子供の夏バテ対策!麹を使った簡単レシピで暑さに負けない体作り
皆様は普段の食事に「麹」を意識したことがありますか?
少し前に塩麹がブームになり、お肉やお魚を美味しくしてくれる!とたくさんのスーパーで取り扱われるようになりました。
しかし、実際そこにはどんな栄養が含まれているのでしょう?
何となく体に良さそうなもの…というイメージはあるけれど、何がどういいのかはよくわからない方も多いのではないでしょうか。
実は麹にはたくさんの酵素が含まれており、それらが他の食材を美味しくするだけでなく、身体にうれしい様々な効果をもらたしてくれるんです!
酵素といえば、美容やダイエットにも効果的とされ、多くの芸能人も積極的に取り入れている栄養素。
麹を活用すれば、酵素を味方につけることが出来るんです!子供はもちろん、ママにも、家族みんなにもうれしい麹の力。
- 食材の栄養を吸収しやすい形で摂ることができる
- 腸内環境が整い、免疫力がアップする
- 肌の代謝を整え、美肌になれる
しかし実際はというと、子供に食べさせたいと思いながらもいったいどんな風に食事に取り入れればいいのか、バリエーションが少なくて使いこなせていない方も多いのでは?
そんな方のために麹についてより詳しく、使いこなし術を見ていきましょう。
この記事の目次
実はこんなに凄い!米麹の栄養価
麹には米麹、麦麹、豆麹など、どんな素材に麹菌を繁殖させたかによって種類が分かれます。
ここでは、様々な調味料の材料となり、スーパーでも手に入る米麹について調べてみました。
米麹に含まれるたくさんの酵素が与える身体への影響
米麹は、お米に菌をつけて発酵させた、納豆などと同じ発酵食品。発酵食品には健康な体や若々しさを保つのに必要な酵素がたっぷりと含まれています。
- 酵素が栄養素の分解する
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塩麹に漬けたお肉が柔らかくなるのは麹に含まれる酵素のおかげ!そしてその分解作用によって身体でも消化・吸収がされやすくなります。
- 乳酸菌を活性化!腸内環境を整え免疫力アップ
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麹に含まれる食物繊維と酵素の働きによって生み出されるオリゴ糖が腸内の乳酸菌を元気にしてお腹の調子を整えてくれます。
- 夏の日焼け肌のアフターケアに!肌を整え潤う効果も!
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ビタミンB1、B2、B6、葉酸、パントテン酸、ビオチン、ナイアシンなどビタミン類が豊富に含まれ、肌や髪の毛を健やかにしてくれます。
ビタミンB群は体内にためておくことができないので、日々の食事でとることがおすすめ!
米麹単体では食事に取り入れにくい…米麹を利用して作る調味料を利用して
このように酵素の働きが身体の中で様々な力を発揮してくれる米麹。
しかし残念ながら米麹単体では食べにくく、毎日の子供の食事に取り入れるにはイマイチ。
そこでおすすめしたいのが米麹を利用して作る調味料です。
米麹の酵素の力をふんだんに取り入れようと思えば、完成された調味料を買うよりも、自分で作ってみるのがおすすめ!
市販のものは流通しやすくするために、どうしても加熱処理などが行われ、酵素の力が失われている場合が多いようです。
麹を使った代表的な調味料といえば蒸した大豆と塩、米麹を発酵させて作るお味噌。日本のポピュラーな健康食品です。
しかし味噌を自分で作ろうと思うと、なかなかの気合が必要となりますよね。ですのでお味噌を選ぶ際はぜひ昔ながらの製法で丁寧に作られたものを選び、酵素の力をたっぷりと摂っていただきたいと思います。
ここでご紹介するのは甘酒(甘麹)・塩麹・醤油麹の3種類。
味噌のようなたくさんの工程や何か月もの発酵期間をとらずとも、思いついたときに仕込んでおいて、一晩で放っておけば出来ちゃう調味料です。
しかも必要な調理器具は炊飯器のみ!材料もどれもとってもシンプルです。
使い方を知れば、レシピのバリエーションが広がる麹。毎日のおかずからおやつにまで、どんどん取り入れて、元気な身体を作りましょう!
【甘酒】別名・飲む点滴!夏に弱った身体が喜ぶ、健康スイーツ
一般的に甘酒と呼ばれるものには酒粕と砂糖で作ったものと、米麹とご飯を発酵させて作ったものがあります。
ここでご紹介するのは米麹とご飯が原材料のため、ノンアルコールで小さな子供でも食べることのできる「甘酒」。甘麹とも呼ばれます。
ご飯が酵素によって分解され吸収の良いブドウ糖になっており、甘みをはっきりと感じられ、砂糖代わりの調味料として煮物や料理の下味としてはもちろん、そのまま食べても美味しいスイーツになるんです!
