ティッシュを無理やり詰めてない?子供の鼻血の正しい対処法
生まれてこのかた、私は鼻血を一度も出したことがありません。しかし、先日子供の鼻からいきなりタラーと鼻血が出てきて、子供ではなく私のほうが慌ててしまいました。
とりあえず子供の鼻にティッシュを詰めさせてスマホで対処法色々調べてみました。すると、鼻にティッシュを詰めるのはNG行動になっているではありませんか!
慌てて子供の鼻からティッシュを抜いて…という失敗をしてしまいました。
「鼻血=ティッシュを詰める」イメージがあると思いますが、実はそれは間違い。そこで、子供が鼻血を出したときの正しい対処法と鼻血が出る原因についてご紹介します。
どうして鼻血が出るの?まずは原因を知りましょう
昔クラスや学年に1人や2人やしょっちゅう鼻血を出す子っていませんでしたか?どうして鼻血が出るか、原因がこちら。
鼻の中を傷つけてしまっている
鼻の中の粘膜が傷つくことによって出血しやすくなります。傷つきやすい部分をキーゼルバッハ部位と言うそうです。
小さい子だと所構わず鼻をほじってしまう子もいるので、治りかけのところをまだほじってしまい、また鼻血が出る…という悪循環が起きてしまいます。
また、アレルギー性鼻炎など鼻がかゆい、違和感があるとどうしても鼻を触ってしまいがちです。
子供の場合、鼻がかゆかったり違和感があったりしても「かゆい」と言わないことが多いので、頻繁に鼻を気にするような素振りをしているようなら、1度耳鼻科を受診してみましょう。
血液の病気の可能性も
特に鼻をほじったり、ぶつけたりしたわけじゃないのに鼻血が出るときは血液の病気の可能性もあります。例えば、高血圧症、白血病、糖尿病、肝機能障害などが挙げられます。
具体的な病名を言われると恐ろしく感じますが、そういう場合、鼻血以外にも貧血や体調不良、痣ができやすく治りにくいなど別な症状も現れるので、鼻血だけで病気と決めつけることはありません。
あまりにも頻繁に出るようなら、いつどんなときに鼻血が出やすいのかをメモに取っておいて、耳鼻科または小児科を受診することをオススメします。
他にも色々な噂があります!これって本当なの?
鼻血に関する噂って結構ありますよね。1番メジャーな噂が「チョコレートを食べすぎると鼻血が出る」ではないでしょうか?
実は、チョコレートを食べすぎると鼻血が出るという医学的な根拠はありません。
じゃあ、どうしてこんな噂が出たかというと、諸説ありますが、チョコレートは昔は高価だったので大切に食べるため、または、食べ過ぎ防止のための脅し文句として使った、という説があります。
それから、「興奮すると鼻血が出る」ですが、これはあながち間違いではないようです。
人によっては鼻の中の血管が普通の人より細いため、興奮して血圧が上がると鼻血が出やすいという方がいます。
子供は大人よりも血管が細いので、興奮した時に鼻血が出るのは珍しいことではないようです。
「血圧が上がる」という点から見ると、お風呂に入りすぎたり、暑い日に何時間も外で遊んでいたりすると体温の上昇によって、血圧も上がって、結果鼻血が出ることもあります。
子供は元々体温が高いので、高温のお風呂に長湯したりサウナに入れたりしない、外遊びのときは適度に日陰での休息を心がけましょう。
熱が原因であろう鼻血の場合は、保冷剤や冷たいタオルなどで鼻を重点的に冷やしたり、頸動脈が通っている首を冷やしたりすると止血の効果があります。
焦らなくても大丈夫!鼻血がでたときの正しい対処法はコレ
鼻血が出たときの正しい対処法がこちら。
鼻血が出たら、鼻の穴に脱脂綿を入れ、外から鼻を押さえ、血が止まるまで鼻の位置を心臓より高くします。寝かせることは、かえって出血を長引かせることになるので背もたれのあるイスに座らせ、坐位をとるのがいちばんいい処置法です。
脱脂綿を持っているご家庭は少ないと思うので、とりあえず鼻の1番膨らんでいる部分(小鼻のあたり)を、イスに座って前かがみになって10分ほど押さえます。
鼻血が出た方の鼻だけではなく、鼻の両側を押さえるのがポイントです。10分以上経っても鼻が止まらない場合は、速やかに耳鼻科を受診することをオススメします。
やっていませんか?こんな対処法はNGです
ケガなどの対処法に関して、自分が昔聞いたことと今とでは対処法が違うことがよくあります。皆さんも小さい頃鼻血が出たらこう対処しなさい、と言われたことはありませんか?
とりあえず鼻にティッシュを詰める
筆者が子供にやってしまった失敗がコレ。というかテレビのバラエティーでも芸人さんが鼻にティッシュを詰めているし、詰めても問題なさそうですよね。
しかし、ティッシュなどを詰めると、それを取り除くときに再出血することがあります。
「あれ?けど、さっき脱脂綿を鼻に入れるって言ってたじゃないか?」と思った方、いい質問です。
ティッシュそのものが鼻に悪いのではなく、鼻を指でつままず、「とりあえずティッシュを詰めておけばいいだろう」という考えがいけないということです。
ティッシュでも脱脂綿でも何もなくてもとにかく指で鼻をつまんで止血することが肝心です。
首の後ろや後頭部をトントン叩く
首の後ろをトントンすると鼻血が止まると言われましたが、止血の効果は全然ありません。
何となく首の後ろをトントン叩くことによって鼻血を出しきっちゃおうというイメージがあったのかもしれませんね。
首の後ろではなく、後頭部と言われた人もいるのではないでしょうか?こちらも後頭部を叩いても止血効果はないので、絶対にしないで下さいね。
鼻をつまんで上を向く
鼻が喉と繋がっていることは皆さんご存知だと思います。鼻血が出たときに上を向いてしまうと、鼻血が喉のほうに落ちてしまうこともあります。
のどに血液が入ってしまうと、独特と臭いなどにより、吐き気をもよおし嘔吐を引き起こしたり、気管に入ったりしてしまうこともあります。
万が一、喉の方に鼻血が落ちてしまったようなときは慌てずに、うがいをして口の中をゆすぎましょう。
横にさせたり、寝かせたりするのもNG
体育の授業中や運動会の途中で、鼻血を出した子は日陰に移動して寝かせられている光景を見たことはありませんか?
しかし、これも結果的に鼻が上を向いてしまうことになるので、鼻をつまんで上を向くと同様NG行動です。
また、鼻血が出たほうを下にして横を向いて寝るのもNGです。いずれにしても、どんな場所でも鼻血が出た時に寝たりせず、下を向いて座るようにしましょう。
子供が鼻血を出しても親は落ち着いて行動しましょう
鼻血の出やすさには個人差があります。鼻血と無縁な子もいれば、ちょっとしたことで出てしまう子もいます。
しかし、成長と共に鼻の中の血管や粘膜が丈夫になり、今鼻血が出やすい子でも大人になるにつれて落ち着いてきます。
子供が鼻血を出すと親としては慌ててしまいますが、こちらが不安な表情になると子供はもっと不安になってしまいます。
そうならないためにも、是非正しい対処法を知っておいて、もしもの時に備えておきましょう。
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