子どもの遊び場には草木が沢山!かぶれる前に危険な草木を確認しよう

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子どもの好奇心は無限大です。その好奇心がたくさんの経験に繋がります。

いろいろな経験を積ませてあげたい気持ちもありますが、草木の生い茂る夏や秋には触れるとかぶれを起こしてしまうものもあります。

ではどのような木や草に気を遣えばよいのでしょうか?

外から帰ってきたら、かぶれている…。そんな時は草木かぶれを<疑ってください!

遊びに行く前はつるんとした肌だったのに、帰宅して痒みを訴えている。

見てみれば腕がかぶれていた!それにはいくつかの原因があると思われます。まずはそのかぶれの原因について探りましょう!

遊んだ場所・触ったものを確認しよう

まず子ども本人に、どこで遊んだかの確認をしましょう。

もし思い出せないようなら、草むらに入ったか・何を触ったか、木に触れたり葉っぱに触れたりしたかを聞いてみるといいと思います。

子どもは、遊ぶことに全ての神経を注ぎながら全力で遊んでいます。何に触れたかがわからないことは、少なくありません。

捕まえたものなどの目標達成とその経緯は覚えていても、道のりは忘れているということはよくあります。

そういう時は、大人側から何に触ったかを聞いてあげましょう。もしかするとそれがきっかけで何に触れたのかわかる場合もあります。まずは子どもの話を聞いてみましょう!

動物に触れたかも確認しよう

昨今急増しているのが、子どものアレルギーです。

子どものアレルギーは親が把握していても、子ども本人がなかなかすべてを把握するのは難しいかもしれません。

例えば有名なものは、犬や猫の動物アレルギーです。

「犬や猫を触ると痒いぶつぶつが出るから、触らないでおこうね」と話をしておけば守ることはできますが、アレルギーと該当するものがあまりにも多すぎると子どもには覚えることが難しいものもあります。

外で遊んで発疹ができていたら、草木だけではなくどんな動物に触れたかや、昆虫に触れたかもしっかりと聞いてあげましょう。

子どもは基本的に昆虫を追ったりします。その時に何らかのタイミングでアレルギー物質に触れてしまうかもしれません。

複数のアレルギー物質の中には、鱗粉(りんぷん)アレルギーというものもあります。

これは蝶や蛾の羽についている粉です。こんなものにだってアレルギーが存在しているのです。

今までアレルギー反応が出なかったものでも、ある日突然アレルギーになることもありますので、子供からしっかりと何に触ったのか聴取しましょう。

焦らずに対処を!まずはかぶれの基礎知識を身につけましょう!

いきなり真っ赤になってかゆくなるかぶれ!急な発症で驚くことも多いと思います。

大人であれば、あの時のあれかな?と、心当たりも思い出せますが、子どもの場合は遊ぶことに無我夢中で覚えていないこともあります。

何かを追っている時や走り回っている時など、一つのことに集中している時は何かに触れても気が付かないのが子どもです。

急なかぶれに驚かないためにも、まずはかぶれについての基本情報を押さえておきましょう!

かぶれって皮膚にどんなことが起こってるの?

かぶれとは、湿疹や皮膚炎の仲間です。直接肌にアレルゲンになる物質が触れたときに、皮膚の免疫機能が過剰反応して湿疹が出てきてしまうことを指しています。

これが「アレルギー反応」です。

専門用語では、このようなかぶれのことを「接触皮膚炎」といいます。

かぶれの症状

まず現れるのは、痒みです。アレルギー物質となるものに触れて役12時間くらいすると、触れた個所に痒みが現れ始めます。

それから丘疹や紅斑が現れだして、1日から2日で腫れてきたり、ひどくなると水疱ができることもあります。

症状は徐々に回復してきますが、慢性的な炎症を繰り返している場合は皮膚が厚い紅斑になったりかき傷やかさぶたになってしまうこともあります。

赤みや痒みが出た場合は、かきむしったりする前に小児科を受診しましょう!

かぶれたときの対処法

気を付けていても、やはりかぶれてしまった!まずは応急処置で、患部の悪化を防ぎましょう。

応急処置の流れはこうです。

  1. かぶれた場所を、できるだけ早く洗い流す
  2. 軟膏(ステロイド軟膏)などの塗り薬を塗る
  3. かぶれてしまった患部を、無理のない程度に冷やしましょう
1.かぶれた場所を、できるだけ早く洗い流しましょう!
かぶれの原因になった樹木の液体は、約10分前後で皮膚に染み込むと言われています。染み込んでしまったら、かぶれが酷くなったり治りが遅くなり可能性が高くなります。かぶれたと気が付いたら、できるだけ早く石鹸で洗い、お湯か水で洗い流しましょう。
2.軟膏(ステロイド軟膏)などの塗り薬を塗る
かぶれによる炎症を最小限に抑えるため、抗ヒスタミン剤を含有しているステロイド軟膏(副腎皮質ホルモン軟膏)を塗っておきましょう。
3.かぶれてしまった患部を、無理のない程度に冷やしましょう
かぶれている患部を氷や濡れタオル等で冷やすと、痒みが抑えられます。痒みが少しでも治まっているうちに病院を受診しましょう!

