この症状って蕁麻疹なの?子供の蕁麻疹の原因と適した対処法

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2016/04/26

子供に蕁麻疹が出た時にしっかりとした対応ができるママ
蕁麻疹は子どもにも多い皮膚の症状です。珍しいものではなく、大人でも子どもでもよく見られる症状の一つです。

蕁麻疹が出たと周囲の人に言うと「アレルギーでしょ」「疲れているんじゃない?」「何か変なものに触ったんじゃない?」などいろいろなことを言われますよね。

赤ちゃんや小さな子どもに蕁麻疹が出たママは、そんな言葉に不安になってしまうかもしれません。

実はそのどれもが正しく、そしてどれもが正解とはいえないのです。

なぜなら、蕁麻疹は非常にさまざまな原因で起きる症状なのです。アレルギー以外が原因で起きるものも少なくありません。

さらに診察を受けても原因がわからないということもあります。また他の病気との判断がつけられず、困っているというママも多いですよね。

そこで多岐にわたる蕁麻疹の原因や、他の病気との見分け方、そして治療や受診の目安などママが「気になる!」ポイントをまとめてみました。

蕁麻疹のメカニズム!危険な症状や状態を知っておこう

蕁麻疹を実際に体験したことがあるパパ・ママも多いのではないでしょうか。

境界がはっきり盛り上がったブツブツが出るのが特徴的です。

蕁麻疹のメカニズムを知って、なぜ起きるのかを理解しよう

蕁麻疹が出ているとき、私たちの体の中では何が起きているのでしょうか。

蕁麻疹を引き起こすカギを握っているのは、「マスト細胞」と呼ばれる細胞です。

マスト細胞は私たち人間の体の中にあります。血管が存在しているところにはほとんど存在する細胞で、「肥満細胞」とも呼ばれています。

肥満といっても、私たちの肥満に関係しているわけではありません。マスト細胞が丸くふくらんだ形をしているのでそう名付けられています。

マスト細胞がなぜふくらんでいるかというと、中にたくさんの顆粒が詰まっているからです。この顆粒のひとつが「ヒスタミン」と呼ばれる物質です。

いろいろな要因や刺激がマスト細胞に働きかけると、マスト細胞がヒスタミンの顆粒を分泌します。ヒスタミンには血管を拡張する作用があります。

血管が広がると、血液成分の一種である「血漿」が血管の外に滲み出してきます。一時的に水漏れのような状態になるため、皮膚の一部が盛り上がって腫れるのです。

さらにヒスタミンにはかゆみの神経を刺激するという作用もあります。腫れている間はかゆさを感じるのは、マスト細胞が放つヒスタミンのせいなのです。

蕁麻疹の主な症状…盛り上がったブツブツや腫れとかゆみ

蕁麻疹は皮膚症状の一種です。虫刺されのようなふくらみが肌に出ます。小さなブツブツが固まって、大きなふくらみになることもあります。

蕁麻疹のブツブツは体のいろいろなところに出ます。人によって出やすい場所もありますし、蕁麻疹の種類によっても出やすい場所があります。

ブツブツは2ミリから3ミリ程度の場合もあれば、地図の大陸のような様々な形に10cm以上広がる場合もあります。

蕁麻疹の症状が激しい場合は、全身にブツブツが出ることもあります。ブツブツ同士がつながって、腕や足、ときには全身が腫れあがった状態になってしまうこともあるんですよ。

またブツブツは体表だけに出るとは限りません。のどやお腹など内臓に影響がある場合もあります。のどのかゆみや呼吸のしづらさ・お腹の症状が出ることもあります。

注意が必要な症状もある!呼吸やお腹の症状が出たら即受診を

蕁麻疹はブツブツの出方や症状によって重症度が違ってきます。

一般的な蕁麻疹

体の一部にブツブツが出る

重い蕁麻疹

ブツブツが全身に出る。ブツブツ同士がくっついて全身が腫れる
まぶたや唇まで腫れが出る。
のどの症状が出る。のどのかゆみ・声がかすれるなど。
お腹の症状が出る。腹痛や吐き気がある。
呼吸に異常が出る。ゼイゼイする。息が苦しくなる。

