子供におもちゃの片付けを習慣づける方法でママのイライラ軽減!
リビングや子供部屋の床に、散らかったままのおもちゃ。子供が散らかすのは本当にあっという間です。
「片付けなさい」と言ったのに片付けてくれなかったり、結局寝てしまったり片付けるママは大変です。
どうして子供は片付けないのだろう、遊び終わったら進んでおもちゃを片付けてほしいのに、と思う方も多いと思います。
たった一つのおもちゃでも子供自身が「戻す」ことができるよう、スムーズにできる片付け方法のご紹介です。
この記事の目次
片付ける理由を共有してまずは一緒に片付けてみよう
子供が片付けが出来ない理由は主に3つあります。
- 片付けが面倒くさい
- 片付けがしずらい
- 片付けの必要性が分からない
▼子供が片付けができない理由についてはコチラも参考にしてみて!
「片付けなさい!」とイライラする前に「○○だから一緒に片付けようね」と必要性を教えると「そうなの?」という感じで一緒に片付けてくれます。我が家の声かけはこうです。
家庭によって声かけは千差万別です。ママが何のために片付けをしているか説明してあげましょう。大人にとって「当り前」をかみ砕いて伝えます。
「片付けようね」と誘ったあとの理由を教える声かけ例です。
- 子供「片付けたくないよ」
ママ「片付けるとスッキリして気持ちいいよ!」 - 子供「あとでする」
ママ「今片付けるとあとでたくさん片付けなくてすむよ」 - 子供「もっと遊びたいよ」
ママ「そうだね。でもおもちゃさん眠たいって。お家に帰してあげようね」 - 子供「あれ?ぼく(わたしの)の好きなおもちゃがない!」
ママ「おもちゃを無くさないように大事にするために片付けようね」 - 子供「テレビ見てるもん」
ママ「片付けができるとかっこいいお兄さんお姉さんになれるよ」 - 子供「片付けイヤだ、このままでいいもん」
ママ「間違って○○ちゃんが口に入れたら危ないでしょう?」
(下の子やペットがいる場合)
このような声かけで一緒にお片付けを始めることができます。おもちゃで遊ぶのと同じくらい、片付けが大切なことだと言うことを優しく伝えてみましょう。
ママが一人で片付けてしまうことがあっても「片付けの見本を見せれて良かった」と思えば、気落ちせずにすみます。
子供に片付けを頼むときは具体的にそして、素直にお願いする!
片付けを促す際に「片付けなさい!」と言葉だけでなく、「おもちゃが落ちててつまずいちゃうから危ない!」「沢山のおもちゃで、掃除機がかけられないー」などママが困っているという事実と様子を具体的に伝えましょう。
これをしていくことによって、子供は少しずつ周りに迷惑をかけているのだと分かるようになります。
言葉のかけ方や子供の心理のつき方についての詳しい内容はこちらも見てみてくださいね。
▼子供にお片付けのやる気を出してくれる言葉のかけ方についてはコチラも参考にしてみて!
子供が片付けたら喜ぶ
子供が片付けられるようになるまで時間がかかります。遊びたい気持ちを抑えて片付けを頑張る子供も見守るママも大変です。
自分の苦労に対して、誰かが感謝してくれたら嬉しくなりますよね。それは子供も同じです。
「片付けてくれたおかげで、怪我をせずに済んだよ。ありがとう」「綺麗になったから掃除機をかけやすくなったよ。ありがとう」などの言葉がけで、やる気を引き出してあげましょう。
おもちゃの分類法!まずは収納場所と定位置は大人が決める
お子さんのおもちゃはどこに片付けていますか?収納ボックス、バスケット、カラーボックスやカゴ、様々だと思います。
子供に行動してもらうにはママの「お膳立て」が必要です。まずは収納場所と定位置の確認です。収納場所は以下のような場所が多いのではないでしょうか。
- リビング
- 昼間はリビング、夜間はクローゼット
- 子供部屋の一角
- 子供部屋のクローゼット
- おもちゃ部屋
- 寝室
「なんとなくテレビの近く」や「その日によって違うかも」ということはないでしょうか。決めておいたほうが子供に教えやすいです。
収納場所を確認したら、次は定位置の確認です。棚やおもちゃ箱になると思いますが、種類別にわけてあるでしょうか?
大きなおもちゃ箱に全てまとめて収納しているという方は、ぜひ種類別に分けてみてください!
大きな箱にまとめていると、その時遊ばないおもちゃも出してしまいます。種類別に分けるだけで片付ける時間が短縮されます。
箱や多目的バケットのように持ち運びができると、遊んだ場所でお片付けができるのでオススメです。だいたい種類別にわけて3~6箱ぐらいでまとまらないでしょうか。
- ぬいぐるみの箱
- 電車や車の箱
- 積み木の箱
- その他の細かいおもちゃの箱
あふれかえってしまったおもちゃは、残しておもちゃ箱を増やすか処分するかになります。処分する場合は子供に確認して、嫌がる時は子供の気持ちを尊重して残しましょう。
「無理やり捨てられた」という気持ちを大人になっても覚えている子がいるので、捨てる時は注意が必要です。
収納アイデアについては、こちらでより具体的に紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
▼子供がおもちゃの片付けを楽しくできるようになる方法についてはコチラも参考にしてみて!
