笑いと涙の出産あるある!先輩ママの経験と知恵から学ぼう
お産は一人ひとり毎回違うものですが、多くの経産婦さんに共通する経験から出産にまつわる『あるある』を知ることができます。
陣痛が始まりどんどん心身に余裕がなくなる中、ちょっとしたハプニングでもパニックになりがちです。
そんなとき「これは出産あるある!」「こうすれば大丈夫!」と思い出せれば、冷静さを取り戻すことができるかもしれません。
陣痛開始から病院までの『あるある』
出産は陣痛や破水から始まり、どちらも予兆なく突然やってくることがほとんどです。そのため慌てることなく、しっかりした準備とイメトレは大切です!
油断していたら予定日前に突然の破水!
All Aboutの調べによると、予定日ちょうどに出産した妊婦さんは「20人に1人」であり、予定日前(37週〜39週)に出産した人は47%にものぼります。
- 一人目が予定日を1週間過ぎての出産だったので、二人目のときも遅いだろうと油断していたら外出先で大破水した
- 母や姉がいずれも予定日を過ぎて出産したので、そういう体質の家系だと思っていたが自分は38週で出産
- 臨月の妊婦健診で「子宮頸管が長い」と言われ、まだ先だと思っていたら翌日破水した
これらのことから、予定日前であっても突然破水してお産が始まる可能性が少なくないことがわかります。
37週からは正産期といわれ、この時期に入った赤ちゃんは身体機能が十分に発達しており、いつでもママのお腹から出ることができる状態です。
そのため、いつでも出産が始まる可能性がありますので、お産への心構えはもちろん、入院準備や母子手帳の常時携帯をこころがけておきましょう。
陣痛が始まり病院に行ったら「まだ」と家に帰された
- 陣痛だと思って病院に行ったら前駆陣痛と言われて帰された。翌日本物の陣痛が来たけれど痛みが全然違った!
- 病院までの距離が遠く、不安なので早めに電話連絡したが「もう少し様子を見て」と言われて心細い気持ちになった
- 夜中に行ったら、深夜料金や1日分の入院費が加算されるから帰ったほうがいいよと言われた。間に受けて帰ったら2時間後に出血、病院にとんぼがえりした
陣痛には「前駆陣痛」と「本陣痛」があり、痛みが10分間隔から徐々に短くなるのが本陣痛です。
出産のための入院が決まると、子宮頸管の長さや子宮口の開きを確認し、分娩監視装置(NST)によって子宮収縮の強さや間隔を測定・監視します。
それらの結果、まだ本陣痛ではないと医師が判断した場合は一旦帰宅を指示される場合があります。
また、病院に電話連絡したときに、陣痛の間隔や病院までの所要時間を聞かれて自宅で待機するようアドバイスされることもあります。
初産の場合は前駆陣痛と本陣痛の区別がつきにくく、痛みや不安もあって早めに病院に行きたくなってしまうことでしょう。
病院に向かうタクシーの中で破水!
いざ陣痛が始まり病院に向かう際、ほとんどの人が車を利用することでしょう。中でもタクシーは強い味方ですが、先輩ママの経験ではタクシー利用を巡ってさまざまなトラブルがあるようです。
- 夫は日中仕事しているため、一人の時に陣痛や破水が起こったら…と考えてタクシー会社に事前に相談。その結果、4社中3社から乗車拒否を言い渡された
- 自宅で破水し、病院へ向かおうとタクシー会社に電話。しかし複数の会社に配車拒否された
- 陣痛がはじまったが大雨のためまったく電話が繋がらなかった!痛みにのたうち回りながらひたすらリダイヤルしてなんとか捕まえた
陣痛は病気ではないため、救急車を呼ばないようにと指導する産院もあります。しかしこれまでに経験したことのない痛みと不安から一刻も早く病院に向かいたいと思うはず。
出産予定日や産院を事前登録しておけば、陣痛がはじまったときに優先的に配車してもらうことができ、行き先の説明をしなくても産院まで連れて行ってもらえます。
破水に備えて防水シートを用意しているタクシーもあるほか、『陣痛タクシー』最大手の日本交通(株)では全てのドライバーが助産師による妊婦送迎の講習を受けているので安心です。
陣痛室でこんな『あるある』
陣痛に耐えてやっと病院にたどり着いた!しかしお産はここからが本番です。
痛みのあまり付き添いの夫や義母にキレた!
