高熱とともに突然起こる子供の熱性痙攣(けいれん)対処法

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2014/12/23

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子供の発熱とともにおこる「熱性痙攣」。初めてみた時はあまりの症状に驚き、パニックになる方が多いと思います。しかし、熱性痙攣の多くは、それほど怖いものではないということを、知っておきましょう。

熱性痙攣が起きた時、ママやパパがパニックになって対処法を間違えないようにするために、熱性痙攣とはどんなものなのか、起きたらどのような対処をしたら良いのかをまとめました。

意外と頻度が高い熱性痙攣

熱性痙攣は、生後半年から6歳ぐらいまでに起きやすいとされ、男の子でも女の子でも同じように起こります。日本人の8%ぐらいがこの病気をもっていると言われているほど、頻度が高いのが特徴です。

感染症などで一気に熱が上がるその時に起こります。発熱によりストレスにまだまだ弱い子供に起こりやすいそうです。ちなみに我が家の長男は、ただの風邪でしたが40度近い高熱を出すときに熱性痙攣を起こしました。

熱性痙攣に見られる特徴

  • 高熱を伴う疾患で、熱の上がり始めの時に起こる
  • 身体が硬直する場合と、びくんと動く痙攣がある
  • 痙攣の際は呼吸が停止し、唇が青くなるチアノーゼが見られる
  • 痙攣の際は意識がなく、呼びかけに応答しない
  • 痙攣の長さは個人差があるが、短ければ30秒ほど、長いと15分も痙攣していることがある
  • 発熱の度に繰り返す事が多い
  • 家族や身内に熱性痙攣の経験者がいると、子供も起こしやすい

熱性痙攣が起きた!どんな症状?

発熱の一日目、ぐんと体温が上がるときに熱性痙攣が起こります。突然子供が全身を震わせ始めたり、あるいは足や手をぴんと強張らせたり(硬直)し、同時に呼吸が止まるため、唇は真っ青になってきます。

痙攣が長い場合は、顔の色も紫がかってきます。一般的には長くでも3分ほどで収まるとされ、急に糸が切れるように脱力して、呼吸が回復します。

我が家の長男の場合は、息が荒くなってきたため抱っこをしていると、眼球の動きがおかしくなってきました。そのうち、びくんびくんと体を震わせて痙攣が始まり、唇から血の気が引いていきました。

時間は短かったのでおよそ30秒ほど。痙攣が収まると同時に唇には色が戻りました。祖母はパニックになり救急車を呼びましたが、電話口でまともに話せないほど。死んでしまうのではないかと思ったそうです。

熱性痙攣を起こすとどうなるか

パパやママはびっくりの熱性痙攣ですが、殆どの場合、身体になんの影響もありません。よく言われるのが、痙攣を起こすと脳に障害が残る、というものですが、これもほぼ無関係と言っていいでしょう。

熱性痙攣が起きた!対処の仕方、どうする?

慌てず観察

まずは慌てないことが先決です。痙攣が始まったら、おおよその時間を測りましょう。また、痙攣が左右対称に起きているか、それとも非対称に起きているかを観察します。

痙攣の時間が10分を超える場合は痙攣の処置が必要となりますので、急いで病院へ連れて行きましょう。また、痙攣が身体の左右どちらか飲みだという場合も、至急病院へ行きましょう。

子供を楽な体勢にする

驚いて大声で名前を読んだり、身体を揺すったりしてはいけません。まずは周りにものがない所に子供を寝かせます。きつい衣類は緩め、嘔吐物などで喉を詰まらせないように、顔を横向きにさせてあげましょう。

舌をかまないようにと、口の中にタオルなどを入れてしまいがちですが、これはしてはいけません。痙攣の予期せぬ動きで喉をつまらせ、窒息させてしまう危険性があります。

痙攣が終わった後も注意

痙攣がおさまったら熱を測りましょう。熱性痙攣は発熱とともに起こりますが、もし発熱がないのに痙攣をした場合は急いで病院に行きましょう。また、目の動きや呼吸などの全身状態もよく観察しておきます。

痙攣がおさまったのに意識が戻らない場合は急いで病院へ。また、首の後が硬くなっていると髄膜炎による高熱の危険性がありますし、嘔吐が酷いなど気になる症状があれば、必ず病院を受診しましょう。

6歳を超えてからの熱性痙攣や、一日に2回以上も痙攣を起こしている場合も、必ず病院を受診し、医師の診察を受けたり、脳波の検査を受けるなどしてください。脳に異常がある可能性が考えられます。

初めて熱性痙攣では……

長男が熱性痙攣を起こした際、私は熱性痙攣について知っていたため、慌てずに済みました。確かに症状が急激なのでとても心配になりますが、痙攣が終わると何事もなかったかのようにケロッとしていました。

祖母が慌てて救急車を呼びましたが、救急隊員の方曰く、初めて熱性痙攣を起こした場合は、夜であっても病院を受診したほうが良いとのことでした。思わぬ病気が隠れているかもしれないからです。

まずは慌てず様子を見守ることが先決

ママやパパが熱性痙攣についてしっかりと理解し、もし熱性痙攣を起こしても慌てず、子供の様子を見ておきましょう。多くの場合熱性痙攣は、怖いものではありません。落ち着いて対処しましょう。

みんなのコメント
  • ミールさん

    ひきつけにいろいろな症状があるんだなぁと思いました。

  • みーちゃんさん

    勉強になりました、ありがとうございます。

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