安全第一!子供の耳垢の正しい取り方とおすすめの耳掃除グッズ

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2018/02/26

お子さんの耳に耳垢が…でも、以下のような悩みを持ってなかなか耳掃除ができていないという方もいらっしゃると思います。

  • ちゃんと綺麗になっているのか分からない
  • 鼓膜を傷付けそうで怖い
  • 嫌がってやらせてくれない
  • 暴れて危ない

この悩みを解消してくれるのは、耳掃除に関する知識と便利な耳掃除グッズです!耳掃除の安全で正しいやり方、困った時のコツを見ていきましょう。

また、グッズについては、「カサカサ」「ベトベト」どちらの耳垢タイプに適しているか、おすすめポイント、使用上の注意点についてもお伝えします。

家での幼児の耳掃除!頻度・タイミング・場所・姿勢について確認!

言わずもがな、耳は聴覚に直結する大切な器官。誤った方法でケアをして、ケガや病気に繋がったら元も子もありません。

安全で正しい耳掃除の方法をお伝えします。

【頻度】やり過ぎ禁止!頻度は2週間〜1ヶ月に1回

耳穴の中の皮膚は、月3mmほどのスピードで、ベルトコンベアーのように外へ外へと動いて行くそうです。皮膚に乗って耳穴の入り口まで運ばれた耳垢は、自然に外へと排出されます。

この「耳の自浄作用」により、理論上は耳掃除をせず放っておいても健康を保てる仕組みになっています。

また、不要に思える耳垢にも、実は耳穴の表面保護や抗菌作用などの大事な役割があるため、耳垢の取り過ぎも良くありません。

これらの理由から、耳掃除を頻繁に行う必要はありません。目安としては1か月に1回程度、多くても2週間に1回で大丈夫です。

【タイミング】お風呂上りがベスト

お風呂上りには、耳垢が湿気を含んで柔らかくなり、掃除がしやすくなります。特に日本人の約7割を占めるというカサカサタイプの耳垢は、湿り気を帯びることによってキャッチしやすくなります。

ただし、お風呂上りは耳穴の皮膚も水分でふやけてダメージを受けやすくなっているので、決して力を入れず優しく掃除してくださいね。

【場所】耳の入り口から1cmを掃除

耳垢は、耳垢腺(じこうせん)と呼ばれる場所からの分泌物に、はがれた皮膚やホコリが混ざってできます。

耳垢腺は、耳穴の入り口からおよそ1cmのところにあるので、それより奥に耳垢が発生することはありません。耳垢腺より奥を掃除してしまうと、手前にあった耳垢を奥に押し込んでしまうことになり、逆効果です。

耳掃除の範囲は必ず耳穴の入り口から1cmのところまでにしましょう。

どれくらいか分からなくて不安な場合は、綿棒や耳かきの先端から1cmのところにペンなどで印を付け、その印より深く突っ込まないようにすると分かりやすいですよ。

【姿勢】膝枕よりも、座った姿勢が良い

膝枕で耳掃除をすると、取りこぼした耳垢が耳の奥の方に落ちて行ってしまいます。

耳の構造上、耳垢腺より奥に行ってしまった耳垢は、自浄作用による排出が困難になってしまいます。座った姿勢で耳掃除をすれば、そのような心配が無くなります。

幼児の耳掃除グッズ5つを紹介!おすすめポイントと注意点

耳掃除というと、真っ先に思い浮かぶのは綿棒や竹製の耳かきですよね。でも、実はそれ以外にも便利な耳掃除グッズがたくさんあるのです!

厳選を重ねた5種類のグッズをご紹介いたします。お子さんの耳垢タイプはもちろん、お子さんの好みやおうちの方の扱いやすさなどに合わせて選んでみてくださいね!

どのアイテムを使う場合にも、耳垢を奥に押し込んだり、外耳を傷付けたりしないような注意が必要です。「耳穴の皮膚に触れないようにそっと差し入れて、耳垢を捉えたらそのまま引き抜く」という使い方を心掛けてください。

王道の「ベビー綿棒」

最もおすすめなのが、定番中の定番・ベビー綿棒です。先端が柔らかく、耳穴を傷付ける心配が少ないからです。また、使い捨てなので衛生的です。

大人用の綿棒は幼児の耳には太すぎるので、必ずベビー用のものを選んでください。

綿棒を使う時は、前後に動かすようにすると耳垢を奥に押し込んでしまう危険性があるので、耳穴の中でくるりと回転させて耳垢を拭いとるイメージで使用しましょう。

ベビー綿棒はベトベト耳垢の掃除により適していますが、カサカサ耳垢の方でも、お風呂上がりの湿った耳垢に使用したり、綿棒にオリーブオイルなどを染み込ませて耳垢をふやかせば、同様に掃除できます。

初めからオイルを染み込ませてあるベビー綿棒も販売されていますよ。

「粘着剤付き綿棒」カサカサ耳垢を一網打尽!

綿棒の先端に粘着剤が付いていて、耳垢をくっつけて取るタイプの綿棒です。

乾燥した耳垢のほうが粘着剤に付着しやすいので、カサカサ耳垢の掃除に非常に適しています。逆にベトベト耳垢や、お風呂上がりの湿った耳垢には向いていませんのでご注意を。

使用する際は、耳穴を拭うのではなく、粘着剤をポンポンと軽く外耳にタッチさせる感覚で使いましょう。拭われる感覚が嫌いなお子さんでも抵抗なく使えるかもしれません。

「光るシリコン製耳かき」よく見えて安心安全!

