ナチュラルクリーニングでお風呂のカビ取り!重曹・クエン酸・漂白剤で安全

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2017/11/23

ママがお風呂のナチュラルクリーングをしている様子

カビは生えてしまったら、塩素系の強い薬剤を使わなければ取れない!と思っていませんか?

だけど妊娠中ならきつい薬剤は体に悪そうだし、お子さんがいるときはなおさら強いカビ取り剤は家に置いておきたくないですよね。

カビは本当に専用のカビ取り剤でなければ取れないものでしょうか?ここでは重曹・クエン酸・酸素系漂白剤の3点を使ったカビ取りを紹介します。

これらは「まぜるな危険!」と無縁で安心な材料です。いやな薬臭さもなく、子どもと一緒にお掃除もできちゃう!

安価ですぐ手に入る材料でカビも体に安心なナチュラルクリーニングで取っていきましょう!

即効性のある塩素系・ゆっくりじわじわ効いてくるナチュラル系

プロの方にお風呂のお掃除を頼むとそれはもうぴっかぴかになります。でも、その後1週間近く塩素系(プールの消毒の臭い)の薬臭さが残ります。

ずっとかいでいるとマタニティーでもないのに具合が悪くなってしまい、お掃除のお兄さんは本当に大丈夫だったかと余計な心配までしてしまうほど…

塩素系のいわゆるカビ取り剤は即効性があって、30分も置けばパッキンに根を張ったカビも取ってくれます。

でも自分で下準備は大変!マスク・ゴム手袋・換気は必ず!さらに何かと混ぜないように細心の注意を払わないといけません(酸素系の洗浄剤と混ぜると有毒ガスが発生)。

完全防備しないと使えないものが体にいいとはいえませんし、流し残した薬剤がお風呂に入ってしまい、そこに赤ちゃんが浸かったら…?と考えるとぞっとしてしまいます。

妊婦さんにはこの薬剤の臭いはきついでしょうし、もちろん赤ちゃんにもいいとは思えません。家族誰もが使うお風呂だからこそ、一番安心な材料でお掃除したいもの。

ナチュラルクリーニングでは肌が敏感な方以外はゴム手袋もマスクも必要ありません。カビ取りなので換気はしたほうがいいですが、いやなにおいは全然しません。

ただ、30分だけでは取れません。カビ取り用に調合したペーストでカビをパックして、1晩(8時間程度)は置けるようにしましょう!

気をつけるのは「パック時間を長く取る」こと、それだけです。掃除のタイミングを選びますが、確実に安全でカビも落とせます。

家族がお風呂を一定時間使わない間を狙って取り掛かってみましょう!

ナチュラルカビ取りの3大素材は重曹・クエン酸・漂白剤

ナチュラルカビ取り剤

カビといっても種類がいろいろです。クエン酸がカビ取りに必要なの?と思うかもしれませんが、多くのカビはクエン酸だけでも落ちてしまいます。

表面だけの赤カビやぬめりなどはクエン酸を使ってちょっとこするだけであっという間に落とせますのでまずやってみてください。

漂白剤には塩素系と酸素系があります。

カビ落としに大活躍する漂白剤は2種類あって、ナチュラルクリーニングで使用するのは「酸素系」と呼ばれるものです。

主成分は過炭酸ナトリウムなどです。自然な成分で塩素系より体にも環境にも安心と言えます。

対して塩素系は次亜塩素酸ナトリウムが主成分で、殺菌力、漂白力ともにものすごく強いもので即効性があります。

これは身近なところではプールの消毒や、ノロウイルスの殺菌などにも使う成分なのでかなり強いです。塩素系のものは酸性のものと混ぜると有毒ガスが発生して危険です。

洗浄剤の中で何が酸性だかよくわからないことも多いと思いますし、塩素系を使うにはゴム手袋・マスクが必須!ここでは有毒ガスの発生しない酸素系をオススメします。

ナチュラルクリーニングの掃除材料が手に入る場所はたくさんあります

普段気を付けていないと見落としてしまうのですが、ここで使うおそうじ材は薬局でなくても手に入りとても便利!置いてある場所は以下の通りです。

  • 薬局
  • スーパー
  • 100円ショップなど

100円ショップの中ではcan doがお掃除用具の品揃えがよく、多くも少なくもない分量のものが置いてあります。一袋108円ですので3種類そろえて立った324円です。

カビ落としは3ステップで進めましょう!

クエン酸・重曹・酸素系漂白剤をカビの種類によって材料を使い分けします。最初から漂白剤を使わずとも落ちるケースが多くて驚きますよ!

