【時期別】離乳食で枝豆はいつから…与え方のポイントや簡単レシピ
離乳食初期から与えられる「枝豆」は野菜ですが、たんぱく質を多く含んでいます。たんぱく質は体を作るうえで大切であり基本の栄養素なので積極的に取り入れたいですね。
枝豆はおつまみ!?のイメージが強いですが、調理の仕方でパパから赤ちゃんまで家族みんなで食べられます。そこで枝豆の上手な茹で方や薄皮の取り方など詳しく覚えましょう。
この記事の目次
枝豆はたんぱく質が豊富!上手に取り入れましょう
枝豆は野菜の一種ですが、主な栄養素は大豆などと同じく植物性のたんぱく質です。たんぱく質は赤ちゃんの体を作るうえで大切な栄養素ですので枝豆も積極的に摂るようにしたいですね。
その他、枝豆は栄養価が高くビタミンB1、鉄分、食物繊維が豊富に含まれています。ほうれん草や小松菜より鉄分を多く含んでいますので離乳食後期からの貧血予防も期待できますね。
失敗しない枝豆の選び方と上手な茹で方
枝豆の旬の時期は6月から9月の夏の時期です。どこの家庭でも夏場の食卓に並ぶ食材だと言えますね。
選び方のポイント
夏場にスーパーなど野菜売り場で購入できます。選び方のポイントをチェックしましょう。
- 実が入りぷっくりしていて新鮮なもの
- さやの緑色がきれいなもの
- 産毛がしっかりついているもの
また、枝豆は夏前に苗が出回りますので、家庭菜園で栽培し収穫もできますよ。ママが家庭菜園で育てて採れたてを赤ちゃんに食べさせるのも良いですね。
茹で方と薄皮の取り方
- 枝豆をボールなどに入れて流水でしっかり水洗いしましょう。
- 鍋にたっぷりの水を入れ沸騰枝豆を入れ5分以上かけて柔らかめに茹でます。
- 1つ取り出し豆の固さをチェックしてみましょう。
- 柔らかく茹であがったらザルにあけ冷ましましょう。
冷凍食品の枝豆で塩ゆでしてある場合は、同じように茹でて塩抜きしましょう。生の枝豆同様に豆の固さをチェックし、味も塩気がないか食べてみてから赤ちゃんに与えましょう。
赤ちゃんにはしっかり薄皮を取り除いてから与えるようにしてください。薄皮の取り方として、さやから豆を取り出したら水で濡らした小さめのタオルを使いつまむと指で取り除くよりも早くできると言われています。ぜひ、試してみてくださいね。
- 誤嚥(ごえん)
- 食べ物がむせ込みなどで気管に入り込むこと
枝豆と大豆アレルギーの関連性を覚えよう
枝豆は豆類ですので大豆の食物アレルギーの心配があります。初めて与える時は、平日の午前中に少量から始めましょう。与えた後もアレルギーの反応がないか様子を見ましょう。
- 蕁麻疹
- 唇が腫れる
- 嘔吐
- 下痢など
上記のような反応がみられた場合は病院受診をしてください。
【時期別】与え方と注意点をしっかり覚えよう
枝豆はそのままの形では与えられません。離乳食時期別に適した与え方がありますので、しっかり覚えて離乳食作りに活用しましょう。
【離乳食初期】枝豆はペースト状にして与えましょう
枝豆は離乳食初期の5~6カ月頃のゴックン期から与えられますが、豆腐で大豆のものに慣れてからが良いでしょう。与える時の形状には注意が必要です。柔らかく茹で薄皮を取り除いたら、細かく刻みすり鉢で滑らかにすり潰しペースト状にします。
この時期は、まだ母乳やミルクのを主に飲んでいますので、粒を残さず滑らかにしましょう。枝豆(たんぱく質)を与える量は、初めの1カ月目頃は小さじ1からにしましょう。2か月目頃から小さじ2程度にしましょう。
また、冷凍の枝豆を使う時は、下茹でし塩抜きをしっかり行ってから与えてくださいね。
【離乳食中期】枝豆は細かくみじん切りにして与えましょう
離乳食中期の7~8カ月頃のモグモグ期には、下の歯が生えてくる赤ちゃんも多いです。柔らかく茹で薄皮を取り除いたら、細かく刻んで調理して与えましょう。
この時期の大豆製品のたんぱく質を与える量は、1食分およそ30~40グラムとされています。枝豆も上手に調理して赤ちゃんの食事に取り入れたいですね。食べにくい場合は、とろみのあるものに混ぜるなど工夫してみましょう。
初期同様、冷凍の枝豆を使う時は、塩抜きを忘れずに行ってくださいね。
【離乳食後期】枝豆はみじん切りにして与えよう
離乳食後期の9~11カ月頃のカミカミ期は自分で食べたい気持ちが出てくる時期です。上の前歯も生えてくる赤ちゃんもいます。自分から食べたいという意欲を引き出して手づかみ食べなどしやすいように調理してあげるといいですね。
