親の仕事の話を子供にする時お金との関係も伝えて!金銭教育の第一歩
「パパは?」と子どもに訊かれたとき、「仕事だよ」と一言で答えていませんか?忙しい朝、「ママは仕事なの!」と子どもを急かしていませんか?
また、伝わっていないだけならまだいいのですが、「仕事だからパパがいない」「仕事だからママが怒る」と、下手したらネガティブなイメージを植え付けてしまっているかも。
子どものためにも、外でがんばって仕事をしているパパ、ママのためにも、仕事のこと、上手に伝えてみませんか?
この記事の目次
仕事って何?説明しにくいことでも、ざっくり内容を伝えてみよう
「しごと、しごとって言っているけれど、パパやママは何をしているの?」子どもはそう思っているかもしれません。
「でも、仕事内容は子どもには難しいから説明できないし…」と思いますか?それでもいいのです。言葉を工夫して、「仕事」を説明してあげましょう。
ママのがんばりは伝わりやすい。でもパパのがんばりは、伝えないと子どもにはわかりにくい!
ママのがんばりは子どもの目に映りやすいです。働くママでも、家事はママが中心という家庭がまだまだ多い日本では、専業、ワーキングマザー問わず、家でがんばっているママの姿は子どもにも伝わりやすいのです。
一方、パパのがんばりはどうでしょうか?家事を分担できている家庭のパパならいいのですが、朝から晩まで仕事中心、休みの日は疲れて昼頃まで寝てしまっている…そんなパパもいますよね。ママとしては愚痴の1つでもこぼしたくなってしまうでしょう。
毎日外でがんばって働いていても、その姿は子どもの目には映りません。そのため、下手をすると、家でゲームばかりしているパパにママが怒っている。ママはがんばっているのに、パパは何にもしていない…と思わせてしまう可能性もあるのです。
そのため、パパが外でどういう仕事をしてがんばっているかということこそ、子どもに伝えてあげなくてはいけないのです。
不満がいっぱいでパパの株を上げたくない!でも、パパの地位向上はゆくゆくはママにとっても嬉しいメリットに
パパががんばっていることを子どもに伝える…確かに伝えなきゃわからないということはわかった。でも、パパは食べたらお皿も下げないし、脱いだ靴下も放ったらかし。
おむつ替えだって風呂入れだって、掃除も洗濯も全部私がやっていて、パパは何にもしてくれないのに、パパを褒めることなんて出来ない!
…というママもたくさんいるのではないでしょうか。その気持ち、私自身もよくわかります。でも、子どもの中でパパの地位を向上させておくことは、ゆくゆく成長したのちのママのためにもなるんです!
- 我が家の場合
- 長男出産後から次男出産後半年くらいまでの2年半ほどの間、パパには本当にイライラし続けていました。平日は仕事で留守なのに、休日は趣味でいない日ばかり。
それでも、愚痴を言うのは子どもが公園で離れているときにママ友に言う程度に抑え、子どもの前ではひたすらパパを褒め続けました。具体的には、買い物に行くときなどに、「パパが毎日お仕事してくれているから、ご飯やパンが買えるんだよー」など。
その結果、子どもたちはパパっ子に育ち、今では寝かしつけを任せてレイトショーをたまに観に行くことができるまでになりました!
ママの言葉は、冗談であろうとも、子どもにはすべて「本気の言葉」です。軽く愚痴ったつもりのパパへの不満も、子どもにとっては「パパはママを困らせる悪者なんだ!」と捉えられてしまうかもしれません。
…と、したたかに思考転換をして、ぜひママには子どもをパパっ子にすべく、パパの立場を持ち上げて欲しいと思います。
何のために仕事をしているの?お金のことも一緒に教えよう
仕事はそれがすべてではないですが、やはり生活をするための「お金を得るため」ということが目的ですよね。
私が子どもたちに「パパのお金でご飯が食べられるんだよ」と話したのは、私の母が私たちにそう言い聞かせてくれたからです。そんな一言でも、大事なことであったのだな、と親になった今思います。
買い物に一緒に行くときがチャンス!「お仕事して、もらったお金で買えるんだよ」と一言伝えてみよう
買い物に一緒に連れて行くとき、お金を払うママの様子を、子どもがじっと見つめていることはありませんか?
幼い子どもにとっては、お店のものと自分のものの区別もまだ満足につけることは出来ません。「お店のものはお金を払うと、自分のものになるんだ」ということも、買い物を通じて覚えていくのです。
これも、「お店のものはお金を払うまでは食べたくても食べちゃダメ」がわかっていなかった年齢だったから、ということですね。
「ほら、行くよ!」と急かすだけではなく、「なら、レジに持って行って、下さいな、しようね」、「お金を払ったから、もう○○ちゃんのだよ」など、子どもに対する声かけをしてあげましょう。
「今日は給料日だったから特別にお肉を買う」など、イレギュラーなときなどには、「今日はパパがお仕事でお金をもらえる日だから、そのお金で特別にこのお肉が買えるんだよ」とかみ砕いて話してあげることも良いことです。
買いたいものはお金を出して買う。そのお金はどうやらお仕事をしてもらってくるらしい。このことだけでも、小さいうちから伝えてあげる価値はありますよ!