陣痛は、強い痛みが何度も何度も繰り返されるため体力的にも精神的にも消耗します。
感情のコントロールができなくなり、つい怒鳴ってしまったりパニック状態になる人も珍しくありません。
- 陣痛が始まって数時間たっても子宮口が開かずイライラ。付き添いの夫のマッサージがへたくそで全然痛みが和らがず「違う!そこじゃない!」と怒鳴ってしまった。
- 痛みに悶絶する私の横で義母が自分の出産時の武勇伝語り。「私のときは〜」の比較にウンザリ、痛みにイライラして思わず「うるさ〜い!」と叫んでしまった。
それを恥ずかしく感じることはありません。自由に声を出したり感情をあらわにすることができないと、逆にそれがストレスとなりお産の進みが悪くなるとも言われています。
たとえば、義母や義父の前では遠慮してしまい思いきってお産ができないかも…と考える場合は、入室を控えてもらうように伝えるのも手です。
自分から言いにくい場合は、陣痛室に入ったら付添人や看護師さんにお願いして、入室を断ってもらうのがよいでしょう。
分娩室で究極の『あるある』
子宮口が10cm大まで開くといよいよ分娩です。多くの病院では陣痛室から分娩室に移動し、赤ちゃんとの対面の瞬間を迎えます。
いきみすぎて○○○が漏れてしまった
- 助産師さんに「思いっきりいきんでください」と言われたのでレバーをつかんで必死にいきんだら…赤ちゃんではないものが肛門から出てしまった
- お産の最中にどうしてもうんちがしたくなってしまい「出そうなんですけど…」と看護師さんに伝えると「いいですよ!」と頼もしい返事。すっきりしたおかげで思いきりいきめるようになり、とても安産だった
「ベビーカレンダー」が行ったアンケートによると、分娩時に約3割の妊婦さんが「大」をしてしまったという調査結果があります。
立ち会いの家族がいる場合でも心配しなくて大丈夫。においに気づかれる前にプロの技でささっと処理してもらえます。
後産&会陰縫合は分娩よりも怖い
赤ちゃんの娩出後、子宮内に残った胎盤や臍帯などの組織を排出することを「後産」と言います。
- 出産の余韻に浸っていると医師から「お腹を押します」と突然の宣言。赤ちゃんが出たばかりのお腹をぐいぐいと上から押さえつけられて苦しかった
- 後産が思ったように進まず膣から器具をグイグイと入れられた。それでもうまくいかなかったようで、最後には医師に手を入れられて絶叫。麻酔もしてもらえず、陣痛より痛かった
また、経膣分娩の場合多くの病院でハサミによる会陰切開を行います。しない場合は会陰が裂けてしまい治癒が遅くなるおそれがあるためです。
しかし縫合は意識がはっきりしているときに行われるため「怖かった」という感想も多数。
お産の後にこれらの処置があることを知らないと、恐怖や不安を感じるかもしれません。知識として頭に入れておくことで、いざというとき心の備えになりますね。
産後も終わらない『あるある』
怒涛の陣痛、分娩を終えていよいよ赤ちゃんとの入院生活がスタート。しかしここでも『あるある』が…。
疲れ果てているのに次々面会に来る親族
出産の知らせを聞いて親戚や友人が駆けつけてくれるのは嬉しいことです。
赤ちゃんの顔を早く見たい、ママを労いたいという気持ちで面会に来てくれるため、疲れているからといって断りづらいのが実情です。
- 里帰りを選び、実家の近くにある病院で出産。聞きつけた親族や友人が次々と面会に訪れ、休む間もなく対応することになり辛かった…
- 産後、面会の人数がとにかく多かった。日中はなんとか元気にふるまっていたが、疲れがたまったのか夜はご飯も食べられないくらい落ち込んでしまった
出産という大仕事を終えた直後の体に無理は禁物です。気分がすぐれなかったり、痛みやだるさがある場合は対応を家族に任せて休みましょう。
また、産後は急激なホルモンバランスの乱れによって精神的に落ち込みやすくなることがあります。
トイレまでの歩き方で分娩方法がわかる
分娩方法によって、産後に痛みを感じる部分が異なります。経膣分娩の人は会陰、帝王切開の人はお腹に傷を抱えながら、赤ちゃんとの生活をスタートすることになります。
- 産後は、会陰切開の縫合跡がひきつれて歩くのも怖かった。トイレに行くときはガニ股でソロソロと。
- 帝王切開での出産後、初めて自力でトイレに行くことに。お腹の傷が痛むので前かがみになり点滴の棒を支えにして歩いた。気づくと同じように前かがみ&点滴の人がちらほらいて親近感。
経膣分娩では多くの病院で会陰切開を行います。そのため数日間は立ったり座ったりの動作のたびに会陰が痛み、歩くときは自然にガニ股になるようです。
一方、帝王切開ではお腹の赤ちゃんを取り出すために10〜15cmほど下腹を切開します。麻酔が切れると痛みを強く感じる人が多いです。
術後から2日くらいが痛みのピークと言われていますが個人差が大きく、数日間は笑うのもつらいくらい傷に響く人もいれば、すぐに自力で歩けるようになる人もいます。
初めての授乳、乳首マッサージが激痛で涙
初産の場合、はじめのうちは母乳の量が少なく乳首も硬いので、赤ちゃんが飲みにくいと感じるようです。
多くの場合は、乳首マッサージや授乳習慣によってママと赤ちゃんが慣れてくることで解決します。
- 看護師さんによるおっぱいマッサージ。乳首をかなり強い力でつねられ引っ張られ、めちゃくちゃ痛かったがお陰でビュンビュンおっぱいが出るようになった
- 臨月から自己流マッサージで授乳準備をしていたが、助産師さんからは「乳首が硬い」とダメ出し。試しにやってもらったがあまりに痛くて泣いてしまった
また、母乳が十分に分泌されているのにうまく外に出せない場合は、乳腺炎などのトラブルになる可能性がありますので、早めにケアを受けることが大切です。
初めてのお産はドキドキだけど、過ぎればよい思い出に
はじめてのお産は不安と緊張だらけ。思い描いていた通りにいかないことがあるかもしれません。
だけど先輩ママたちの体験談から「自分だけじゃない」と思えれば心強く感じるはず。
無事に過ぎ去ればすべてはよい思い出になりますよ!



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