皮膚がかぶれてしまっている場合にやってはいけないこと

患部への応急処置のほかに、かぶれの悪化を防ぐ方法をいくつかご紹介します!

  • かぶれの原因となった樹液やかぶれてしまった患部を触れた手で、かぶれていない箇所の皮膚を触るのはやめましょう。かぶれが広がってしまいます。
  • 患部が痒くなったら、冷たいタオルで冷やすなどの対処法を取り、患部を掻かないようにしましょう。
  • 掻いてしまった場合は、かぶれが広がらないようすぐに手を洗ってください。かぶれえていない皮膚に触れるのもよくありませんが、特に目には触れないよう注意してください。
  • かぶれを起こしたときに着用していた衣類や靴を、石鹸で入念に洗って冷水でよくすすぎましょう。できればゴム手袋を装着して作業をすると、衣服や靴に付着しているかぶれを起こしてしまった成分に触れずに済みます。
  • かぶれを起こしたときに身に着けていた衣服などをほったらかしいしていると、数日間かぶれの原因となった成分が付着したままになる可能性があります。

※症状が治まらない、あるいは悪化しているようでしたら、早めに皮膚科を受診しましょう。

皮膚かぶれを起こしやすい植物を把握しておきましょう!

かぶれを起こしてしまう植物は、どの季節でも発生します。

普段の遊びはもちろん、キャンプなの草木の生い茂っている場所での活動の時にも、かぶれを発生させる草木などを知っているとかぶれの予防につながります。

ではどのような草木がかぶれに続くのかを見ていきましょう!

特に注意したいウルシ科の植物

あまり耳慣れませんが、危険な植物が属しています。いくつか有名なかぶれを起こす危険を持った植物が存在しています。

主な種類は、ウルシ・ヤマウルシ・ハゼノキ・ヌルデ・ツタウルシなどが挙げられます。

その中でも有名なものは、以下のものです。

ツタウルシ
ツタウルシとはウルシ科の植物で、その汁にかぶれを起こす成分が含まれています。全国的に分布していて、主に山地の樹木に巻き付いています。町中にも電柱や塀などに巻き付いていることもあるので注意が必要です。
葉っぱにかぶれの成分が含まれているため、汁に触れるとかぶれます。秋になると真っ赤になり葉が3つに割れているのが特徴なので、目で見てもと特徴を捉えることができます。
ハゼノキ
かぶれ代表として、名前がよく知られています。葉から分泌される液体に触れるとかぶれを起こします。山中にはもちろん、民家の庭先などにもこっそり生息しています。秋先には真っ赤に紅葉するので、赤い葉っぱには要注意!!
もともとは実から採れる天然のロウを採るために栽培されていたものが、野生化して広まったものです。子どもの頃によく集めていた「ネズミの小判」は、ハゼの実から出てくる種になります。

ケシ科の植物

ケシといえば、ケシの実が浮かぶ方もいらっしゃると思います。かぶれを起こすものは、ケシ科ではクサノオウという黄色い花になります。

クサノオウ
黄色いかわいらしい花をつける、小さな植物です。道端によく生息しています。きれいなので、子どもが積んでしまう可能性は大いにあります。摘んでしまうとその部分から黄色い液体がにじみ出てきて、それに触れるとかぶれてしまいます。毒性が強いことでも有名で、誤飲してしまうと場合によっては命を落としてしまう場合もあります。
もしも液体がついてかぶれてしまった場合は、絶対に液体の部分を口に入れないようにして、石鹸で入念に洗い流してください。

セリ科の植物

セリは七草にも入っている植物です。かぶれを引き起こす植物は、セリ科では一種類になります。

ハナウド
本州は関東地方の以西、四国や九州の野山の川岸や少し湿った場所に生息しています。背が高く、茎の長さが短くても0.5mで長いものになると2mほどになります。白い花を咲かせるので、茎の長さや花を咲かせることから、子どもたちのごっこ遊びに使われる可能性があります。
摘み取ったときなどに皮膚に付着した汁が、日光にあたることでやけどのような状態になります。

サトイモ科の植物

サトイモ科とはいっても、食用のイモとは関係ない植物に毒があります。サトイモ科の中では、マムシグサ・ザゼンソウ・ミズバショウが有毒植物になります。

では子どもが手を出してしまうようなフォルムのものをご紹介したいと思います!

