【種類別】2歳児のお手伝いポイント!楽しく満足させるで意欲アップ

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2018/01/04

2歳の子供にお手伝いをしている様子

2歳は、多くの場合イヤイヤ期まっただ中です。イヤイヤ期そのも のは正常な成長の証。色々と「やりたい」時期なので、できればたくさんのことに触れさせてあげたいですよね。

でも、「自分でやりたい!」と大人のサポートを嫌がったりします 。自分なりにうまくいく方法を模索しているのです。

しかし見守り続けても一向にゴールは見えないし、すぐに手助けをすると子供のグズりは加速する…。

「一人でやる」か「やってあげる」の二択では双方のイライラは募る一方で、最終的に子供は「自分はできない」と自信を無くしてしまいます。

そんな時、子供に自信をつけてあげるためにも親子のコミュニケー ションのためにも、積極的に活用していきたいのが「お手伝い」の機会です。

イヤイヤ期の子どもが泣き叫んだり乱暴になりがちな時でも、ママは一呼吸置いてポジティブな達成感につなげてあげましょう。

満足感を与えて意欲を引き出すための親の工夫

イヤイヤ期の原因や対処法に関する研究や言われはさまざまですが、『お手伝い』という点に絞って考えると、下の表を参考に子供のできることや接し方を工夫されると良いかと思います。

イヤイヤとなってしまう原因 『お手伝い』で取り入れたい工夫
やりたいのに「ダメ」と言われてしまう ・肯定的な言葉をかけできるだけやらせてあげる
・(危ない等)ダメなことに対しては理由を説明するとともに、気持ちを大切にした代案を出してあげる
思ったようにできない・うまくいかない ・子供のできる範囲のお手伝いを頼む
・お手伝いの土台を予め大人が用意しておく
やりたくないことを頼まれる ・子供の興味を引く工夫をしてみる
・お手伝いそのものや習慣化を強要しない

大人でも、すぐに否定されたり「できない」と決めつけられることには腹が立ちますし、何かを成し遂げた際には達成感がありますし、気が乗らないこともありますよね。

たしかにある程度の歳になると、社会生活のための忍耐力や挫折経験も必要かもしれません。

しかし、2歳の子供のお手伝いにおいては、大人の感覚の「こうだったらいいな」というプラスの面をかいつまみ、お手伝いを満足感や自己肯定感につなげていってあげることが重要です。

代案や発想の転換で気持ちを受け止めてあげよう!

やはり主に火や薬剤を使う家事では、どうしてもまだ「2歳の子供には…」と悩むシーンが出てくるかと思います。

子供の気持ちを受け止めて、下記のように頼んでみましょう。

  • オフにした(熱くない)アイロンを動かして、アイロンがけの動きを一緒にやってみる
  • 本物のフライパン(熱くない)の上でヘラや菜箸を使ってを混ぜる、ホットケーキ(予め焼いておく)をひっくり返す
  • 洗面台のブラシ掃除等、こすって泡立つ感じはハンドソープや歯磨き粉等子供の肌に影響の少ないもので

ママの手間も増えますし“ごっこ遊び”に近い感覚となりますが、一緒に作業をしておおいに褒めることで、「危ないからダメ」と言われるよりも子供の満足度はグッとアップします!

お手伝いを見守るための3つのポイント

2歳児の特性を踏まえてのお手伝いを考える際には、次の3つをベースに楽しいお手伝いを考えてあげてくださいね。

  • 禁止よりも発想の転換を(「ダメ」と言うより「これお願いできる?」と代案を出す)
  • 子供が「自分でできた」と満足できるお手伝いを提案
  • 親子共に楽しく取り組む気持ちを大切に(お手伝いとしての無理強いはしない、遊びの中でできることや遊びから発展させていける

お手伝いでまず大切なのは、スキルの向上ではありません。

子供の満足感・意欲を高め、少しずつ自信につながるお手伝い。そのためには、まずはママが笑顔でおおらかな気持ちで我が子の成長(時に失敗)を見守れることが大切です!

