子どもの気持ちに寄り添う育児で、子供の気持ちがわからない…を解決
家事などで忙しい時間帯に限って、お子さんが何かを訴えて間に入ってきたり、泣き出してしまったりすることがありませんか?
そんなとき、多くのママは子供の気持ちが分からずイライラしてしまいますよね。
ここでは、イライラしてしまいお子さんを怒ってしまったあと、その罪悪感から後悔しているすべてのママたちに、「寄り添う」ことで子供の気持ちを理解し、イライラせずに子供の要求に対処できる方法をご紹介いたします。
この記事の目次
上手く伝わってる?ママとお子さんのお互いの気持ちについて
ママが、お子さんにイライラしている時の状況を思い浮かべてみてください。 二人の間に距離はありませんか?
気持ちが通じ合わない時って、実は距離も離れていることが多いのです。 お子さんと離れて、見下ろすような形で叱ってしまってはいませんか?
忙しい時は特に、言葉に頼ってしまいがちですね。しかし、忙しくてイライラしている時に、どんなに言葉で伝えようとしたとしても、なかなかお互いの気持ちを感じあうことは難しいものです。
近しい存在だからこそ、ママもお子さんも自分のことを分かってくれるはずと思い、余計にイライラしてしまうのです。
そんなとき、お互いの気持ちはどのようになっているのでしょう?
ママの気持ちは「どうしてそんなことをするの?」
ママがお子さんにイライラしている時、「どうして忙しい時に限って、言うことがきけないの?」「どうして泣くのをやめてくれないの?」という気持ちではありませんか?
イライラしているときというのは、自分の思い通りにいかない時がほとんどです。
しかし、実際は理想通りに動くお子さんなんていないのです。
お子さんのその時の気持ちは「どうしてわかってくれないの?」
そんな風にママにイライラされたお子さんはどのように感じるのでしょう。
- 「伝えたいことがあるけどうまく伝えられない。どうしたらいいの?」
- 「ママが怒ってるから、悲しい。」
- 「どうして私の気持ちを分かってくれないの?」
- 「なんでママは怒っているの?」
子供は悲しくなり、心はパニック状態になってしまいます。
お互いの気持ちが通じ合っていない時は、お互いのことがわからないクエスチョンマークだらけの時なのです。
お互いの気持にすれ違いが…有効な2種類のコミュニケーション
そんな時には、どのようなコミュニケーションが有効なのでしょうか?コミュニケーションの方ほとしては二種類あります。
- 言語コミュニケーション
- 非言語コミュニケーション
良くも悪くも言葉で伝えるのが「言語的コミュニケーション」
言葉を用いたコミュニケーショ方法です。
- ママが子供に発する言葉
- お手紙に書いた文字
言葉だけでは伝えられない感情を伝えるのが「非言語的コミュニケーション」
言葉を用いないコミュニケーション方法です。
- 表情、視線
- 声のトーン、会話の際の身振り手振りなど
- お子さんとの距離
どちらも、人と人が関わる上でとても大切なコミュニケーション方法ですが、うわべだけで言葉を使っていても、実際に伝えきるのには不足があります。
「非言語的コミュニケーション」に含まれる「寄り添う」ことを初めに行うことで、お互いの想いを感じ取ることができ、言語的コミュニケーションも生かされていきます。
スキンシップは、幸せになれる!?寄り添うことでの効果
子供の気持ちに寄り添ってあげよう!と一言で言うのは簡単ですが、実際に寄り添うとはどうすることをいうのでしょうか?
寄り添うとは「ぴったりとそばへ寄る」という意味です。
お子さんと関わる場合、体も心も寄り添うことが大切です。以下で効果的な寄り添いかたとママとお子さんへの効果を見ていきましょう。
どのように寄り添うのが効果的?ママからぴったりとくっついてあげて!
