子供の家庭での教育方針を夫婦で話し合おう!まとめるポイント

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2016/09/30

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夫婦で子どもを育てていると、父親としての教育方針と母親としての教育方針が食い違うことも出てきます。

小さなことが積み重なり、次第に食い違いが大きくなると夫婦喧嘩に発展してしまうこともあります。家庭内がギスギスすれば、子供も振り回されます。

子供の教育のことで夫婦間の関係性、そして子供・家族との関係性がギクシャクしないためにも、教育方針を決めておくことは大切です。

子供の混乱を防ぎ、夫婦が手を携えて子育てをしていくためにも、育児の節目で教育方針を立てていきましょう。

教育方針を決めて表にすることの大切さと実際の立て方、さらに具体的な取り組みなどの書き方についてまとめてみました。

教育方針の大切さ…子供を悩ませる喧嘩や育児のブレを防ぐ

夫婦で子どもを育てていく上で、教育方針を決めることはとても重要です。父と母が言っていることがブレていると、子供が混乱しかねません。

「子供のための夫婦喧嘩」は、子どものためにならない!

子供の教育方針の違いは、夫婦喧嘩の理由の中でもポピュラーなものです。生活習慣の違いや価値観の違い同様、つねに着火する危険を秘めています。

さらに互いの価値観の違いが許せなくなり、ヒートアップしやすい話題でもあります。ケンカの理由はいつも子育て…という夫婦もいるのではないでしょうか。

教育熱心だからこそ起きる教育方針にまつわる喧嘩ですが、「子どものための喧嘩」は子どものためになりません。

子供は、どんなに幼くても両親の間の不穏な空気を敏感に察知します。会話の内容がわからなくても、パパやママが不機嫌だということを理解します。

さらに、トゲトゲしい会話の中に頻繁に登場する自分の名前から、喧嘩の原因が自分にあると感じてしまいかねません。

子供にとって家庭は安心して逃げ込める「ホーム」です。その場が自分のせいで荒らされてしまったと感じたら、とても傷つきストレスになります。

夫婦喧嘩が長く続き、お互いに完全無視…そんな状況は、明らかに子どもの教育上よくありません。精神的な負担になり悪影響が出るケースもあります。

  • 両親の顔色をうかがう
  • 食欲や元気がなくなる
  • 幼稚園などに行きたがらなくなる
  • 罪悪感を覚えるようになり、自信が持てなくなる

こうした兆候が見られるようになったら危険サインです。子供のためと言いがちな「子供が原因の喧嘩」はなるべくしないようにしたいですね。

どちらが正しい、どちらが悪いと決められない教育方針の差

教育方針に関して、夫婦はそれぞれ正しいと感じている意見を持っていることでしょう。

夫婦それぞれの立場の違いや人生経験、さらにそれぞれが理解している子どもの性格や可能性は同じではありません。

模範解答はありません。失敗か成功か、子どもの将来は未来になってみなければわからないのです。

「正しい方法」「間違っている方法」と決めかねるのが教育方針です。どちらかの意見を押し通すのではなく、まずは互いの意見に耳を傾ける姿勢が大切ですね。

しかし、常に夫婦の間で意見がブレていると、子供がそれに振り回される結果になります。双方良いことを言っていても、結局は悪影響を与えかねません。

教育方針を批判することは、互いの育ち・人間性の批判へ発展

教育方針を話し合うことは育児にとって必要不可欠ですが、教育方針を批判することはやめましょう。

夫婦はかけがえのないパートナーですが、まったく違った環境で育ってきた大人です。教育方針は、それぞれが歩んできた道や親に示されてきた道を反映しています。

つまり、教育方針を批判することは、こんなことへと発展してしまう可能性があるのです。

お互いの育ちや育てられ方

もっとも大きく反映すると思われるのは、お互いの育ち・育てられ方ですね。目に付くようになると、お箸の持ち方も気に入らなくなるものです。

相手の教育方針の批判や否定は、相手の育ち方・育てられ方を否定することにつながります。そしてそれは、双方の両親批判に発展します。

双方の両親や家柄

互いの両親に関することは、夫婦の喧嘩や不仲の大きな原因のひとつです。

結婚によって突然親族になる双方の両親は、気が合う人とは限りません。どうしても虫が好かない相手ということさえあります。

