上手な抱っこの仕方!ママと赤ちゃんが幸せになれる方法
赤ちゃんをゆったりと抱く母親の姿は、とても美しいものです。でも、現実は簡単にはいきません。クニャクニャの新生児は抱っこが難しいですよね。
特に初めてお母さんになったという新米ママは、抱っこの仕方が分からないことも多いのではないでしょうか。
抱っこが上手にできないと赤ちゃんも泣き止みにくいですし、授乳にお昼寝にとお世話も大変になってしまいますよね。
そこで抱っこが上手にできるようになるコツや、抱っこが下手なママが自分を責めずに済むようになる考え方のポイントをご紹介します。
この記事の目次
横抱っこ…安定性が高く、新生児から安心してできる抱っこ
横抱っこは新生児抱っこの基本です。横抱っこが上手にできるようになると、ママもぐんと楽にお世話できるようになりますよ。
横抱っこの仕方…二の腕で頭をがっちりホールドして包み込む
まずは、上手な横抱っこの仕方をご紹介します!
- 赤ちゃんの頭は、ママの左二の腕に乗せる
- ママの左ひじを曲げる
- 左の前腕(ひじから下の部分)で背中から腰を支える
- 左手でお尻を支える
- 右手で赤ちゃんの足をすくうように支える
ママのひじから下で赤ちゃんの頭を支える人もいますが、それではママも疲れますし、赤ちゃんも安定しません。
そこに赤ちゃんの頭を乗せるだけで、ひじを曲げれば、自然と腕だけで赤ちゃんの体を支えることができます。
上手に抱っこできるようになると、右左同じように抱けるようになるので、けんしょう炎も軽減できるのではないでしょうか。
上手に横抱っこできるお祖母ちゃんや助産師さん・保健師さんが、どのように抱っこしているのかを観察してみましょう。
横抱っこのメリット…安定感抜群!赤ちゃんも安心しやすい
横抱っこには、新生児の赤ちゃんにとってメリットがいろいろあります.
- 安定しやすく赤ちゃんに負担がかからない
-
新生児のうちは首だけでなく、腰などあちこちの関節がしっかり据わっていない状態です。
たて抱っこは上手にしなければ、赤ちゃんに負担をかけてしまうこともあるんですよ。
その点、横抱っこは赤ちゃんに負担がかかりにくく安定します
- ママの心臓に近く赤ちゃんが安心する
-
赤ちゃんの頭が左側にくるようにすると、ママの心臓に近いので赤ちゃんが安心します
- 抱っこで移動しやすい
-
抱っこしたまま移動する場合も、片手だけでしっかり支えられるので安定感があります
あまり上手に抱っこできないうちに赤ちゃんの体に負担がかかりやすい縦抱っこをすると、赤ちゃんの体勢が不安定になって泣く、ということもあり得ます。
縦抱っこをしているママも多いですよね。もし縦抱っこで赤ちゃんが泣きやまないなら、横抱っこをしてみましょう。
たて抱っこ…首が据わってからが本番の便利な抱っこ方法
たて抱っこは、赤ちゃんの首や腰が据わってからおすすめする抱っこ方法です。新生児でも工夫することで、抱っこの幅がぐーんと広がります。
たて抱っこの仕方…首と腰を支え、短時間にとどめておこう
赤ちゃんに負担がかかりにくいたて抱っこの仕方をご紹介します!
- 赤ちゃんの首を支えながらお尻の下に手を入れ抱き上げる
- ママの体に赤ちゃんの胸側を密着させる
- 首を支えていない方の手で赤ちゃんのお尻から腰にかけて支える
たて抱っこをするときは、抱き上げるときから抱っこをするときまでしっかりと首から頭にかけて支えてあげましょう。
また腰も据わっていません。お尻から腰にかけてもきちんと支え、赤ちゃんの体に負担がかからないようにします。
たて抱っこは新生児のうちは長時間できません。短い時間にとどめておき、要所要所で使いましょう。
たて抱っこのメリット…授乳の高さ調整がうまくいくように
たて抱っこにもメリットがいろいろあります。上手に活用して、育児をもっと楽に楽しいものにしていきましょう。
- 授乳がしやすくなる
- げっぷが上手に出やすくなる
- ママと赤ちゃんの密着度が高まる
- 横抱きが苦手な赤ちゃんも楽な気持ちになる
新生児は体が小さいので授乳クッションなどで高さ調整をするママも多いのですが、それでもうまくおっぱいが吸わせられないこともありますよね。
そんな時、たて抱っこだと高さ調整がしやすくおっぱいに口元を簡単に持っていけます。授乳が苦手なママもたて抱っこにトライしてみましょう。
抱っこが下手でも、抱っこで泣かれても大丈夫な理由を紹介
抱っこが上手にできないことで悩んでしまうママもいますが、気に病む必要は全然ありません!最初は誰でも緊張するものですよ。
新生児の抱っこは難しい!だれでも最初は下手で当然です
母親になりたてのママが抱っこの仕方を知らないことは、恥ずかしいことでは決してありません。
今は兄弟が少なくなり、一人っ子というママも増えています。出産するまで赤ちゃんを抱いたことがない、というママの方が多数派かもしれません。
