子供の集中力を高める!効果的な子供部屋の配色とレイアウト
「集中力のある子に育てたい。」と思うパパ・ママも多いのではないでしょうか。
小学校に行くようになれば、成績が上がるように、学習に集中できるような子供部屋のレイアウトを考える方も少なくありません。
集中力をアップさせる子供部屋づくりには、家具の配置や色の使い方がとても重要。間違った色の使い方をしてしまうと、集中力の妨げになってしまう事もあります。
ここでは、子供が集中して勉強に取り組めるようにサポートする、お部屋のレイアウトやインテリアの色選びの方法やコツについてご紹介します。
「色」が集中力を高める?その理由は、色と脳との関係
「色が集中力を高める。」ってどういう事?と感じられた方もいると思います。
私たちの周りには色があふれていますが、私たちは何気なく色を見る事で様々な影響を受けています。
目で見た色は 脳へと伝わり、脳内ホルモンの分泌を促します。そして、私たちの気分をいつの間にか変えてしまう事もあるのです。
その効果を上手く活かし、脳が効果的に集中できる部屋をつくりましょう。
色は、私たちの気持ちや行動をコントロールできるツールです
色には、脳に直接働きかけてくれる作用があります。ですから、使い方次第で、人の気持ちや行動を自然にコントロールする事もできるのです。
例えば、遊園地やテーマパークに行くと、なぜかテンションが上がり楽しい気持ちになるのに対し、ホテルなどのロビーに入ると、気持ちが落ち着き優雅な気分になる。という経験はありませんか?
その原因には、色が大きく関わっています。遊園地やテーマパークでは、お客様に楽しい気持ちになっていただくよう、建物などにカラフルな色を多く取り入れています。
人は、明るくてカラフルな色を見ると、気分まで明るく楽しくなるのです。楽しい気持ちになれば、またここへ遊びに来たい!と思ってもらえますよね。
逆に、ホテルのロビーの様な落ち着いた色の空間では、気持ちまで落ち着かせてくれます。そのような場所では、時間の流れさえ違って感じます。大きな声を出したり、走ったりしてはいけない。という気持ちにさえさせてくれます。
私たちの気持ちや行動は、気が付かない間に「色」で誘導されている事があるのです。
色で子供をやる気にさせよう!色は無言のメッセージです
「勉強をやりなさい!」と言われてやる気になる子供は、あまりいません。親に押し付けられるとかえってやる気をなくすものです。
ならば、無言でメッセージを送る事ができる「色」の効果を活かして、自分から集中して学習したくなる。そんな環境を作ってしまえば良いのです。
その際に、色だけでなく家具の配置を考える事で更に効果をアップさせることができます。
子供の集中力を高めるには、集中しやすい環境づくりも大切
子供が集中できる時間は幼児期で、最大10分程度。小学生低学年でも15分ほどです。大人が考えるほど長くはありません。
子供の集中力を更に伸ばしてゆくには、お部屋の環境づくりもとても大切です。
部屋が散らかっていたり、周りにゲームや楽しいおもちゃがたくさんあれば、教材よりもおもちゃに気がとられてしまいます。
脳を効率よく使うための部屋のレイアウトについて考えてみましょう。
壁側を向いて学習はNG!机の配置は開放感を重視して
学習机は壁側に向いて座るよう配置すると、圧迫感を感じてしまい集中できないこともあります。できれば学習机は開放感がでるように、部屋の中心に向いて座れるように配置しましょう。
部屋の中心を向いて座るよう配置することが難しい場合は、窓側を向いて座れるよう配置をするのも良いでしょう。
勉強机の配置に困ったら、窓の位地を意識してみましょう
限られたスペースしか確保できない日本の住宅事情では、机を壁面に向けて配置する方が部屋を有効に使えるケースもあます。
壁面に配置する場合は、窓の位置を利用して開放感のある環境を確保しましょう。
その場合、右利きであれば左側に窓がくるように。左利きでああれば、右側に窓がくるように配置してみましょう。集中力を高めるには、「光」の当たり方が大切なのです。
窓の位置を意識して机を配置することで、いつも手元が明るくなり、勉強に行き詰ったときにも外を見る事でリラックスできます。
人は、太陽の光を浴びる事で、体のリズムを整え集中力を高めることができます。
学習机の配置や光の刺す方向を利用して、子供のやる気を引き出してみましょう。
デスク照明の色も脳へ影響。集中力アップの照明は「昼光色」
集中力を高めるには、光の入り方も大切です。学習机のライトスタンドの配置は、手元が明るくなるように配置しましょう。
窓と同じく利き手の反対側に配置しましょう。
集中力を促す照明カラーは、太陽の光より青白い光の「昼光色」がおススメです。青白い光には、細かい文字を読みやすくし、集中力を高めてくれる作用があります。
スッキリした綺麗な部屋で集中力をアップさせましょう
家の中には子供の好きなおもちゃや本、テレビなど誘惑がたくさんあふれています。
周りに様々なものが置かれていると、脳に与える情報量が増え気が散ってしまいます。
部屋がきれいに整頓されていると、大人も仕事がはかどりますよね。それと同じく、子供もスッキリ綺麗な部屋では、集中力を高める事ができるのです。
机の上はいつもスッキリと!すぐに勉強にできる環境を
机の上に楽しそうな本や小物・ゲームなどが置いてあれば、子供は触りたくなってしまいます。
机の上には勉強に必要な物のみを置くようにしましょう。
また、子供は、気分屋さんです。急にスイッチが入る事があります。「やりたい!」と思った時に、すぐにできる状態がとても大切です。
「ちょっとまって、後でかたづけるから・・・」なんて言ってしまうと、「やりたい!」という思いが消えてしまい、あっという間に違う事をしたくなってしまうものです。
使いたい時にすぐに使える。そんなベストな環境にするためにも、常に机の上は、スッリさせておきましょう。
簡単ママも楽チン!色を使って部屋をスッキリ見せる裏技
せっかく片づけをしても、なぜだかゴチャゴチャした印象のままでスッキリ見えない…。そんな経験をしたことはありませんか?
