0歳の双子のお風呂の入れ方!ママ一人でも乗り切れるコツ
赤ちゃんを出産し退院した日から待っているのは、毎日のお風呂のお世話です。双子を産めば当然、二人の赤ちゃんを入浴させることになります。
新生児期はママの体調が戻らない中、二人分の沐浴には苦労の連続ではないでしょうか。
新生児期が過ぎても苦労は続きます。寝返りを始めた頃には、一人を入浴させている間にもう一人はコロコロ転がって家具にぶつかってしまったり、ハイハイを始めた頃には、一人を入浴させている間に、もう一人は後追いやイタズラを始めます。
一人を洗っている間、もう一人をどうしておけばよいのかについても悩みですよね。双子のお風呂はどうすれば効率よく、スムーズに入れられるのでしょうか?
理想はパパとママと一緒に二人で入浴させることですが、夜遅くの入浴ですと生活リズムが狂ってしまいます。パパの帰宅を待ってからの入浴は、現実的に難しい家庭の方が多いのではないでしょうか。
でも、コツを掴めばママ一人でもスムーズにお風呂のお世話ができるようになります。
双子を出産し、0歳の双子の入浴に悪戦苦闘した筆者の体験も交えて「双子の入浴のコツ」についてご紹介します。
この記事の目次
【新生児期から寝返りがうてるようになるまで】目を離しても大丈夫な場所を確保して!
初めての育児の場合は特に、赤ちゃん一人をお風呂に入れる事で精一杯で、待たせている赤ちゃんの事まで考える余裕はないかと思います。
確かに、一人の赤ちゃんをお風呂に入れているときは、待っている子からは目を離さざるを得ません。
でも、「赤ちゃんは、ほとんど動かないから大丈夫」と言って、待たせている赤ちゃんへの油断は禁物。
万が一、待っている子が予想外の行動をしても、入浴中の赤ちゃんをお風呂の中に置いておけませんから、すぐ助けに行く事はできません。
「目を離しても大丈夫な場所」を作り、待っている子はそこで待機をさせるようにしましょう。
新生児期はベビーバスを使用!自宅の状況に合わせたものをチョイス
新生児期は抵抗力が弱い為、大人と同じお風呂ではなくベビーバスで沐浴を行います。一般的には生後一か月健診で許可が出て大人と同じお風呂に入れますが、双子は早産の子が多いもの。医師によく確認をしてくださいね。
入れ方は、産院で習った沐浴の仕方を二度繰り返します。赤ちゃんは沐浴中に排泄してしまうことも多いもの。二番目の子を入れるときは、手間ですがお湯は入れ替えてください。
室温は25℃くらいがベストですので、必要に応じて冷暖房器具がある場所を選びましょう。時短で済ませたいときは、沐浴剤も活用してくださいね。
待たせている赤ちゃんは、床の上にベビー布団に敷いて寝かせておきます。善悪のつかない年齢の兄姉やペットがいる場合は、ベビーベッドの中で待たせます。
柔らかい布団やマットレスでうつ伏せになると、顔が埋もれて呼吸の妨げになります。また、待たせている子の周囲に、ぬいぐるみなど物を置かないようにし、万が一動いても気道が塞がれないようにしてください。
ベビーベッドで待たせる場合は、必ず柵を上げておきます。
必ず、転落・窒息がないよう配慮してください。
ところで、ベビーバスは色々な種類があります。使用期間が約一ヶ月とはいえ、沐浴を他のママの2倍を行うわけですから、ベビーバス選びは重要です。ベビーバスが自宅の状況に合ってるか否かで、ママの負担がかなり違いますよ。
ベビーバスの種類をご紹介しますね。
- 床置きタイプ
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リビングや浴室などの床に置くベビーバス。他のタイプより丈夫で安定感があるため、赤ちゃんの身体をしっかり支えてくれ、ママの身体の負担が小さくすみます。大きくて折りたためず収納場所の確保が必要です。衣装ケースでも代用できます。
- エアータイプ
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空気を入れてふくらませるビニール製のベビーバス。沐浴中に赤ちゃんの身体が当たっても痛くなく、使用後は空気を抜けば小さく折りたためられます。風船同様、穴があくと利用できなくなりますので注意してください。
- シンクタイプ
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キッチンや洗面台のシンクにはめ込んで、大人が立ったまま沐浴できるベビーバス。大人が立ったまま沐浴できるため、腰の負担が少なくて済みます。シンクの大きさによっては、形状が合わず使えない場合もあるため、シンクの大きさを測ってから購入する必要があります。
- マットタイプ
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洗面台に敷きお湯をためて使う、マット状のベビーバス。シンクをそのままベビーバスとして使うため、ある程度大きいシンクが必要です。こちらも大人が立ったまま沐浴でき腰の負担が少なく、また、持ち運びが楽でバスマットとしても使用可能です。
