子供の口呼吸は健康や顔立ちに悪影響…鼻呼吸に戻す方法
生まれてすぐは鼻で呼吸をしながら母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんが、いつの間にか口呼吸をしている…と気になったことはありませんか?
呼吸を鼻でしようが口でしようが、息さえできていれば大差はないように感じますよね。
口呼吸の原因と矯正法を知って、お子さんの健康維持に努めましょう!
赤ちゃんの口呼吸による弊害
本来、正しい呼吸法は鼻呼吸です。赤ちゃんも初めはみんな鼻呼吸をしています。これは、鼻呼吸に以下のような働きがあるからです。
- 鼻毛や粘膜がフィルターとなり、異物の侵入を防いだり、鼻水と共に排出してくれる
- 吸い込んだ空気が鼻の毛細血管で温められ、快適に呼吸ができる
- 吸い込んだ空気が鼻水で加湿され、潤った空気を体に取り込む
口呼吸ではこの働きが十分に得られず、その結果様々な害をもたらします。
- 口臭
- 唾液には自浄作用があり、口の中を洗浄・殺菌してくれています。口呼吸により口内が乾燥すると、唾液の自浄作用が働かなくなり、雑菌が繁殖して口臭がすることがあります。
- 虫歯・歯周病になりやすい
- 口臭と同様に、口呼吸により唾液の自浄作用が働かなくなることで、虫歯や歯周病になりやすくなってしまいます。
- 歯並びが悪くなる
- 本来、口を閉じた時に舌は上あごに置かれるべき。しかし、口呼吸の子どもは舌が下に降りているため、舌で歯を押し出してしまい、歯並びが悪くなります。
- 風邪をひきやすい
- 鼻呼吸の場合、鼻毛がフィルターとなり、細菌やウイルスの侵入を阻止してくれます。しかし口呼吸をすると、細菌やウイルスが直接体内に侵入してしまいます。
- アレルギーを引き起こしやすい
- 花粉などのアレルゲンを、フィルター機能を持つ鼻からだけでなく、口からも取り込んでしまうためです。
- ぼんやりとした顔つきになる
- 口をぽかんと開けた表情はだらしなくやる気のない印象をもたらします。更に口呼吸が長く続くと、「顎がない」「唇がめくれている」「頬に締まりがなくなる」など、なんと顔立ちそのものにまで影響を及ぼします。
口呼吸のチェックを!サインや原因を見逃さないで
お子さんに以下のような様子があれば、口呼吸をしている可能性があります。
- いつも口がぽかんと開いている
- いびきをかく
- よく風邪を引く、喉を痛める
- 口臭がある
口呼吸による弊害は後ほどご説明しますが、その解決には早期発見が必須です。日頃からお子さんの様子をよく見て、口呼吸のサインがないかチェックしてくださいね。
口呼吸になる原因
- 鼻づまり
- 風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻が詰まっていると鼻呼吸ができなくなり、代わりに口で呼吸をしてしまいます。
- アデノイド肥大
- アデノイドとは鼻と喉の境目あたりにあるリンパ系組織です。幼少期の子どもに多いのが、アデノイドが大きくなってしまうアデノイド肥大という病気。原因はよく分かっていません。
アデノイド肥大になると鼻からの空気の通り道が狭くなってしまい、その結果口呼吸になってしまいます。
- 口周りの筋肉が弱い
- 口周りの筋力が弱いと、口元が緩んで開きっぱなしになってしまいます。
- 姿勢が悪い
- 猫背になることによって顔が前に突き出し、顎が下に下がる姿勢になります。すると口を開ける筋肉が優位に働き、口がぽかんと開きやすくなってしまいます。
口呼吸の矯正の方法!子どもを鼻呼吸に導こう
口呼吸には様々なデメリットがあることが分かりました。口呼吸が習慣化してしまう前に、一刻も早く改善策に取り組みましょう。
一番即効性がある方法は、「テープ留め」
一番即効性のある方法がこちらです。夜寝る前に、口をテープで貼る方法です。鼻通りが良い状態の日にトライしてみましょう。
また、必ず隣で親が寝ている様子を確認できる環境下でお願いします。
「寝起きはいつも喉が痛い」という大人の方にも、一晩ですぐ効果が出るはずです。
鼻づまりの解消で鼻呼吸ができる状態に!
