子供がいる家庭の車の必需品!緊急時に役立つグッズ紹介
毎日何気なく乗っている自家用車。特に子供が小さなときは、急な発熱や検診・または近所への買い物やレジャーなど、ママが運転して出かける機会が多いと思います。
家の非常用品のことはママが準備するけれど「車のことはパパにお任せ」になっていませんか?確かに車のことには口出ししてほしくない、というパパが多いのが現実です。
でも、パパが知っている「基本の装備」はあくまでも大人が基準。子供が一緒の時に緊急事態に遭遇してしまった場合には、子供をケアするには足りないことが多いのです。
大小にかかわらず、子供と一緒のドライブにハプニングは付きものです。いつ起こるかもしれない「もしもの時」のために、車に備えておくと便利なグッズを紹介します。
車内の標準装備を改めて確認しよう
ご自宅の車の装備品をチェックしたことがありますか?車検の時に確認はしているけど、置き場所がわからないようでは、いざ!という時に困ることになります。
- 予備のタイヤ又はパンク修理剤
- 工具(クロスレンチ、ホイールキャップ取り外し工具、ジャッキ)
- 発煙筒
新車を購入すると、この装備はあらかじめ備えられています。ただし、中古車で購入した場合はそうとは限りません。以前の所有者が取り去ってしまうことがあるからです。
また、現在はタイヤよりもパンク修理剤を装備している車のほうが多くなっているので、工具も備えられていないというケースもあります。
一般的に装備を推奨されているものはこの3つ!
車の販売店やガソリンスタンドでお店の方と話をしたときに、装備しておいたほうが良いですよ!と言われることが多いものを挙げておきます。
- 三角停止板
- ブースターケーブル
- 軍手
道路交通法では、三角停止板は「車に積載する義務」はありませんが、高速道路での事故などの時には「表示する義務」があります。
つまり、万が一の時に設置できなければ「故障車両表示義務違反」になり、点数が1点(反則金6千円)課せられることになるのです。
ホームセンターやカー用品店・インターネットでも1500円前後の価格で販売されています。滅多に使うことのないものですが、揃えておきたいものの一つです。
女性にはほとんど聞き覚えのない、ブースターケーブルというものは、バッテリーがあがってしまった時に、他の車に助けてもらうために必要なケーブルです。
車内灯やライトを一晩中つけっぱなし・エンジンをかけずにDVDを長時間見る・渋滞中のエアコンの使いすぎなど、バッテリーがあがってしまう原因はたくさんあります。
修理のためにカー用品店に行くにしても、まずは車を動かさなくてはなりません。そこで必要になるのがブースターケーブルです。
ブースターケーブルはトラブル車と救護車(助けてあげるほうの車)のバッテリーの端子をケーブルで繋いでエンジンを掛けるお手伝いをするのですが、繋ぎ方にもルールがあります。
ケーブルのつなぎ方の手順を説明します。
- トラブル車の+端子
- 救護車の+端子
- 救護車の-端子
- トラブル車のエンジンブロック
この順でケーブルを繋ぎます。+には赤のケーブル、-には黒のケーブルです。そしてエンジンが掛かったら、逆の手順でケーブルを外します。
+と-のケーブルのクリップ同士が触れるとショートしてしまいます!更に状態を悪化させてしまうこともありますので、慎重に慎重を重ねるように作業して下さい。
そして、このような作業の時に欠かせないのが軍手です。車に関わることは力仕事だったり、手が汚れる作業だったり、素手で行うには危険なケースが多いものです。
また急に天候が悪くなったときの防寒具として使ったり、普段子どもと遊ぶときにも便利です。このように使いみちの多い軍手は、2~3組積んでおくことをオススメします。
軍手をはめた手で直接触りながらエンジンルームを掃除すると、細部まで届いてとても綺麗になります。トラブルを事前に防止するための整備にぜひお試し下さい!
備えあれば憂いなし!さらに準備しておきたいもの
家の中では防災セットを用意して安全用品を揃えていると思いますが、車の中には多くのものを収納する場所がありません。
車に装備しておきたいものは、大規模な災害に対応できるような大掛かりな防災用品ではありません。日常起こりうる緊急事態に対処できる程度で十分です。
トランクルームに準備しておきたいもの
- 牽引ロープセット
- 基本工具
- ガムテープ(布製)
- フェイスタオル(2~3枚)
- アルミ製保温シート(防災用アルミシート)
- 携帯用レインコート
車内に準備しておきたいもの
- 緊急脱出用ハンマー
- ティッシュ
- ウエットティッシュ
- マスク
- ビニール袋
- 小銭(公衆電話・自動販売機用のため100円玉と10円玉)
- ライター
- ボールペン
- 懐中電灯(LEDライト)
- ハサミ
- 携帯電話の充電器
車の中は収納場所が限られているため、一つで複数の使い方ができる物を選ぶと良いでしょう。例えばフェイスタオルはタオルとしてはもちろん、雑巾として使うこともできます。
アルミ製保温シートはレジャーシートとしても使えますし、マスクはガーゼとして、ガムテープは怪我をした時には患部の固定に使うことができます。
絶対に揃えたいアイテム、緊急脱出用ハンマー
「小銭をレジ袋に入れて思いきり車の窓に叩きつけるとガラスが割れ、ハンマーの代わりになる」という噂が流れたことがあります。果たして本当に割れるのでしょうか?