一ヶ月を過ぎた頃からお風呂で入浴OK!基本の手順を詳細に紹介
新生児期を過ぎたら、お風呂で入浴できるようになります。でも、寝る事しかできない赤ちゃんですから、新生児期同様に一人ずつ入れるしかありません。
【用意するもの】
- ママと赤ちゃんの着替え
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赤ちゃんの着替えは全て重ねて袖を通しておきます。
- オムツ四枚・おしりふき・スーパーのビニール袋
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オムツを多めに用意すれば、着替え直後にうんちをしても取りに行く手間が省けます。ビニール袋は、服やタオルを汚した時の一時的に汚物入れにします。
- ママのバスローブ・ヘアターバン
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赤ちゃんのお世話に追われ、ママの体を拭くのは後回しになりがち。バスローブをさっと羽織れば、湯冷め防止になります。髪が長い方はヘアターバンもあると便利です。
- バスマット
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赤ちゃんを寝かせたり座らせたりするので、できれば厚めのものを用意してください。
- バスタオル四枚
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赤ちゃんとママに一枚づつ。一枚は汚した時用の予備です。
- フェイスタオル二枚
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赤ちゃんの身体を拭くのに使います。バスタオルだと大きすぎるので、フェイスタオルが便利です。
- 授乳用のミルク
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冷やさず常温で置いておきます。
【基本の手順】
- 二番目に入浴する子を「目を離しても大丈夫な場所」に連れて行き、一番目の子を脱衣場へ連れて行きます。
- バスマットの上にバスタオル一枚を敷き、一番目の子の服を脱がせます。
- 一番目の子を入浴させます。お風呂から出たら赤ちゃんをバスタオルの上に置きます。ママはバスローブを羽織り、フェイスタオルで赤ちゃんを拭き服を着せます。
- 一番目の子を「目を離しても大丈夫な場所」に連れて行き、二番目の子を脱衣場へ連れて行きます。
- バスマットの上のバスタオルを新しいものに交換し、二番目の子の服を脱がせます。
- 二番目の子を入浴させます。お風呂から出たら、一番目の子の時と同様に赤ちゃんをバスタオルの上に置きます。ママはバスローブを羽織り、フェイスタオルで赤ちゃんを拭き服を着せます。
- ママも着替えて、二番目の子と一緒に一番目の子が待っている場所へ。
- 二人一緒に授乳させます。(予め作っておいたミルクも、適温になっていると思います。)
待たせている赤ちゃんは、新生児期同様ベビー布団の上がベストです。
待たせている子が泣く場合、メリーなどで気を逸らします。実際は、待たせている子が泣こうが強行しないと、次の授乳時間がやってきて、「お腹がすいた」と大号泣に。ある程度は泣かせても仕方がないと割り切る必要もあります。
大事なのはママの体調管理!ママは二人が寝てから入浴し直すことをお勧め
双子のママは、妊娠中高い負荷がかかったいた分、産後調子を取り戻すのも時間がかかる方も多いのではないでしょうか。
体調がすぐれない中で、中腰でお風呂の世話を二人分行うと腰を痛める原因になります。キッチンや洗面台の高さが合わない場合は、お風呂やリビングの平らなところで座って入れましょう。
お風呂で入浴させるようになってからは、自分も体が濡れてしまいます。子どものお世話で精一杯で、自分の体や髪をゆっくり拭く余裕はないかと思います。
風邪をひかないようにバスローブを羽織りましょう。髪が長い方は、ヘアターバンも活用してください。
ママの体と髪は一人目の子を入浴させる前に洗っても大丈夫ですが、髪をドライヤーで乾かしたり、スキンケアをしたりという時間を取るのは夢のまた夢。個人的には、ママは双子が寝てから入浴し直すことをお勧めします。
【寝返りが始まったら】待っている子の安全確保が最重要!
首がすわって寝返りができるようになると、赤ちゃんの体もしっかりして入浴自体はさせやすくなります。
寝返りが始まってからは、「一人の赤ちゃんを入れているとき、もう一人の待っている赤ちゃんが予想外の行動をする」可能性が高くなります。
待たせている子の危険がないよう、「目を離しても大丈夫な場所」を見直しましょう!
