家事子育てしやすい間取り!子供が遊び学ぶ間取りと子供部屋の必要性
みなさんはどんなお家に住んでいますか。そろそろマイホームが欲しいと考えているご家庭もあるのではないでしょうか。
注文住宅で家づくりをする時は、子育てママ目線のアイデアの出番です。なぜなら、家でもっとも長い時間作業をするのは、一家の主婦であるお母さんだからです。
今は共働き家庭も多く、家事分担制という家庭も増えていますが、それでもやはり女性が担う家事は多いですよね。
また、同じ作業をするスペースなら、女性に合わせた方が男性も長く使いやすいと言われているんですよ。
さらにマイホームは、小さな子どもたちが成長していく場所でもあります。育児に適した間取り・プランを考えることで、子育てはぐんとラクになりますよ。
我が家の実例や体験談を織り交ぜつつ、育児と家事がしやすい間取りの考え方についてご紹介していきます。
この記事の目次
子育てベース・家事ベースで考える、住まいの「住みやすさ」
まずは、子育てベースと家事ベースで、どんなポイントがあれば住みやすくなるのかを考えてみましょう。
- 子どもに目が届く
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ママが作業をする場所から、子どもたちの居場所がすぐに見渡せると安心ですよね。特に長い時間滞在するキッチンから子どもたちの様子がすぐ確認できると便利です。
- 子どもが遊べるスペースがある
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子供はおもちゃをダーッと広げて遊びます。また雨や雪に降り込められると、家の中でも走り回ります。
家の中におもちゃを広げたり、走り回れるスペースが確保できると退屈しのぎも楽になりますよ。
- 洗濯物がたくさん干せる
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子供が幼稚園に上がると、スモックや体操服など洗濯物が増えます。小学校・中学校・高校と、洗濯物はサイズをどんどん拡大しながら増え続けます。
晴れの日はもちろん、雨の日でも洗濯物をしっかり干して乾かせるスペースを確保すると、着替えをたくさん用意せずに済みますよ。
- 家族全員がくつろげる場所がある
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家族全員が一堂に会してテレビを見たり、お茶を飲んでくつろげるスペースがあると、家族が自然と集まります。
テーブルと椅子の生活の中でも、子供が自由にハイハイしたり転がって遊べるスペースになっていると、家族も集まりやすくなります。
- 衣類収納は衣替えのしやすさを考えて
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衣類の収納はオンシーズン・シーズンオフと同じタンスを使用すると、引き出しを入れ替えるだけで衣替えが終了します。
より広いスペースが確保できるなら、タンスを並べておくだけで衣替えの必要がなくなります。子どもも自分の服の管理がしやすくなります。
具体的な住まいの提案…家事・育児がしやすい間取りアイデア
それでは、どんな住まいが家事・育児に向いているのでしょうか。具体的なアイデアをご紹介します。
キッチン&リビング…ママと家族が一番長い時間を過ごす場所
キッチンはママが長時間いる場所、リビングは家族が長時間過ごす場所です。キッチンからリビングが見渡せると、家族の時間が増えますね。
リビングの役割はざっと下記のような感じでしょうか。
- 家族がくつろぐ場所
- 家族がテレビや音楽を楽しめる場所
- 子供が勉強する場所
- 子どものロッカーを設置し、自分自身で管理させる場所
- ママがキッチンから見渡せる場所
リビングで子供に勉強させるリビング学習が注目されています。我が家も実践しています。
現在はゆとり教育が終わって詰め込み学習傾向にあります。子どもの落ちこぼれを防ぐためにも、目の届く場所で勉強させることは効果的です。
また、リビングに子どもそれぞれのロッカーがあると、自分の持ち物や制服などをきちんと片付けるという習慣が身につきやすくなります。
みんなが集まる場所なので、親の目も届きやすいですよね。幼稚園・保育園の準備も、ママが見守りやすくなるので身辺自立にも役立ちます。
