やんちゃ盛りの子供と電車でお出かけ!イライラしない乗り方

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2016/07/23

電車でお出かけを楽しんでいる子供
交通機関が発達し、電車を利用すれば在来線であってもかなり遠いところまで日帰りで行けるようになりました。

しかし小さい子供をもつ親としては、乳幼児を連れてそのような公共の交通機関を利用して出かけるということは必ずしも気軽に出来ることとは言えません。

長時間静かに、じっとしていることが難しい乳幼児とともに電車に乗ることは親にとっては、とても神経を削られることなのです。

それはいつ泣きだすかわからない乳児の頃から、イヤイヤ期といわれる2歳、やんちゃ盛りの3歳4歳になっても変わらないようです。

しかし子どもが騒ぐといけないからと、いつまでも電車移動を敬遠していてはもったいない!

またせっかく電車に乗っても、周りに気を使うことばかりでピリピリしていては楽しいお出かけの雰囲気も台無し!

お友達と一緒に遊べるようになってくる3~4歳児に電車の中ではどうすべきかを理解させるコツや、電車での時間を楽しめるちょっとしたコツ、また電車に乗る前に親が気をつけておくべき事をお伝えします。

子連れでお出かけ時に電車移動を選択!4つのメリット

これまでに子供とのおでかけはもっぱら自家用車利用だった方にとっては幼児と一緒に電車に乗ることはやはりハードルが高いもの。

しかしぜひとも家族で電車に乗ることをお勧めするには理由があります。すぐに思いつくのは、時間のスケジュールが立てやすいという利便性やかかる費用の安さでしょう。

しかしそれ以上に今、子供たちに電車に慣れ親しんでほしい理由があるんです。

電車移動で得られる4つのメリット!車移動との比較

  • 交通渋滞に影響されない
  • 目的地に着いたらすぐに入れる
  • 在来線なら交通費が安い
  • 公共の場でのマナーについて考えるきっかけになる

1つずつ詳しく見ていきましょう。

渋滞に影響されず、子どもの突然の「おしっこ!」に慌てない

子供とのお出かけの際、トイレの問題は誰しもが直面したことがあるのではないでしょうか。

遊園地のアトラクションに並んでいて、もうすぐ順番が回ってくるという頃になって「おしっこ!」と言い出したり、

ついさっき確認したときには「ない!」と言い張っていたにも関わらず、数分後には「漏れそう!」と大騒ぎしたりなど。

特に車でのお出かけの際に渋滞のさなかそれを言われて家族みんなで大慌て…なんて経験はありませんか?

高速に乗っていたりすると、場合によっては一旦降りなければいけなかったりすることもあり、トイレひとつでぐったりしてしまいます。

その点電車なら、いざとなればいつでも降りてトイレに行ける!または、電車によってはトイレが設置されている車両もあり、大きな安心感があります。

もちろん子供自身が電車に慣れてくれば乗る前に行っておいたり、あと何駅くらいなら我慢できるかな、などと計画的に行動できるようになります。

しかしトイレを覚えたての3歳ぐらいの子供なら、「いつでも行ける」という状況は、子供にとっても親にとっても、些細なことに見えて実は重要なポイントと言えるでしょう。

目的地に着いたが、入り口から遠い…という悩みも回避

車でのお出かけの際、渋滞の件同様に駐車場の問題もまた家族をぐったりさせてしまいます。

せっかく目的地に着いたと思ったら車を停める場所がどこもいっぱいで駐車場入口に大行列をなしている光景を度々目にします。

結局目的の場所から遠いところに停めることになり、なかなか辿り着かない事に子供がぐずり出してしまうなんてことも…

おでかけの楽しい雰囲気が、出だしから不穏な空気になってしまいますので注意が必要です。

初めて行く場所なら尚更、どこに駐車場があって、どのくらい混むのかを事前にチェックしておきましょう。

しかしそれでも、せっかく目的地に着いているのに車から降りるまでに時間がかかってしまってはもったいないですよね!

それならば最初から、子供と一緒に「この電車にこのくらい乗って、ここからこのくらい歩いたら着くよ。」と計画を立てて行ってみてはいかがでしょうか?

在来線利用なら交通費が安い

上記2点をクリアできたとしても、車でお出かけの際に電車との大きな違いは何といってもそこにかかるお金でしょう。

新幹線や特急電車を利用の場合、家族みんなで移動するとなると車の方が安く上がることもあります。しかし在来線利用のお出かけならば、断然、電車が安い!