ママの作業に一工夫!シーン別2歳児のお手伝い

ここからは、シーンや種類ごとに具体的なお手伝い案を紹介します。

  • 台所でのお手伝い
  • お掃除のお手伝い
  • 洗濯のお手伝い
  • お買い物のお手伝い

家庭の状況やお子さんの関心・能力を見ながら、選択やアレンジをしてみてくださいね。

【台所でのお手伝い】安全に調理や配膳を少しずつ!

台所は、火や包丁など危ないものもたくさんあります。また、アレルギーのある子供は触れてはいけないもの等、何かと注意が必要な場所です。

台所でのお手伝いは、以下のことを意識しながら取り入れてみてはいかがでしょうか。

  • 本当に危ない・NGなことについては、理由をつけて説明をしてあげる
  • 台所でではなく、テーブルや作業台を出してそこで一緒に調理等をする
  • 割れにくい素材・子供用○○等アイテムを工夫しお手伝いをたのむ
  • 空のコップやお皿を運ぶ・簡単な配膳等からじょじょに難易度を上げる
「何なら安全に任せられるか」「子供が主体的に関われるレシピはないか」とママが考え提案してあげることが大切です。

こうすることで、危険の多い台所作業でも「ダメ」やリスクを減らして“楽しいお手伝い”につながっていくのです!

【お掃除のお手伝い】1歳頃のお手伝いに少し細かい作業をプラス!

2歳のお掃除のお手伝いは、1歳からできるものより少しステップアップしてみても良いでしょう。

拭き掃除:雑巾仕事の一連を身に着けられる!

雑巾や布巾で床や椅子を一緒に拭いてみましょう。はじめはビチャビチャでも後で手直し等をしながら、雑巾を絞ったり干したりも一緒にやってみてあげてくださいね。

途中、手を口に入れてしまったり不要な箇所を拭いてしまう場合も考えられるため、練習には布類はきれいなものをわたしてあげましょう。

コロコロ:楽しく簡単で初めてのお掃除にもおすすめ!

ゴミが取れるのが視覚的にわかりやすく、動きも楽しいため子供が大好きなお掃除グッズの一つです。

はじめは手を添えて、慣れてきたら一人でやってもらってもOKです!

掃除機:排気や音に気を付けて、掃除の基本を体験しよう!

子供の体格からして重たく長さ(高さ)もある掃除機は、ぶつかる・転倒する等の危険もありますが、後方を支えながら子供主体でお掃除をお願いしてあげると喜んでかけてくれるかもしれません!

ハンディタイプのものであれば少しずつ一人で任せてみてもOKです!

また、排気口に興味を持ちすぎてしまったり、大きな音や強い吸引感が苦手(びっくりしてしまう)子もいます。

少し手伝ってもらったら大いにほめて、細部の仕上げや広範囲の掃除はまだママの仕事としておいた方が無難な年頃です。

【洗濯のお手伝い】どの工程も、小物や自分のものから少しずつ!

保育園の1~2歳児クラスでも、夏場たらいで“洗濯ごっこ”が実施されていたり、日々自分の衣類をたたむプログラムが入っている場合も多いです。

洗濯は、子どもにとって身近な家事であり、はじめてのお手伝いにもぴったりかもしれませんね!

脱衣所での作業:まずは「脱ぎっぱなしにしない」ことから!

2歳頃になると、自分で服を脱いだり、まだ難しい場合でも靴下やおろしたズボンは脱ぐことができるでしょう。

それらを脱衣かごに入れたり、洗濯機のボタンを押す等簡単なことからスタートしてみてくださいね。

干す:洗濯バサミ作業で手先も器用に!

子供用にミニピンチハンガーを用意して、手の届く高さに設置をして自分のハンカチや靴下等を干してもらうと、子供の満足度が高まるとともに、ママもいつもの洗濯干しの手を止めず作業効率も良いです。

日頃から洗濯バサミ(おもちゃとして1セット用意しておくのがおすすめ)をつないだり物を挟んだりという遊びを取り入れておくと、手先も器用になりお手伝いや実生活にもつながります!

また、洗濯を干し終えた後に「パンパン」とシャツやタオルを両手で挟んで叩く(しわ取り)作業も、子供は喜んでやってくれますよ!