全身に蕁麻疹が出たり呼吸に異常が出る・意識障害が出るなどの場合は、アナフィラキシーショックの場合もあります。

アナフィラキシーショックは強いアレルギー症状で、命にかかわることもあります。こうした場合は夜間でも救急で受診しましょう。

あせもなど、他の皮膚炎や発疹が起きる病気との見分け方

皮膚にブツブツが出る病気は少なくありません。特に赤ちゃんや小さな子どもの場合は、皮膚症状が出る病気は多岐にわたります。ごく一部を挙げてみました。

  • 乳児湿疹
  • 突発性発疹
  • 水疱瘡
  • 風疹
  • 麻疹
  • りんご病
  • 手足口病
  • あせも

虫に刺された時も蕁麻疹状態のブツブツが出ます。チャドクガなどに刺されると、広範囲にわたってブツブツが出ることもあり紛らわしいですよね。

蕁麻疹の一番わかりやすい特徴は、1つ1つのブツブツはだいたい2時間程度で消えてしまうという点です。

ほかの病気だった場合は、数時間できれいさっぱり消えてしまうということはありません。虫刺されの場合も赤みやかゆみが残りますよね。

ブツブツが肌に出てかゆがっても、1~2時間ほど様子を見て消えてしまうようなら蕁麻疹の可能性が大きいでしょう。

蕁麻疹になりやすい体質かも…簡単にチェックしてみよう!

蕁麻疹になりやすい体質の人もいます。花粉症やアトピー性皮膚炎など、アレルギー性疾患を持っている人は出やすいといわれています。

また、腕の内側などを爪で軽くこすったときに赤くみみずばれになるようなら、蕁麻疹が出やすい体質だそうですよ。確実ではありませんが、目安にはなるそうです。

私もみみずばれになりやすく、ちょっとひっかいただけでも赤くなります。ママやパパ、子どもの肌で試してみると蕁麻疹が出やすいかどうかわかるかもしれませんね。

また寒冷蕁麻疹の一部や血管性浮腫などは遺伝するそうですが、蕁麻疹が出やすい体質は親子親族で似ることもあるようですよ。

蕁麻疹の種類…いろいろな分類ができる不思議な皮膚症状

一見同じように見える蕁麻疹でも、実はさまざまな種類があります。原因で区別されるだけでなく、出方によっても異なります。

急性蕁麻疹と慢性蕁麻疹…何度も繰り返すケースも少なくない

蕁麻疹はまず、どんな経過をたどるかによって分けられます。

経過による分類 症状
急性蕁麻疹 2時間以内に消える蕁麻疹が、繰り返しても4週間以内で終わる
慢性蕁麻疹 2時間以内に消える蕁麻疹が、4週間以上何度も繰り返し現れる

