素足の感覚が大事!赤ちゃんのファーストシューズの選び方
赤ちゃんがよちよち歩くようになってきたら、履かせたいのがファーストシューズです。ですが、初めての靴選びだと、どんなポイントに気を付けて選べばいいのか、迷ってしまう方も多いと思います。
正しいファーストシューズの選ぶ為に子育てマーチでは、アシックスジャパン株式会社のマーケティング統括部・プロダクトマーチャンダイジング部の江島れい子さんに「スクスクファースト」についてのお話を伺うことが出来ました。
購入前の気になる事をマーチ編集部がご質問させていただきました。
ファーストシューズはいつ買う?赤ちゃんに合わせた購入時期とは
ファーストシューズの購入時期は、歩き始めてからで十分です。また赤ちゃんがお家の中で歩き始めても、外は怖がったりしてお外で散歩までには少し時間が掛かったりして、外で歩けるようになる頃にはサイズアウトなんて事もあります。
ただ、やはり赤ちゃんの足を保護してくれるシューズを選ぶ事が再優先で、初めての一歩を柔らかく支えてくれるファーストシューズの条件をご紹介していきます。
自分の赤ちゃんにぴったりのサイズの条件とは?
まずは何を置いても、正しいサイズを選んであげることが大切です。ぶかぶかのシューズはつまづきやすくなったり、脱げてしまったりするため、歩き始めの赤ちゃんには危険!
つま先の余裕は5mm程に抑えた方が良いと言われています。
マーチ編集部:多くのファーストシューズが12cmからのサイズ展開をしている中で、何故スクスクファーストのサイズ展開は11.5cmという展開なのでしょうか?
江島さん:スクスクファーストは、家の中で10~20歩くらい歩けるようになって、お外で必要になってから、ご使用いただきたいと思っています。歩き始めの赤ちゃんの足を計測すると、小さな足のお子さまでも11cmくらいの足の大きさのある赤ちゃんがほとんどでしたので、11.5~13.5cmに設定させていただきました。
なるほど、比較的小さいなと感じていたのですが足が小さいお子さんが多かったんですね。確かに我が子もファーストシューズ購入時のサイズは10.5cm程でしたから・・小さめのシューズが用意されているのは嬉しいですね。
マーチ編集部:つま先に5mmの余白が必要とされていますが、それ以上の余白だと足の成長に何か大きな影響があるのでしょうか?
江島さん:立ったとき、踏ん張るとき、など、体重がかかることによって、足の大きさは変わります。つま先に5mmの余裕があるのは、そのための余裕寸法です。
赤ちゃん(3才頃まで)の場合、3ヶ月に5mm平均で成長します。アシックスでは、購入時には5~9mm程度、つま先に余裕のあるものを選んでいただくことをお勧めしています。
3ヶ月を目安に、つま先の余裕が2~3mm程度になってきたら、買い替えを検討してあげてください。
ぴったり過ぎても良くないんですね、9mm程度が目安というのも少し驚きましたが、歩く様子を見て判断して上げた方が良いという事ですね。
スクスクファースト 「写真提供:アシックスジャパン株式会社(無断転載を禁止します。)」
歩けるけど、足が小さくてサイズが無い・・そんな時はどうすればいいの?
マーチ編集部:どうしてもサイズが無い・・という場合には、大人同様にサイズを調整しても良いのですか?
江島さん:ファーストシューズに限定したことではなく、基本的にシューズについては中敷でのサイズ調整はお勧めしていません。パンプスなどで前足部にだけ、中敷を入れることはありますが、かかと部分は変えないんですよね。かかとの厚さを変えてしまうと履き口が浅くなり、脱げやすい靴になってしまいます。
靴の命はかかと、とも言われますが、靴のかかとと足のかかとをしっかり合わせてあげることが大切です。
子ども靴の場合は、どうしても大きめを履くことになりますので、かかとをしっかりあわせて、マジックテープでしっかりと止めてあげましょう。
中敷で調整というのは、マジックテープなどの止め具がない場合に、靴が動かないように、下から足を上げて、靴とフィットさせる工夫になります。
マジックテープなどの締め具がある場合は、それが中敷の代わりに靴と足をフィットさせることになりますので、中敷で調整する必要はありません。
大人や子どもに関わらず中敷きはしない方が良いんですね。ちょっと勉強になりました。
赤ちゃんが歩きやすいと感じてるポイントはどんな行動なのか?
赤ちゃんは自分で歩きにくいや、歩きやすい!など言葉で表現する事が出来ません。だから靴を変えた時には子どもの言動に注意してあげてください。
では、どんな行動から赤ちゃんの気持ちを汲み取る事が出来るのでしょうか?
マーチ編集部:赤ちゃんが靴を嫌がる時の動作、その原因には何が考えられると思いますか?
江島さん:赤ちゃんは「痛い」と言えないので「だっこの回数が増えた」「転びやすくなった」「歩くのを嫌がる」「すぐに靴を脱ぎたがる」などは、靴があわないサインかもしれません。
また、歩き方がはだしの時と大きく違うようであれば要注意です。
- サイズが小さくなっていないか?
- 大きすぎる靴を履かせていないか?
- 靴が硬くないか?
- どこかがあたっていないか?
など、試着の時にじっくり時間をかけて子どもの反応も含めて見てあげて下さい。
足首が固定される靴は履かない方が良いのか?
マーチ編集部:赤ちゃんの足の形(O脚やX脚など)によってはミドルカットを履かない方が良いなどを聞いたことがあるのですが、本当なんでしょうか?
江島さん:脚の形によってミドルカットを履かないほうがいい、ということは、あまり聞いたことがないです。ごめんなさい。
ただ、お子さまによっては、ミドルカットのベロの部分が当たることが気になって足首を曲げにくくなるなど、歩き方が変わってしまう場合があります。
その場合には、ローカットで足首を動きやすくしてあげるなど、歩き方を見ながら確認してあげることが大切です。
じゃあ具体的にどのような形の靴を選んだら良いのか?
靴底がやわらかい靴は歩きやすい
まずチェックしたいのは、靴底の柔らかさ。靴全体を曲げたり戻したりしながら、赤ちゃんがスムーズに歩ける柔らかさかどうかをチェックしましょう。
人差し指と親指で靴底を挟んでみた時に、ふわっとした感触で、見た目にも靴底が肉厚の場合には柔らかい靴底と思って大丈夫です。しかし元々の値段が安くてお買い得な靴は、ファーストシューズとして向いていないので注意が必要です。
つま先部分が少し上がっているかどうか
これも元々が安いシューズが危険です。通常の赤ちゃんシューズはつま先が上がっているのが基本です。これはつま先を地面に引っ掛けにくくする効果があり転倒防止となります。
逆につま先が上がってないベビーシューズってあるの?と思われるかもしれませんが、デザイン重視や安すぎる靴はそこまで考えられていませんので必ず確認してきましょう。
最後に購入時のポイントをまとめました。
- 購入時期は10歩~20歩程度歩き始めてから
- 足先に5~9mm程度の余裕を持って選ぶ事
- ミドルカットの方が足首を支えてくれる
- 靴底が柔らかい靴がおすすめ
- つま先は少し上がっている形が良い
アシックスジャパン株式会社の江島さん、ご協力ありがとうございます。
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