妊活には心を癒すアロマを!女性ホルモンを調節する精油と使用法
赤ちゃんが欲しいけど、妊娠できずに悩んでいるママもいますよね。妊活を始めても、なかなか妊娠できず、焦ったり落ち込んだりすることもあります。
アロマテラピーは心と体を癒し、女性ホルモンを調整する効果が期待できます。最近では婦人科系の病院やクリニックでも取り入れられてきています。
香りを楽しみリラックスしながら、妊活をするのに有効な精油と使用方法を紹介します。
この記事の目次
アロマテラピーが妊活におすすめな理由…無理せずに体質改善
アロマテラピーは香りの力を使って、リラックスやリフレッシュなど、心と体に直接作用し、不調を改善し、健康を取り戻すことを目的とした芳香療法です。
植物から抽出された、100%天然の精油(エッセンシャルオイル)を用いて実践します。
- 大脳に直接作用!ホルモンバランスを整える効果
- ストレスは血流を悪くする!リラクセーション効果で緊張緩和
- 体を温める精油を使用!冷えをなくして妊娠しやすい体に
- 日々の生活に取り入れて!アロマテラピーは家庭できるセルフケア
最初に妊活にアロマがお勧めな理由を4つ紹介します。
※紹介するアロマテラピーでの妊活は治療ではありません。香りの作用でリラックスやリフレッシュを用いて体質改善を期待できるセルフケアです。
大脳に直接作用!ホルモンを調節する作用のある精油
アロマテラピーで主に刺激する嗅覚は、人間の五感の中で特殊な感覚と言われていて、感覚刺激が大脳辺縁系に伝えられ、体を直接調整する働きがあります。
精油の香り成分は大脳辺縁系から視床下部に伝えられると、自律神経を整えて、体の機能を調節してくれます。
女性ホルモンと同じ働きをもつ精油を使用すれば、ホルモンバランスを調整し、不快な症状を軽減してくれます。
ストレスは血流を悪くする!リラクセーション効果で緊張緩和
人は処理できないストレスを受けると、心身に不調をきたすことがあります。長期間ストレスにさらされると、抵抗力や適応力がなくなってきます。
神経や免疫、ホルモンバランスが崩れ、血流も悪くなってきます。妊活には過度なストレスを受け続けることは禁物です。
体を温める精油を使用!冷えをなくして妊娠しやすい体に
交感神経が常に活発化した状態になると、抹消の血管が収縮してしまい、末端冷え性になってしまうことがあります。
体温は高いけど、部分的に冷えている人もいますよね。手足の冷えだけでなく、首や肩の凝りに悩まされたり、婦人科系のトラブルにもつながってきます。
▼冷えと妊娠との関係についてはコチラも参考にしてみて!
日々の生活に取り入れて!アロマテラピーは家庭できるセルフケア
好きな香りの精油があれば、アロマテラピーはどこでも実践できます。機材をそろえなくても、セルフケアができるのもお勧めしたい理由の一つです。
沐浴法、洗面器や桶に垂らして使用する手浴、足浴などの部分浴、キャリアオイルと混ぜてマッサージする方法など、自分で毎日手軽に出来る方法があります。
体調や目的にあった使い方を…妊活にお勧めな精油
妊活中は普段の生活に加えて、妊娠したいという強い思いから、逆にプレッシャーを感じがちになりますよね。
アロマテラピーの精油を選ぶには、自分の好みに合ったものを使用することが大切です。効能ばかりを重視して嫌いな香りの精油を使用してもストレスになりますよね。
まずは、自分の好みや状態にあった精油選びから始めてみましょう。
- 【ホルモンバランス】女性ホルモンに作用する精油
- 【冷え性】体を温める効果が期待できる精油
- 【不安や緊張・イライラ】リラックス作用のある精油
- 【元気がでない】リフレッシュ効果のある精油
この4つについて説明します。
【ホルモンバランス】女性ホルモンに作用する精油
ホルモンバランスを整える精油では、芳香浴、トリートメント法、沐浴法がお勧めです。
冷えを改善するオイルとブレンドして、下腹部や下背部をマッサージするのもおすすめです。