マムシグサ
北海道から九州にかけて、幅広く分布しています。山地や原野などの、湿った林床に生存しています。形状がよく変位する多年草で、成長すると50~60cmくらいの大きさになります。
トウモロコシに似ている果実をつけるので、子どもの興味を引きやすい形になります。肌に触れるとかぶれ、誤飲してしまった場合は激しい下痢やおう吐、心臓麻痺に陥ってしまったり、場合によっては命に関わる場合もあります。

ヒガンバナ科の植物

ヒガンバナといえば、お盆の時期に田んぼのあぜ道や道路わきに生えていますね。

ヒガンバナ科には、ヒガンバナとは別に、かぶれなどを引き起こすキツネノカミソリという植物もあります。

ヒガンバナ
夏から秋にかけて、全国的にみられる有名な花です。赤が主な色ですが、白や黄色が飼った色も最近では見られます。毒のある個所に触れ、その毒を誤って口の中に入れて飲み込んでしまうと、吐き気や下痢を起こします。毒の中には中枢神経をマヒさせる作用があり、最悪の場合は命が危険にさらされることもあります。
ヒガンバナは、全体に毒を含んでいます。中でも麟茎という箇所には、とても強い毒性があります。

キンポウゲ科の植物

キンポウゲ科の植物は、比較的多くの危険な種類があります。

野山だけでなく、道路にこっそり生息していることもありますので、ごっこ遊びやママへのお土産で花を摘んできてしまう子も多いことでしょう。

一緒に徒歩で帰宅する際には、どのような花が咲いているのかをチェックしておくことをお勧めします!
センニンソウ
日本全国に分布している、多年草です。つる植物で、どこからでも毒を含んだエキスが分泌漢方な状態です。皮膚に毒が付着すると、かぶれて水疱ができます。ひどくなる前に、病院を受診しましょう!
ミヤマオダマキ
紫色のかわいらしいお花です。ほかの種類の草花と違い、雑草のようにわさわさ生えているというわけではありません。秋田・宮城・群馬・石川では絶滅危惧種に、岩手では絶滅危惧種Ⅱに指定されているほど珍しい花です。
かわいらしい姿をしていますが、植物の全体に強い毒性を持っています。汁が触れた個所が赤く腫れあがることもあるので、興味本位に触らないよう、お花を見に行った際には子どもにあらかじめ話しておくことをお勧めします。

トウダイグサ科

あまり聞きなれないものですが、かぶれを起こす毒素を持っている種類の植物があります。子どもが触れる可能性のあるものを、ピックアップして確認していきましょう!

ノウルシ
北海道から九州にかけて自生している多年草です。川辺に生えていることが多いため、河原での遊びでは見かける可能性があります。名前の通り茎などに傷をつけると漆に似た乳白色の液体をにじませますが、その液体が有害なのです。
液体に触れるとかゆみを伴うかぶれが発生します。触れてしまった場合は入念に洗い流してください。

そのほかにもいろいろな植物があります!

上記に挙げたもの以外にも、かぶれを起こす可能性のある植物はたくさんあります。

有名なものは、コイギ科のカクレミノやイチョウ科のイチョウは誰でも一度は見たことのあるものです。

秋の紅葉の季節になると、落ち葉拾いやドングリ拾いに出かける幼稚園や保育園も少なくありません。

紅葉でとても葉っぱがきれいな時期ですが、ハゼに触れたり、キノコやイチョウを拾ってしまうとかぶれを起こす可能性もあります。

▼「危険なキノコ」についてはコチラも参考にしてください!

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もしも落ち葉拾いの後にかぶれてしまったら、かぶれる可能性のある葉っぱなどに触れたかも…。と、疑ってみるのもひとつの選択肢です。

かぶれやすい植物に気を付けて、遊びを満喫しましょう

四季を問わず、かぶれを起こしやすい植物は存在しています。それらの植物に気を付けて、沢山遊びましょう!

万が一かぶれてしまった場合は、焦らずにまずは洗い流す等の応急処置を行って下さい。

処置を行いながら「どこで遊んだ?」「どんなお花や葉っぱに触った?」と、子どもから収集できそうな情報を収集してみましょう。

赤みや痒みが引かない、またはひどくなっていくようならば、早めに皮膚科を受診しましょう。

山などで活動する場合は、夏でもできるだけ長袖長ズボンを着用すると、草木でのかぶれを予防することができます!

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