例えばJR在来線なら大人片道1000円も出せば、余裕で県外まで出られちゃいます!

しかも未就学児、つまり幼稚園年長さんの春休みまでは無料!小学校に入学してから中学校入学式の日までは大人料金の半額です!

ガソリン代、高速料金、そして忘れがちな駐車料金!これらの出費が浮くだけでも、美味しいランチが食べられそうですよね。

在来線であっても、時間的にもあっという間に県外まで出られちゃう時代。ぜひ子供とのおでかけをお得に楽しむことで、色々な場所へ出向いてみませんか?

電車に乗ることが子供にとって大切な社会勉強に

さてここまで色々と車移動と電車移動を比較してみましたが、それでもやはり車が便利だと思われる方も多いでしょう。

確かに一家に一台以上、車を所有されている家庭が増えている今の時代です。車か電車か。

大人目線で見るとどちらにも同じくらいメリットはあります。そんな中あえて電車移動をオススメする理由となるもの。

それは何より子どもたちの社会のルールを学べるチャンスであるということ。

子供たちが公共の場でのマナーについて考えるきっかけとなり、社会性を育むことができるのが駅や電車での経験です。

  • ホームでの待ち方や電車内での座り方や立ち方からは、公衆の場での身のふるまい方
  • 席を譲ったり、時には譲られたりすることで人への思いやりの心
  • 多くの人が気持ちよく利用するためには一人ひとりの少しの我慢も必要だということ

これらは、親がただ待っているだけで、子供が大きくなれば出来るようになるかといえばそうではありません。

多感な幼児期に様々なシチュエーションを体験し、場所によって自分の態度を変えていかなければならないことを親と一緒に学びながら成長することこそ、自立した大人への第一歩となるのです。

電車とはどういう場所か、事前にじっくりと説明しておきましょう

電車に乗ると大きな窓やたくさんの椅子、吊り広告など、子どもにとってテンションの上がるものが盛りだくさん。

そんな中、思わずあっちこっちへ走り出したり、椅子で飛び跳ねたくなる子どもや、思わず大きな声ではしゃいでしまう子がいても仕方がない…ある意味当然のことですよね。

では、どうやってそれはいけないことだと伝えれば良いでしょう?

『静かにしなさい!』『迷惑でしょう!』よく耳にする言葉ですが、大抵の子どもはほとんどその意味を分かっていないでしょう。

子どもからすれば、こんなに楽しい電車の中で、無表情でじっとしていられる大人たちの方が不思議かもしれません。

いつもなら大きな声でお話が出来れば褒めてもらえるのに、なぜ静かにしなければならないのか。迷惑って一体どういうことなのか。

電車の中で思わず子どもを叱ってしまったことがあるのなら、もう一度しっかりとその意味から教えていきましょう。

子供がイメージしやすい言葉を選んで

幼稚園で生活するようになると、遊ぶところ、お話を聞くところ、ご飯を食べるところ、待つところなど、場所と状況に合わせて自分はどうしなければいけないかを教えられます。

電車も同じように教えてあげましょう。

『電車はみんなが行きたいところに行くために乗るもの。遊ぶための公園じゃないよね。』

ポイントはとにかく分かりやすく、短い文章で。また、この時の親の表情も重要です。毅然とした態度ではっきりとここは遊んではいけない場所なんだと伝えること。

つい、くどくどと説教じみた話をしてしまいそうになるところを堪えて、子どもがイメージしやすい単語を選び、それを怒ったり大きな声を出すのではなく、真剣に根気強く伝えてください。

子どもが何かを理解するとき、必ず大人の表情を読み取っています。これはとっても大切なことなんだよ、と表情で伝えるよう意識をすると子どもへの響き方も変わってきますよ。

