母乳育児をしたい!メリット沢山だけど無理しないことも大切

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2018/05/14

母乳育児をしているママ

「赤ちゃんが生まれたら母乳で育てたい」そう願うママは多いですよね。

一方、「母乳が出るか心配」・「絶対ずっと母乳で育てないといけないの…?」さまざまな理由でそんな不安を持つママもおられるかもしれません。

近年では“母乳信仰”という言葉も聞かれるように、「いかなる状況でも母乳育児が最良」とこだわり過ぎてママが疲弊してしまう、というリスクも懸念されています。

しかし、母乳育児にメリットが多いのも事実です。

母乳育児の考え方や、メリット・デメリット、卒乳までの長い道のりを穏やかに健やかに過ごす方法等について紹介します。

母乳が出るのはホルモンのはたらきの影響!ただし個人差があるのが大前提

母乳とは、その言葉のごとく、ママのおっぱいから出る、赤ちゃんを育てるための大切な栄養となる乳のことですよね。

そんな母乳ですが、「なぜ出産をしたら母乳が出るのだろう?」と不思議に感じたことはありませんか?

胎盤が出た後から乳汁の分泌活動が始まる!

妊娠後期にもなると、胸が大きく張ってきて、見た目も変わったり時に少し痛んで「もう母乳が出るのかな…?」と感じることもあります。

しかし、赤ちゃんがお腹にいる間には、基本的には母乳は出ない仕組みになっています。

この妊娠中の段階では、胎盤から出るホルモンによって、母乳が出るホルモンのはたらきが抑えられているのです。

そして、赤ちゃんが生まれ胎盤も娩出されると、抑制されていたホルモンがなくなるため母乳の分泌が始まります。

「胸はずっと張っているのに、母乳が出るのは産後」という不思議のカギは、胎盤にあったのですね!

母乳の出や時期には個人差がある!根気強く吸わせてみて

しかし、母乳が出始める時期やその出方には、当然ですが個人差があります。

産後2~3日もすれば「胸が張りすぎて痛い」という方もいれば、しばらくたっても胸が柔らかく張る兆候のない方もいます。

また、元々胸が大きい・小さい、というのも、母乳の出の良し悪しとは直接関係はないようです。

乳房、乳首の形等も人それぞれですが、共通することは、「赤ちゃんに根気強く吸わせることによって、その刺激がママの脳に伝わり、母乳を分泌するホルモンを刺激する」ということです。

また、産後初期に出る母乳である“初乳”は、以下のようなたくさんの栄養をもつため、まずは積極的におっぱいをあげてみることが大切です。

初乳に含まれる主な栄養
  • たんぱく質
  • ビタミン(A、D、E)
  • ラクトフェリン
  • IgA抗体(さまざまな栄養の中でも特に、赤ちゃんの免疫をアップさせたりアレルギー発症から守ってくれる可能性がある) 等

頑張っても母乳の出があまり良くないこともありますし、産後体がピークに疲れた状態から授乳が始まることもあり、あくまで無理は禁物です。

産後しばらくは、体調やおっぱいの状態をみてもらいながら、助産師さんのアドバイスを受けながら母乳育児のスタートを切ってみてくださいね。

母乳育児のメリット・デメリット!両方を知ってママに無理のない授乳方法を考えよう

母乳には、大切な働きや役割(メリット)がたくさんあります。

一方、母乳育児一筋という一択で考えてしまうと、ママや赤ちゃんににとって大変となること(デメリット)もあるのです。

母乳育児のメリット・デメリットを見ていきましょう。

【メリット】ママ・赤ちゃん双方に、母乳育児ならではのメリットがある!