JAFのホームページの中で、水没車両の危険性を紹介した記事が公開されています。その中の検証で、「小銭+レジ袋では窓ガラスは割れない」という結果が出ています。
その他にもスマホや車の鍵など、身近な物でもテストされていますが、水没している車の中で、確実に力を発揮する脱出用ツールはハンマーだけでした。
ハンマーと言っても金槌型のものや、内蔵されている針が飛び出してガラスを割るもの、シートベルトカッターやLED付きの多機能なものなど、幾つかの種類があります。
子供がいる家庭では、シートベルトカッター付きがオススメです。理由は何と言っても、一方向に引くだけで切断できるという使いやすさです。
また万が一怪我をした時には、これを使って洋服を切り包帯を作ることができます。またシートベルトを切ると、とても丈夫なロープとして使うこともできます。
水没以外にも、事故で車が変形してドアが開かなくなったときなど、万が一の時に家族全員が安全に脱出するためには必要なアイテムです。ぜひ準備して下さい!
防犯のために準備しておきたいものもある
万が一、車の中で夜を明かさなければならなくなったとしたら、防災セットだけでは少々足りないものがあります。
防犯の面で身を守るためにあると便利な商品の例を挙げます。
- 45リットルの黒いビニール袋
- ふえ
- カーコンセントと延長コード
- 腕巻き反射テープ
- 簡易トイレセット
黒いビニール袋は車の窓に挟むと目隠し用のカーテンになりますし、寒い時には頭と手を通して着ることができます。
カーコンセントはシガーソケットコンセントやインバータなど、様々な商品名で売られています。電気を使いたいケースは多々あると思いますので、あるととても便利です。
家族を守るのは災害からだけではありません。場合によっては「人」からも守らなくてはなりません。安全用品・防犯セットとして、収納ポーチなどに入れて準備してください。
子供がいる家庭では必ず準備すべき車の装備
この2つは子供がいるご家庭の車の必需品です。
- チャイルドシート
- チャイルドロック
道路交通法では、6歳未満の子供にチャイルドシートの着用義務があります。もちろん新生児からベビーシートの着用義務があり、違反すると点数が1点加算されます。
チャイルドシートは子供の命を守るための大切な装備です。「赤ちゃんだから平気」「短時間だから大丈夫」「面倒だから」などと考えず、子供のために必ず着用させて下さい。
ただし、子供が怪我や病気のため病院へ搬送している時や授乳中など、着用義務が免除されるケースもありますので、法律に縛られすぎず柔軟に考えて下さい。
また、子供はドアを開けようとします。まだ小さいから手が届かないだろう、という油断は今すぐ捨てて下さい!小さいながら色々な工夫をして手を伸ばしてきます。
周りのママさん達からも、子供がドアを開けてしまった話をよく聞きます。もし走行中に開けられてしまったら大事故に繋がります!今すぐロックを確認して下さい。
子供がいる家庭でぜひ!準備しておくと便利な商品
子どもと一緒のお出かけのときは、色々なアクシデントに対応できるように準備しておきたいですよね。出番は少ないけどあると便利なものを集めました。
- 保存飲料水
- 携帯トイレ
- 日除け(シェード)
- うちわ
- 紙おむつ
- 紙皿
- 割り箸
- ブランケット
- 虫よけ
これらは災害時というより、子供の日常に役立つ備品という位置付けで考えて下さい。非常用セットのように袋に入れ、子供の足元に置いておくと良いと思います。
慌てて車に乗り込み、後になって忘れ物をしたことに気づいても、こういった物を準備していればその日一日は不便なく過ごすことができます。
温度変化などによる劣化について
必要な物を挙げていくときに悩むのが、「食べ物」と「薬」の問題です。どちらも温度変化と直射日光に弱い物ですが、無くてはならない物です。
様々な意見が別れるところですが、我が家では、これらについては車に常備していません。当日持ち込むというやり方をしています。
多くのママは、バッグの中にカットバンなどの最低限の薬を入れていますよね?それで十分です。大きな怪我は病院に行く、と決めたほうが楽になります。
また食べ物については、1食分相当の菓子パンを余分に用意する程度にしています。その他におやつとしてショートブレッドなどを持ち歩いています。
ただし、水については飲めなくなったとしても傷を洗ったり、体を拭いたりするときに使えますので、2リットルのペットボトルを1本、常備しています。
劣化が伴う備品については、あくまでも非常時のサポートで、本格的に揃える必要はないと割りきって良いと思います。頑張りすぎるとママが疲れてしまいますよ!