お風呂で入浴するときの手順は新生児期と変わらない!
基本の手順で入浴させるのは変わりません。ただ、待たせている子が目を離している間にコロコロと動いた結果、転落や窒息をしてしまう可能性があります。
お勧めは、ベビーベッド又はベビーサークルの中で待たせる方法。ベビーベッドの柵は必ず上げましょう。
枕やタオルケットが原因で窒息してしまった例もありますので、待機場所には掛布団やタオルケットを含め、何も置かないようにします。
ベビーベッドやベビーサークルをお持ちでない場合は、ベビーラックやベビーバウンサー、寝返り防止クッションなどを正しく利用し、寝返り自体ができないようにしておきましょう。
よだれかけ、ベビー服のフードや紐が首に巻きついたり、ベビー服のボンボンなど装飾を誤飲して窒息する事もあります。シンプルな衣類で待たせておくようにしましょう。
お風呂待ちの子供専用おもちゃも効果的
お風呂待ち専用のおもちゃを作るのも効果的です。お気に入りのおもちゃをお風呂を待っている間のみ渡せば、夢中で遊んでくれます。
しかし、物を渡すことは誤飲のリスクもつきます。身体に巻きつかず、口に入れても危なくないものかを見極めてから渡しましょう。
ベビーベッドに付けたメリー、バウンサーに付属されたおもちゃなど、口に入らないものがベストです。
【ハイハイを始めたら】浴室か脱衣所が待っている子の待機場所!
基本の手順で入浴させるのは変わりません。しかし、待っている子が後追いしてきて、別室で待たせるのは困難になります。
洗い場が大きいお風呂の方は浴室の洗い場で、難しい方は脱衣場で待たせます。
浴室で待機させる場合は、シャンプーの置場に注意
洗い場にベビーバスチェアを一脚用意し、以下の手順で入浴させます。
- 二人とも服を脱がせ、二番目に洗う子はバスローブを着せてベビーバスチェアに座らせます。
- 最初の子を洗って浴槽で温まったら、バスローブを着せて二番目の子と交代します。洗い場の床が冷たい場合は、洗い場に浴室用のマットを敷いておくとよいです。
- 二番目の子を洗って浴槽で温まり、最初の子と三人で浴室から出て服を着せます。三人ともバスローブを羽織った状態で着替えの世話をすれば、湯冷めの防止になります。
ベビーバスチェアは、「床置きタイプ」のベビーバスでも代用できます。洗い場に待たせている子が寒くないよう、必ずバスローブを着せてあげてください。
洗い場のシャンプー類を誤飲しないよう、手の届かない位置に置きましょう。
二人を同時に抱えて浴槽に入ろうとすると、重みでよろけて転倒する危険があります。手間はかかりますが、一人ひとり入浴させてあげてください。
脱衣場で待機させる場合は、自力で抜け出せないベビー椅子を用意
脱衣場とお風呂のドアを開けっ放しにして、脱衣場にベビー椅子を一脚用意し、以下の手順で入浴させます。
- 二番目の子をベビー椅子に座らせ、一番目の子の服を脱がせて入浴させます。
- ママはバスローブを羽織り、一番目の子の服を着せます。
- 二番目の子をベビー椅子から立たせて、一番目の子を椅子に座らせます。
- 二番目の子の服を脱がせて入浴させます。
- ママはバスローブを羽織り、二番目の子の服を着せます。
ベビー椅子はバンボなど赤ちゃんが自力で立ち上がりにくいものや、ベビーラックなどシートベルトがついているものにしましょう。子どもが自力で椅子から抜け出すと、浴室に入って来て滑る可能性があります。
脱衣所に待機場所を作る際の注意点
脱衣場に、シャンプーや洗剤のストックを保管している家庭も多いのではないでしょうか。待っている子がイタズラを始めたとき、洗っている子や自分が泡だらけだとすぐには静止できません。
以下の点を見直してください。
- シャンプーや洗剤、掃除道具は赤ちゃんの手の届かない、高い場所にしまう。
- キャスター付きの収納は、キャスターが動かないようロックするかキャスター自体を取り外す。
- 引き出しは市販のチャイルドロックを付ける。観音開きの引き戸は、ビニールテープで縛って開けられないようにする。
- どうしても難しい場合は、入浴の度に別室に移動させる。
育児に追われて忙しいかとは思いますが、脱衣場を危なくないよう整理していきましょう!