普段から互いの両親に不満を持っていると、育児に関する話し合いから相手の育ち方批判、そして両親批判になり、親をけなされたことでヒートアップしかねません。

また普段は人間関係をうまく保っていたのに、育児の喧嘩から自分たちでも気づいていなかった不満が爆発してしまうこともあります。

お互いの人間性

育児方針がきっかけで互いの育ち方や両親への不満がつのり、結局「互いの人間性や遺伝子がそもそも気に食わない」というところまでこじれることもあります。

ここまで来てしまうと、「顔を見るのも嫌」「一緒に居たくない」という喧嘩にまで発展し、離婚を考えるようになるケースもあるでしょう。

せっかく我が子を素晴らしい環境で素敵な大人へ育てようと始めた話し合いが、離婚原因になってしまったら悲しいですよね。

教育方針を話し合う場合は、互いの方針を批判したり、相手の育ち方や両親の悪口に発展しないよう、互いに大人としての節度を持って対応することが必要です。

教育方針は、いわば「しつけ」の話し合いです。しつけを話し合うのに、互いが非道徳的なことをしていたら、意味がないですよね。

夫婦で教育方針を決めよう!教育方針を決める話し合いの方法

それでは、具体的に夫婦で教育方針を決めましょう。まずは教育方針を決めるための話し合いの場を設け、互いの意見を交換しましょう。

話し合いは日時を決めて、心・時間に余裕をもって行おう

教育方針を話し合う場合はあらかじめ日時を決めておき、互いに心づもりをつけてから行います。

もうすぐ寝るという時間や、仕事が繁忙期でストレスが溜まっている時などに「そういえばあの子の進学だけど」など思い付きで始めるのは、よくありません。

教育方針に関する話とは、こういうものです。

  • 教育方針は見通せない将来に関する話
  • 互いの育ってきた環境や両親に気遣いが必要な話
  • 冷静に時間をかけてすべき話

つまり、頭が回らないときや眠いとき、もしくはテレビを見ながらできるような単純な話ではありません。

互いにあらかじめ自分の意見をまとめておく余裕が必要です。さらにある程度まとまった時間が取れて、集中できるときに改めて話し合いましょう。

話し合いは「互いを尊重し、冷静に、話をさえぎらない」が原則

プロの心理カウンセラーや専門家ではない私たちは、「相手の話をきちんと聞く」ということが意外と苦手です。

それが対等な立場な夫婦ならなおさら、「ああ、それはそうじゃなくてこうよ!」などと、相手の話を遮って自分の意見を言ってしまいがちですよね。

しかし国会答弁を見ていてもわかるように、自分の言いたい事だけをマシンガンのように言っただけでは、大切なことは何もまとまりません。

  • 互いの持ち時間を決める
  • 一人ずつ自分の考えをプレゼンし、相手は傾聴する
  • 相手の話を聞きながら、感じたことをメモする
  • 互いの意見交換は、二人ともプレゼンを終えたあとにする

譲り合いの精神を互いにもち、持ち時間を決めて相手の意見にきちんと耳を傾け、その上で気になる点をメモして後で話し合えば、互いの意見がほどよくこねられますよ。

固定観念にとらわれて自分の意見ばかり押し付けていると、夫と妻としての信頼関係まで揺らぎ、家庭崩壊につながりかねません。

育児も仕事も忙しい時期に話し合いの時間を取ることは大変ですが、未来の幸せな生活への投資と考え、しっかり話し合いたいですね。

喧嘩に発展し頭に血が上りそうなら時間を置いてクールダウン

それでも喧嘩に発展して、頭に血が上ってしまいそうなときは、「離婚したらどうなっちゃうの?」ということをシミュレーションしてみましょう。

こうした話し合いの場を持ってくれるパートナーは、とても貴重な存在です。今は腹が立っていても、時間が経てばまた頼りがいのある相談相手になってくれます。

しかし離婚をしたら、育児や経済に関する責任はすべて自分で負わなければなりません。お金の負担はしてもらえても、困ったときに相談できる相手は失ってしまいます。

次に出会う相手が、こうした話し合いに応じてくれる人間性を持っているとは限りませんし、離婚には経済リスクもつきまといます。

「ここでキレるのを我慢するより、離婚のほうが面倒だわ…」と実感すると、次第に頭が冷えてくるのではないでしょうか。

また、互いに頭に血が上りそうな場合はそこで話をいったん打ち切ります。少し時間をおき、頭が冷えたところでもう一度話し合えばよいのです。

温度差を感じたら育児にかかる費用を提示してみる!