取り込む:分担もでき達成感アップ!

洗濯物を取り込む際にかごを持っておいてもらったり、作業分担をしてもOK!

「ママが庭やベランダから室内に洗濯を入れる→子どもがそれをかごに入れたり部屋の奥・隣室等へ運ぶ」という流れ作業です。

子供も役割が大きく成果が見えやすいため(たくさん運べた・力持ち等)、はりきってくれます!また、慣れてくれると阿吽の呼吸でママにとっても頼もしい存在となってくれるでしょう。

片付ける:簡単なたたみ方も教えてあげよう!

この頃の子供は、「これはパパの、○○ちゃんの」と仕分けができたり、ハンカチからはじまりズボンや服もどんどん器用にたためるようになってきます!

後で手直しはたしかに大変ですが、洗濯をたたむ作業はゆっくりじっくり向き合って力と自信をつけてあげるのにとても良いコミュニケーションタイムになりますね。

また、衣類別や人別にボックスを設けておき、そこに仕分けをしてもらうのもおすすめです。

【お買い物のお手伝い】楽しみながらマナーも習得!

スーパー等でのお買い物のお手伝いは、子供にとってワクワク感も一層です。

「勝手に触らない!」「一人で行かない!」と外に出ると注意が先行してしまいがちですが、「商品を触りたい」「かごに入れたい」という子供の気持ちを考えつつ、ルールやマナーを伝えていきましょう。

「きちんと隣を歩いてママのお話を聞いてくれるお兄ちゃん(お姉ちゃん)になれたら、お手伝いお願いできるのにな…」等とボソッと呟いてみると、効果が高い場合もあります。

  • いつも買っているパンや牛乳を取ってもらう
  • 考えておいたメニューや、一緒にメニューを考えて「その料理には何が必要か」とクイズを楽しみながら商品を選ぶ
  • 子供用カートや小さいかごがあれば、子供にも分担をあげる
  • ポイントカードやお金を店員さんにわたす
お店の広さや混み具合によっては子供をカートやバギーに乗せて手早く買い物を済ませた方が良い場合もあります。子供のお手伝いを主体的に考えたい際には、お店選びや時間帯にも工夫が必要です。
小さなバッグを持参して、帰り道にお菓子や調味料等コンパクトなものを持ってもらうのも、立派なお手伝いですね!

買い物に慣れ、言葉の理解も進んで来たら、「なぜ走ってはいけないのか」「なぜお店のものを何でも触ってはいけないのか」といったマナー面も、お店や他のお客さんの立場も考えながら少しずつ伝えてあげましょう。

公共の場でもきっちりとママの言うことを聞けたり、少しずつ考えて行動ができるようになると、どんどん任せられるお手伝いも増えます。躾となるだけでなく、子供のさらなる向上心や満足感にもつながりますね!

やりたい時・ことを大切に!ママはニコニコ見守って今後につながるお手伝いを!

さまざまなことに関心を持つ2歳児ですが、もちろん「今日はイヤ!」「それ(掃除等)は嫌い!」とお手伝いに後ろ向きなこともあるでしょう。

また、この時期にはお手伝いをしてもらうための下準備や後片付けで、かえってママの手間は増えてしまうことも多いため、「あまり子供に触ってほしくない」という本音をもつママも多いと思います。

しかし、2歳児にはまだ技術を習得させるために強制をしたり、ひとつの作業を完璧に仕上げることを求める年齢ではないでしょう。

「やりたくなかった」という不満や、ママのことをよく見ている子供は「(できなくて)ママを困らせてしまった」「汚してしまってごめんなさい…」と自信を失っていく結果になってしまっては、親子共につらいですよね。

2歳のお手伝いの目標は、楽しく、自信をつけていくこと(お手伝いをすることに満足感をもつこと)だと感じます!

やりたい時に、子供が関心を持ったことに対して、ママは笑顔で裏方を担ってあげましょう!

はじめは失敗続きでも、心身の成長と経験の積み重ねによって、これからどんどん家族の一員として頼もしい存在になっていってくれるはずです!温かく見守ってあげてくださいね。

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