数多くある蕁麻疹を「急性」か「慢性」かに区分する分類です。急性蕁麻疹にはアレルギー性のものが多く、慢性蕁麻疹には非アレルギー性のものが多いとされています。

その場では2時間くらいで消えてしまう蕁麻疹ですが、気を付けているとアトランダムに何度も出ていたり、毎日同じ時間帯に出現することもあります。

メカニズムによる種類の違い…アレルギー性と非アレルギー性

蕁麻疹は原因によって分類されるのですが、特に「アレルギー」によるものか「非アレルギー」かは大きな違いがあります。

経過による分類 症状
アレルギー性蕁麻疹 アレルゲンとなるものを摂取したり、接触することで起きる
非アレルギー性蕁麻疹 アレルギー反応ではない蕁麻疹

蕁麻疹のすべてがアレルギー反応ではありません。食べ物が原因の場合でも、アレルギーではない場合もあるのです。

アレルギー性蕁麻疹の原因となっているもののうち、特に特定が難しいといわれているのが食品添加物です。子どもだけではなく、大人にもよく起きます。

蕁麻疹を誘発する原因による違い…さまざまな刺激が原因に

蕁麻疹が起きるきっかけによっても分類されています。物理的蕁麻疹とも呼ばれます。

蕁麻疹の種類 原因
機械性蕁麻疹 ひっかいたりこすれたりという物理的刺激による蕁麻疹
寒冷蕁麻疹 急激な冷えや寒さによって起きる蕁麻疹
温熱蕁麻疹 体温以上の温水や温風で体を温めることで起きる蕁麻疹
日光蕁麻疹 太陽光にあたることで紫外線が刺激になり起きる蕁麻疹
コリン性蕁麻疹 汗をかいたときに起きる蕁麻疹

主なものだけでもこのような蕁麻疹があります。

小さな子どもによく見られるのはコリン性蕁麻疹というもので、お風呂上りにお腹や背中に星雲のような赤みがパラパラと出ます。

あせもと間違いやすいのですが、これも発汗にかかわる刺激で出る蕁麻疹の一種です。汗が引いて落ち着けばすぐに引っ込んでしまうので、心配はいりません。

またウエストのゴムやベルト、首周りのタグなどにこすれてブツブツが出る場合もありますよね。こうした場合も締め付けを緩めたり、タグをとってあげれば解決します。

寒冷蕁麻疹や温熱蕁麻疹は、温度差が刺激になって起きる蕁麻疹です。私も寒冷蕁麻疹を持っており、寒い場所ではあごから顔にかけてブツブツが出ます。

血管性浮腫(クインケ浮腫)と多型浸出性紅斑…蕁麻疹の一種

血管性浮腫は顔の一部、唇や目の周り・ほっぺなどがぼんわりと腫れるものです。蕁麻疹のようなブツブツではない腫れですが、蕁麻疹の一種です。

蕁麻疹よりも皮膚の深い場所で起きるため、ぼんわりとした腫れになります。治まるまで6時間くらいかかることもあります。

加齢によってなりやすい蕁麻疹ですが、遺伝性のものもあります。パパママやお祖父ちゃん・お祖母ちゃんにその傾向がある場合は、子どもにも出る可能性があります。

多型滲出性紅斑も、特殊な蕁麻疹の一種と考えられています。やはりいろいろな原因で起きますが、特にマイコプラズマ感染の後に出やすいようです。

蕁麻疹は全身どこにでも出ますが、手のひら・足の裏には出ません。しかし多型滲出性紅斑は手のひら・足の裏も真っ赤に発疹が出るのが特徴です。

蕁麻疹の原因…いくつもの原因が作用して起きるケースもある

蕁麻疹には、20種類以上もの原因があるといわれています。医師によっても判断基準は異なりますが、一応の目安を押さえておきましょう。

アレルギーによる蕁麻疹…食べ物などのアレルギー性蕁麻疹

蕁麻疹はアレルギー反応の一種で出ることも多く、カニやエビなどが良く知られています。特に注意したい食べ物を挙げてみました。

食品
特定原材料 卵・乳製品・小麦・ソバ・エビ・カニ・ピーナッツ
特定原材料に準ずるもの 大豆・牛肉・鶏肉・豚肉・イカ・いくら・さけ・さば・ゼラチン・オレンジ・りんご・キウイ・バナナ・もも・くるみ・ごま・カシューナッツ・まつたけ・やまいも