夫にやる気がないため話し合いが平行線をたどることもあります。

育児の先行きに不安を覚える妻と、不安な現実から目を逸らしたい旦那さん…けっこうよく見るパターンですよね。

そんなときは、解決策として実際に育児にかかるお金を大学卒業まで想定して提示してみましょう。

進学だけでなく、習い事などさまざまな雑費まで含めると、巨額のお金になります。

危機感のないパパへの対処法としても役立ちますが、ママも現実を客観視するのに役立ちます。

男性としての考え方、女性としての考え方の違いを大切に

パパは男性として、ママは女性として育てられてきました。男女は平等と言われていますが、実社会ではそうはいかないことはみなさんもご存知ですよね。

そして、男性には男性の得手や魅力、女性には女性の得手や魅力があります。考え方も、脳の傾向が違うため違いが出てきます。

こうした男女の考え方の違いはすれちがいや喧嘩の原因になりかねませんが、互いに意見を尊重しあうなら大きなパワーを生み出します。

子供が男の子なら男性同士でしかわからないこと、女性目線だからわかることがあるはずです。

そういった違いは「理解しあえない」と切り捨てたらもったいないですよね。自分には出せない貴重な意見として、とりあえず聞いておきましょう。

話し合った内容は紙に書いて可視化しよう!いつも確認を

話し合った内容は紙に書き、可視化しましょう。互いの意見をメモし、最終的に納得できる結論をまとめて箇条書きなどで書き出します。

夫婦喧嘩でもっともらちが明かないのが「言った、言わない」の喧嘩です。こうした喧嘩を後々招かないためにも、書いておくことは大切です。

さらに教育方針は、子どもの成長や家庭環境に合わせて変化していきます。その時また話し合いを設け、変更点を見出すためにも紙に書くことは大切なのです。

教育方針の書き方…大目標・3つの目標・取り組みを決める

それでは、具体的に教育方針を話し合って書き出してみましょう。書き出し方がわかれば、話し合いに「目次」がつけられます。書き出し方にそって話し合いましょう。

大目標…もっとも重要な指針となる「人としての在り方」

まずは一番大きな目標を決めます。難しいことではなく、「人としてこれだけは望みたい」というざっくりした当たり前の目標が良いですね。

  • 「人の気持ちがわかる優しい子」
  • 「努力を惜しまない頑張り屋さんな子」
  • 「活発で快活な元気のいい子」

こういったシンプルなものです。単純明快なものほど核心をつきやすいですし、そこに向かう努力目標も設定しやすくなります。

3つのポイントに分け、目標と具体的な取り組みを書き出す

次は、3つのポイントにわけてそれぞれ目標と具体的に行っていきたい取り組みについて書き出します。

  1. 両親が望む我が子の心の在り方・道徳的なポイント
  2. 伸ばしてあげたい子どもの力
  3. 毎日の礼儀作法のポイント

目標は1つに絞る必要はありませんが、優先順位はある程度ゆるくつけておくとわかりやすいですね。

欲張ってあれもこれも…となると、結局大切なことがブレてしまいます。目でみてすぐに確認できるくらいの項目にしておきましょう。

1.心の在り方、道徳的なポイント…家族の意見を取り入れて

まずは、「どんな心を大切にしていくか」「どんな道徳心を持った大人に育ってほしいか」を決めましょう。

  • 困っている人に手を差し伸べる人になってほしい
  • 感謝の気持ちを常に忘れない
  • 前向きに努力できる人になってほしい

こういった内容です。各家庭で目指したい事、大切にしたい事は違ってきますし、パパの重点・ママの重点も違うでしょう。

ひとつにしぼろうと無理をすると喧嘩に発展する危険があります。パパとママが食い違う場合は、ふたつとも挙げておくとよいですね。

さらにそれぞれについて具体的な取り組み方を簡単にまとめておきます。

困っている人に手を差し伸べる

具体的には「人の気持ちを考える絵本を一緒に読む」「立場の違いからの考え方の違いについて話し合う」などを書いておきましょう。

人の気持ちを推し量ったり、他人の立場に立って考える絵本などを読んであげることは、子どもの心を育てるために役立ちます。

障害のある人や、高齢者、身近なところではお友達を例にとり「どうしたら助かるって喜んでくれるかな」と話し合ってみましょう。

大人でも、正しい答えはなかなか出せません。自分が困ることがあるように、他人も困ることがあるということを学ぶことからスタートしたいですね。

感謝の気持ちを常に忘れない

具体的には「ありがとうの一言を忘れない」などでしょうか。

ちょっと方向性は違いますが「言い訳はしない」「素直にあやまる」なども重要ですよね。