- ゼラニウム
- ホルモン調整作用に優れていて、生理リズムの乱れを整えたり、PMS(月経前症候群)の緩和や生理痛、更年期障害をやわらげる作用があります。
相性の良い精油…ラベンダー・ベルガモットなど
- クラリセージ
- 女性ホルモン様の性質を持ち、強い強壮作用あります。生殖器に対するホルモンバランスを整え、PMSの改善や更年期障害の緩和など、生殖器の不調に使用されます。
※強い緩和作用があるので、高濃度で使用すると集中力を減退させるので、仕事前や車の運転の時は使用を避けて下さい。
相性の良いオイル…ゼラニウム・ラベンダー・サイプレス・クラリセージなど
- カモミール・ローマン
- 青リンゴを思わせる香りをもつ精油です。不安や緊張を取り除き、月経周期を整えたり、女性特有の様々な症状の緩和に用いられます。
高価な精油ですが1・2滴で効果があります。
※高濃度で使用すると頭痛や吐き気を引き起こすことがあります。相性の良いオイル…クラリセージ・ベルガモット・ジャスミン・ラベンダーなど
- ローズオットー
- バラの香りで情緒をやわらげ、心を明るくする作用があります。神経のストレスや緊張をやわらげ、生理痛の緩和やPMSの症状を改善してくれます。
とても高価な精油です。※低温で固まる性質がありますが、少し温めると液体に戻ります。
相性の良いオイル…クラリセージ・ジャスミン・ベルガモット・ゼラニウムなど
- サイプレス
- スッキリとしたウッディーな香りです。ストレスやイライラを沈め、精神を浄化し落ち着きを与えてくれます。ホルモンバランスや月経周期を整える作用があります。
相性の良いオイル…ジャスミン・クラリセージ・ベルガモットなど
- イランイラン
- 「花の中の花」という意味で、エキゾチックな強い香りを持ち、生理痛の緩和、ストレスやイライラを鎮め、女性本来の喜びや官能的な高揚感を与えてくれます。
濃厚な香りなので十分に薄めて使用することがポイントです。使用量が多いと、頭痛や吐き気に襲われることもあります。好き嫌いのはっきりわかれる精油です。
相性の良いオイル…ベルガモット・ジャスミン・ラベンダー・サンダルウッドなど
- ジャスミン
- 濃厚な花の香りがします。不安を和らげ、落ち込んだ時、マタニティーブルーなど、心身の回復を助けてくれる作用があります。
古くから生殖機能を高めるオイルとしても使用され、「子宮のオイル」ともよばれてきました。※香りが強いので少量を使用しましょう。
相性の良いオイル…カモミールローマン・イランイラン・フランキンセンスなど
【冷え性】体を温める効果が期待できる精油
血流が滞ってしまうために起こる冷え性は、ストレスで自律神経のバランスが崩れるために起きていることが考えられます。
冷え性を改善するには、血液の循環をよくする沐浴法が効果的です。
- ジンジャー
- 血流を良くし、体を温める作用のある精油です。消化器系の不調も整える効果も期待できます。
相性の良いオイル…柑橘系全般・サイプレス・ジュニパーベリーなど
- ジュニパーベリー
- お酒のジンは実はジュニパーの香りです。発汗を促し、身体機能を活発にし、身体を浄化し温め整えてくれる精油です。
相性の良いオイル…グレープフルーツ・ゼラニウム・ラベンダー・サイプレスなど
- ローズマリー
- 心身の感覚を目覚めさせ、刺激作用や頭脳明晰化作用があります。血液の循環を促すので、血行を良くしたい時などにお勧めの精油です。
相性の良いオイル…ラベンダー・フランキンセンスなど
【不安や緊張・イライラ】リラックス作用のある精油
妊活中は不安や緊張でイライラするときもありますよね。静かな気持ちになりたい時、落ち着いてゆっくり眠りたい時は、芳香浴や沐浴がおすすめです。
イライラして高ぶった気持ちが抑えられない時などは、腹部を温めるために温湿布法をするのも良いですね。
お腹の上がほんわか暖かくなると、緊張が和らぎ、ほんわか良い気持ちになってきますよ。
- 真正ラベンダー