ママに嬉しい美容効果抜群の甘酒は、子供にも安心して食べさせられるスイーツ
甘酒は美意識の高いモデルや女優の間でも、手軽に摂れる美容効果の高いスイーツとしてブームになっています。
甘酒の効果について説明します。
- ビタミンB1・B2・B6・葉酸といった、たっぷりのビタミンによる美肌効果
- 生きた酵素とアミノ酸によるアンチエイジング効果
- 自然の健康食品でありながら食物繊維・オリゴ糖による便秘解消効果
酵素ドリンクやデトックスウォーターなどと同じく、美容のために朝ごはんに取り入れたり、その甘さからダイエット中の空腹対策に飲むという芸能人も。
さらにブドウ糖とともに疲労回復に有効なビタミンB群、アミノ酸が豊富に含まれるため、江戸時代には夏バテ防止の滋養強壮剤として飲まれていたり、現代では飲む点滴と言われています。
暑い夏、食欲がないからとアイスクリームばかり食べていては、消化にたくさんの体内酵素を消費するばかりで身体の負担に…。
ママだけでなく、子供たちにも積極的に食べさせてあげたい食品です。
甘いものを欲したら、お腹に優しい酵素たっぷりの甘麹でと栄養補給をし、夏バテを防止しましょう。
余ったご飯で!自家製甘麹の作り方
おかゆを作って米麹と混ぜる方法もありますが、筆者である私が作る時はいつも、晩御飯の後に残ったご飯を利用しちゃいます!
麹菌が活動を始めるのは55度から60度。
その温度を守れば簡単にできるので、余ったご飯の量に合わせて麹を加え、翌日には酵素たっぷり甘麹をいただきましょう!
材料
- 炊いたご飯 200g
- 低温乾燥麹 200g
- 熱湯 400g
- 炊いたご飯を空の炊飯器に戻し、熱湯を注いでよくかき混ぜる。
- 60度くらいになっていることを確認し、塊になっている麹を指で崩しながら入れる。
- 麹が全体に行きわたるように混ぜたら、布巾をふんわりとかぶせて保温スイッチを入れる。
- 炊飯器のふたは閉めずにそのまま6時間~12時間ほど置く。
- 麹が柔らかくなり、甘い香りが漂えば完成。
※時間を長く置けば置くほど甘みが強くなりますが、長く置きすぎたり、温度が低く発酵に失敗すると酸っぱくなりますので注意してください。
市販の甘酒の注意点!酵素が生きているものを選ぼう
以前は甘酒を買おうと思っても、美味しくなかったり、加熱処理をされた状態で売られているためにせっかくの酵素が死んでしまっているということも。
しかし芸能人の間でブームとなったおかげで、今ではさまざまなオーガニック食品を扱うお店で質の高い甘酒を買うことが出来るようになりました。
子供に食べさせたいと思いつつも、なかなか自分で仕込む余裕がない時は、こういった市販品を選んで見るのもいいですね。
- 添加物が入っていないもの
- 原材料がシンプルなもの
- 加熱処理されていないもの
添加物は商品の裏を見れば一目瞭然。また原材料については、甘酒初心者にはお米と米麹で出来たシンプルなものがオススメです。
基本の味を知ってから、雑穀が入ったものなど好みの味を探してみてください。
加熱処理については、残念ながらたくさん流通させるためにほとんどのものがされています。
加熱しないと、流通の間にどんどん発酵が進むため、スーパーなどには並べにくい商品なのです。
そのため、非加熱にこだわって販売しているものは必ずと言っていいほど「非加熱」と謳われているでしょう。
こだわりのオーガニック食品店や、麹屋さんでも販売されていることがありますのでチェックしてみて下さい。
ダイエット中の甘いものにも!食べすぎを抑えるヘルシースイーツレシピ
原材料を見てわかるように、甘麹は十分な甘さにも関わらず砂糖などの余計なものは一切入っていません。
そして酵素や食物繊維、オリゴ糖の働きのおかげで皮膚や髪を美しく保ち、便秘の解消にも効果的。
ダイエット中のママや、甘いものが大好きで肥満が心配なお子さんにもピッタリです!
ダイエットに効果的な甘麹の摂取法
- おやつ代わりに
- 甘いものが無性にほしくなった時に
- おやつを食べすぎてしまうお子さんには、おやつの前に甘麹を…
普通、体内でデンプンからブドウ糖に分解しなければならず、ブドウ糖になるまでには時間がかかります。
ブドウ糖になれば、血糖値が上がり満足感を得られますが、早食いしてしまうお子さんなどは、血糖値が上がり始めるより前に食べすぎてしまっていることが。
甘麹を活用すれば、麹の酵素によってご飯のデンプンがすでにブドウ糖になっているためスムーズに、かつ適度に血糖値を上げ、少しの量で満足感を得ることができます。
甘いものが食べたいという欲求を満たし、食べすぎを防ぐとともに白砂糖などと違い同時に摂れる栄養素がたっぷり!