鼻づまりを解消させ、鼻呼吸ができる状態に戻してあげましょう。
- 入浴や蒸しタオルで血流を良くすると共に、鼻腔に湿気を与える
- 吸引器で鼻水を吸い出す
- 根菜など、体を温める食材を食べる
- 小児科や耳鼻科での鼻水吸引や、薬の処方
▼赤ちゃんの鼻づまり解消法についてはコチラも参考にしてみて!
舌の位置が下がる冷たい飲み物は避けて温かいものを
冷たい飲み物は舌の位置を下げ、口呼吸を促します。反対に、温かい飲み物は舌の位置を上げる効果があります。
正しい姿勢で
猫背の姿勢を取ると、口が自然と開いて口呼吸になってしまいます。意外ですが、姿勢の矯正が口呼吸の矯正に繋がります。
姿勢は足と非常に深い関係があります。足をしっかりと地面につけて、足指を伸ばすことが、正しい姿勢に繋がるそうです。
言葉で伝えられない低年齢のお子さんや、言い聞かせてはいるけど直らないお子さんには、以下のことを気にしてあげましょう。
- 家では裸足で過ごす
- 食事・排便の際は足を踏ん張れるような椅子や踏み台を用意してあげる
- 足に合った靴を履く(お下がりの靴は、擦り減って歩き癖が付いてしまっているのでNG)
正しい哺乳瓶選びや、よく噛んで食べる習慣で口周りの筋肉を鍛えよう
口周りの筋肉が弱いと、口元が緩んで口を開けっぱなしにしてしまい、口呼吸になってしまいます。いつも口を閉じた状態にするには、口周りの筋肉を鍛えることが大事です。
母乳を飲むとき、赤ちゃんは口全体の筋肉を使っており、この動きで口周りの筋肉が鍛えられます。
哺乳瓶を選ぶ際には、口周りの筋肉の発達を促すものかどうかに注目してみてください。
また、よく噛むことによって、口周りの筋肉が鍛えられます。食材を大きめに切るなどして、自然と噛む回数が増えるようにしてみましょう。
おしゃぶりは欧米では鼻呼吸を促すアイテムとして使用されている
日本では敬遠されがちなおしゃぶりですが、欧米では鼻呼吸を促すアイテムとして使用されているようです。
長時間・長期間使用すると噛み合わせに影響が出るので、短時間の使用にとどめ、1歳を過ぎたら卒業するようにしましょう。
矯正歯科の力を借りよう!マウスピースの使用を促される場合も
口呼吸と同時に歯並びも気になるようなら、矯正歯科を受診してみましょう。歯列矯正と共に口呼吸も改善してくれるようなマウスピースを作ってくれることがあります。
子どもの口呼吸を鼻呼吸にすることで健康に!
百害あって一利なし、の口呼吸。お子さんの健康や見た目にまで影響するとなると、それを矯正してあげるのは親の義務だなと感じます。
一朝一夕で直るものではないですが、粘り強く取り組んで、お子さんの健康を守ってあげましょう!
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たらこ唇なおした人だよ!さん
私は口呼吸が理由でたらこ唇になりなやんでいます。
けど、この文章を読んでとても勇気付けられました。
コンプレックスを治すという気持ちが
さらに強くなりました。
ありがとうございます!! -
✳さん
寝る前に口をふさいで、鼻がつまったままで呼吸出来なくなったらどうするんですか?まだ手もうまく使えない子は窒息死しませんか?
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