幼児が漢字を好きになる学習法!無理に書かせず読みを覚えさせるだけ

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2016/11/09

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初めて文字を目にする子供にとって、平仮名もカタカナも漢字も区別はありません。1文字1文字がそういう「図柄」なんです。

漢字だから難しいというのは大人の感覚であって子供にはそんな先入観はありません。どんな文字もまずは見て覚えることからです。

読める文字が増えてくるととても楽しくなってきます。無理に書かせず漢字を好きになることからスタートさせましょう。

子供にとって漢字は平仮名と同じ感覚で難しくない

平仮名の方が簡単で漢字の方が難しいというのは、大人の先入観であって、初めて見る漢字は子供にはただの図柄にしか見えません。

まだ文字の意味も知らないのですから、平仮名・カタカナにしても漢字にしても、見たままの図柄です。

そこに声を出して読むことで音と図柄が一致するわけです。トランプの神経衰弱のような要素がありませんか?

覚えた文字と読み方を一致させるゲームです。ですから何も平仮名を覚えてからじゃないと漢字の勉強に移れないということではないんです。

目に入る漢字はどんどん親が読み上げてあげればいいのです。いつからか興味を持って「これなんて読むの?」と尋ねてくるようになります。

同じ漢字でも繰り返し読んであげてください。その漢字の形と読み方がセットで頭に入ったら子供は覚えてしまいます。子供にとって難しいことではないのです。

読める漢字が見つかると嬉しい!

まずは自分の名前を平仮名・カタカナと漢字で書いた紙を並べてみましょう。1文字ずつ言葉に出して一緒に読んでみてください。

字の形は違うのに読み方は同じということが子供には面白いんじゃないでしょうか。家庭にある本や新聞、チラシなどで同じ文字を探してみるのもいいですよ。

覚えたての文字を見つけると嬉しいですよね。自分の名前と同じ漢字を探し当てるのに夢中になるかもしれません。

一度に沢山は覚えられませんし無理強いするのは禁物です。一つずつ記憶していきます。

机に向かって「さあ!勉強しますよ!」というやり方はやめておきましょう。漢字を覚えることが本人にとって「面白い」ことが大切です。

いつも読んでいる絵本に易しい漢字が書かれていませんか?読み聞かせをしているなら結構子供は文章を覚えていたりします。

漢字の部分を指さしながら親子で音読すると、すんなり読めたりしてお子さんの暗記力に驚くこともあるかもしれませんね。

文字に興味がわいたら楽しく教え始めよう!

子供の好奇心はどんなタイミングでやってくるかわかりません。学年が上の小学生のお友達が自慢げに難しい漢字を読んだとか。

通っている保育園や幼稚園で自分には読めない本を他の子がスラスラ読んで先生に褒められたとか…

「自分も読めるようになりたい!」という欲求でスイッチが入るのかもしれません。そんなタイミングを見逃さずに漢字を覚えるきっかけを作ってあげましょう。

子供がいつも手にするもの触るものに漢字が書いていませんか?冷蔵庫を開けて牛乳を飲む時、「牛乳」と大きくパッケージにプリントされています。

お茶のペットボトルにも「茶」の文字があります。必ず音読してあげてください。目で見て耳で言葉を聞いて脳にインプットするのがポイントです。

子供にも読みを繰り返して言わせましょう。漢字を見て自分で読めるでしょうか。また時間を置いて「これなんだっけ?」とテストしてみましょう。

覚えていなくても構いません。1回で覚えられなくてもすぐに覚えてしまいますから「もう忘れたの!?」と怒らないであげてくださいね。

クイズ形式で繰り返す練習法がいですね。正解すれば「ピンポーン!」。間違えれば手でバツマークを作って「ブッブー」くらいの楽しい感じでやりましょう。

あくまでも読むことが目的です。ここで読み書きいっぺんにしてしまおうと欲張るとどちらも覚えきれずに、楽しさがなくなってしまいます。

お散歩中にも登園中にも街中に教材がある!