- ラベンダー精油はアロマテラピーの中でいろいろな作用がある精油として、親しまれている精油です。優れた鎮静作用を持ち、心身の両方をリラックスさせてくれます。
相性の良いオイル…クラリセージ・ローズマリー・ゼラニウムなど
- フランキンセンス
- 古代から宗教的な儀式で用いられてきた精油です。呼吸をゆっくりとさせて、気持ちを落ち着かせる作用があります。肌のアンチエイジング効果も知られています。
相性の良いオイル…柑橘系全般・ローズなど
- スィートマージョラム
- 温かみを感じさせる香りで、悲しみを癒し、気持ちを鎮めてくれます。血管を広げ、血圧を下げる効果があり、寝つきの悪さを改善してくれます。
月経痛を和らげたり、ストレスによる消化器系の不調にも役立ちます。※性欲を抑制する作用もあると言われているので、排卵期には使用しない方が良さそうです。
相性の良いオイル…ラベンダー・カモミールローマン・イランイラン・ゼラニウムなど
- ジャスミン
- 【ホルモンバランス】の項を参照してください
【元気がでない】リフレッシュ効果のある精油リフレッシュ効果のある精油
なんとなくやる気がでない、元気が出ない時には柑橘系のオイルで芳香浴がおすすめです。
- グレープフルーツ
- さわやかですっきりとした香りで、心身の解放し、安定させる作用があります。前向きになりたい時におすすめです。
肌にはりをもたせ、血行を促進してくれます。※光毒性があるので肌に使用後は紫外線を避けて下さい。
相性の良いオイル…ラベンダー・イランイランなど
- スイートオレンジ
- オレンジのフレッシュな香りは、リラックスとリフレッシュ感の両方が味わえます。気分を明るくし、生きる力を与えてくれます。
相性の良いオイル…クラリセージ・ゼラニウム・ラベンダー
- ベルガモット
- 心と体が疲れている時に、不安やうつ不眠などを緩和するリフレッシュ作用があります。
※光毒性のあるベルガプテンを含んでいるので、肌に使用後は紫外線を避けて下さい。高濃度で使用しないでください。
相性の良いオイル…クラリセージ、カモミールローマン・ゼラニウム・ラベンダー
- サイプレス
- 【ホルモンバランス】の項を参照してください
妊活に有効な精油でセルフケア…毎日実践できる使用法を紹介
妊活に有効で好きな香りが決まったら、自宅で気軽にセルフケアをしましょう。
- 【沐浴法】毎日実施で冷えを改善しリラックス
- 【トリートメント法】月経不順には下腹部や骨盤部をマッサージ
- 【芳香浴法】就寝前に使用してリラックスして安眠
- 【湿布法】部分的に温めたい時におすすめ
この4つの方法を紹介しますね。
【沐浴法】毎日実施で冷えを改善しリラックス
沐浴法は特別な機材が無くても気軽に実施できる方法です。冷えの改善にもなるので、体を温める精油で実践してみて下さいね。
- 全身浴・半身浴
- 全身浴ならお風呂に精油を1滴~5滴、半身浴なら1~3滴、浴槽の中に入れて良くかきまぜて使用しましょう。
ブレンドする場合は合わせた滴数が上記の滴数を超えないように使用してくださいね。毎日、お風呂でリラックスできますよ。
- 部分浴
- 手や足だけをつける部分浴は洗面器などの容器に1~3滴たらして使用します。どこでも気軽に実施でき、ちょっとした気分転換にもなるのでおすすめです。
部分浴は体の一部をつけるだけですが、血行を良くし、全身を温める効果があります。
【オイルトリートメント】月経不順には下腹部や骨盤部をマッサージ
ホホバオイルなどの植物油に混ぜて、トリートメントオイルを作り、全身または体の一部をマッサージする方法です。
ホルモンバランスを整える作用のある精油で、下腹部や骨盤部分をトリートメントオイルでマッサージするように、トリートメントすると月経不順の改善に効果が期待できます。
0.5%のオイル…植物油10mlに精油1滴
1.0%のオイル…植物油10mlに精油2滴
自分でトリートメントできない部分は、他の人の手を借りて実施してみて下さいね。香りや手の温かみで癒されますよ。