これらの食品はアレルギーが出やすいとされています。特に特定原材料に指定されている食品によるアレルギーは重篤なものになりやすいといわれています。

こういった食べ物を食べた後に必ず蕁麻疹が出るのであれば、皮膚科で血液検査を受けましょう。呼吸の乱れやお腹の調子にも注意が必要です。

また、食物アレルギーと運動も深く関わっています。

アレルゲンとなる食べ物を食べた後、すぐに運動することで蕁麻疹が出やすくなるケースもあるようです。運動後30分ほどで症状が出ます。

私の友人は、大人になってからエビと運動でアナフィラキシーショックを起こしました。すぐに処置して事なきを得ましたが、呼吸困難になって危なかったそうです。

それまでエビで食物アレルギーが出たことはなかったのですが、その時は体調不良だったそうです。食べた後3時間ほどは激しい運動は避けると良いそうです。

食物依存性運動性誘発蕁麻疹
食物(小麦・魚介類・果物・ナッツなど)摂取後の運動負荷により30分位に症状が表れます。
(中略)対策としては、原因食物を避けること(中略)、食後3時間以内の運動を制限すること等が有効です。

簡単な対応策
まずは受診が大切です。専門の皮膚科で検査を受け、アレルゲンを特定してもらいましょう。栄養バランスのためにも安易な除去は禁物です。

アレルゲンと特定されたら、医師の指導に従って除去などの対策を行います。成長とともにおさまるケースが多いので、心配しすぎずに見守りましょう。

アレルギー以外の食べ物…アレルギーがなくても起きる蕁麻疹

アレルギー反応以外にも、蕁麻疹が起きることがある食べ物もあります。

蕁麻疹の種類 きっかけとなりやすい食べ物
アレルギー性蕁麻疹 エビ・カニ・果物・ソバ・食品添加物など
非アレルギー性蕁麻疹 青魚・肉類・タケノコ・ほうれん草など

非アレルギー性蕁麻疹を引き起こす食べ物のなかには、青魚や肉類のようにアレルゲン(特定原材料)に指定されているものもあります。

しかしアレルギー反応ではなく、ヒスタミンが出やすくなる食べ物もあります。サバを食べてブツブツが出ても、それがアレルギーとは限りません。

子どもに食べさせて蕁麻疹が出たからといって、すぐにすべてを除去しなければいけないわけではありません。

食べたときの体調や消化のされ方など、いろいろな要因が絡み合ってその時だけ蕁麻疹が出ることもあります。また実は食べ物が原因ではない場合もあります。

簡単な対応策
蕁麻疹がアレルギー反応かそうでないかは素人では判断できません。皮膚科で血液検査などを受ければはっきりするので、思い込みで食品除去をすることはやめましょう。

「食べ物が怪しいかも」と感じたときは、皮膚科で蕁麻疹が出るまでに食べたものをすべて伝えましょう。

ここ数日の体調の変化や、その日の機嫌や体調・運動の有無や便秘の有無なども伝えてくださいね。

食品添加物や、食肉に含まれる薬品が原因で起きる蕁麻疹

食品添加物や薬品も蕁麻疹の原因になり得ます。食品添加物が原因の蕁麻疹は、アレルギーと考える医師もいるようです。

どのような食品添加物・薬品が特に蕁麻疹を引き起こすと考えられているのでしょうか。よく使用されているものについてまとめてみました。

  • 保存料…安息香酸ナトリウム・パラベン・サリチル酸誘導体など
  • 抗酸化剤…ハイドロキシアニソールブチルなど
  • 着色剤…タートラジン(黄色色素)など
  • 食肉用の家畜に与えられた抗生物質など