前向きに努力できる

「すぐに諦めない」「一度やると決めたことはやり遂げる」など、すぐに投げ出さない子どもに育てるための目標も大切です。

2.伸ばしてあげたい能力…子どもの特質・年齢で大きく変化

勉強をはじめスポーツ・音楽・絵画・植物栽培や動物の飼育など、その子の能力を伸ばすことについても話し合いましょう。

  • 塾・家庭教師をつける
  • 習い事をさせる
  • スポーツクラブに入れる
  • キャンプやスキーなどさまざまな体験・経験をさせる
  • 将来的に進学系の高校や大学・大学院を目指す
  • 留学させる

こういったことが主な内容になるでしょう。

大切なのは、親の理想を押し付ける事ではありません。子供の興味や関心・得意なことを伸ばす手助けをしてあげることです。

そのうえで何を学ばせるか、そのためのサポートや経済的な負担などの必要性を話し合う場にしたいですね。

「野球が大好きな子で、いずれはメジャーリーグに行きたいと言っている。だからスポーツクラブに入りたいと言ってきたので、入れてあげよう。」

「そのために、いずれ必要になる英語も習いたいと言い出すかもしれない。その時は習わせられるよう、習い事のための貯金をスタートしよう」

こういった具体的な目標を話し合っておくだけでも、夫婦が子どもの勉強・学習などに関することで喧嘩に発展することが少なくなるかもしれません。

場面ごとに将来かかるお金や送り迎えなどの手間を想像し、互いに理解を深めておきましょう。

また悩み事を跳ね返すプラス思考や好奇心・応用力など、社会を生き抜く力を身に着けさせることも、習い事や進学・学習内容に加えておきたいですね。

3.礼儀作法について…挨拶や生活習慣など無理のないものに

礼儀作法に関することは、子供が学校・職場・結婚生活において円滑な人間関係を築くために必要なものです。

「おはよう」「いただきます」「ごちそうさま」「おやすみなさい」の挨拶を毎日するなど、基本で負担のないことからスタートしましょう。

礼儀作法に関することは、身辺自立や生活習慣に関することも含めます。自立した気持ちの良い大人になるために必要な事柄をピックアップしましょう。

また、子供が礼儀作法や生活習慣を身に着けるようになるためには、親が率先して実践する姿を見せることが不可欠です。

教育方針を決めるということは、家族で守る「決まり事」を決めるということでもあるのです。

兄弟がいる場合…兄弟それぞれについて方針は違ってくる

兄弟がいる場合は、子供ひとりひとりに対して教育方針を決めてあげる必要があります。

親は同じように愛情を注ぎ、同じように自由に育ってほしいと願っていても、兄弟にはそれぞれ立場や性格・得意な事の違いがあります。

長男長女には上の子としての立場や思いがありますし、次男・三女といった下の子供たちにも違った思いがあるものです。

また、親も気付かないうちに「弟たちはちっとも話を聞かないからお姉ちゃんお願いね」というように、上の子に頼ってしまうこともありますよね。

こういったしつけの偏りはある程度仕方の無いことです。でも気付かずにいることと、自覚して「できるだけ改めるからね」という意識を持つことでは大いに差が出ます。

そのためにも、兄弟はそれぞれの立場や得手不得手を考え、それぞれひとりひとりに合った教育方針を決めてあげましょう。

その場合も、心の在り方・道徳的なポイントや礼儀作法に関することは全員同じ理念を貫くと良いですね。

書き方の具体例…見やすいように箇条書きや表にしてみよう

それでは実際に書いてみましょう。用意するものは以下のものです。

  • 下書き用のコピー用紙など
  • 鉛筆・消しゴム
  • 本番用の画用紙など
  • マジック
  • ものさし

大きめの画用紙などに、できるだけ簡潔な箇条書きにしていきます。見やすく、わかりやすくが原則です。

長い文章にすると読みづらく、結論もわかりにくくなります。ものさしを使って見やすくキレイに書きましょう。

あとで書き忘れなどを思いついた時にすぐ書き足せるよう、余白部分を広めにとっておくことも大切です。

大目標 それぞれの取り組み
【心の在り方】
感謝できる子
ごめんなさいが言える子
「ありがとう」を必ず言う
言い訳をさせない
言い訳をさせない代わりに、「なぜやってしまったか」を説明させる
「ごめんなさい」と言えたら受け止める
叱るときは簡潔に、10分以上長引かせない
【伸ばしたい才能】
勉強…望むなら大学まで
運動…サッカーをさせる
趣味…絵画の才能を伸ばす
勉強…本人が望むなら大学まで行かせる。
そのために学資保険に加入し、学習塾の月謝分の出費も検討する
学習方法はこまめに見直し「宿題が終わったら外遊び」を徹底する