それは物が多いというだけでなく、部屋の中に色数が多い事が原因です。赤や黒のランドセル・様々な色の本や洋服・カラフルなおもちゃに文房具…。
部屋の中の色数が多いと、常に視覚情報がたくさん溢れている状態になります。情報が多すぎて、部屋がいつも散らかっているように見えてしまうのです。
できるだけ家具の色を揃え、カラフルなおもちゃや小物などは クローゼットの中に片づけましょう。
そうすることで目に入る色の数が減り、スッキリした印象に見せる事ができます。
全て白で統一した部屋は寂しい印象に…使いすぎに注意!
白い家具は、オシャレでどんな色にも合わせやすく、しかもスッキリ広い部屋に見せてくれる効果があります。清潔感もあり、色も統一しやすいので人気カラーの一つです。
ところが色を統一しようと、白ばかり使ってしまうと部屋が寂しい印象になってしまう事も。寂しい印象の部屋は、不安な気持ちにさてしまうので、かえって落ち着きません。
大きな家具を全て白にする場合、カーペットや椅子・カーテンなどに色味のあるものを使い、明るい印象の部屋にするのがポイントです。
同じ白でもオフホワイトのような少し黄みがかった暖かみのある白を使うのと、雪の様な青白いクールな白を使うのでは、部屋の印象が全く違うものになります。
また壁紙もコンクリートや凹凸の無い壁より、凹凸のある素材の壁紙の方が、暖かい印象になります。
白い家具を基本に部屋を作る場合、寂しすぎる印象にしないようにする!これが大切なポイントです。
「青色」で集中力アップ!色の心理効果を活かしてみましょう
人は青い色を見ると 脳内にセロトニンという物質の分泌を促します。
セロトニンは脈拍を下げ気持ちを落ち着かせてくれます。集中力を高めることもできる脳内物質です。
集中力を高める青色の効果は、工場でも使われています
青い色の空間は、時間の流れを実際より短く感じさせてくれる効果もあります。
工場を例に挙げいます。閉鎖された空間での作業は疲れを感じやすく 時間の流れを長く感じてしまいます。
従業員の集中力が途切れてしまわないよう、実際の時間より時間の流れが短く感じられる様に、壁を青色で塗ることもあるのです。
青色は、お部屋にどう取り入れる?青色を使ったレイアウト
青い色は、「集中できるから。」と、壁紙の色まで変えてしまうのは、大がかりな作業になりますし後々のことを考えると抵抗もありますよね。
色の使い方は、年齢に応じても異なってきます。
まずは、簡単に変える事のできる、ペン立て・クッション・カーペット・カーテン・ベッドカバーなどに「青」を使ってみましょう。
あまり使いすぎると逆効果…「赤」は気持ちを興奮させてしまう!
鮮やかな赤い色は青とは逆で 実際の時間より時間を長く感じさせる効果があります。
しかも脳内にアドレナリンという物質の分泌を促す作用があり、興奮状態にしてしまいます。
あまり多様に使いすぎてしまうと集中力は低下し早く部屋から出てしまいたくなります。赤色は落ち着きたい場所や長時間過ごす部屋には不向きな色になります。
集中力を高める部屋のレイアウトに赤を使う場合は、お部屋全体の5%ほどにとどめておきましょう。
上質な睡眠は集中力にも影響!睡眠に適した照明の色
子供の集中力アップや学力アップには、上質な睡眠が欠かせません。
上質な睡眠をとるためには照明にもこだわってみてください。
照明の色は、脳や気持ちに変化を与えてくれます。
例えばオレンジ色の照明は、暖かみのある色で心を開放的にしてくれます。
リラックスでき、子供が安心してぐっすりと眠れるように、オレンジ系の照明がともるテーブルライトをセットするのも良いでしょう。
学習環境の色や配置が子どものやる気をUPさせる!
いかがでしたか?
色や配置は、人の心理に実は大きく関わっています。それを上手く活かすことで、思わぬ力を発揮させる事ができるのです。
子供の集中力を高める環境づくりには、親の力も必要です。
色を使って子供のやる気を育てられる学習環境を作ってあげてください。親からそんな素敵なお部屋のプレゼントをされてみてはいかがでしょうか。
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