幼児の降園しぶり…保育園から帰らない帰りたくないと泣く子供への対応

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2018/05/29

保育園から帰りたくないとごねて降園しぶりを見せている子供

保育園に行きたくないと朝から大泣きしてしまう「登園しぶり」だけではなく、パパやママがお迎えに行った時に「おうちに帰りたくない」と大泣きして嫌がる「降園しぶり」は珍しいことではありません。

おうちに帰りたくないと言われ、ショックを受けたり、早く帰らないとという焦りからパパやママもイライラしたり…どうしたら帰ってくれるのだろうかと真剣に悩んでしまうこともあるかと思います。

イヤイヤとしぶる子供に対してはあまり深く悩まずに、落ち着いて臨機応変に対応していくことをおすすめします。

対策をご紹介しますのでぜひ試してみてください。

帰りたくない!その訳は?子供の気持ちを理解しよう

仕事を終えた後に、我が子が園で待ちわびているだろうとお迎えに行くと、「おうちに帰りたくない!」のまさかのイヤイヤ攻撃が!こんなことを言われたら親としてはショックですし、毎日続くようなイライラしてしまい、疲れも倍になってしまいます。

子供が家に帰りたくないと言うのには理由があったり、パパやママへ抱く感情表現だったりすることもあります。

なぜ駄々をこねてまで家に帰りたくないと子供が訴えてくるのか、子供の目線に立って理由を考えてみましょう。

夢中になっていることを中断された子供の小さな反抗心

例えば大人が何か夢中になっていることをしている時に中断をされた場合、どんな態度をとるでしょうか。嫌な気持ちになり、時には抵抗することもありますよね。子供も大人と同じで、夢中になっていることを中断されたら嫌な気持ちになるのは当然です。

また、子供は大人と違ってなぜ中断されたかの理由を理解できないため、自分のしていることを否定されたという気持ちになってしまうことがあります。

子供は大人のように感情のコントロールがうまくできないので、どうしてよいかわからず泣きわめいたり、駄々をこねたりと全身を使って抵抗をするのです。

こういった行動をされると親としては困ったり、恥ずかしいと思うこともあるでしょう。しかし、子供は反抗してもよい相手をしっかりと理解した上で駄々をこねています。心を許しているパパやママの前だからこそできる行動だということを理解してあげることが大切です。

自己表現が苦手な子供の甘えのサイン

子供が帰りたくないと降園しぶりをするのは、ただ単にもっと遊びたいからという理由だけではない子もいます。

毎日園に通い慣れている子供でも、おうちと違う環境に緊張感があったり、知らぬ間にストレスを抱えていたりすることがあります。

お迎えの時間になり、おうちの人の顔を見た瞬間に緊張が緩んでグズグズしてしまうことがあるようです。

その行動は決して意図的なものではなく、なぜぐずついてしまうのか自分でも理解できていません。

パパやママを困らせれば甘えることができるという子供の本能の行動だということをわかってあげられたら、パパやママも心に少しゆとりができるかもしれません。

泣いて嫌がる子供にイライラする…まずはママが落ち着こう!

子供がどんな理由で降園しぶりをしているのか理解をしてあげたいと思っていても、毎日のようにしぶられたり、泣かれてしまうと、さすがのママでもお手上げ状態になってしまうことがあり、苛立ちを隠せないこともあるでしょう。

そんなイライラを子供にぶつけるのは逆効果です。まずはママが気持ちを落ち着かせてから子供と接するようにしましょう。

イライラをその場で解消するおすすめの方法がいくつかありますので、ぜひお試しください。

  • 深く深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
  • コンパクトタイプの鏡で顔を見て、笑顔を作るように自分に言い聞かせる。
  • 気持ちを落ち着かせる効果のあるアロマオイルを持参し、ティッシュなどに数滴垂らして香りを嗅ぐ。(こぼしてしまうなどの心配があれば、持参した容器のまま香りを吸いこんでもOKです。)

どうしても気持ちが落ち着かない場合は、園の先生に話を聞いてもらうのもよいでしょう。日ごろから子供の様子をよくみている先生だからこそ話せることもありますので、相談にのってもらえるようにお願いしてみましょう。

イヤイヤする子供を落ち着かせスムーズに退園させる対処法

イヤイヤする子供に対しては、無理やり引っ張って連れて帰ったり、押さえつけるような口調での声掛けは、決して良い方向には進みません。

早く帰ってほしいと思うパパやママの気持ちもわかりますが、まずは子供を落ち着かせてあげることが先決です。子供がクールダウンすることができればスムーズに事を運ぶことができますので、冷静になって対処をしましょう。