重曹・漂白剤:パッキンに根を張ったカビ
クエン酸:パッキンについた赤カビやぬめり

まずはクエン酸で試してみて、落ちなければ重曹・漂白剤に進めばいいでしょう。酢もクエン酸と同じ効果があります。

ただし酢のつんとしたにおいはするので苦手な人はレモン系の匂いのクエン酸が使いやすいです。

第一ステップはクエン酸スプレー

用意するもの

  • 霧吹きスプレー容器
  • クエン酸:小さじ1程度
  • 水:1カップ程度

作り方は簡単、この材料をスプレー容器に入れて混ぜるだけです。あまりにクエン酸の量が多かったりするとべたべたして使いにくくなります。

でもとんでもなく入れすぎでない限り目分量でパパッと作って問題ありません。よく振って使いましょう。

パッキンの表面や、バスルームで目に付く赤カビ系のものにはまずクエン酸水を霧吹きスプレーをかけてスポンジでこすります。これで落ちる所もとても多いはずです。

第二ステップはクエン酸プラス重曹

クエン酸だけで落ちない場合、重曹と合わせて発泡力で落とします。クエン酸は重曹と混ぜるとシュワシシュワと発泡します。この泡がすごい洗浄力です。

両方食品添加物なので体に安心です。重曹には「食品添加OK」と「掃除用」と分かれている場合もあります。両方安全ではありますが食品添加OKのほうはより安心ですね。

バスルームの扉の表側にたまったカビです。これはクエン酸水だけでは落ちませんでした。

お風呂にカビが生えている様子

そこでスプレーしたあとに重曹を粉のままカビの部分に載せていくとシュワシュワとしはじめます。

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

シュワシュワでこのくらいまで落とせました!

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

古歯ブラシでこすると大体落ちますが、ちょっと残りのカビが気になったので
クエン酸+重曹+漂白剤を使ってみます。

第三ステップは重曹+漂白剤ペースト

タイルの目地やパッキンの中に黒いカビが生えてしまうと、クエン酸でも重曹の発泡力でも落とせません。漂白剤の出番です。

漂白剤にカビを漬けておく必要があるので、ペーストを作ります。

  • 材料
  • 重曹
  • 漂白剤
  • あれば歯磨き粉

歯磨き粉は界面活性剤や発泡剤が入っていない超シンプルなものがあればそれが一番いいです。

ペーストとしての粘りを出すために使います。すべて必要量だけ混ぜます。重曹と漂白剤は1:1程度です。

重曹と漂白剤だけの場合は塗ったときにタラタラ落ちてこないような粘度になるように水と混ぜます。

水はあとから足せますので小さじ1くらいから入れてみましょう。ちょっと入れただけですぐゆるっとして粘度がなくなってしまうので気をつけましょう。

歯磨き粉を足すと粘度も伸びも調整されていい感じのペーストに仕上がります。量に決まりはないので自分が使いやすいように歯磨き粉で調整する感じです。
お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

このペーストをカビの部分に塗って一晩置いて流すとぴかぴかにカビが落ちます。
お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

写真の若干まだ黒く残っている部分は劣化によるひび割れなのでカビ部分はほとんど落ちました。

一晩というのは8時間程度置けばいいということです。午前中出かける前にささっとペーストを塗って、帰宅後夜のお風呂のときに落とす、でもかまいません。

もちろん寝る前にペーストを塗って朝シャワーするときに落とすでもOK!自分の生活ペースに合わせるといいですね!

換気扇のフィルターのカビにもペーストが利く!

換気扇のフィルターは赤カビや黒カビがつきやすいので定期的にお掃除が必要です。

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

カビの部分に重曹・漂白剤・歯磨き粉ペーストを塗って放置しておくと
洗い流しただけでかなりきれいに落とせます。

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

風呂釜脇のカビが生えやすいところにもペーストが効く!

風呂釜まわりは目立たないこともあってなかなか掃除が行き届きません。気がついたらカビが!ということが多い場所です。

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

ここにもペーストを塗って8時間程度放置しておきましょう。
洗い流してちょっと古歯ブラシやスポンジでゴシゴシすればこの通り!