どんな人が乗っているかな?子供に考えさせてみよう

お友達が幼稚園をお休みしたことを気遣ったり、物の貸し借りができるようになった子どもなら、もう少し具体的にイメージできるようお話をしてみましょう。

  • お風邪を引いてしんどい人もいるかもしれない
  • お腹が痛くて静かにしていたい人もいるかもしれない
  • 疲れて眠たい人もいるかもしれない

なるべく子ども自身が体験したことのある例をあげて「〇〇ちゃんだったらそんな時にお隣でうるくされたらどうかな?」と、子ども自身に考えさせることも大切です。

例えの中にお友達の名前を出してみてもいいでしょう。

こういったお話は子どもはとても真剣に考えてくれます。それまで興味のなかった“電車に乗っている知らない人たち”のイメージを具体的にすることができます。

そうすることで電車とはどういう場所なのか、また自分がどう振舞うべきなのかを自ら考えられるきっかけになるでしょう。

ただ単にお母さんに怒られるから静かにしよう、というだけでなく、電車に乗るという体験を通して人を思いやる心を育んで欲しいと思います。

電車で楽しく過ごすためのオススメグッズ

いくら子ども自身が静かにしていよう!と思ったとしても、好奇心旺盛の子どもにとってじっと座っているだけというのには限界があります。

そこで電車移動の時間をストレスなく楽しむためのオススメの過ごし方を5つご紹介します!

  • スマホのアプリを活用
  • 100円ショップでシールを買っていく
  • いつでも使える!まちがい探し絵本
  • 小腹対策の食べ物は匂わないこと、散らからないこと
  • 電車好きに育てよう!

どれも簡単に出来ることですので、すぐに実践していただけます。

しかし中には注意しておきたいことや、親の関わり方も大切になってきますので、親子で楽しむためのポイントを押さえておきましょう。

スマホのアプリを賢く活用・ポイントは大人も一緒に

すでに活用している方も多いであろうスマホのアプリ。無料のものだけを見ても子ども向けの簡単なゲームなど多種多様に配信されています。

しかし普及と同時にそれらが子どもの目や脳に与える影響も議論されているのも気になるところ。

確かに脳がまだまだ発達段階にある幼児があまりに長時間、スマホの画面に釘付けになるのはどうかと思います。

ゲームには、子供が瞬きも忘れるほど引きつける力があります。これが長時間となると幼い子供にとって目や脳を酷使してしまうこととなります。

けじめを大切に、電車の中だけの特別な遊びとして親子一緒に楽しんでみるのも良いのではないでしょうか。

静かにさせるために与えっぱなしではなく親子で一緒に楽しめるアプリを選び、時折会話を楽しみながら賢く活用しましょう。おすすめのアプリを紹介しますね。

パンケーキタワー

ひたすらパンケーキを積み重ねて枚数を競うゲーム。子供でも簡単に出来て、かつ大人もついハマってしまいます。

わたしのはらぺこあおむし

大人気絵本エリック・カールの「はらぺこあおむし」のゲームアプリ。リンゴを食べさせたり、お昼寝させたり、あおむしを立派なちょうちょにするため、お世話をしよう!

シール遊びで指先の運動をしながら脳を育む

大きなシールから小指の先ほどの小さなシールまで、子どもはシール貼りが大好きです。
100円ショップに行けば子どもが目を輝かせるようなシールがたくさん。

それらを事前に用意しておき、ひたすらノートに貼るだけでもかなりの時間、集中してできます。

またシール帳と言われる貼って剥がせるタイプのノートを利用すれば行きも帰りも、何度も楽しむことができます。

ただ貼るだけの一見意味のない遊びにも思えますが、小さなシールをつまむなどの指先を使う作業は子どもの脳の発達にとても良いと言われています。

子どもの満足のいくまで、思う存分シールを貼らせてあげてはいかがでしょう。

大人もでハマってしまうかも!まちがい探し絵本

幼児向けのまちがい探しは、本屋さんで売っているものもあればネット上にも無料でダウンロードできるものがあります。

塗り絵や迷路なども同じように手に入れることができますが、あえて間違い探しを選ぶのは、それ単体で遊べるということがポイント。

ペンや下敷きもいりません。立ったままでもできます。お出かけの際に鞄に忍ばせておけば、いつでもどこでも場所を取らずに遊ぶことができるのです。

静かにできると同時に、集中力まで養えてしまう一石二鳥のあそび!

最初はその子のレベルに合わせたものを選んであげて、徐々にレベルアップしていけば何歳になっても楽しめます。気づけば親も一緒になってハマっていることも。

親子でも兄弟でも、お友達とでも一緒に楽しめるのでみんなでお出かけや食事に行く時にもオススメです。

身近な場所が題材になったものや季節行事のものがレベルごとに用意されていて楽しめますよ!