絵本や図鑑・辞典の本棚もリビングがおすすめです。いつでもすぐ取り出せるため、読書習慣や本で調べる習慣が身に付きます。
子供が遊ぶスペース…限られた面積を上手に活用しよう
子どもが遊ぶスペースは、工夫次第で狭い場所でも確保することができます。
- リビング
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リビングの一角にマットを敷いたり畳コーナーを作り、子供のおもちゃをマストに使い物だけ厳選してカゴなどに収納し、遊び場にします。
リビングで遊べばママも目が届きやすいですし、食事の時などに必ず片付ける習慣づけにも役立ちます。
- 走り回れる廊下
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家の真ん中に階段を持ってきて、そこを取り巻くように廊下をぐるりと設置します。部屋は廊下の外側に来ます。
廊下が回遊式になっているので、子ども達は外遊びできない日も自由に走り回ることができます。限られたスペースでも自由に動ける場所が確保できますよ。
さらに廊下が回遊式になっていると動線が良くなり、ママの掃除機掛けも非常に楽になります。洗濯機から長距離歩かずに干せるようになります。
- 玄関上のホール
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吹き抜けの家はオシャレですが、暖房効率が下がるほか廊下分のスペースが失われます。
玄関上を吹き抜けではなくホールにすることで、子供が遊ぶスペースをひとつ確保できますよ。室内物干しスペースにもなります。
- 子ども部屋
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子供が幼いうちは家族みんなの寝室を作り、子供部屋はおもちゃの部屋として開放してあげましょう。
勉強部屋や寝室にしないことで、よりスペースを広く使ってレゴやプラレールもダイナミックに遊べます。
収納スペース…衣類の収納は場所ごとでしっかりと分けて!
育児・家事のどちらでも問題になるのが収納場所ですよね。ここでは衣類の収納スペースをご紹介していきます。
- 制服・体操服・毎日の通園服など
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毎日着る制服などは、リビングの自分のロッカーにかけられるようにします。体操服や通園服もロッカーに収納します。
- オンシーズンの服
- 1階の取り出しやすい場所を決めて、タンスを設置します。階段下や押し入れの下・クローゼットの下部分などを活用しましょう。
- オフシーズンの服
- 普段はあまり使わない部屋などにタンスを設置しても良いでしょう。オンシーズン・オフシーズンで同じ種類のタンスを使えば、衣替えが引き出し入れ替えだけで済みます。
- アウター・コート・靴
- 玄関収納・土間収納を広く取り、収納たっぷり玄関にしておくと機能性が高くなり便利です。
子供の長靴やベビーカーなども入れられるスペースがあるとゴチャゴチャしません。
おもちゃ類・触って欲しくない物の収納
次に、衣類以外でもごちゃごちゃしがちなおもちゃなどの収納についてアドバイスさせていただきます。
- おもちゃ
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おもちゃは子供が自分で片付けやすいよう、口の大きなカゴやケースに収納させます。あまり細かく分類すると、片付けが面倒になってしまいます。
リビングで遊ぶもの・子供部屋で遊ぶものに分け、子供部屋で遊ぶものは場所を取り、時間がかかるタイプのおもちゃにしておくといちいち片付ける手間がかかりません。
- 絵本・図鑑
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図鑑や今はまっている絵本などはリビングの本棚に入れ、いつでも見られるようにしておきます。今後読んでほしい本もリビングが良いでしょう。
今はあまり読まない絵本や、年齢的にちょっと上の本などは、子供部屋に収納しておきましょう。数ヶ月ごとに内容を見直し、入れ替えると良いですね。
- おやつ・お菓子
