LDRで陣痛を乗り切ろう!部屋の特性を活かした出産までの過ごし方
陣痛や破水が起こり病院に到着したら、待ちに待った新しい命の誕生の瞬間ももうすぐですね!
しかし、それまで何度も押し寄せてくる陣痛はこれからますます強くなっていき、これまで経験したことのないような痛みに焦ってしまうかもしれません。
でも大丈夫!そこはサポート体制万全の病院です!陣痛には必ず間隔があるります。その間に、ご自身や旦那さんと出産までの残り時間を、リラックスして過ごせるよう心がけてみてくださいね。
陣痛から分娩までを同室・同じベッド上で行うことのできる個室“LDR”において、出産までどう過ごすのか。おすすめの過ごし方を紹介します。
この記事の目次
LDRは思い思いの過ごし方を実現させやすい陣痛・分娩専用の個室!
大きな病院や歴史深い病院では、分娩間近になるまで“陣痛室”と呼ばれる待機部屋で陣痛を逃しながら過ごす場合も多いです。
大部屋で周りの目が気になったり、過ごしやすい環境を作っても分娩の際には部屋を移動しなくてはならない等、極限状態となっている出産間際の妊婦さんにってはつらく感じてしまうこともあるでしょう。
一方、LDRでは、病院到着~赤ちゃんが生まれるまで同じ部屋・個室で過ごすことができるため、ご自身や旦那さんと過ごしやすい空間を作ったり、出産に向けてのがんばり時を思い思いに過ごすことができます。
実際には陣痛の進み具合や痛みの度合いでシミュレーション通りに行かないことも多いです。
リラックスできる雰囲気を作って陣痛とうまく付き合おう!
LDRにある備品や持ち込みOKのものは病院によってそれぞれなので、事前に確認しておくことが望ましいですが、次のような用意をしておくとリラックスできる場合があります。
アロマで芳香浴!気持ちや陣痛への効果に期待
好きな香りで陣痛の間欠期にゆったりとしたり、陣痛を強める効果を狙ってみたりと、アロマをLDRに持っていき香りの効果を得る方は多いようです。
ディフューザーが置いてあるLDRもあるようですが、精油とハンカチを数点ずつ持参しておくと、気分や調子に応じて香りをチェンジしていくこともできますね。
お気に入りのアロマグッズを用意されておくと良いでしょう。
ヒーリング系やソフロロジーのBGMで深呼吸!
日頃から入眠前やリビングで聴いているお気に入りの音楽があれば、荷物に入れておくのがおすすめです。LDRの雰囲気を自宅に近づけてよりリラックスすることができますね。
ソフロロジー式の考え方では、陣痛をエネルギーや喜びと捉え精神を安定させるよう、専用のBGMもゆったりとして呼吸法に相応しいつくりとなっています。
ただし、こちらは日頃からの自宅でのイメージトレーニングや、助産師さん等プロの指導を受けた方が良い場合が多いです。メジャーな出産法の一つではありますが、産院の方針と合わないこともあります。
BGMの持ち込みやソフロロジー式の出産を希望される場合には、事前に産院で相談をしてみると良いですね。
テレビや読書、SNS等で気分転換!段通りの過ごし方もOK!
テレビはLDRに備え付けてある場合も多いですし、基本的にLDRでは携帯電話やスマートフォンの使用もOKです。
気分転換にテレビの視聴や、読書に集中して不安な気持ちを和らげるのも良いでしょう。
また、できる時にSNS等で身内や友人にもうすぐ出産である旨を伝えたり、陣痛アプリを利用してみるのも良いですね。
普段通りの過ごし方をしたり、今できる楽しみを見つけてみるのも、陣痛や出産への不安を紛らわせリラックスするためには有効です。
お産の進行に向けてや体力温存に励もう!
正常な経過と範囲であれば、LDR内で動いたり飲食をするのもOKです。
妊婦さんはできる範囲で、お産の進行に役立つことや体力温存に努めておきましょう。
楽なポーズで陣痛を逃そう!
陣痛はどんどん感覚が迫ってき、痛みの強さも増してきます。
長くとも数十秒で波の引く陣痛ですが、その一回一回をどう過ごすか、どう痛み逃しをするかは、とても大切になってきます。
LDRでは、その時々に妊婦さんの過ごしやすい格好や条件で陣痛に向き合うことができます。
- ベッドのリクライニングを楽な角度にこまめに調節する
- ベッドの上で四つん這いや土下座ポーズになる
- 旦那さん等にテニスボールでおしりを押してもらう
- 旦那さんに抱き付いたりつかまったりする
- 立ったり座ったり思うままに体を動かす
- 椅子や洗面台等備品によりかかってみる
- 声を出したり気を紛らわせる(叫ぶと体力面でNGとする考え方もありますが、「他者の目を気にせず思い思いに過ごせる」という意味では、一つ有効な方法です)
基本的には定期回診となる個室ですが、あまりにつらい場合にはいつでも助産師さんに来てもらうこともできるので、安心してください。
陣痛の合間には歩いて気分転換もOK!