小腹対策に、ひとくちサイズのおにぎりを常備

電車の中で不意に言われて困るのが、「お腹減った!」という食べ物の要求。一度これを子供が言い出すと、今はないといくらなだめてもなかなか忘れてくれません。

お腹がすくと機嫌も悪くなり、あっという間にピリピリモードへ…

かといって、時間的にむやみにお菓子を与えたくなかったり、またポロポロと粉や欠片が散らばるお菓子は電車内を汚してしまいますし、匂いの広がるものもマナー違反です。

そんな時にオススメなのが、一口サイズのおにぎりを準備しておくこと。匂いも少なく、パクッとお口に入れられるようにしておけば、こぼす心配もなし。

お腹が満たされれば、またすぐにお出かけモードへ!ワクワクの気持ちが湧いてきます。

電車好きに育てば、移動も楽しめて知育にもなる!?

1歳頃から電車が大好きな子どもは多くいます。電車好きな子どもは成長につれて電車の種類や駅名、路線図、時刻表にまで興味が広がることも。

そういった子はどんなに遠くにでも電車に乗って行けるようです。

電車に乗れることはもちろん、運転手さんや車掌さんのお仕事、停まる駅を確認しながら、その子にとっては電車移動そのものがエンターテイメント。

夏休みなどの長期のお休みとなると専用の台紙に様々な駅で用意されたスタンプを集めに出かけるスタンプラリーは幼稚園児にも人気のイベントです。

また電車に興味を持つことで子どもの知能がアップするとも言われています。

  • 電車のリズム感を身体で感じることで、運動能力の成長に好影響
  • 車両の違いを見分けることで、ものを仕分けたり、数や言葉を理解する学習の基礎になる
  • 親子で電車に興味を持ち楽しむことで子供の自己肯定感が養われる

弘田陽介著「子どもはなぜ電車が好きなのか―鉄道好きの教育“鉄”学」参照

これはもうぜひとも子どもの電車好きを応援したくなりますね!ポイントは駅名や車種など、子どもが興味をもったことに親も積極的に参加することだそう。

そしてこれはこれまでに挙げた過ごし方のアイデア全てに共通することでしょう。

与えて終わりではいくら良いものを用意したところで子どもの集中力は長く続きません。親も一緒に楽しむことで、子どもはその楽しそうな親の姿から電車での過ごし方を学ぶことができるのです。

電車に乗る際に注意しておきたいポイントと親の心構え

子供と一緒にどんどん乗って、楽しんで欲しい電車。しかしやはりそこは多くの人が利用する公共の場。

子供に利用の仕方や過ごし方を教えつつも、慣れないうちはつい大きな声を出してしまったり、ぐずってしまったりと、失敗もあるでしょう。

しかしそれを単にしんどかった事、として終わるのではなく、大切な学びとするために親として配慮をしておきたいポイントがあります。

混まない時間帯を狙って早めの行動を

電車に慣れていない幼児にとっていきなりの満員電車や、長時間立ったままの電車移動はとてもしんどいものです。そこは親が計画性を持って行動する必要があるでしょう。

週末ならば、行きは朝早めの時間の方が空いていたり、帰りは夕方より前の時間が座りやすかったりすることもあります。

目的地や利用者の層によって変わってきますので、事前に調べておくと良いでしょう。

また、先に述べたようにトイレなどで予定の電車に乗れなかったり、途中下車が必要になったりする可能性も踏まえて早めの行動を心がけ、気持ちに余裕を持てるようにしましょう。

プリペイドカードなど、電子マネーのチャージは電車に乗る前に

切符を出したりしまったりする手間は子連れにとって意外と面倒です。

ポケットにしまった切符を出そうとガサゴソしているうちに子供は何食わぬ顔で改札を出て行ってしまったり、荷物が多いためにうっかりなくしてしまうことも。

しかしタッチするだけの電子マネーならば、出し入れ不要!

  • 電車に乗る前にチャージ!チャージ額のボタンを押すだけなので、間違った切符をかってしまうこともなく、子供も簡単にお手伝いができる!
  • IDカードホルダーにプリペイドカードを入れてカバンにぶら下げておき、子供にタッチしてもらえばワクワク倍増!
  • IDカードホルダーがなくても、ポシェットなど鞄の底にカードを入れておいても精算可能!

券売機で操作ミスをしてしまったり、混み合う改札口でモタつくことは小さなストレス。

ちょっとした準備をしておくことで、楽しくスマートに通過しましょう。

音の出るアプリやおもちゃはNG

電車での時間を過ごすためにスマホのアプリを利用したり、お気に入りのおもちゃなどを持ち込む場合、音を出さなければ遊べないようなものは避けましょう。

どんなに音を小さくしたとしても、他人の発する音は気になります。

子供がゲームアプリの音を出したいと言い出しても、そこは大人としてどうしてダメなのかを子供にわかるよう、イメージがしやすいよう、根気よく説明してあげてください。

子どもにとってその時こそマナーを学ぶチャンスです!