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おやつやお菓子は、基本的にママが完全に管理します。特に年齢が小さな子どものおやつは、自分で管理させないようにしましょう。
普段は子どもの目に触れないパントリーなどに収納しておき、子供に与える際は必ず適量分だけお皿に盛って出すことで、食べる量を管理できます。
- 子どもの作品
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幼稚園や保育園で作ってきた作品は、立体の物なら写真に撮っておき、棚や壁を決めて飾っておきましょう。
学年が改まったら、1年間の連絡帳や作品・作品写真をすべてまとめてファイルに綴じます。収納し切れない巨大な立体などは、子供が忘れているうちに処分していきます。
また、子供に触ってほしくないものの収納についても見ていきましょう。
- ホットプレート
- アイロン
- 工具箱
- ミシン・裁縫道具
- ガスコンロ
こういった子どもに触ってほしくない物は、高いところよりも地下収納がおすすめです。フタが重いため、意外と開けられません。また、子供が見ている前で出し入れしないことがコツです。
さらにおもちゃなど子供が興味を持つものも一緒に入れない方が良いでしょう。
子どもは、歩けるようになると椅子やおもちゃを踏み台にして思いもよらぬ高い場所のものを取ってしまいます。上に置いていて安心ということはありません。
テレビ・パソコンの設置場所…幼いうちは親がきちんと管理して
子供が幼いうちは、テレビもパソコンも親主導が基本です。
子どもにはリモコンやパソコンを自由に触らせないようにしましょう。
可能なら、テレビはリビングに1台だけ設置すると、家族がよりコミュニケーションをはかりやすくなります。
パソコンを使うようになるのは小学校以上になってから、というご家庭が多いでしょう。子どもに触らせる前に、閲覧制限を設けるなど管理を徹底しましょう。
危険を回避する工夫…収納に注意したい危険物と片付け方
普段使いのはさみやホッチキス・印鑑や朱肉といった、危険なものや触られたくないものはどうすればいいでしょうか。
子供が台に乗っても届かないような高い場所に棚を設置し保管ケースに入れて収納しましょう。
収納に注意したい物
- はさみ
- ペン類
- ホッチキス
- セロハンテープ・ガムテープ
- 印鑑・朱肉
- 耳かき・ピンセット
- 電池類
- 薬品類
- タバコ
- ライター・チャッカマン等
セロハンテープやガムテープは一見危険ではないように見えますが、長く出してまとめ口に入れてしまうと非常に危険です。
耳かきは、実際に自分の耳に突っ込み鼓膜を破ってしまった子がいます。ピンセットや綿棒も注意した方がいいですね。
薬品・タバコ・電池類は誤飲すると大変なことになります。特に厳重に管理し、子供の目に触れさせないようにしましょう。
ライターやチャッカマンなど、そして刃物やお酒は絶対に触ってはいけないものとして、キッチンなどに収納しておくと安全かもしれません。
はさみやペン・テープなど文房具は、年齢が上がるにつれて子供たちでも出し入れしやすい場所に移します。
出して使い使ったらすぐに片付けられる場所に収納することで、出しっぱなしを防げるのです。
我が家の特徴を紹介!リビングに家族みんなが集まる家
家事・育児のしやすさにとことんこだわって設計した、我が家の特徴をご紹介します。いつでもリビングに家族みんなが集まっている家になりました。
- 1階・2階回遊式の廊下(行き止まりがない)
- リビングに食卓・テレビ
- 子どもの勉強スペースはリビング
- 子どものロッカーもリビング
- パパ・ママの仕事場(ママコーナー)もリビング
- リビングの壁にはすべて本棚を貼り付けで設置
- 洗濯物はリビング・玄関上のホールにも干せる
- 二階の廊下の手すりに布団が干せる
- 子供部屋は2つ分の壁を取り払い、家族の寝室に
食事をとるダイニングとくつろぐリビングを分けていないので、食後は家族全員が集まった状態で寝るまでの時間を過ごせます。
家族と触れ合うことも、テレビを見ることも、趣味の時間を過ごすことも、勉強もすべてリビングでできます。
リビングは対面キッチンとつながっているため、私が料理を作っているところを子供たちがよく見に来ます。親子の語らいの場になっています。