大部屋の陣痛室の病院では、「出産間際の妊婦さんが廊下の手すりにつかまって歩きながら陣痛が来たら必死に耐えている…」というシーンもテレビ等で見たことがあるかと思います。
窓がある場合には外の景色を見て気分転換をするのも良いでしょう。大きなお腹をさすりながら歩く時間も、あと少しです。
陣痛を強めるためでもあり、気分転換や貴重な思い出ともなるのがウォーキングです。自分だけの空間となるLDRを、存分に活用されると良いですね。
食べられる時に食べておこう!
LDRで過ごしている時間には個人差がありますが、そこで過ごす時間内に病院が食事提供時間となる場合には、基本的にはLDRまで食事を運んできてくれます。
病気での入院ではないため通常食が運ばれてきますし、「食べられるものを食べられるだけ」でOKです。また、特別指示が無ければ、軽食等を持ち込んだり院内のコンビニで購入して食べる等もOKです。
出産は体力を使ううえ、陣痛が進んでくると痛みが強く食べられなくなってきてしまう可能性が高いです。食べられるうちに少しでも口にしておくようにしましょう。
トイレも自力でがんばってみよう!
LDRでは個室内にトイレがあることが多く、その行きやすさも嬉しいポイントです。
トイレに行きたくても動けなかったり、我慢したまま出産が進行した場合にはカテーテル等でスタッフの方が適切な処置はしてくれるので心配はいりません。
膀胱に尿が溜まっていると赤ちゃんが下がって来られず、お産の進行がスムーズにいかない場合があります。
また、陣痛は2~3日と長丁場になる場合もあります。分娩中には便処置も含めスタッフの方が手際良く行ってくれますが、排便もできれば自力でトイレに行っておきたいですね。
旦那さんとの会話・確認で安心できることも!
LDRでは、ハイリスクや病院の方針等一部の場合を除き、ほとんどの場合立ち会い出産が可能です。
旦那さんや実母等、立ち会いを予定している方がいる場合には、入院したら早めに連絡をして来てもらえると安心ですね。
旦那さんと過ごすケースを例に、出産間際の気持ちや準備の最終整理を考えてみましょう。
現状や希望を伝えることで旦那さんもサポートしやすくなる!
陣痛が始まった妊婦さん自身も、初めてのことで何をどうしたらよいかわからない場合が多いですが、それ以上に慌てているのは旦那さんかもしれません。
出産情報誌等を読んでいても、実際に奥さんがどんな体調や心境でいるのか、何を求めているかは、やはり予習通りに行かないのは旦那さんも同じです。
まだ余裕のあるうちや陣痛の間欠期に、旦那さんに欲しいものややってほしいことを伝えておきましょう。
- うちわであおいでほしい
- 励ましてほしい、または、陣痛中は声をかけないでほしい
- 水が飲みにくいからストローをつけて飲ませてほしい
- テニスボールは腰でなくお尻の穴辺りを押してほしい
- 上の子の保育園と実母に連絡してほしい
- 陣痛間隔を記録してほしい
間欠期の会話で不安が和らぐことも
上のように、旦那さんは妊婦さんにとって一番些細な事でもお願い事を頼みやすい相手ではありますが、やはり一番助かるのは気持ちの面ではないでしょうか。
陣痛中に手を握ってもらったり、間欠期には我が子の誕生への思い出と思いを共有し合ったり。
時には、耐えきれないほどの陣痛や出産への不安を口にしてしまっても、すべてを受け止めてくれる旦那さんの存在は、妊婦さんの長く痛く不安な時間を、大いに癒してくれることでしょう。
事前に立ち会い出産やLDRでの過ごし方について、夫婦で話し合っておかれると安心ですね。
ここが我が子と出会う場所!自分らしく最高の瞬間を迎えよう!
病院の決まりやスタッフの方の指示を守ることは必須ですが、あとは基本的にはLDRでは出産に向けての時間の過ごし方は自由です。
「気を遣える状況じゃないのに周囲の目が気になる」・「動ける状況じゃないのに分娩室まで歩かなくてはならない…」
そんな心身の負担がないLDRは、初めての出産でも“落ち着いて今の状況に向き合える”環境が整っているのではないでしょうか。
立ち会いでなくとも、助産師さんたちが様子を見に何度も来てくれますし、設備やサポートにも十分安心できる場所です。
あとは、その時を迎えるまでできるだけリラックスをしながら、ママ自身も元気に最高の瞬間を迎えられるようがんばってくださいね!
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