番外編 パパもママも今すぐ準備してほしいこと
ハプニングに遭うと、どうしても気が動転してパニックになってしまいます。特に交通事故の場合、周りに任せきりで放心している方も多く見られます。
警察や消防への連絡は周りの人がしてくれても、自身の車の保険会社へ連絡は自分自身でしなければなりません。
そこで問題になるのが保険会社の電話番号です。
保険会社の電話番号は保険証を見ればすぐにわかりますが、肝心の保険証券はどこにありますか?車検証と一緒にダッシュボード(グローブボックス)にしまってはいませんか?
これではいざというときに使うことができません!証券番号もわからないし、なによりもまず電話番号がわからないので電話をかけることができません。
保険証券には必ず携帯カードがついてきます。保険証券の本体は自宅に保管し、車内には携帯カードのみを置いておきましょう。
携帯電話に保険会社の事故対応用の電話番号と証券番号を登録しておくことをオススメします。車の中の備品を整えることの一つとして、いますぐ準備して下さい!
車に乗っている時に遭ってしまう可能性のある被害
ドライブ中に起こりうる事件は、交通事故だけではありません。自然災害やうっかりミスなど、思っても見ないことが起こる可能性があります。
- 交通事故
- 地震などの自然災害
- 大雨などの水難事故
- パンクなど車体が原因の事故
- 閉じ込め
国土交通省によると、人生で交通事故に遭う人は2人に1人だそうです。交通事故においては自分が被害者であるとは限らず、加害者になってしまう可能性もあります。
その他のハプニングも、いつ自分が当事者になるかはわかりません。可能性は十分にあるということを忘れないで下さい。
自然災害に遭遇!私達ができることとすべきこと
地震や台風などの自然災害は、あらかじめ防ぐことができません。しかも規模によっては甚大な被害となってしまいます。
- ドライブ中に大地震や強風に遭ってしまったとき
-
パンクの時のように大きく車体が揺れてハンドルを取られるような動きを感じます。
この時に急ブレーキをかけるととても危険です!徐々にスピードを落としてハザードランプを点け、道路の左側に車を止めましょう。
- ゲリラ豪雨に遭ってしまったとき
-
視界が悪くなるため無理に走行せず、同じように車を左側に移動して避難することをオススメします。
また、水たまりは見た目だけでは深さを測ることができません。冠水しているアンダーパスや電車のガード下などは、絶対に入らず引き返して下さい。
マフラーから水が入るとエンジンが停止し、車体が浮いて身動きが取れなくなります。そうなってしまうと、もう自分ではどうにもできません!
危うきには近寄らずです。
うっかりでは済まされない!ミスを減らすためにできること
パンク・オーバーヒート・エンジンルームの異音など、車そのものが原因のトラブルは、普段の整備を怠らずに行っていれば、多くの場合は防ぐことができます。
車検の時にプロに診てもらうだけではなく、ガソリンスタンドに立ち寄った際に点検したりなど、パパばかりに任せずご自身でも気にかけるようにしましょう。
ご自身のうっかりミスの中で多くを占める「閉じ込め」は2種類あり、一つは鍵を車の中に入れたまま鍵を閉めてしまう「インロック」と呼ばれるケースです。
もう一つは子供を車の中に置いたまま車を離れ、その隙に子供が内側からロックしてしまうケースです。こちらは炎天下など最悪の場合、子供の死亡事故にも繋がります。
どちらもJAFにお願いするのが一番早くて確実な方法ですが、「うっかり」では片付けられないほど、重大なミスなのだということを認識して下さい。
子供の放置は毎年必ずニュースになります。「自分は大丈夫」「少しの時間なら平気」というような考えを持つことは禁物です!
準備が万全だとドライブももっと楽しめる!
こうして改めて考えてみると、家の中のこととは違い、車の中はわからないことだらけだった、という方が多いのではないでしょうか?
車はパパのものというご家庭が多いと思いますが、家族を守るのは夫婦の仕事です。子どもと一緒にいる時間が長い分だけ、ママのほうが必要なものを知っているかもしれません。
家族にとって何が必要なのかをしっかりと見極め、車用の防災袋を用意して下さい。そして内容物一覧表を用意して、1年に一度でも良いので点検するようにしましょう。
更に万が一の時の対策を立てて話し合い、今のうちに家族で車用の防災マニュアルを作っておきましょう。
子どもと一緒にいられる時間は限られています。ハンドルを握るときにはくれぐれも安全運転を心がけて、楽しい思い出をたくさん作ってくださいね!
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