- 手を握ってぎゅっと抱っこして視線を合わせてあげましょう。
- 深呼吸をして優しい表情を心がけましょう。
- お子さんから来るのを待つのではなく、お母さんから歩み寄ってあげましょう。
- 何かうまくいかなくて泣いているときは、離れたところから「こうしなさい!」というのではなく、身を寄せて横にぴったりとくっついて教えてあげたり、膝に乗せてあげましょう。
こうすることで、お子さんは落ち着いて話を聞くことが出来ます。
- ママ側への効果
-
肌と肌が触れ合うことで、その刺激が脳に伝わり脳下垂体から、オキシトシンと言われる「愛情・幸せホルモン」が分泌されます。
オキシトシンは、心を落ち着かせ、穏やかにしてくれる作用と、スキンシップしている相手への愛情と信頼を深める作用があります。
愛情が深まることで、泣いていて何を求めているかわからないお子さんのことも無条件に愛し、理解しようと出来るのです。
愛情が深まり相手を理解しようとすることで、イライラも軽減します。
- お子さん側への効果
-
お子さんもママと触れ合うことで、オキシトシンが分泌されます。 肌は愛情を感じるセンサーになっているんですね。
お母さんに愛されているということを、体で感じとることができるので、パニック状態になっていても少しずつ気持ちを落ち着かせることができるのです。
また、愛されているという安心感があることで、自分の感情をコントロールできるようになります。
自分の気持ち、相手の気持ちを理解できるような落ち着きを、手に入れることが出来るのです。
落ち着くことで、ママの話も耳に入りやすくなります。この落ち着きは、やがて小学校に入学し、集団生活の中で他者と関係を結んでいく際にも、必要なスキルと言えます。
どうすればいい?子供の気持ちは分かっても要求に答えられない場合
お子さんに寄り添うことでの効果は、ご理解いただけたのではないかと思います。
例えば「今から外に遊びに行きたい!」「これをどうしても買ってほしい!」「お風呂に入りたくない!」など・・・。
特にイヤイヤ期にあるお子さんは、こういった訴えも多いことでしょう。このような訴え・願いも、成長段階の一つとして、とらえることが出来ます。
しかし、いくら成長の証といえど、要求をこちらが飲み込むのは、難しい場面も多くあると思います。そのようなときは、どのように伝えるのがいいのでしょうか?
気持ちを受け入れてから、今はできないことを伝える
まずは、「外に遊びにいきたいんだね」「それが本当に欲しいんだね」「お風呂に入るのが嫌なんだね。」など、一度はお子さんの気持ちに共感し、受け入れてあげることを、忘れないでください。
このような状況の時に怒るのはNGです。気持ちを受け入れてあげずに「駄目!!」と初めから言ってしまうと、お子さんはすべてを否定された気持ちになり、その後の言葉も入りずらくなってしまいます。
ママの言葉が入りやすい心の状態にしてあげてから、
- 「でもね、今はもう夜だからお外にはいけないんだよ。○○の日に行こうか?」
- 「今日は、買わない約束をしてたから買わないよ。」
- 「お風呂に入らないと体が汚れて気持ち悪くなっちゃうから入ろうね。」
とお子さんを刺激しない声のトーンで簡単な理由と「今はできない」ことを伝えてあげるようにしましょう。
言葉かけするときは、年齢と発達に合わせなるべくお子さんがわかりやすい言葉を使うようにしましょう。
出来るのか出来ないのかお子さんが混乱してしまう可能性もありますし、駄々をこねれば意見が通る!と変な学びを得てしまうかもしれないからです。
そうなると駄々がヒートアップして収集がつかなくなってしまうので、ご注意を!
もし駄々をずっとこねているのであれば、こちらも駄々をこねかえしてみましょう。この方法は家限定ですが意外と使えます。
「大人のママが子供のように駄々をこねるなんてどうすればいいの?」と子供はびっくりして困った顔になりますよ。
まさかの事態で子供が冷静になったところで、状況を一変させてみましょう。
「一緒に○○しよう!」などと声掛けして、元々駄々をこねている内容から気をそらしてあげましょう。
ただしこの方法は、多用すると効果がなくなります。また、元々の駄々よりももっとひどくなる、引っ込みがつかなくなる場合があることが難点です。
楽しくなるような別の話題で気持ちを切り替えてあげる
そのように伝えても、まだまだ気持ちの切り替えができない時は、。思い切って違う楽しい話題をだして、忘れさせてあげましょう。
- 「そういえば、面白い絵本を見つけたから今度一緒に図書館に行こうか!」
- 「今日の晩御飯は○○の好きな○○だよ!」
- 「お風呂で泡ぶくごっこしたら楽しいかもしれないね!」
などの言葉かけをして、今の話題や物からなるべく遠ざけてあげましょう。
そうすることで、別の楽しい話題に集中し、執着していたことについて忘れることができます。
なかなかお子さんがモヤモヤから抜けだせないときには、試してみる価値がありますよ。
毎日の子育ては慌ただしい…寄り添う育児で子供に歩み寄り楽んで!
「寄り添う」なんて、毎日の生活が忙しくて出来ない!!とおっしゃるママもいるかもしれませんが、よく考えてみてください。
「寄り添う」という行為は、子育てにとって今更、当たり前と思われがちですが、家庭の中で実は実践されていないことが多いのです。
体の距離は、心の距離でもあるのです。お子さんに身を寄せることで心も近づいていくことを、どうか体感してみてください。
うまくいかないこともあるとは思いますが、試行錯誤・失敗を繰り返しながら、ママとお子さんにとって一番良い方法を見つけていけばいいのです。
自分自身も成長しながら、気長に育児を楽しんでいきましょう!
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