幼稚園までの道や、お散歩ルートにもよく見ると漢字を沢山見つけることができます。電柱や道路沿いの壁にかかった看板。

商店の店名や店先に置かれたはためくのぼり。道路のアスファルトにも「止まれ」の文字が。普段気にもしませんが漢字を探せば沢山見つけられますね。

時間のゆったりしている時に親子で漢字探しをしても面白いですね。漢字に興味があるということは将来の国語力アップも期待されます。

漢字を覚えると語彙も増えますし、文字を見て覚えて読む楽しさを知れば自然と本を読むことも楽しくなってきます。

読書が好きな子は読解力・思考力・文章力・想像力も身につきやすくなります。沢山の文字が読めると本好きになる可能性が高いですよね。

知りたいという意欲・好奇心を満たしてあげよう

「なんで?」「どうして?」と知りたがる子はとても好奇心が旺盛なんです。意欲があればどんなことも吸収していきます。

日本語は英語などに比べると難しいとよく言われます。平仮名・カタカナ・漢字、熟語に文法も複雑です。

でも基本となる「読める」ができるようになれば就学してからの国語学習がスムーズなはずです。

親子で会話しながら楽しい環境で、幼児期からの「知りたい」という好奇心を満たしてあげましょう。

カラフルな漢字絵本で字の成り立ちもわかる

小学生入ってすぐ習うような漢字をイラストで教えるカラフルな「漢字絵本」が何冊も出版されています。幼稚園でも取り入れているところがあるようです。

漢字の書き順はもちろん、文字の成り立ちである象形文字についても解説されていて大人が見ても面白いと思います。

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漢字えほん (スキンシップ絵本)
著:江川 清 イラスト:わらべ きみか 出版:ひさかたチャイルド

アマゾンで取り扱いがあります。
https://goo.gl/HS19qf

子供は成長が早くあっという間にいらなくなるかもしれませんが、漢字入門的に使うといいようです。

他にも無料の「書き取り漢字練習アプリ」や「漢字フラッシュカード知育アプリ」などもあります。

練習嫌いな子もスマホやパソコンで、カードを使った遊び感覚だと効果が上がるかもしれませんね。

慌てて書かせると漢字嫌いになるかも

漢字を少しずつ覚えてくると、親御さんも嬉しくなって「うちの子、漢字博士になれるかも?」なんてつい書かせたくなってしまいます。

書くとなると、鉛筆を持つ器用さや筆圧加減、書き写すなぞりなど、文字を覚えることと全く違った技術的な能力の問題になります。

書く事は漢字を読むことが楽しくなってきて、漢字が好きになってから練習すればいいことです。

就学までに平仮名カタカナだけでなく漢字も書けなきゃと公文や塾にあわてて行くことはありません。

小学生になれば国語教育で書き取りはしっかりやりますのでそれからでも十分です。漢字が嫌いにならないで済む方法を考えましょう。

突然漢字ドリルや知育プリントをさせらる勉強法が楽しいですか?親御さんの心配もわかりますが子供たちにはここ一番のすごい集中力が備わっています。

「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、好きで興味のあることは時間を忘れて一心不乱に取り組みます。そんな覚えはありませんか?

子供の成長を信じて詰め込み教育のようなやり方は控えて、好きなことをさらに自力で勉強したくなるような家庭教育を目指してみましょう。

幼児期に漢字を教えられなくてもまだ大丈夫!

私の個人的な意見ですが、幼児期から漢字教育できるに越したことはありませんが、小学校に入ってからでも本人の興味のあるなしで随分成績が違ってきます。

本が好きで読みたければ自然と漢字を覚えます。また、漢字が嫌いでなく好きなら本を読みたくなります。

私自身が漫画や本が大好きで、出てくる漢字の意味を親に聞いたり辞書で調べたりして本を読んでいました。

なぜか、「漢字を覚える」ことが好きだったんです。「好きこそものの上手なれ」です。漢字テストはいつも自慢できる点数でした。

これは小学校だけに限らず、中学・高校でも漢字は好きでしたし、国語の成績は良かったです。

正直、親から教えてもらったわけではなく「嫌いにならなかった」ということが重要だったのではないかと思います。

「本を読みたいから漢字が好きになった」ということです。親から早期教育などとガミガミやられていたら漢字も国語も嫌いになっていたかもしれません。

幼い時の「好き」の気持ちにはとても強力なパワーがあるのだと思います。親がやり方を間違えて「漢字が嫌い」という気持ちにさせてしまうと後々大変です。

子供の興味の対象は一人一人かなり個性的だと思います。「漢字」に興味を持ってもらおうというきっかけ作りは大切ですが、全く響かない場合もあるでしょう。

その時は「まだタイミングが来ていないのかな?」くらいに受け止めて、また時間を置いて誘って様子をみましょう。無理強いだけはやめておきましょう。

伸び盛りな幼児期に漢字を読ませよう

小さい時に覚えた言葉や歌は社会人になっても簡単に忘れません。不思議と子供の時覚えた歌は口ずさめるものです。

どんな知識もスポンジが吸収するように記憶してしまう、不思議な時期です。ただし集中時間も短めで飽きっぽいのが玉にキズです。

短時間で、何回も繰り返しながら漢字に触れることが大切です。「漢字は難しくない」「書くより読む」「楽しく覚える」この三つを押さえておきましょう。

もし、お母さんもど忘れしたりして読めないときは、「一緒に調べよう」で構いませんので子供の「なんて読むの?」には必ず答えてあげましょう。

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