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

ペースト落ちないように塗りましょう。下に塗る場合は問題ありませんが、天井や天井周りの目地にペーストを塗るときは塗ってるそばから落ちてきてしまうことも。

カビにしっかりペーストがかぶさるように注意して塗りましょう。どろどろになりすぎないようにペーストを作ることも大切です。

念を入れて手袋や歯ブラシで塗るべきとは思うのですが、一番よく塗れるのは素手です。肌が弱い人は避けたほうがいいですが、短時間なら素手で触っても大丈夫です。

ついでにペーストがついた手で蛇口周りの黒ずみとか、シャワーヘッドやホースが黒くなってしまってるしまっているところをごしごししてみましょう。

カビを落とすにはパックして時間をおかないと落ちませんが、黒ずみなどはその場で気持ちいいほどよく落ちます。

こんなに使える!重曹活用法

重曹はナチュラルクリーニングの基本材料です。重曹には3つのお掃除に適した性質があります。

  • 研磨作用
  • プラスチックよりやわらかい
  • カビが嫌いな弱アルカリ性

重曹はプラスチックよりやわらかいのでほとんどの材質を傷つけることなく汚れを研磨して落とします。

プラスチックよりもやわらかい材質に関しては注意しないといけませんが、傷つきすいのも、お風呂用品で多いのもプラスチックなのでとっても使いやすいお掃除剤です。

お風呂のこどものおもちゃ

お風呂においてあるおもちゃ類はカビが生えやすいですね。生えてしまうとただこすっただけでは落ちませんが…

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

重曹をふりかけてこするとアラ不思議!といった感じで落ちます。気持ちよーく落ちるので試してみてください。

家の子どもの遊び道具の赤いカップはふちが黒カビだらけでしたが、重曹を振りかけ歯ブラシでこすったら本当にカンタンに落とせました。その時間たるや30秒くらいです。

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

おもちゃ類はタイルの目地やゴムのように中にカビの芽が生えることもないのでパックしたりする必要もありません。実にカンタン!ぜひやってみてください。

注意すること:顔などが書いてあるようなおもちゃはプリント部分が削れてしまうことがありますので、最初から強くゴシゴシしないようにしましょう。

シャンプーハットのカビは生やさないことが大切です

シャンプーハットに気がつくと黒い点々が…これはカビです。落としたいのは山々ですが材質がやわらかく、カビが奥まで入りやすいものです。

シャンプーハットは一度カビってしまうと落とすのは相当難しいことを覚えておいて日々の乾燥をしっかりさせることでカビを予防しましょう。

酸素系漂白剤と重曹ペーストでパックしてみてもいいのですが、手間と落ちにくさを考えるとつかないように心がけるのが一番です。一回一回外で乾かすといいですね。

洗面器のぬめり

重曹はプラスチックのカビ・汚れ落としにはとてもいい材料です。プラスチック製の洗面器にももってこい!

ぬめってしまったところはクエン酸スプレーをしたあとちょっと乾いた布で拭けばすぐ落ちます。

カビってしまった場合は重曹を粉のままふりかけて、スポンジなどでゴシゴシすればすぐ落ちます。

お風呂のふたも

バスルームのフタはカビが生えやすい上に凸凹したものが多いのでカビが一回生えてしまうと大変です。

つなぎ目のゴムやフタの裏側にカビの根が生えてしまった場合は重曹と酸素系漂白剤のペーストを合わせてパックして落とします。

上にのっているだけのカビに対しては重曹をふりかけたスポンジでゴシゴシして落とします。冷水をかけて冷やすとより効果的です。

時間があるときにはさらに外に出して乾かすといいでしょう。

蛇口

蛇口の金具には付け根の辺りがまあるく黒くなったり、放置しておくとカビが生えやすい箇所です。

でも金具は硬い材質なのでカビが根をはることはなく、金具の表面についているだけなので重曹をつけてゴシゴシこするとあっという間に落とせます。

水栓金具は堅いので多少力強くこすっても大丈夫だし、素手でゴシゴシしても問題ありません。

お風呂に重曹を置いておいて、入浴のときに気がついたところをゴシゴシすればいつでもきれいな状態が保てます。

お風呂に普通において置けるのもナチュラル素材のいいところです。

排水溝はシュワシュワさせて落としましょう

お風呂の排水溝もナチュラルクリーニングなら簡単です。使うものはたったの2つです。

  • 重曹
  • クエン酸水

重曹を全体的にふりかけてクエン酸水をスプレーします。スプレーが面倒なときは「クエン酸も粉のまま適当に振り掛ける」のでも大丈夫です。

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

排水口はたいてい水分が残っているので勝手にシュワシュワし始めます。水分が足りない場合は手でちょっと足してあげればいいでしょう。

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

シュワシュワしてくるのでちょっとだけほうっておきます。出かける前にシュワシュワさせておくのがオススメです。帰ってきたらそのままシャワーで流してしまいます。

ほとんどこれだけでおちますが、排水口網の目の部分はちょっと歯ブラシでこすってみるとかなりぴかぴかになります。

お風呂のカビ取りをナチュラルクリーニングしている様子

排水口の中もシュワシュワ効果の波及であんまりこすらずともきれいになっています。手間がかからずとても便利です。

ゴム手袋はしなくても大丈夫?