トリートメントする場合は、必ず植物油に薄めて使用してください。かゆみや炎症を起こした場合は大量の水で洗い流してください。
※精油の使用はすべての人に必ず、安全であるというわけではありません。
【芳香浴法】就寝前に使用してリラックスして安眠
容器にお湯を入れ、精油を垂らすだけで気軽に実践できる方法です。熱湯を洗面器に垂らし精油を入れると香りが部屋中に広がります。
アロマディフューザー、キャンドル芳香拡散器などを使用する場合は、1~5滴垂らして使用します。精油の量は部屋の広さや香りによって調整してくださいね。
ティッシュやハンカチに1~2滴垂らして持ち歩いたり、ルームスプレーを作って一吹きするの方法もあります。
※精油によっては色が付くものがあるので注意してくださいね。
【湿布法】部分的に温めたい時におすすめ
肩こりや腰痛、冷えの改善には不調のある部分を、直接温めることができる湿布法がおすすめです。
また、不安や緊張感を和らげるには腹部の上に湿布法を施すのが有効的です。
- 洗面器などに温かいお湯をはり、精油を1~3滴たらします。
- タオルや布を入れてしぼります。
- 体の湿布したい部分を覆います。
- 暖かさが無くなったら湿布を外します。
アロマテラピーを実践するために注意して欲しい事
アロマテラピーは100%天然のオイルを使用して実施しますが、使用方法によっては安全とは言えません。
使用方法を守って、安全に使用しましょう。
- 妊娠した場合は使用できないオイルがあるので注意
- 通経作用のあるオイルは妊娠時には使用できません。妊娠した可能性がある場合は、使用を中止してください。
【妊娠初期に使用できない主なオイル(通経または子宮収縮作用あり)】
ジャスミン・クラリセージ・ゼラニウム・ジュニパーベリー・スイートマージョラム・ローマンカモミール(芳香浴ならOK)・イランイラン(芳香浴ならOK)ローズマリー※上記で挙げた以外にも使用できないオイルはあるので、妊娠が分かった時点で妊娠初期から使用できるオイルを選んで使用しましょう。
- 乳幼児がいる場合の注意点
- 3歳以下の乳幼児は芳香浴以外ではお勧めできません。小さな子供は大人に比べて精油の影響を受けやすいので注意が必要です。
- 精油によく似た商品があるので注意
- 精油は100%天然のものです。エッセンシャルオイルまたは精油と書かれたものを使用しましょう。
※フレグランスオイル・アロマオイルなどと表記されている場合は精油でない可能性があります。
- 光毒性への注意
- 柑橘系のオイルには光毒性があるものがあります。日光などの強い紫外線をうけると皮膚が炎症を起こす場合があるので注意が必要です。
- その他の注意点
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- 原液を内服したり、直接肌に塗ったりしないでください。肌についた場合は大量の水で洗い流しましょう。
- 精油は引火しやすいので台所で使用する場合は注意してください。
- 精油は高温多湿の場所や空気に触れると劣化します。キャップをしっかり締めて冷暗所に保管してください。
香りの力を妊活に癒しを取り入れよう!リラックスが一番大事
結婚してから、どうしても自分の時間が取りにくくり、リフレッシュやリラックスができずに、心も体も疲れてしまうことがありますよね。
妊活を始めると、思うように赤ちゃんを授かることが出来ずに焦ったり、周りからのプレッシャーもあったりして、落ち込むこともあります。
そんな時は、自分の好きな香りを嗅いでリラックスやリフレッシュしてみましょう。毎日セルフケアすることで、少しずつストレスを解消していくことが出来ますよ。
▼妊娠できないストレスから解放される気持ちの持ち方についてはコチラも参考にしてみて!
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