こうした添加物はお菓子や清涼飲料水だけでなく、ワインや乳製品・薬などさまざまなものに使用されています。そのため、特定がとても難しいのです。

簡単な対応策
大人の場合は、食品添加物による蕁麻疹が比較的多く出るそうです。子どものうちからあまり添加物を摂取させないことが大切ですね。

とはいえ、すべての食べ物から食品添加物を取り除くことは不可能です。できるだけ添加物表示をチェックする・国産食肉を使うなど気を付けてみてはいかがでしょうか。

風邪がきっかけで起きる蕁麻疹…子どもによく見られるケース

子どもは風邪などの一時的な体調不良が原因で蕁麻疹が出る場合もあります。風邪をひくと免疫系が活発になって、そのせいで蕁麻疹が出ることもあるのです。

また寝不足や過労など、体調不良のときはさまざまな不調が出やすくなります。一時的に出た蕁麻疹がすぐにおさまり、繰り返さないようならあまり心配はいらないでしょう。

簡単な対応策
蕁麻疹が出たことよりも、蕁麻疹が「体調が不安定になっているサイン」かもしれないことに注目しましょう。

疲れやストレスが溜まっているのかもしれません。便秘や夜更かしなどはないか、もう一度子どもの生活を見直してみましょう。

病気が原因で起きる蕁麻疹…風邪以外にも感染症などに注意

風邪だけでなく扁桃炎・膀胱炎など、子どもでも起きる病気が原因で蕁麻疹が出ることもあります。体の中で免疫が活発になっているので、さまざまな症状が起きますよね。

中には膠原病や胃潰瘍といった怖い病気の症状として出るケースもあるようですが、子どもにはあまり見られないので心配しすぎる必要はないでしょう。

簡単な対応策
蕁麻疹が出たときは「そういえば風邪っぽかった」「熱っぽいかもしれない?」と他の体調不良に気付けるよう、全身の状態をよく観察しましょう。

温度差や寒さで起きる蕁麻疹…寒冷蕁麻疹や温熱蕁麻疹

寒冷蕁麻疹・温熱蕁麻疹と呼ばれる蕁麻疹がこれにあたります。急に寒いところに出たり、冷たい床をはだしで歩くと出やすくなります。

寒冷蕁麻疹は温めれば落ち着くのですが、急に温めるとそれが刺激になって温熱蕁麻疹が出ることもあります。

子どもが温度差でかゆがるようなら、こうした蕁麻疹の場合があります。季節や時間で蕁麻疹が出るようなら、温度差に注意して様子を見てみましょう。

簡単な対応策
寒い時はなるべく肌を露出しない、温めるときは少しずつ温め、温度差を作らないなどの工夫をしてあげましょう。

服・ベルトなども蕁麻疹の原因に!こすれや締め付けに注意

物理的蕁麻疹は、服やベルト・ゴム・腕時計などの外的な刺激によって出ます。バッグなどがこすれただけでも出る人もいます。

私は蕁麻疹が出やすい体質なので、腕時計やハンドバッグの持ち手など形がわかるほど赤く腫れあがってきます。夏場は特にかゆくて我慢ができなくなります。

子どもが特定の服を着せるとかゆがる場合や、脱がせた後に赤くみみずばれができているような場合は、刺激によって蕁麻疹が出ているかもしれません。

簡単な対応策
ゴムをゆるめてあげるなどの工夫をしてあげましょう。下着は特に幅広ゴムの方が出にくい・細幅ゴムの方が肌に合うなど相性があることもあります。観察してみましょう。

タンクトップでリュックを背負ったりすると紐ですれた部分に出ることがあるので、Tシャツを着せるなどの工夫をすると良いですね。

車のシートベルトがこすれるだけでも蕁麻疹が出ることもあります。車に乗せるときは、直接ベルトがこすれないよう服の長さを調節したり、ガーゼを当てたりしてあげましょう。

ちょっとしたストレスが原因になることも…心因性の蕁麻疹

ストレスが原因で蕁麻疹が起きることもよく知られています。ストレスといっても、大人社会のように人間関係やトラブルだけが子どものストレスではありません。

ちょっとした環境の変化や恐怖感・不安感・温度差などもストレスになります。どうしても原因が思いつかない場合は、ストレスに着目してみましょう。

簡単な対応策
子どもは暑がりで汗っかきなのですが、大人は風邪をひかせないか不安で着せすぎたり布団をかけすぎたりしてしまいがちですよね。

不機嫌で蕁麻疹が起きているのに発熱や腹痛などの症状がない場合は、1枚服を脱がせるなどして身軽にしてみましょう。

ストレスが原因の場合は、見抜けないことも多いものです。ストレスかも、と悩むとママにストレスが溜まってしまうので、蕁麻疹自体が深刻でなければのんびり様子を見てみましょう。