でも世の中は、そう見てくれないこともたくさんあります。「母親なら上手に抱っこできて当然」と言われると、追い詰められてしまうママも多いですね。
産後すぐは、ホルモンバランスが一気に崩れるため、マタニティブルーを起こしているママもいます。余計につらい気持ちになってしまいますよね。
抱っこが上手にできずに落ち込んだら、「初めての体験なんだから、できなくても当然。これから上手になればいい」と、自分に言い聞かせましょう。
今あまり上手に抱っこできなくても、ママも赤ちゃんも慣れ、赤ちゃんが成長してくれば必ず上手に抱っこできるようになります。
ママに抱かれると泣きだす赤ちゃんもいます!2つの主な原因
ママに抱かれると泣く、という赤ちゃんもいます。他の人に抱かれても泣かないのに、ママに抱かれた途端に泣かれてしまうと切ないですよね。
でも、これにもちゃんと理由があるのです。
- ママからおっぱいの匂いがする
-
ママからは濃厚な母乳の匂いがしており、赤ちゃんはちゃんと母乳の匂いを認識しています。
ママに抱かれるとおっぱいが欲しくなって泣く、ということも多いんです。
- ママが緊張している
-
「泣かれる」ことを気に病んでいるママや慣れない育児で緊張しているは、抱っこする腕がこわばりやすくなります。
緊張は赤ちゃんにすぐ伝わるので、泣かれやすいのです。
赤ちゃんが泣いてしまう理由は、ママが「母親」であること、そして育児に一生懸命であることともいえます。
理由があって泣いているのですから、赤ちゃんがママに抱かれた時だけ泣いたとしても、気にする必要はありませんよ。
幸せ抱っこ術のポイント!いろいろ試して上手になっていこう
ママも赤ちゃんも幸せ気分になれる抱っこのコツをご紹介します。
- 上手にできなくても気にせず、リラックスして抱っこする
- 横抱き・たて抱きなどいろいろな抱き方にトライしてみる
- 赤ちゃんの首据わりなど成長を少し待つ
- 暑さ対策をし、熱気がこもらないようにする
1つずつ詳しく見ていきましょう。
ママが安心し、リラックスすると自然に上手になっていく
ママの緊張が赤ちゃんに伝わると、赤ちゃんも安心できません。ママがリラックスできることが、上手な抱っこの第一歩です。
【私の経験談】
私は初産の後はマタニティブルーがひどく、初めての新生児抱っこが下手なことを笑われたショックで立ち直れませんでした。
その後「抱っこが下手で母親として頼りない」と家族に言われ、つらい思いをしているママ友に悩みを打ち明けられました。
その時、私は「勝手なことを言うだけで上手な抱っこの仕方を教えてくれない人に、何を言われても気にすることはないよ!」と答えました。
何気なく感じたことをアドバイスをしたのですが、友人は元気になってくれました。またその言葉に私自身も救われました。
誰かに心無いことを言われても、気にする必要はありません。命がけで赤ちゃんを産み、悩みながら育児をがんばるママは立派な母親です。
横抱っこにたて抱っこ、いろいろな抱っこを試してみよう
横抱っこが苦手な子、たて抱っこが苦手な子もいます。抱っこして泣くようなら、別の抱き方を試してみましょう。
新生児はたて抱っこが長時間続けてできませんが、首や腰が据わってくれば普通に抱っこできるようになります。
赤ちゃんの体や関節の成長を待つことも、上手な抱っこのポイントです。赤ちゃんは生後3ヶ月もすれば首が据わってきますよ。
ママと赤ちゃんが楽な体勢・安心できる抱っこのスタイルは親子・月齢によってさまざまです。いろいろ試して、一番幸せアップな抱っこを探しましょう。
快適抱っこは暑さ対策が重要!体温がこもらないように注意
赤ちゃんはとっても暑がりです。新陳代謝が激しく、汗もたくさんかきます。抱っこは体温がこもりやすいのでその点も注意しましょう。
不快感で泣く赤ちゃんも多いので、着せすぎ・乾燥肌などにも注意しておきましょう。服のタグが抱っこで体に当たり、それがむずがゆくて泣くこともあります。
抱っこの方法や居住空間・衣類の快適さ…など、気になる点を1つずつ解決していくうちに、赤ちゃんもママも成長して抱っこを楽しめるようになってきます。
抱っこは経験値!たくさん抱いて母子で慣れていきましょう
ママが楽な体勢は、赤ちゃんもリラックスできる体勢です。ママに無理がかかり、痛みや緊張があると、結局赤ちゃんにも緊張が伝わり、泣いてしまうことになります。
赤ちゃんは10ヶ月もの間、狭い胎内に包まれてぬくぬく過ごしていたので、体が自由になることで不安を感じることもあります。
そんな時はおくるみに包んであげると安心感が増すこともあります。不安が強く泣いてしまう赤ちゃんは、包み込んでから抱っこしてあげましょう。
抱っこスキルは愛情だけで決まるのではなく、経験がものを言います。抱っこ下手はママ失格、なんて落ち込まず、赤ちゃんと一緒に上手になっていきましょう。
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