トイレのある車両もあるので確認してみて!

トイレに行きたくなったら途中下車もできると書きましたが、JRでは停車駅の少ない新快速電車など、在来線でもトイレが設備されている事があります。

いつでも降りられる各駅停車だと、到着まで時間がかかりすぎるという場合にはとてもうれしい設備です。

JR西日本でしたら、停車駅の間隔が長い新快速には2か所設置されています。

乗る前に一度、トイレがある電車があるかどうか、あるのであればどの車両にトイレがあるか、駅員さんに確認してみるといいでしょう。

ベビーカーの持ち込み方

3~4歳児になると体力もつき、かなり歩けるようになります。しかし個人差もありますし、ちょっと眠たくなってしまってベビーカーが必要な場面もあるでしょう。

ベビーカーに乗せてあれば、子供が歩いて勝手にどこかに行くことはありませんが、その油断が危険をもたらす場合もありますので注意が必要です。

  • 子供を乗せたベビーカーでエスカレーターに乗らない
  • 駅のホームではストッパーをかけ、手を離さない
  • 駆け込み乗車はしない
  • 車内でもストッパーをかけ、手を離さない
  • 子供から目を離さない

JR東日本ホームページ「ベビーカーと一緒に電車に乗るパパママへ」を参照

しかし電車にベビーカーを持ち込むことに関しては、最近SNSなどから、それをよく思わない意見があがったりして「ベビーカー論争」が巻き起こったりもしました。

これがトラウマになり、子連れで電車に乗れないという母親の声もよく聞きます。

しかし荷物が多く、子供が立ってくれない時、親にとっては子供を抱っこしてさらに折りたたんだベビーカーを抱えると両手がふさがって危険です。

また結局、余計に場所をとってしまうことになるというジレンマもあるのです。

しかしJRでは子連れにやさしい電車を目指してその意向を示してくれています。

昨今ベビーカーを利用して列車をご利用になるお客さまが増え、トラブルも発生しています。
 大切な赤ちゃんを守り、ベビーカーをご利用のお客さま、周囲のお客さま双方が「安全」「快適」に電車をご利用いただくために、国土交通省による「公共交通機関等におけるベビーカー利用に関する協議会」に賛同し、キャンペーン等を通じて安全なベビーカー利用についてご理解とご協力を呼びかけています。

これからもさらに子供にやさしい社会であることを願うばかりです。しかし当の親はの心構えも大切です。

公共の場ではやはり他への気配りと譲りあいが大切です。

  • 空いている電車や車両を選ぶようにする
  • 車いすやベビーカー専用スペースが設けられている場合はそこを利用する
  • 通路となるところは避けておくように心がける

ベビーカーに乗せたまま電車に乗りたい時は、多少移動に時間がかかったりエレベーターから遠く不便であっても、他への気配りを忘れずに行いましょう。

座席の利用は、思いやりと譲り合いの心を伝える場

電車の揺れに耐えられずバランスをとれない幼児は、やはりなるべく座席に座らせてあげたいものですね。

電車の座席で靴を脱いで窓の外を眺めるのは、今も昔も変わらない子供たちの楽しみです。

大きな建物がたくさんあったかと思うと、田畑が広がったり、大きな川があったり。ワクワクしているうちにあっという間に目的地についてしまったものです。

しかし時と場合によっては、毎回そうしてもいられないことだってあります。このことは、子供自身にも教えてあげなくてはなりません。

  • 車内が混んでいて、座りたい人がたくさんいる時は幼児は保護者のひざの上に座って、一人でもたくさんの人が座れるようにしようね。
  • 靴を脱ぐときは、脱いだ靴が立っている人の邪魔にならないところに置こうね。
  • 立っていられる子供は、お年寄りや赤ちゃんを抱っこしている人、妊婦さんを人を見つけたら席を譲ってあげると喜んでくれるよ!
  • 優先座席の近くには、立っているのはつらくて座りたい人が多くいるかもしれないから、特に周りに良く見てみよう。

