歯科に行かないと分からない!子供の歯が抜けない「3つの理由」
子供が5歳くらいになりますと、成長が早い子供の場合には乳歯が抜けてきます。
そして1年生になるくらいでは、だいたい最低でも1本は抜けていて、七五三の7歳の写真を撮影するくらいでは必ずといっていいほど抜けた歯が1本はある、というくらいになります。
それでも、
乳歯が抜けないことには「3つの理由」がある!
中には稀に1年生が目前になっても、未だに乳歯が1本も抜けないことがあります。ここでは抜けない主な3つの理由についてご紹介します。
1 顎のスペースが狭いので、乳歯が抜けない
比較的多い理由のひとつにもなっているのですが、顎のスペースが狭いというものです。
うちの次男も顎のスペースが狭く、これから先に永久歯が生える際に問題が生じる可能性が高いと言われていますが、この手のケースは最近多いようです。というのも、昔と比べると料理が柔らかくなっていることが多く、全体的に噛む回数が減っているからです。
よく昔の人と現代人の顔の模型が比べられているのを使い、あらゆる場所で説明されているのでご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。好まれる料理の献立が変化している時代。
噛む回数が減ってきているのは、食べやすい食材を作っているという私達の責任でもあります。そして人間が進化していく様子を学んでいきますと、顎が細くなっているのは一目瞭然。個人で対策するのは難しいことかもしれません。
2 元々永久歯がない場合もある
続いて考えられるケースは、永久歯がないという場合です。実は私も知らなかったのですが、大人になっても乳歯のままという方も若干名ながらいらっしゃるそうです。「先天性永久歯欠損」と呼ばれています。
先天性永久歯欠損は10人に一人、とも言われていますのでかなり該当する方もいらっしゃるようです。先天性のもので、原因ははっきりしていません。しかも予防ができないものでもあります。
確かにたくさんの乳歯が抜けていきますし、頻繁に歯科へ通わないとすべての歯が永久歯ということも確認できません。ですから気が付かないうちに永久歯がなかった、ということが大人になって知るという事態が起こるわけです。
3 過剰歯があるとやっぱり乳歯が抜けにくい
最後に考えられる原因としては”過剰歯”です。こちらは文字通り過剰な歯がある、という意味です。細かく説明しましょう。
過剰という言葉からおわかりいただけると思いますが、元々生える予定の本数よりも歯が多くある、という場合が該当します。中には歯ぐきから生えている場合もあり、毎日仕上げ磨きをされていると、気がつく可能性もあるでしょう。
こちらのケースも今のところ原因ははっきりしておらず、歯列外などに生えて悪影響を与える場合には抜歯することがあります。上下逆になり、鼻に向かって生える”逆性埋状過剰歯(ぎゃくせいまいふくかじょうし)の可能性もあります。
比較的私たちが見つけやすいトラブルなので、気がついたらすぐに受診をお勧めします。
歯は通常、乳歯列期で20本、永久歯列期で28本、これに智歯(親知らず)が人により1~4本加わります。それよりも多く形成された歯を “過剰歯(かじょうし)”といいます。
真っすぐ歯列内に生えてくる場合もありますが、歯列外に生えてくるものや正常に生えることができず骨の中に埋まったまま(埋伏)の場合が多く、歯が上下逆転して鼻のほうへ向かって生えている “逆性埋伏過剰歯(ぎゃくせいまいふくかじょうし)” のことも少なくありません。歯の形は、正常に近いものから退化傾向により矮小なものや不完全な形を示すものまでさまざまです。また女性よりも男性に多いと言われています。引用…みまつ渡辺歯科
プロにしかわからない部分が多い!気になったら歯科を受診して
これら3つの原因があるとおわかりいただけたと思いますが、それがどうして乳歯が抜けないに結び付いているのかと疑問を抱いた方もいらっしゃるでしょう。永久歯がない、生えてこないという原因の場合は比較的わかりやすいと思います。
問題は最後の過剰歯の場合です。抜けようとしている乳歯を過剰歯がガードしてしまい抜けなくなるとか、その時の状況は人それぞれです。プロの医師に診察してもらわないと、どうして乳歯が抜けなくなっているのかというのもわからないでしょう。
今まで説明したように、大きくなってきて周りの子供たちは乳歯が数本抜けている状態なのに我が子の乳歯が抜けない理由には、だいたい3つの原因があり、いずれも私達素人からは判断できないということはおわかりいただけたと思います。
そこで歯科へ、という話になるのですが、今は喫茶店と同じくらいの数の歯科があると言われている日本。そんな数ある歯科からどうやって選んだら良いのか、という迷いも出てくるでしょう。
最低限小児に慣れた先生がいるところを受診する
そんな時に最低限クリアしたいのは「小児を診察している先生がいる」ということです。
最近では「歯科」「小児歯科」と書かれているのでまずは小児歯科と書かれているのが前提なのですが、この永久歯との関係は普通の虫歯の問題とは異なり、噛み合わせのことを優先するため歯並びに詳しい矯正の先生の診断も大切なポイントになります。
矯正の先生と言っても大人に強い先生もいらっしゃるので、子供の矯正を日常的に診察して治療している先生のほうが安心です。ですから「小児歯科」と書かれているのに加え「矯正」も看板に出ているか確認をしましょう。
気になる治療費…「保険適用かどうか」は効くのかはケースバイケース
乳歯が抜けなくて歯科へ行く。歯の治療は案外長く通わなければいけないこともありますし、お金がかかるという心配も出てきますよね。特に矯正が絡んできて少し手がかかる場合には年単位での通院が必要となります。
どのように歯科の先生が診断し治療をするのかによって、保険適用かどうかが決まりますので、、その時々でなければ判断できないということになると思います。
保険診療以外の治療でしたら、今はしっかりと治療の前に「これは保険適応外ですので、このくらいお金がかかります」と説明を受けることがほとんどです。
もしも説明がない場合には、保険が効くのか効かないとするとどのくらいお金が必要かの確認も行いましょう。
通う期間と頻度についても必ず確認しておくこと
他にも「どのくらい通えばいいのか」というのは気になる点です。歯並びなどに影響していると言われたら、何年かかけて治療をしなくてはなりません。もちろん症状によりますが、永久歯が生えそろうくらいまでの時間がかかる可能性があります。
また今すぐに治療しなくてはいけないものか、というのも案外大事です。例えば永久歯らしいものがあるけれど、顎が小さいから抜けないと思われる。でももう少し成長したら顎が広がるかもしれない、という診断もありえます。
乳幼児だけで終わる治療なのか、永久歯が揃うまでかかるのか。月に何度通えばいいのか。お子さんの歯の状態によりケースバイケースですから、こちらも確認は必須です。
小さい子がいるのならば、上手に歯科と付き合おう
赤ゃんが生まれて初めての歯が出始めた頃からで構いません。赤ちゃんのためのかかりつけの歯科を探したほうが良いと思います。
子供の虫歯は減ってきていると言われていますが、今は虫歯が見つかってから治療をする時代ではなく、予防のために定期的に歯科を受診する時代です。
中には小児歯科と小児矯正専門のところもあるのですが、やはりそういう歯科はかなりレアケース。普通は大人と子供を両方受診できる歯科という環境がほとんどです。それでは不安という方は、大学病院などで小児歯科を受診するのもひとつの方法です。
ただし大学病院では大学生の前で見本になる可能性は高いので、その手のものが苦手な方は避けたほうが無難でしょう。
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