先端に付いているライトで、耳穴の中を照らしてくれる耳かきです。またその先端がシリコンになっているものが多数販売されており、優しい使い心地です。

耳掃除の際、耳穴の中がよく見えると、想像以上に掃除がしやすくなります。 普通の耳かきと違い、狙いを定めて掃除ができるので、何度も耳かきを耳穴に入れずに済み、そのぶん耳への負担が減らせます。

注意して頂きたいのは、よく見えるからと言って、奥のほうにある耳垢まで深追いしないこと。怪我の原因となりますので、どうしても取れないものは耳鼻科で掃除してもらいましょう。

こちらはカサカサ・ベトベトどちらの耳垢にも有効です。生活雑貨店などによく置いてありますが、最近ではなんと百円ショップでも販売されているそうです。

「吸引式耳掃除機」掃除機みたいだけど大丈夫か?

ノズルを耳穴に差し込んで、掃除機のように耳垢を吸い出すアイテムです。深く差し込める構造になっていないので、耳穴を傷付ける心配がありません。ノズルがシリコンでできているものを選べば、更に安全です。

掃除機感覚で耳掃除ができるので、お子さんもおもちゃで遊ぶように楽しく取り組んでくれるかも。しかし、吸引式であるためどうしても多少のモーター音があります。大きな音が苦手なお子さんだと抵抗があるかもしれません。

ベトベト耳垢だと耳穴に張り付いて吸引が難しいので、カサカサ耳垢の掃除に適しています。またカサカサ耳垢の中でも、とりわけ粉のような細かい耳垢がよく取れるそうです。

「ワイヤー製耳かき」ベトベト耳垢の救世主!

先端がらせん状のワイヤーでできている、金属製の耳かきです。

金属でできていると聞くと、繊細な耳穴には硬すぎるんじゃないの?と思ってしまいますが、意外と低刺激なのがこのタイプ。力を入れると適度にたわんでくれるからです。

掃除のしづらいベトベト耳垢も、目の細かいらせんワイヤーで絡めとるようにすっきり除去できます。一方でカサカサ耳垢に向いていないというわけではなく、細かい耳垢も逃さずキャッチしてくれます。

子供が嫌がって暴れて危ない時の対応方法

さて、耳掃除の基本的な方法や、便利なグッズについてご紹介してきましたが、いくら知識や道具が充実していても、そもそもお子さんが耳掃除の間に大暴れしてしまったら、安全な耳掃除は不可能ですよね。

お子さんの耳を綺麗にしたいのに、じっとしてくれない…多くの方が持つであろうこの悩みの解決法をご紹介します。

「ごめんね」「やらせてね」は言わない!
これはおうちの方の心構えとして是非持っておいて頂きたいです。

耳掃除は、お子さん健康のために行うものです。

「嫌だよね、ごめんね」「お願いだからやらせて」――このような言葉を掛けてしまうと、お子さんは何か悪いことをされているかのような気持ちになり、ますます嫌がってしまいます。

「お耳綺麗にしようね」「病気にならないように頑張ろうね」などの声掛けにして、「あなたのためにやっているんだよ」という思いを伝えましょう。

余談ですが、この言葉掛けは、歯磨きや病院での治療・予防接種などでも同じです。いくらお子さんが嫌がることでも、おうちの方がお子さんのためを想っての行動であれば、素直にお子さんにそのことを伝えましょう。

気を引くアイテムを投入
お子さんの好きなおもちゃや、手鏡などを持たせてそちらに意識を集中させましょう。耳掃除の間しか触らせてもらえないアイテムを作るなどしても良いかもしれませんね。
好きなアニメや物語になぞらえてみる
たとえば、お子さんの好きなアニメキャラクターの名前を使い、耳垢を敵役に、綿棒をヒーロー役に見立てて、「〇〇が××を捕まえてくれたよ~!」などと、ストーリー仕立てにして楽しく耳掃除してみましょう。
パパママの協力体制で!
強行手段その1です。一人がお子さんを羽交い絞めにしている間に、もう一人が耳掃除をしてしまいましょう。
タオルでぐるぐる巻きにしてみよう
強行手段その2です。バスタオルでお子さんをぐるぐる巻きにし、動きを封じます。
「じゃあまた明日にしようね」と諦める
上に強行手段を2つご紹介しましたが、実はよほどの必要性がない限り、おすすめしません。なぜなら、耳掃除はお子さんに辛い思いをさせてまでやるべきほどの行為ではないからです。

お子さんの気が向くまで、もしくは上手い気の逸らし方が見つかるまで、無理して耳掃除に取り組むのはやめましょう。「また明日チャレンジしてみるか」くらいの気の持ち方のほうが、おうちの方にとっても楽なはずです。

耳鼻科に連れて行く
実は耳鼻科でも、保険診療内で耳掃除をしてくれます。医師によっては、家庭でのケアよりも耳鼻科での耳掃除を推奨している人もいます。

筆者の息子も耳鼻科で耳掃除をしたことがありますが、あっという間に大量の汚れを取ってくれました。家庭でのケアだけでは取り切れなかった汚れや、知らず知らず耳奥に押し込んでしまっていた耳垢を一掃してもらい、スッキリ!

プロに任せれば安全ですし、ついでに耳に病気やトラブルが起きていないかもチェックしてもらえて安心です。

幼児の耳掃除で最優先すべきはやはり「安全」です!

耳掃除の目的は、もちろん健康維持。誤ったやり方で、怪我やトラブルに繋がってしまったら元も子もありません。「一番大事なのはお子さんの安全」ということを念頭に、お子さんに合った方法や道具を選んでみてくださいね。

また「躍起になってやらなくてもいいんだ」と気楽になって頂くことも、ひとつの良い選択だと思いますよ。

おうちの方もお子さんも、笑顔で取り組める耳掃除にしましょう!

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