運動…サッカークラブに入りたがっているのでOKする
嫌になったときは、3ヶ月は頑張らせて様子をみる

趣味…お絵かきが好きなので、絵は好きなだけ描かせる
本人が行きたがれば絵画教室に通わせる

【礼儀作法】
礼儀正しい子
一緒に食事をしていて
気持ちの良い子
挨拶は必ずする
食事中は席を立たせない
お箸の持ち方を1年以内に練習させる

教育方針は、成長に合わせて見直そう!子供の進学で見直す

教育方針は、成長に合わせて見直し続ける必要があります。1歳の子と5歳の子、幼児期と学童期では実際の取り組みも違ってきますよね。

年齢に関わらず変化しない項目…生涯にわたって取り組むこと

教育方針の中には、年齢が上がっても変わらないものがあります。心の在り方、そして礼儀作法の基本的な大目標です。

変化しないもの
  • 心の在り方・道徳的なポイントの大目標
  • 礼儀作法の大目標

これらの目標は変化してブレないよう、普遍的なものにしておくことがおすすめです。ただし、ひとつふたつ増えていくことはあり得ますね。

本人の才能に関しては、年齢によって好むものや得意なことが変化していきます。また、心の在り方・礼儀作法の具体的な取り組みも細かく変化します。

年齢によって変化していく項目…教育・進学に関することなど

年齢によって変化していく項目はたくさんあります。また根本は変わらなくても、プラスされていく項目もあります。

できるだけ毎年同じくらいの時期に見直しをはかり、内容を検討しなおして書き直していくと良いでしょう。

また「最近の困り事」「新しくわいた興味」などをきっかけに、その都度夫婦で話し合いの場を設けることも必要になりますね。

根本は変化せず、プラスされる可能性があるもの
  • 心の在り方・道徳的なポイントの大目標
  • 礼儀作法の大目標
変化していくもの
  • 伸ばしてあげたい才能に関する大目標
  • 伸ばしてあげたい才能に関する具体的な取り組み
  • 心の在り方・道徳的なポイントの具体的な取り組み
  • 礼儀作法に関する具体的な取り組み

たとえば小学校受験や中学受験などにトライするなら、それなりに準備を進めていく必要があります。

高校は公立派か私立派か、電車通学か自転車通学かなどでもかかるお金は違ってきます。こういった細かな方針を立てることも、そのうちに必要になってきます。

すでにできるようになった項目…今後も目標として掲げよう

すでにできるようになった項目については、消してしまうのではなく、今後も取り組むべき項目として挙げておきましょう。

心の在り方・道徳的なポイントや礼儀作法は、生涯通して指標として掲げていくべきものになります。

パパやママも「こういった人間でありたい」と努力しているような内容がふさわしいですし、家族で頑張っていくことができますよね。

その中で、すでにできるようになった項目も出てきます。たとえば「挨拶」などは、幼稚園に入るころには上手にできるようになる子も出てきます。

でも、反抗期や「恥ずかしい」気持ちが強くなる時期、そして思春期など、難しい時期には再びできなくなってしまうことも多々あります。

その時に、親も子供も「あるべき姿」「ずっと目指してきたもの」を見失わないように、できるようになった項目もきちんと書いておきましょう。

伸ばしてあげたい才能については、子ども自身の興味や能力がどんどん変化するので一番多く書き換えが必要になるでしょう。

今後も取り組むべき項目ではなくても、歴代の取り組みを書き残しておくと後でよい思い出になりますよ。

方針はいつも目に付くところに貼り、互いに常に確認しあおう

教育方針がまとまったら、いつも家族の目に留まる場所に貼ってお互いに確認しあいながら生活しましょう。

片付けてしまうと存在を忘れてしまうものです。いつも目に付くところにあって定期的に内容を見直すことで、気持ちも新たに頑張れますよね。

子供の教育方針を話し合うことは、夫婦の仲を円滑に長く保つためにも大いに役立ちます。互いの価値観について、見直すこともあるかもしれません。

子供の成長を、夫婦でいつも気に掛けるきっかけにもなります。定期的に内容を確認し、話し合って教育方針を決めていきましょう。

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