ぜひ今日から、家庭の甘味料として甘麹を取り入れてみましょう。
アレンジ自在!甘酒スムージー
材料
- 甘麹 50g
- 無糖ヨーグルト 50g
- スイカ 25g
- すいかの種を除いておく。
- 材料すべてをミキサーにかけて出来上がり。
スイカ以外にも、ももやメロン、バナナなどお好みのフルーツでOK。甘酒特有の匂いが苦手なお子様にもとってもおすすめです!
フルーツの水分によって質感が変わるので、お水を加えて飲みやすくなるよう調整してください。
【塩麹】今やスーパーで買えるお馴染み調味料!効能と料理への活かし方
次にご紹介するのは言わずと知れた万能調味料「塩麹」。
塩麹を加えるだけでいつもの料理が美味しくなる!と、ブームになり、今やスーパーでも気軽に買えるようになりました。
しかしこれもまた、ぜひとも手作りをしてその味を確かめていただきたいもの。自分で作る塩麹は、そのまま舐めても嫌じゃないくらい、とてもまろやかで美味しいんです!
そして何よりコストパフォーマンスが断然良い!いつもより良い塩を買って作っても、塩麹を買う金額よりも安くたくさん作れます。
肉や魚を付けて置くなど、たくさん使用する塩麹。しかし塩分が気になる方も多いのでは?実は塩麹は塩の代わりに使っても、塩分は控えられているんです!
それも自分で作ってみれば一目瞭然。出来上がり量に対して使っている塩の量は意外に少ないんです。
ポイントは塩!自家製塩麹の作り方
塩麹を作る際にぜひともこだわってほしいのが「塩」。塩を買うとき、袋の裏に書かれた成分表をチェックしてみてください!
種類によって、カリウムやマグネシウムの含有量に大きな差があることに驚かれるかと思います。
これらいわゆるミネラル分の差は、それが精製されているかどうかによって変わってきています。
さらさらとした使いやすい質感の塩は元々の塩を精製し、余分な水分などを取り除いてありますが、そのためには同時にミネラルも取り除かれてしまいます。
逆に精製していないものは、全体的にしっとりとしていますが海のミネラルがたっぷりと含まれたままなのです。
もちろんおすすめは精製していない海の塩!舐めていただいても海の塩はしょっぱさの中にまろやかさもあります。
「熱中症対策に塩を舐めると良い。」と聞いたことはありませんか?その時も精製された塩を舐めていては意味がないんです!
熱中症にならないためには、汗によって奪われた塩分と、ミネラルを補給する必要があります。そのどちらも摂れるのは、精製された塩ではなく、「海の塩」。
ぜひ、海の塩で作った塩麹で塩分とミネラル、そして酵素の力を味方につけて熱中症対策をしましょう!
材料
- 海塩 60g
- 低温乾燥麹 200g
- 60℃のお湯 300g
- 塊になっている麹を指で崩しながら塩と混ぜ合わせ炊飯器に入れる。
- お湯を加えて混ぜたら、布巾をふんわりとかぶせて保温スイッチを入れる。
- 炊飯器のふたは閉めずにそのまま6時間ほど置く。
- 麹が柔らかくなれば完成。
粒々の状態でも使えますが、仕上げにすり鉢やミキサーでペースト状にすると調理の際に使いやすくなります。
作り置きにも!下味、隠し味、ドレッシングにと何にでも使える万能調味料
すでに食材を漬け込んだりと、塩麹を活用しておられる方も多いかと思います。
麹が肉のたんぱく質を分解するため、漬けた肉が柔らかくなる、ということは良く知られていますね。
熱に弱い酵素は焼いたり揚げたりすると死んでしまいますが、塩麹に漬けたお肉はとても美味しくなっており、消化にも良いので朝やお昼に漬けて置いて夜は焼くだけ…という作り置きにおすすめです。
しかしせっかくだから酵素も摂りたい!というときにはドレッシングとして利用しましょう!
まろやかな自家製塩麹だけをキュウリやトマトに和えても十分美味しいですが、ちょっとしたひと手間でレストランの味になりますよ。
夏野菜をモリモリ食べよう!塩麹ドレッシング
材料
- 塩麹 大さじ3
- にんじんのすりおろし 大さじ3
- グレープシードオイル 大さじ6
すべての材料を混ぜるだけ!お好みの生野菜や温野菜にかけてお召し上がりください。 にんじんのほんのりとした甘味が野菜に絡んでとっても美味しいですよ!