「お行儀よくしなさい!」というよりも、具体的にどうすればいいのかをゆっくりと説明し、ひとつでも出来たらぜひ保護者からも「ありがとう」の言葉を伝えましょう。

子供にとって、大人から「ありがとう」を言ってもらえることは、大きな自信になります。
その大きな自信が、譲り合いと思いやりの心を育んでいくでしょう。

雨の日、傘やカッパなどの雨具には注意を払いましょう

つい忘れがちになるけれど、電車内をみんなが快適に過ごすために大切なこと。雨具の持ち込み方です。

家から駅まで子どもにカッパを着せて行き、そのまま電車に乗り込んでいる方をたまに見かけますが、傍から見ているととても気になります。

濡れたカッパから滴り落ちる水で車内はビショビショ。子供自身も、その水で滑って転んでしまいそうです。

同じ電車にはスーツ姿の方や、これから結婚式に参列されるような格好の方が乗っていることだってあります。

ちょうど電車が来ていたとしても、やはり濡れた雨具は駅で小さくたたんでビニール袋に入れるなどしてから、次の電車に乗るなどの配慮を心がけましょう。

そういった親の姿を子供はちゃんと見ています。

今はまだその意味が分からなかったとしても、少し大きくなって一人で電車に乗るようになった時、親がしていた心遣いは子供も習慣として出来るようになるのです。

もし子供がぐずりだしたら、騒ぎ出したら

どんなに万全の態勢でいたとしても、子供の機嫌はなかなか読めないもの。眠くてぐずり出すこともあるでしょう。

いつもなら静かにしていられるのに、お友達と一緒に乗ったら大騒ぎ、、、ということもあります。

眠くてぐずる時は、電車内のこもった空気の中ではなかなか機嫌を立て直せない子もいます。3~4歳ともなると赤ちゃんの頃とは違い、抱っこしてゆらゆらしているだけでおさまることも少ないでしょう。

保育園や幼稚園での様子を見ていると、ぐずる子に対して先生たちはまず、目線を合わせて語り掛けます。決してこちらのして欲しいことを一方的に押し付けません。

どうして泣きたくなるのか、まずは親が落ち着いて目を合わせて聞いてみましょう。こういった時のポイントは親まで感情に流されないこと。

子供がぐずっている以上に、大人があからさまにイライラした口調で怒っている様子は周りの人たちにとって不快なものです。

それでもどうしても落ち着くことができないときは、一度電車を降りて気分転換することもひとつの方法でしょう。

わざわざ電車を降りていたらいつまでたっても目的地につかない…とイライラしてしまうかもしれませんが、それが毎回毎回、永遠に続くことはありません。

それよりも電車はしんどい場所、お母さんに叱られた場所というイメージができてしまうことを避けられたほうが、以後子供もよりスムーズに電車移動に慣れて帰りまで楽しく乗れるようになるでしょう。

いざとなったら、冷静さと潔さを念頭に置いて対応しましょう。

ただ一点、お友達と電車に乗る際、特に元気あり余る男の子達がお友達同士でテンションが上がってしまったところをなだめるのは至難の業です。

ここでどうしても手こずる場合は、お友達とはあえて一緒に電車に乗らず目的地で待ち合わせをしたり、違う車両に乗るよう申し合わせたりするなどの親の知恵と作戦も必要です。

電車移動を家族のコミュニケーションタイムとして楽しもう

子連れで電車に乗るには、子供にマナーや社会性を身に付けてもらうと同時に、親である大人も、今一度、自身の振る舞いや考えを見直さなければならないこともあるかもしれません。

しかし難しく考える必要はありません!

「子どもを静かにさせなければ」「電車に乗れるように躾をしなければ」と考えるよりも、「いかに子どもと電車で楽しく過ごそうか」に考えをシフトチェンジしましょう。

そして気を張った車内で「静かにしなさい!」と言い続けて疲れる前に、まずは少しの距離から、みんなが快適に過ごせる方法を試してみて下さい。

親も子供も慣れてくれば、次第に親もほっと一息つけるようになったり、駅員さんや車内での見知らぬ人とのコミュニケーションを楽しめるようになります。

きっと週末の電車移動がお出かけの楽しみのひとつになりますよ!

子供時代にお父さんやお母さんと楽しく過ごした電車の中、窓から見た景色、ワクワクしながら降りた駅…

それらの経験と思い出は一生の宝物になるかもしれません。ぜひ次のお休みの日は子供の更なる成長のため、家族揃って電車でのお出かけを楽しんでみませんか?

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