柔らかく茹で薄皮を取り除き、みじん切りにし調理し与えましょう。この時期の大豆製品のたんぱく質を与える量は、1食分おおよそ豆腐だと1/7丁とされています。参考にして枝豆も与えましょう。
また、後期になっても冷凍の枝豆を使う時は塩抜きを忘れないようにしましょう。
離乳食にした枝豆の上手な保存方法
枝豆を離乳食にしたけど残った時や作り置きの上手な保存方法を覚えましょう。枝豆を離乳食にした場合、冷蔵でも保存できますが、冷凍でも保存が可能です。
離乳食初期にペースト状にしたものでしたら、フリーザーバッグに薄くのばし入れるだけで冷凍保存ができます。冷蔵庫から取り出して、そのままパキッと折ってすぐに調理に使えて便利ですよ。
離乳食中期、後期でしたらみじん切りにして1食分を製氷皿に入れ凍らせてキューブ状にしておくと時短調理につながります。冷凍保存ができますがなるべく1週間以内食べきるようにしましょう。
【時期別】おいしく枝豆を食べられる簡単レシピ3つ
赤ちゃんが枝豆をおいしく食べられるレシピを紹介します。枝豆に慣れてアレルギーの心配がないようであれば挑戦してみましょう。
【離乳食初期】枝豆とコーンのピューレ…1食分
- 枝豆 小さじ2
- コーン(食塩不使用のホール缶) 小さじ2
- 枝豆はきれいに水洗いし柔らかく茹でます。
- 茹であがったら薄皮を取り除きます。
- すり鉢に入れ湯を加え滑らかになるまですりつぶします。
- コーンはすり鉢で滑らかにすりつぶします。
- 裏ごしし薄皮を取り除きます。
- 枝豆とコーンを混ぜ合わせてできあがりです。
ゴックン期ですので粒を残さず、しっかりすり潰しましょう。枝豆は青臭さもなく、コーンの甘さもあり赤ちゃんも食べやすい味です。主食にパン粥を合わせるとぴったりなメニューですね。
【離乳食中期】枝豆としらすの栄養満点のおかゆ
- 枝豆 5グラム
- しらす 小さじ1
- 7倍がゆ 50~80グラム
- 枝豆はきれいに水洗いし柔らかく茹でます。
- 茹であがったら薄皮を取り除きます。
- 枝豆をみじん切りにします。
- しらすは茶こしなどに入れ湯をかけて塩抜きをします。
- しらすもみじん切りにします。
- 7倍がゆの上にみじん切りにした枝豆としらすをのせてできあがりです。
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忙しい時でも一度に栄養が摂れるおかゆです。下ごしらえして枝豆としらすを冷凍保存していると簡単に作れますね。おかゆと混ぜると枝豆もボソボソしないので赤ちゃんも食べやすいですよ。
【離乳食後期】手づかみ食べにも!枝豆とじゃがいものおやき
- じゃがいも 1個
- 枝豆 15粒程度
- 片栗粉 大さじ1
作り方
1.じゃがいもの皮をむきサイコロのように切り、柔らかく茹でます。
2.茹であがったらマッシャーで滑らかになるまでつぶします。
3.枝豆はきれいに水洗いし柔らかく茹でます。
4.茹であがったら薄皮を取り除きます。
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5.枝豆をみじん切りにします。
6.ボールにじゃがいも、枝豆、片栗粉を入れ混ぜ合わせます。
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7.スプーンなどで形成しフライパンで両面に焼き色がつくまで焼いてできあがりです。
フライパンで焼く時にくっつく場合は少量のサラダ油を使いましょう。
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筆者の話になりますが…生後10カ月の赤ちゃんでも、べたついたりしないので手づかみ食べの練習にぴったりでした。まだ上手には食べられませんが、食べる意欲を引き出す練習ができるレシピです。
たんぱく質は基本の栄養素…赤ちゃんと一緒に家族で食卓を囲もう
枝豆をはじめタンパク質は筋肉や体中の臓器、血液や免疫の抗体などを作る重要な栄養素です。動物性たんぱく質の肉類と異なり、植物性たんぱく質の枝豆類はカロリーも低く、満腹感も得やすいのでダイエットにもおすすめですよ。
枝豆はママやパパにも嬉しいこと尽くめですので、ぜひ、枝豆を食卓に並べ赤ちゃんと食事を楽しみましょう。