【醤油麹】コクと甘みが絶品!塩麹と同じような感覚でOK
最後にご紹介するのが醤油麹です。塩麹ブームとともに、醤油麹もよく見かけるようにはなりましたが、塩麹ほどあまり活用されていないのでは?
しかし醤油麹もまた醤油のコクと麹の甘みが相まって、とっても美味しい調味料。
なんと塩麹よりも醤油の原材料である大豆のうまみが引き立つため、その旨み成分は10倍以上になっているとか!
納豆のたれの代わりに混ぜたり、卵の黄身を一晩漬け込んでも絶品!ご飯に乗せるだけで子供たちの食が進むこと間違いなしです!
塩麹とはまた違った、深みのある和風テイストを味わうことが出来ますよ。
炊き込みご飯がおいしくなる!自家製醤油麹の作り方
醤油麹の特徴であるそれだけでも十分に味わえる旨み。このおかげで、だしやその他の調味料を加えずとも美味しい料理が出来上がります。
ご飯2合に対して大さじ1の醤油麹と好みの具材を入れるだけで、美味しい炊き込みご飯に!食べ盛りの子供たちにおすすめです。
もちろん、塩麹と同じく材料となる醤油にもこだわってみましょう。醤油麹を作る時には濃い口しょうゆを使いますが、天然醸造を選ぶのがおすすめ。
じっくりと時間をかけて醸造されたお醤油は、まろやかで香りも豊か。醤油麹の出来上がりの美味しさも使う醤油によって変わってきます。
また、商品に天然醸造と記載するためには余分な添加物の使用が出来ないこととなっています。子供たちにぜひ、安心安全な醤油の美味しさを味わさせてあげたいものです。
材料
- 醤油 200g
- 低温乾燥麹 200g
- 醤油を小鍋でゆっくりと60度まで温める。
- 1に塊になっている麹を指で崩しながら入れてかきまぜる。
- 炊飯器に移し、布巾をふんわりとかぶせて保温スイッチを入れる。
- 炊飯器のふたは閉めずにそのまま6時間ほど置く。
- 麹が柔らかくなれば完成。
塩麹同様、お好みで粒々のままでもペースト状にしてもOKです。
いつもの醤油より旨みが活きる!風味を活かした簡単おすすめメニュー
先にも記述しました通り麹と合わさることで、ぐっと旨みが増している醤油麹。醤油以外の水分も入っていないので、たれやソースといった感覚に近くなります。
そんな醤油麹の旨みを活かしつつ、夏バテで食欲が落ちている時にピッタリの簡単メニューがこちら。うどん県、香川の生醤油をかけて食べる冷やしうどんの醤油麹バージョン!
子供たちと一緒に好きなトッピングをしたら、豪快に混ぜて食べましょう!
夏休みのお昼ご飯に!醤油麹うどん
材料
- 醤油麹 お好みで調整
- うどん 1玉
- 天かす・刻みのり・ねぎ・すりおろしショウガなどお好みの具材
茹でてキュッと冷やしたうどんに好みの具材や薬味をトッピングし、醤油麹を加える。そして全体を混ぜながらお召し上がりください。
醤油よりも甘味とコクがしっかりと感じられるので、調味料は他に必要ありません。
作ってしまえば活用は簡単!自家製調味料でこの夏を元気に乗り切ろう!
以上のように、日本で古くから親しまれている米麹は、どこの家庭でもあるご飯や塩、醤油と合わさることで、その旨みと栄養において抜群の相乗効果をもたらします。
今まではどれもあまり季節性を感じることはなかったかもしれません。とくに甘麹などはお正月に振る舞われる酒粕入りの甘酒のイメージから冬の飲み物という印象が未だに強いようです。
しかし実は、紫外線で肌が傷つきやすく、汗をたくさんかいて内臓も弱りやすい夏にこそ、積極的に摂っていただきたいものなのです!
調味料を自分で仕込むのは最初は少しハードルが高く感じるかもしれません。しかし、作ってみれば意外と簡単。
我が家では3種類の麹調味料をを頻繁に仕込むため、ヨーグルトメーカーを導入しました!
ヨーグルトメーカーは自家製ヨーグルトを作るためのものですが、甘麹などの発酵にも使えとっても簡単に作ることができます。
また酵素は熱には弱いのですが低い温度では活動を休止するため、作った後は冷蔵庫に入れておけば発酵がゆっくりになり、長く保存したい時は冷凍しても酵素が死ぬことはありません。
冷蔵庫や冷凍庫に麹の調味料があれば、何を作ろうか悩む夏の献立も手軽に栄養満点の一品が出来上がりますよ。
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