共働き夫婦の場合、「ママが仕事したお金は何のため?」にも、違いをつけて答えてあげよう
共働き夫婦の場合、ママが働いてもらうお金の説明もしたいところですよね。その際には、正確な理由ではないかもしれませんが、パパの働いたお金と違いをつけてあげると、子どもには区別がついてわかりやすいのではないかと思います。
私が出産後始めた仕事は、子連れでのポスティングバイトでした。
その際していた説明は、「これはママの仕事なんだよ。これでお金がもらえて、それで○○がお店でご飯が食べられるんだよ」、でした。
公園で遊びたい気持ちを抱えつつも、子どもは「パパのお金はお家ご飯のため、ママのお金はお店ご飯のため」と理解していたようです。
その後、現在では「パパのお金はご飯やお洋服のため、ママのお金は○○が幼稚園に行くためとお出かけのため」と少し正確な意味に変わってきています。
お金は降って湧いてくるものじゃない!そのことを知っているだけでも小さい子はOK!
お小遣いやお年玉など、小さい子どもほど、お金は「もらえるもの」になってしまいがちです。お手伝いでのお駄賃方法を導入すれば、お金は「対価」であることを学ぶ機会も得られますが、2,3歳ほどであれば、それもまだ少し難しいですよね。
また、現在では多くの仕事が銀行振り込みという形でお給料が支払われていますよね。
大人は深く考えずに、ATMからお金を引き出していますが、それを見ている子どもの目に、その状況はどういう風に映るでしょうか?
「ATMはお金が出てくる魔法の機械だ!」と勘違いしてしまう可能性もありますよね。
お金を引き出しにATMに行くときに子どもを連れて行く場合は、「お仕事でもらったお金を、今からもらいに行くんだよ」など、一言でかまいませんので、声かけをしたいものですね。
お小遣いはいつから?お年玉はどうする?小さい子の金銭教育
お小遣い制度を設けるのは、足し算引き算を始める小学校入学後が、ちょうどいいタイミングであると思います。
自分でお小遣い帳をつけることで、計算の練習にもなりますね。
初めは月にいくらではなく、1週間に50円など小分けにした方が、小遣い帳の習慣づけにも役立ちますし、「一気に使っちゃった!」ということの防止策にもなるのではないかと思います。
定額でのお小遣い制ではなく、お風呂掃除は3回で○円、家族の洗濯物畳みは3回で○円などと決めて、3つシールを貯めたらお小遣いをもらえる、というアイディアもあります。
こちらだと、お金は労働の「対価」であることをより実感できますね。
どちらの方法をとれば良いのかは、子ども自身のタイプにもよるかと思います。
幼稚園頃までの小さい子に、お年玉や親戚から頂くお金の他に親から渡す場合は、お駄賃式がオススメです。
そのお金は息子用の貯金箱に収め、外出時に「ガチャガチャがやりたい!」などというときに、「じゃあ、貯金箱のお金から使おう」と話して使っているとのこと。
毎回貯金箱から抜いて持ち歩いているわけではないので、使ったお金と同額を、帰宅後親子で出して親に戻すようにしているそうですよ。
一方、お年玉や誕生日に祖父母からもらったお祝いのお金などは、子どもにとっては高額です。
オススメは、子ども名義の口座を作っておき、お年玉をもらったら、年始に一緒に預けに行く、ということ。
貯金していたお年玉は、中学の部活動で必要になった、楽器の購入費用の一部に充てることができました。
こういうものを購入する際も、全額を親が出資してしまうよりも、本人のお金からいくらかでも出すことで、「大事にしよう」「がんばろう」という気持ちになるものです。
ポイントは、親が勝手にやってしまうのではなく、子どもの手でやらせてあげること。
子どもの手で自らお金を銀行口座に入れることで、ATMが魔法の機械ではないことも実感できますね。
お金は仕事をしてもらうもの。欲しいものはお金を出して買えるもの。きちんと伝えてあげましょう!
- お金は仕事をした結果、もらえるものであること
- どれだけ欲しいものでも、お金がなければ手に入れることは出来ないということ
この2点は、子どもが成長していく中で、非常に大事な点です。
「これが欲しい!」という気持ちは大事にしながら、「でも、どれもこれもは買えないよ。お金はこれだけだから、選ぼうね」と選択し、他のものは諦めるということも、覚えていって欲しいことですよね。
そのため、小さい子どもに対しても、簡単なことから仕事とお金の関係を伝えてあげてみませんか?
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