対処法をいくつかご紹介しますので、ぜひ試してみてくださいね。

時間にゆとりがあれば子供と一緒に遊んでみる

「帰ろうよ」と声をかけても「嫌だ!」「帰らない!」と押し問答をしている時間があるのなら、先生に断りを入れてから子供と一緒に遊んでみましょう。

「帰ろうよ」という言葉が「ママも仲間に入れて!」に変わったら、駄々をこねていた子供もきっと笑顔になるでしょう。タイミングを見て、「一緒に片付けよう!」とか、「どっちが早く片付けられるか競争しよう!」などとうまく切り上げさせる声掛けをし、帰るように誘導しましょう。

自分の要求にこたえてもらった満足感や、パパやママと一緒に遊ぶことができたという満足感から、きっとスムーズに退園してくれることでしょう。

ママと子供でお約束!わかりやすい方法で納得させる声掛け

遊び足りずに帰りたくない子供には少しだけ時間を与え、「これを○回やったら終わりにしよう」とか、「この絵をここまで描いたら続きはおうちで一緒に描こうね」と約束させ、子供がわかりやすい方法で切り上げられるようにしてあげましょう。

目に見える形で、けじめをつけてあげることで、子供も納得ができるでしょう。そして、約束を守るということがどういうことなのかを覚えさせることもできます。

時間がない時こそ冷静になって声掛けをしよう

仕事が終わった後も、家事に育児にとやることが山積みのママさんは、常に時間との闘いです。やらなくてはいけないことを先延ばしにすることは、働くママさんにとってはできれば避けたいところでしょう。

また、帰りたくないとぐずる子供の対応や帰りの支度をしている間にあっという間に園との更新時刻が過ぎてしまい、延長保育扱いになってしまったなんてこともあるかもしれません。

そういったいわゆる大人の事情は、子供にはまだ理解ができないこともありますが、時間がないことを伝えなくてはいけない時もあります。

小さいからとか理解できないからという理由で説明しないのではなく、小さい時からやらなくてはいけないことをしっかりと説明してあげることはとても大切です。小さくてもママの言うことを理解しようとしますので、しっかりと向き合ってあげましょう。

そして時間がない時こそ冷静に、声掛けをしましょう。急いでいるときは、どうしても急かしてしまいがちですが、急かされることが苦手な子もいますので、とにかくママが落ち着いて対応することが重要です。

声掛けの方法としては…

  • 「おうちに帰らないと、○○の好きなハンバーグを作ることができなくなっちゃうよ」
  • 「早く帰らないと寝る前の本読みもしてあげられなくなっちゃうよ」

などと、帰らないことで子供が家で楽しみにしていることもできなくなる、やってあげられなくなるということをしっかりと伝えてあげるようにしましょう。

声掛けを繰り返し行い行動にうつすことで、なぜ家に帰らなくてはいけないのかということを段々と理解できるようになってくるはずです。

降園しぶりをみこして事前対策をしておく

帰りたくないとしぶるのがわかっているのなら、家に帰った後の手間を省くために、ママ自身が事前準備をしておくと、心にも時間にもゆとりが持てます。

事前準備の対策としては…

  • 時間がある週末などに常備菜などを作っておく
  • 朝食の支度をするときに、夕食の準備も済ませておく
  • お風呂掃除は前の日に済ます
  • 掃除などの家事はお休みの日にまとめてやる

など、帰ってからバタバタしないよう段取りよく予定を組んだり、優先度が低い家事は帰ってからはやらないようにするなど、時には割り切ってしまいましょう。

降園しぶりの事前準備をすれば、帰ったあとの親子のふれあいの時間も増えるので、ママと子供にとって良い効果をもたらします。

イヤイヤも成長の証。長い目で子供の成長を見守ろう!

子供がイヤイヤと反抗することは、親にとっては都合が悪いことですが、子供の反抗は自分の気持ちを何らかの形で表現できるようになった成長の証であり、子供の成長にとっては必要なことです。

毎日のように子供が園から帰るのを嫌がったら、ネガティブに考えず、今日はどんな手を使って子供を説得させようか、どんな声掛けで気をひこうかな…などと、子供との駆け引きを楽しんでみましょう。ポジティブに物事を考えられたら、パパやママの心も少し軽くなるかもしれませんね。

イヤイヤの時期は、親にとっては大変な時期ですが、ここを乗り越えればこんなこともあったよね。と笑って話せる時期がいつか必ずくるでしょう。

子育てにはゆとりを持つことが大切です。子供の成長を長い目で見守り、楽しんで子育てをしてくださいね。

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