくつかご紹介しましたが、いかがでしたか。すぐにでも試せるものもあるので、ぜひ取り入れてみてください。
母乳が思うように出ないと、赤ちゃんがちゃんと成長しているのかと心配になり不安になってしまいますよね。母親として、授乳の責任を果たさなくては!とプレッシャーを感じる方も多いでしょう。
今は出が悪くても、これから母乳が良く出るようにすることは可能です。一番大切なことは、自分の理想と比べて、落ち込んだり焦ったりしないこと。
ストレスも原因なので、無理なくできる範囲からまずは試してみてください。
母乳が良く出ると、赤ちゃんの成長や健康への悩みや心配も減って、きっと今まで以上に楽しく子育てできますよ。
前向きな気持ちで、母乳が良く出るように心がけていきましょう。
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まかみんさん
3ヵ月頑張りましたが、吸うことすらしてくれません。そろそろ完ミかなと思っています。
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まほろさん
三ヶ月後半です。最初は赤ちゃんが吸う力がなく、そして、母乳が出にくい状態でミルクでがんばってて。赤ちゃんはちからがついても母乳が全く追いつかず。
加えさせ方があまかったのか、母乳が出にくいし、加えることも少なくなってきました。
諦めたくないので、うとうとしている時にあげたりしています。でも、やっぱりギャン泣きした時には赤ちゃんの思うようにでないので飲んでくれません。
とても悲しく。周りのお母さんを児童館で見ると悲しくなってしまいます。
少しでも母乳続けて行こうと思います
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