それ以外の原因…原因がわからない蕁麻疹もたくさんある

実は、蕁麻疹は原因がわからないものもたくさんあります。特に何度も繰り返す慢性蕁麻疹の場合は、原因がわからないものが多いそうです。

蕁麻疹を引き起こす原因と考えられるものだけでも、20種類以上あるとされています。

原因の種類の多い蕁麻疹は原因を特定するのは難しい病気です。原因は、20種類以上あると言われています。

また「運動と食べ物」のように、いくつかの要因が絡まりあっているケースもあります。背景にストレスや疲れがあって、特定の刺激に反応することもあります。

蕁麻疹の症状が全身に及んだり、呼吸やお腹にも異常が出るようでなければ危険な状態ではないことがほとんどです。

皮膚科を受診したのに「原因がわからない」と言われたら、不安になってしまいますよね。

そんなときは「このまま様子見でも大丈夫ですか」と質問し、不安や疑問を解消しましょう。

ちょっとしたストレスや免疫系の成長の過程という場合もあり得ます。我が家の子どもたちも、成長過程で何度か「蕁麻疹が出やすい時期」を乗り越えてきました。

成長とともに蕁麻疹は出にくくなってきました。それでもちょっとした刺激で出ることはありますが、上手に付き合っていくことで「体調やメンタルの調子を見抜くサイン」になりますよ。

蕁麻疹の対処法!受診の目安や治療法について知ろう

蕁麻疹が出たら、どう対処すればよいのでしょうか。慌てずに適切なタイミングでケアや受診ができるようにチェックしてみましょう。

蕁麻疹の見分け方…子どもの肌にブツブツができたときの対処

離乳食期に入ると、ママはアレルギーに対してとても敏感になりますよね。ちょっとした赤みでも「蕁麻疹かしら、食物アレルギーかしら」と不安になるものです。

でも、蕁麻疹は肌への刺激によっても起きるものです。ペースト状の食べ物が顔や手についただけで、赤くなったりブツブツが出る子も少なくありません。

食べ物が触れた部分だけが赤くなっても、すぐに引っ込んでしまうようならあまり心配はいりません。非常にかゆがったり、ぐったりするなどほかの症状に注意しましょう。

また小さな子どもはどこにでも触りますし、半そで・半ズボンでいろいろな場所に入ってしまうこともあります。

ブツブツが出てかゆがっても、2時間程度でいつの間にかおさまっていれば一時的な蕁麻疹ということがほとんどでしょう。

それ以降、2、3日様子を見ていても再発しないようであれば、物理的な刺激による急性蕁麻疹と考え経過観察をしていれば大丈夫です。

受診の目安…呼吸やお腹の症状が出ていないかチェック!

毎日のように蕁麻疹を繰り返す場合は、やはり不安になりますよね。さらに広範囲・全身に出た場合など、急を要するケースもあります。

不安だなと感じたら専門の皮膚科を受診しましょう。アレルギー体質が心配というママは、アレルギー科もあるお医者さんを選ぶと良いでしょう。

蕁麻疹は2時間程度で消えてしまうので「病院に連れて行こうと思ったけれど、ブツブツが消えちゃった…」と悩むママも多いのではないでしょうか。

皮膚科は蕁麻疹の専門家です。皮膚にブツブツが出ていない状態でも診察してもらえます。ブツブツが消えてしまっても、安心して診察を受けましょう。

急を要する場合
全身にブツブツが出た・呼吸がぜーぜーしておかしい・のどがかゆい・お腹が痛いなどの症状が出た場合は、夜間でも救急を受診しましょう。

ママでは判断ができないという場合は、厚生労働省の小児救急電話事業を使用してください。医師・看護師に相談できるサービスです。

小児救急電話事業:電話番号#8000

またオンラインのこどもの救急相談もあります。活用してみてくださいね。
こどもの救急: http://kodomo-qq.jp/index.php

蕁麻疹の治療…飲み薬と塗り薬で、体の内と外からケアする

蕁麻疹と診断された場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬などが処方されます。かゆみ止めのため塗り薬の抗ヒスタミン軟膏が出る場合もあります。