母乳と人工栄養(ミルク育児)を比較した際、母乳育児によって得られるメリットは以下のようなものです。

特に、赤ちゃんに母乳を与えるとママの脳から分泌される癒しのホルモン「オキシトシン」にはいつくかの嬉しい効果があります。

オキシトシンは子宮の収縮を早める効果があり、産後の体調の回復も早めてくれると言われています。もともと母体には自然に回復できる力が備わっていますが、オキシトシンはさらにその後押しをしてくれるのです。

また、オキシトシンには、リラックス効果もあります。産後3日から始まると言われるマタニティーブルーは、多くのママが経験しますが、母乳育児のママはかかりにくいと言われます。

これにはもちろん個人差があり、ママの性格による部分もありますので、すべての人に当てはまると言うわけではありません。

ママにとってのメリット
  • 産後の回復が早くなる…授乳によって、子宮の収縮が促されます
  • 産後痩せやすくなる…ママが食べた分が赤ちゃんの栄養(母乳)となります
  • 赤ちゃんとの愛着形成や、マタニティーブルーの軽減に役立つ…授乳することでのホルモンの影響によるものです
  • ミルク育児によるさまざまな負担が軽減できる…ミルク代がかからない、外出時の荷物にならない、作る手間が要らない、突然のグズリにも対応できる

ママ自身の回復や、長い目で見たメンタル・経済面で、母乳育児ならではのメリットを感じますね。

産後のダイエット効果も期待できるとは!ですね。

ママが赤ちゃんに母乳を与えるには、1日に500カロリー消費すると言われています。授乳でカロリー消費できるというのは手っ取り早くて嬉しいですよね。

また、ママ自身の食事内容にも気を配るようになるため、さらにダイエット効果が期待できるのです。

赤ちゃんにとってのメリット
  • ママとのコミュニケーション…密着しママのぬくもりに触れることで、安心感を得られる
  • 消化がいい…赤ちゃんの胃腸への負担軽減
  • 免疫が高まる…母乳から生きた免疫細胞をもらえます
  • アレルギー予防が期待できる…母乳に多く含まれるIgA等によるものです
  • あごの発達につながる…ママのおっぱいを口に含み飲むことを繰り返すことで、あごが鍛えられます

赤ちゃんが安心して強く生きていくために大切な要素が、母乳育児には詰まっているのです。

アレルギーの予防については、「母乳育児支援ネットワーク」の資料を参照しました。

【デメリット】がんばりすぎは負担も大!「ミルク育児のメリット」とも捉えられる母乳育児の裏側

厳しい審査を経て販売されている、信頼できるメーカーのミルクは、今や母乳に劣らない栄養をもっていたり、ママに嬉しいポイントも多いのです。

今回は母乳育児を軸に考えますので“母乳育児のデメリット”という捉え方で表記しますが、ミルク育児に置き換えてポジティブに考えてみてくださいね。

ママにとってのデメリット
  • しっかり飲めているのかや授乳量がわかりづらく、不安になりやすい
  • 授乳間隔が短く、産後の体にはきつい、まとまった睡眠がとれない
  • 肩こりや乳頭等、身体に痛みやしんどさが出やすい
  • おっぱいのトラブルが気になる
  • 母乳育児はママにしかできないため、不調・服薬・外出時等の不安やストレスが大きくなることもある
  • ママ自身の食事や生活にかなり気をつけなければいけない期間が長く大変
  • 「哺乳瓶でミルクが飲めるようになるまで保育園に預けられない」・「(やりたくても赤ちゃんが拒否をするため)授乳において24時間ワンオペ育児になりがち」等、後から出てくる不安もある

いくら愛する我が子でも、ママの心身が悲鳴を上げた状態では「授乳がしんどい」・「イライラしてしまう」という状態になってしまうこともあるのですね。

赤ちゃんにとってのデメリット
  • ミルクに比べて腹持ちが悪く、頻繁にお腹が空いてしまう
  • ママが体調不良等で急に母乳が飲めなくなった際、赤ちゃんにも負担が大きい
  • (ママが刺激物の摂取や喫煙等をした場合)赤ちゃんの健康や成長にも影響が出る場合がある