お手伝いも気軽にしてくれますし、私も炊事の手をとめることなく子供たちに目が届きます。子供たちも宿題で分からないことがあると、すぐに私を呼べます。
子供部屋は必要!ただし子供が自室として使うのは10歳くらいからがベター
親の立場と子どもの立場から、子供部屋の必要性を考えてみましょう。
昨今、ネットトラブルなども起こっているので懸念されますよね。加えて、「リビング学習」だしとなってしまうと、子供部屋は必要ないなんていう考えになりがちです。
子供部屋を与えてしまうと、「秘密が多くなるのでは」「子供が何をしているかわからない」のは大きな不安材料です。
リビング学習が定着し、子供部屋不要論が注目されましたが、子供部屋は勉強するだけの部屋ではないですよね。
子供部屋は親子の自立を促す手助けになるので、子供部屋を与えること自体は必要です。子供は成長につれて親から離れて行きますし、また親も子離れしなければなりません。
子供にとっては、「子供部屋=勉強部屋」ではなく、子供部屋=自室という感覚となります。
いずれ思春期が来て「自分だけの部屋が欲しい」「家族とはいえプライバシーを確保したい!」などとなってきます。
子供部屋については、兄弟の数・歳の差・性別、家の間取りなどにより必要とする部屋数や広さも違ってきます。場合によっては十分な子供部屋が用意できないケースもあるかもしれません。
子供部屋については、将来設計を見据えてが大切になってきます。間取りを考える際にしっかりと考えて準備する必要がありますね。
子供部屋を作る際に気を付けておきたいをお伝えしておきます。
- 鍵を付けない
- TV・PCを設置しない
- なるべく奥の部屋にせず、みんながその前を通る配置にする
引きこもりやトラブル回避のために、これは必須項目としておいてください。
海外ではかなり小さなころから独立した部屋が子供に与えられていますが、日本では小学校中学年(10歳前後)~というのが最も多いようです。
ただ、兄弟児がいる場合などはこれよりも早い傾向にあります
子供部屋は何歳から必要というのは一括りにして考えることができませんが、子供部屋を最も必要とするのが中学~高校時代です。
この時期は「プライバシー」に非常に敏感な時期なので、できれば子供部屋を用意してあげたいですね。
その時期が来るまでは「子供部屋」だけは作っておいて、広めの遊び部屋として使ったり、家族みんなで川の字で寝たりという活用法がおすすめです。
我が家ではリビングで勉強させるため、学習机を購入していません。子供たちも不自由を感じないためか特に不満は無いようです。
学習スキルを身につけ自主的に勉強をし始める中学入学くらいには、それぞれの勉強部屋を与え機能的なデスクを購入する予定です。
我が家では暖房効率を考えてリビング階段を設けませんでしたが、子供が成長してからも居間を通って自室に行けるため育児向けのデザインの一つと言えます。
子供はいずれ飛び立つ…その後も役立つ家事・育児に便利な家
子供たちはいずれ飛び立っていきます。子供部屋が必要になるのは、子供が自立するまでのほんの20年前後です。
子どもたちが飛び立ったら、今度は夫婦の老後がスタートします。いずれは体も今のように自由には動かなくなる日がやってきます。
例えば軽量鉄骨にして廊下を広げておいたり、トイレ・お風呂ともにバリアフリーにするなどの工夫をしておくとよいですね。
お風呂場や脱衣所・洗面室は広い方が子供と一緒に入りやすいですし、トイレも広く取っておくとトイレトレーニングしやすくなります。
子育て期も、1階のみで用事が済む家は家事もしやすく目も行き届きやすいのでとても便利です。デザイン性も大切ですが、老後のコンパクトさも念頭に置いておくと良いですね。
子育て・家事に適した住みやすい家は、終の棲家として暮らしやすい構造になっているのです。限られた延床面積や空間を、上手に活かして住まいづくりをしたいですね。
そして、居心地の良い間取り、自然とリビングに家族みんなが集まるような家族関係・家庭環境で子供の将来の引きこもりリスクを減らすことができるはずです。
で家族みんなが仲良く楽しく過ごすことができる素敵な間取りが生活に取り入れられますように。
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