ナチュラルクリーニングの本を見てみるとわかるのですが、写真に出てくる手はすべて手袋をしていません。

あったらいい道具のなかにスポンジやスプレーボトルは出てきても「ゴム手袋」とは書いてありません。

基本的にクエン酸や重曹は口に入れても大丈夫なものを扱うので体に優しく手袋をしなくても大丈夫です。素手でゴシゴシやったほうがものすごく落ちるときもあります。

ただし、気をつけたほうがいい場合もあります。

  • 手に傷がある場合
  • 酸素系であっても漂白剤を混ぜて使う場合

手に傷があるとクエン酸なんかはものすごく染みます。体に悪いわけではないのですが染みるのでおすすめできません。

漂白剤は10分程度なら、私は素手で漂白剤と重曹のペーストを塗りこんでいます。今まで手が荒れたり痛かったりすることはありませんでした。

でもこれは個人差があって皮膚が弱い人はゴム手袋をしたほうがいいかもしれません。キツイ薬剤ものではないのでなるべく薄いゴム手袋をオススメします。

厚みがなく素手に近いほうが思ったところによく手が届いて磨きやすく、塗りやすくていいですよ。

落としたら手も汚れを落としたところもさっと洗い流しておきましょう。何を素手で触っても大丈夫なところがナチュラルクリーニングのいいところです。

掃除はさっさと済ませることを念頭においてだらだらやらないようにすることも大事です。

掃除の順番は上から下に

掃除の基本は上から下にです。ペーストを塗るときも天井から下へ塗るようにしましょう。

また、時間がないときは1回でお風呂全体をやろうと思わず、今日は天井、明日は風呂釜…と分けて掃除するのもいいですね。

パックすればするだけ更なるカビ落としができ、回数が重なるほどパッキンは白くなっていきます。一箇所だけならペーストを塗るのも短時間でカンタンです。

カビを生やさないための予防法は水分を切っておく

ナチュラルクリーニングでカビをきれいにおとしたらカビ予防としてスクイージーで入浴後に水分をよく落としておくことが効果的です。

100円ショップで窓ガラスのミニワイパーが売ってますので、それをお風呂でスクイージーとして使うのもいいです。

お風呂内の水分を排水溝周りによく集めて流しておくだけでカビが確実に生えにくくなります。

カビはナチュラルな素材でも十分落とせました!

ナチュラルクリーニングでカビを落としたあと、塩素系だとどれだけすごく落ちるのかとそちらでも試してみましたが、結果はナチュラルと同じくらいでした。

どちらでも、同じように落とせます。ナチュラル素材だから落としきれなそう…ということはまったくありません。

我が家では朝ペーストパックしてから出かけ、夕方子どもたちとお風呂に入ったときに
一緒に落としました。子どもたちは喜んでペースト落としとお掃除をしてくれました。

重曹スプレーのカビ予防法

カビは弱酸性の環境で育つので重曹のような弱アルカリ性のものが嫌いです。重曹でカビを落とすのは理にかなったことだといえます。

そこで、普段から重曹水をスプレーしておくとカビの嫌いな環境が保てることになります。

重曹は吸水性があって、乾いて白くなることがあるので白くなるのがいやな場合はやめておいたほうがよいでしょう。

ちなみにクエン酸や酢は酸性ですのでカビ予防には適しません。おそうじ材の性質と落としたいものの性質を知るともっとおそうじが楽しくなります。

カビに対する最大の防御は乾かすことなので、定期的に重曹水をスプレーして少し置いたらまた流してバスルームの乾いた状態の時間を長く取ることが大切です。

また、お湯を使ったあとに冷水をかけてバスルームの温度をいちいち下げておくこともカビ予防になります。

毎日使うバスルームなので、たとえば朝スプレーしてわざわざ流さず、夕方のお風呂で流れるからそれでOKという考え方もあります。

安心して子どもと一緒にできる!ナチュラルクリーニングで普段のカビ取りを

子育て中なら子どもと一緒にやっても安心なのがナチュラルクリーニングの最大のいいところです。

ナチュラルだからといって効きがナチュラルなわけではなく、かなり落とせると覚えてもらい、ぜひ毎日の生活に取り入れていってください。

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