自ら言葉で訴えることのできない赤ちゃんが、「足りない(十分出ていない)!」・「いつもと違う!」と不安を感じてしまうこともあるのが、母乳育児のデメリットと言えますね。

無理なく母乳で育てるために!心がけたい習慣や考え方

いろいろな側面を考えた上でも、やはり「できれば母乳で育てたい」と考える場合には、妊娠中からやその都度、できることを心がけていくことが大切となってきます。

無理のない母乳育児をしていくために、次のことを心がけてみてくださいね。

妊娠中からおっぱいのお手入れをしよう!栄養も心がけて

産院や助産院では、赤ちゃんが生まれて感動の母子対面を果たすとすぐに、最初の授乳(初乳を吸わせる)をする所も多いです。

また、普通分娩での出産の場合、経過が良ければ遅くとも産後1~2日以内には、最初の授乳が始まるでしょう。

良いおっぱいを作る準備は、産後ではなく妊娠中からの心がけが大切です。

マッサージや栄養の指導は、産院や助産師さんの考え方によって異なることも多いです。

母親学級、助産師外来、健診時の相談等で、産後お世話になる助産師さんに、予め妊娠中にできるおっぱいのケアを聞いておきましょう。

また、産院でもらうテキストや事前指導の資料にマッサージ方法や注意事項が載っている場合もあります。そちらも参考にしてみましょう。

もちろん、母乳のためにもママが出産に備えるためにも、規則正しい食生活や栄養素の摂取は心がけていきましょう。

産後は忙しくなる!少量でも早めに準備できるものはしておこう

また、出産後入院中は授乳の指導や必要なものは、大半助産師さんたちからヘルプを得ることができますが、妊娠中には退院後の忙しくなる生活も想定しておくことが必須です。

退院後は、産後まだ体が疲れきっている反面、赤ちゃんは「待ったなし!」です。

特に頻回の授乳に関しては、その際の「しんどい」・「困った」を事前に想定して、以下のものを用意しておくことをおすすめします。

  • 授乳クッション…ママの肩・腰・手の負担を軽減してくれます
  • 円座クッション…会陰切開や出産のダメージで、座ることすら痛みを伴う状況下での授乳(抱っこ必須)に、有ると無いとでは体の負担が変わります
  • 母乳パッド…母乳が急に溢れ出して来て服やシーツが汚れてしまうことも!少量のものでも用意しておくと、安心・衛生的に対応できます
  • 哺乳瓶…完全母乳のつもりでも、今後白湯やお茶を飲ませる際に活用できたり、母乳が出ない等のトラブルにも冷静に対処できるアイテムとなるため一つ用意しておくと良いでしょう
  • 粉ミルク…こちらも完全母乳を目指していても、万が一のために少量・分包のものでも用意しておくと安心です(事前にサンプルを取り寄せておくのも手ですね)
  • 乳頭保護アイテム…後からでも用意できますが、「マッサージをしている時点で乳首が痛かった」・「肌が弱い」等不安のあるママは用意しておくと安心です

退院後必要に応じて買い足すことも可能ですが、なかなか買いに行けなかったり、旦那さんには(ママに合うものが)わかりにくい、という悩みも出るのが授乳用品です。

すべて必須アイテムというわけではありませんが、事前に準備をしておくことで、退院後安心して授乳に取り組むことができるでしょう。

想定されるトラブルについて知識を得ておく!信頼できそうな相談先もリストアップ

また、実際母乳育児がスムーズにいくかは赤ちゃんが生まれてみないとわからないですが、妊娠中にも周りの方や育児情報誌から“おっぱいトラブル”について見聞きすることは多いでしょう。