一人の体を洗っていると、もう一人の子が待ちきれず大泣き。二人目を入浴させているとき、入浴し終わったばかりの子が寂しくて大泣き。月齢に合った誤飲の可能性がないおもちゃを渡したり、声をかけたりして、寂しさが和らぐように工夫しましょう。
以下は一例です。笑顔で待てる方法がないか、色々試してみてくださいね。
- 浴槽の中に隠れて「いないいないばあ」と顔を出してみる。
- スマートフォンやタブレットで動画を見せる。
- 一人で飲めるのなら、哺乳瓶やベビーマグでミルクやお茶を渡す。
お風呂と脱衣場の寒暖差に注意
脱衣場で待たせる場合、脱衣場とお風呂のドアが開けっ放しですので、冬は脱衣場が寒いままだと風邪をひきやすくなります。
浴室暖房など、暖房器具をうまく活用して寒暖差がなくなるようにしましょう。
浴室暖房がない場合は、入浴前に洗面所をストーブで温め、入浴する直前にストーブを別室に移動させます。その後、赤ちゃんたちを脱衣場に連れてきて、入浴させます。
ストーブは赤ちゃんが触ってしまうと、やけどの原因になり大変危険です。入浴中は、必ずストーブは別室に置いておきましょう。脱衣場と廊下のドアの鍵もかけてください。
一人の体を洗っていると、もう一人の子が待ちきれず大泣き。二番目の子を入浴させているとき、入浴し終わったばかりの子が寂しくて大泣き。
ついつい焦ってしまいますが、長時間濡れたまま脱衣場にいないよう、ママも子どもも気をつけてください。
【座れるようになったら】湯を浅くはって同時入浴にトライ!
この時期になると、基本の手順は卒業です。浴槽に浅く湯をはり、二人とも服を脱がせ入浴します。
一人目を洗っている間はもう一人を浴槽に座らせる、又はつかまり立ちさせて待たせます。
安定して浴槽で待てるようになれば、ママも一緒に頭と体を洗う余裕も出てきます。
同時入浴の詳細な手順の説明
三人揃っての同時入浴は、下記の手順で始めてみてください。
- 洗い場に浴室用のバスマットを敷き、浴槽に浅く湯をはります。子どもが浴槽に座っておへそくらいの高さがお勧めです。
- ママと双子、三人とも服を脱いでお風呂へ。双子の身体を同時に洗います。
- 双子を浴槽へ入れて、ママは身体を洗います。
- 全員洗い終わったら、湯船に三人で入ります。湯量を増やして温まりましょう。
- 三人で浴室から出て着替えます。
一人に服を着せている間に、もう一人がイタズラしたりとまた大変。前項でも説明したとおり、脱衣場には危ないものを置かないよう、整理整頓を心がけてください。
また、髪が濡れたまま双子の世話に追われ、ママが風邪をひかないよう注意しましょう。
バスローブを羽織るのはもちろんですが、脱衣場で子どもたちのオムツだけ履かせたら、リビングなど暖かい部屋に連れて行き、着替えて髪を乾かす方法もお勧めです。
溺れないための便利グッズを活用して!
赤ちゃん一人で入浴させるときは、腕につける「アームリング」タイプの浮き輪をつけておくと、より安心です。
一般的なドーナツ型の浮き輪に比べ、落ちたりひっくり返ったりする可能性が少ないです。ベビースイミング教室でも採用されているそうです。
アームリングは、対象年齢が3歳以上など大きい子ども向けのものもあります。購入する場合は、お子さんの月齢・体型に適しているか確認してください。
アームリングを付けていても、万が一浴槽で転ぶと大変危険です。同時入浴は、赤ちゃんが二人とも安定して座れるようになってから試してくださいね。
赤ちゃん自身が浴槽で待てない間は、一人づつ入浴を
赤ちゃんが自分で浴槽で待てない間は、一人づつ確実に入浴させるしかありません。でも、ある程度月齢が上がり自力で浴槽で待てるようになれば、大人一人でも複数の子どもを同時に入浴させられます。
成長差にもよりますが、一人づつ入浴させる期間は一年くらいかと思います。一年間毎日続けるのは本当に体力も必要ですし、辛いと思う瞬間もあるかもしれません。
「ママの体調が悪い日は、シャワーのみで簡単に済ませる」など、割り切ることも必要です。筆者は、一人の子が病気のときは、もう一人の子も入浴させず体を濡れタオルで拭くだけで済ませていました。
ストレスは爆発する前にこまめに発散しながら、頑張ってください!
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