何度も繰り返す場合も多いので、今症状が出ていなくても医師の指示に従って薬をしっかり飲ませてくださいね。

重症の場合は点滴や注射などで対処することもあります。私が全身蕁麻疹になったときは「のどに出ているから危険。次は救急で点滴を受けるように」と言われました。

食物アレルギーなどが判明した場合は、除去などの指導があることもあります。その場合は医師に従って、適切に食物の除去を行いましょう。

物理的蕁麻疹など、原因がわかった場合はその原因を取り除きながら薬を服用して蕁麻疹の発生をおさえていきましょう。

かゆみが強い時のおうちケア…刺激を除去してかゆみは冷やそう

かゆみが強いと、小さな子どもは我慢できずにひっかいてしまいますよね。蕁麻疹のかゆみは大人でも我慢がつらいものです。

だいたい数十分から2時間程度でブツブツはおさまり、かゆみも次第に引いていきます。しかしひっかいてしまうとそれが刺激になって、なかなかよくなりません。

かゆみが強い場合は、寒冷蕁麻疹以外の場合は冷やしてあげましょう。冷却シートや湿布ではなく、保冷材をガーゼタオルなどで包んで当ててあげると刺激になりにくいですよ。

ブツブツが出ているときは入浴を控えます。ブツブツやかゆみがおさまればお風呂に入っても大丈夫ですが、熱すぎるお湯や寒すぎる脱衣場は避けましょう。

硬めのタオルで肌をゴシゴシこすることも刺激になります。柔らかめのタオルでそっと体を洗ってあげてくださいね。

締め付けの強い服を着ているときはゆったりとした服装に着替えたり、ベルトをゆるめるなどしましょう。そのまま安静にしてかゆみが去るのを待ちます。

「どうしよう」とママがうろたえたり、「卵が原因かしら、それともナッツかしら」と子どもの前で原因を神経質に探ることはよくありません。

子どもの不安をあおり、「食べ物を食べるとかゆいブツブツができる」と思い込むことになりかねません。出たのが体の一部なら焦る必要はないので、ゆったりと安心させてあげましょう。

寒冷蕁麻疹の場合は極端に温かい部屋を避け、体を少しずつ温めます。冷たい飲み物やアイスも刺激になるので、冷たいものを食べることも避けましょう。

蕁麻疹は心配しすぎず、症状がおさまってからでも皮膚科で受診

子どもに蕁麻疹が出ても、それが体のごく一部で一時的にすぐ消えてしまえばあまり心配する必要はありません。

全身にブツブツが出たり、呼吸やお腹の症状が出るなど危険なサインを見落とさないように心がけ、あとは子どもをリラックスさせて様子を見ましょう。

アレルギーが原因になっている蕁麻疹は一部です。アレルギーが原因でないものもあれば、原因がわからないもの・複合的なものもたくさんあります。

不安や疑問があるとママも子どもも心配が募りますよね。

皮膚科でしっかり診察を受けて、背後にアレルギーや病気が潜んでいないかチェックしてもらいましょう。

みんなのコメント
  • ミーコさん

    私の友達が、お兄ちゃんに目を蹴られてしまい腫れてしまったそうです。こんなことがあるのですね。本人はとても痛いそうですよ。

    • 無記名さんさん

      蕁麻疹関係なくない?

  • さん

    私は蕁麻疹がでます。寒い所にいると顔(顎らへん)に良く出ます。恥ずかしいのでマスクをしたりしてます。やっぱりこれは寒冷蕁麻疹でしょうか?あとどうすればいいでしょうか。どのぐらい着込めばいいでしょうか?子供なので変な日本語もあるでしょが気にしないで下さい

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