それらを“他人事”と捉えずに、「どんなものかな?」と下調べしておくことで、万が一の際落ち着いて行動できる場合もあります。

一例ですが、以下のような症状や対策です。

  • 胸が張って痛い、熱い…“オムツ氷”等対策グッズの作り方や活用法を調べておく、搾乳について知識をつけておく
  • 胸の張りがきつい、高熱が出る…“乳腺炎”について知っておく、おっぱいケアをしてくれる近隣施設をリストアップしておく(産院である場合もありますが、乳腺系の医療機関は混雑していることが多いようなので、複数挙げておくと落ち着いて行動できます)

知っておいて「何もなかった」のであれば幸運ですが、「授乳なんて産後のこと…」と何も知らずに先延ばしにしていると、万が一の際焦ってしまう可能性が高くなります。

小さな心がけですが、授乳を含めホルモンに関することにはストレスやメンタル面が大きく関わってくることは周知のことです。

産後に想定されることは、妊娠中からある程度準備をしておきましょう。

「母乳で育てたい」気持ちはOK!でも、こだわりすぎるとママが苦しくなると心得て

最後に、ママが愛する我が子のために「母乳で育てたい」と思う気持ちはとても素敵なことです。

しかし、冒頭で述べた“母乳信仰”に陥らないよう気をつけることも、意識しておきましょう。

“母乳信仰”は造語ではありますが、一般的に以下のような状態をさします。

  • 母乳が出なくとも、ママの体調や事情で混合栄養や人工栄養が望ましい場合においても、「絶対母乳で育てなければならない!」とママ自身が気負いすぎること
  • 体調や事情によって混合・人工栄養を考えている場合において、まわり(祖父母や友人等)が「絶対母乳で育てるべき」・「ミルクをあげるなんて母親失格」等とママを追い詰めること、それによって追い詰められたママががんばりすぎること
ミルクの方が優れている面もありますし、事情があってミルク育児をすることやミルクを足すことに罪悪感を抱く必要はありません!

母乳育児を考えているママも、「基本的には母乳育児をがんばり、足りなかったり難しい時にはミルクも考えよう」くらいの心構えが大切です。

ゆったりと日々の育児に向き合っていくことで、心身の負担を軽減することができるでしょう。

自身の母乳育児に対する意見を人に押し付けないように!

完全母乳にこだわるあまり、人の授乳方法についてもあれこれ言ってしまうママを見かけることがあります。

実際には、母乳育児をしたくても薬を飲んでいる、アレルギーがあるなどでできないママや赤ちゃんも居ます。

「母乳育児」について話す場合は、周りに配慮した言動を心がけましょう。

ゆったりと母乳育児を楽しもう!

母乳育児をすることで、その優れた成分も授乳時間で育まれる愛着の面でも、“我が子のためにママだけが与えてあげられる特別感“を感じられることでしょう。

しかし、がんばりすぎてママがストレスを溜めこんだり体調を崩してしまっては、本末転倒です。

母乳の出や質にも影響しますし、母乳育児以外にもさまざまな育児や日常生活に支障が出てしまいます。

赤ちゃんが一番望むことは、きっとママの元気と笑顔です!

母乳の出方や赤ちゃんの飲み方には個人差がありますし、そもそも育児はどの分野においても教科書通りにはいかないですよね。

周りと比べたり他者の言うことに惑わされず、母乳育児はママと赤ちゃんのペースでゆったりと楽しみながら行っていきたいですね。
みんなのコメント
  • ぴよさん

    おっぱい痛すぎて幸せホルモンどころじゃなかったけど…
    母乳は経済的っていうけど、マッサージや外来行ったり時には薬もらったりとかお金かかってる人も多いよ
    おっぱいノイローゼなりました
    ミルクにしてからは幸せいっぱい

  • 無記名さんさん

    母乳が良く出て詰まることもない人にとっては超経済的!
    でも母乳しか飲まないと哺乳瓶を嫌がるので誰かに預けることも、薬を飲むことも制限されます(;_;)

  • 無記名さんさん

    どなたが記事を書いているのか教えてください。
    科学的な根拠がない情報を、適当にお母さんに流さないでください。
    運営先に連絡します。
    連絡先を教えてください。

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