大企業の生産現場の片付けでも定位置の分かりやすさを重視している
車を製造しているトヨタでは、道具の場所や歩いていい位置まで「視覚化」しています。部品箱の一つ一つにかんばんがついていて、行程や補充が分かりやすくなっています。
物の管理を徹底しているからこそ、車の製造という仕事が滞りなくできるといえます。
イラストを活用!戻すことからはじめる片付けの第一歩
いざ「見える化」するとき、まだ文字の読めない子供もイラストならば理解することができます。方法は次の通りです。
- 画用紙、黒ペン、色塗りができる画材を準備
- 名刺サイズほどにおもちゃのイラストを描く
- テープなどでイラストをそれぞれのおもちゃ箱に固定
イラストで「片付けよう」の言葉が子供の心にまっすぐ届く
「これだけで?」と思うかもしれませんが、このひと手間で「積み木を片付けてね」と言えば積み木のおもちゃ箱を選んで片付けてくれます。
こまめに声かけをして片付けるおもちゃの数が少ない方が、やり遂げることが簡単です。
応用としてタンスにもイラストを貼ると、衣服をタンスにしまうお手伝いができます。3歳ぐらいでしたら、イラストをみて自分の下着や半袖など片付けることができます。
このようにイラストを活用するとおもちゃを「戻す」がスムーズにできます!
「出したら戻す」を繰り返すだけで確実に部屋が綺麗になっていく!
物を捨てたり選んだりする整理整頓が難しい幼児も、「出したら戻す」を繰り返すことで部屋を綺麗に保つことができます。ゆっくりと確実な方法です。
床におもちゃが落ちているのに気づいたら、声かけをして片付けてもらいましょう!
- 「テーブルの下でペンギンさんが泣いているよ、箱に戻そうか」
- 「はしっこにボールがあるよ、踏んだら危ないから戻してくれる?」
- 「大事な車が置きっぱなしだよ、無くしたら嫌だから片付けよう」
床に物がないだけでスッキリしますし、気づいたときに声をかけることで小さな変化に気付いてくれるようになります。
これも「戻す」状態にするだけで片付けができるよう、ママが下準備をした頑張りのおかげです!
絵本の片付けは「1冊読んだら戻す」などのルールを決める
おもちゃの片付けも悩ましいことですが、絵本の片付けも悩ましいところです。絵本収納では1冊1冊の形や幅が違うので、定位置を決めるのにも一苦労します。
絵本が収納しにくい原因に以下のようなことがあります。対策を考えてみましょう。
- 形や幅がバラバラ
- 横倒れしやすい
- すぐ増える
- 原因1.形や幅がバラバラで並べにくい
- 対策
・絵本ラックで「みせる収納」にする
・本棚にこだわらずプラスチックケースに順不同OKの収納にする
・3段カラーボックスで1段1段に収納する絵本の高さをだいたい合わせる
- 原因2.本棚に隙間があると横倒れしやすい
- 対策
・隙間にぬいぐるみやおもちゃをディスプレイして横倒れを防ぐ
- 原因3.絵本が増え続けていき収納が追いつかない
- 対策
・所有する数を決めてから絵本棚を検討する
・読まなくなった絵本を他のお宅へ譲る
絵本の収納が決まったら、おもちゃの片付けと同じく「出したら戻す」を繰り返していきます。
寝かしつけで絵本の読み聞かせをしている家庭では、子供がそのまま寝入ってしまうことが多々あります。
子供が幸せな気持ちになって眠れるのですから、無理に起こして「戻す」をさせなくてよいと思います。かわいい寝顔を見ながらママが楽しく絵本棚へ戻しましょう!
片付けられるようになると子供にこんなメリットが!
子供にとってお片付けはとても大切!ママが助かるだけでなく、実は子供にとっても良い影響があります。
千葉大学名誉教授で心理学者、そして頭の体操シリーズで有名な多湖輝先生は、ママが片付けをしっかり躾けることは子供に沢山の贈り物を与えることだと言っています。
片付けることで子供に与えることができる贈り物って?と思いますよね。
- ルールを守れる子になる
- 公平の意味が分かるようになる
- 思いやりの心を育てる
他にもありそうですが、ここではこの3つのメリットについてご紹介します。
1.ルールを守れる子になる
子供が片付けをしない理由は、それが悪い事とは思っていない場合がほとんど。遊びに夢中になり、お片付けの事など考えている場合ではないのでしょう。
でも「散らかしたままでも遊べるから片付けなんていいや」というような思考は、自分勝手な考えとなります。
それは家庭内でも同じです。
家族みんなが心地よく生活するためのルールとして片付けをしなくては!という考えも伝えておきましょう。
片付けをしないと困る人がいる→だから片付けをしなければならない→片付けをルールづけるという流れを作ってみましょう。
2.公平の意味が分かるようになる
ズルしてもいい、自分さえ得すればいいという考えに対しては、大人だけでなく子供も敏感です。
子供の頃から公平について学ぶことは大切!そしてそして片付けはそのことを学ぶ絶好の機会なのです。
誰かに押し付けることは不公平に当たります。片付けをしつけることで、子供はこういった公平の意味を理解していきます。
3.思いやりの心を育てる
子供はお手伝いすることでパパやママの大変さが分かります。
例えば脱いだ服を裏返しのまま洗濯機にいれる子は、自分で裏返しになった服を1枚ずつもとに戻すことで、ママの大変さに気付けるのです。
手助けしあうことで、お互いの苦労を理解しあうことが出来るようになります。
雑然とした家よりもスッキリした家がいい!子供がいても諦めない
「子供がいると散らかるなぁ」と、ため息がでるママもいると思います。放っておくと散らかってきて片付ける気力が奪われることも。
また、ママが全部片付けたい気持ちを抑えて、ゆっくりペースの子供と一緒に片付けの練習をするとなると時間もかかります。
今はママ一人しか片付ける人がいなくても、子供が成長して片付けができるようになればスッキリした家をキープすることができます。
子供に「戻す」の習慣を身に付けさせて、スッキリした空間を手に入れましょう!
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