幼稚園児にも人気!なぞなぞの隠れた効果は?クイズで楽しく賢くなろう

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2018/10/03

「ママ、なぞなぞね?」「パパ、なぞなぞだして」と、お子さんに急に言われること、ありませんか?こどもたちは、なぞなぞが大好き。

でも、たまに「これってなぞなぞ?」みたいな創作問題を出してくることも。それが賢くなっている瞬間なんです!

実は、なぞなぞは幼児にとって大きな力を育てる大切なツールなのです。

急に振られても大丈夫。家事の途中でも付き合ってあげられる!長時間の移動にも安心のなぞなぞ50問をお届けします。

幼児のなぞなぞがもたらす効果

お子さんがなぞなぞを出してきたとき、まず「この子はお友達の話、先生の話をちゃんと聞いているんだな」と評価できます。

一語一句覚えるのではなく、なぞなぞに必要なキーワードを理解して再構成して出題するという行為は、大人が思うよりも大変なプロセスなんです。

3歳くらいから他者との会話がしっかり成り立ってきます。お友だちや先生が出したなぞなぞをまずしっかり聞くということは、ある程度の年齢にならないと難しいことなのです。

保護者にとって、お子様が幼稚園に入園してからなぞなぞに触れる機会がぐんと増えるのはそういった理由からだと考えられます。

では、なぞなぞには、どんな知育効果があるのでしょうか。

聴く力は社会生活のベース

幼児期に自己中心的であるのは当然で、相手の話を聞くのは当たり前ではないのです。

なぞなぞを通して相手の話を聞くことが身に付き、相手の話を聞くことで自分に楽しい気持ちをもたらしてくれるという体験は、実は人間が育っていくのにとても大切です。

なぞなぞは、言葉や意図を理解しながら聞く必要があります。耳に入っているという「聞く」ではなく「聴く」ことができているのです。

幼稚園から小学校…と社会に出ていくと、話を聴く力が重要なことは多くの方が分かっているでしょう。

なぞなぞの集中力で先生やママの話を聴くことを想像してみてください。素晴らしいと思いませんか?「聴きなさい」では育たない力がなぞなぞで培われています。

想像力は思いやりのスタート

なぞなぞは、聴いて頭の中で想像を膨らませて答えを導くゲームです。想像力が必須です。

子どもたちは経験も足りず、自分が経験していないことを想像することはできません。人の話から想像したり、お友だちの姿を見たりして、疑似体験を通して学んでいきます。

想像力は、子どもが「相手を思いやる」ためにも不可欠な力です。実は、優しい子というのは、遠慮がちな子や自己主張しない子ではありません。相手の気持ちを想像できる子です。

想像する力を育むことは、「想像しなさい」ではできません。お子様がおもちゃの取り合いをした時、喧嘩をした時、相手を思いやる想像力はどう育てたら良いでしょうか。

大人も、なかなか相手の立場になって考えることは難しいと思いませんか?相手の気持ちを考える想像力を鍛える経験をお持ちの方も少ないでしょう。

子どもたちはなぞなぞを通して想像力を育んでいきます。豊かな想像力が思いやりに直結するとなれば、優しい子に育てるために「なぞなぞ」も良いかもしれませんね。

思考のプロセス全てが考える力に

なぞなぞの答えを導くために、子どもは一生懸命考えます。答えに注目しがちですが、「あーでもないこーでもない」の全てが思考力です。

ですから、すぐに答えが分からないなぞなぞは、どんどん子供の思考力を伸ばしています。

ちょっと難しい問題に挑戦するのは、思考自体を子どもが楽しんでいる証拠です。小学生頃から保護者が求める学習の力は、この頃からついていくのです。

思考すること自体を楽しめるお子さんは、学習の「わからない」から「わかった」になる瞬間を喜ぶことができ、意欲的に学習に向き合うようになります。

なぞなぞの「ぶ~っ」の瞬間にも思考力が育っていることを知っていると、もっとなぞなぞを楽しめるかも知れませんね。

親子のなぞなぞで、なかなかヒントにピンとこない我が子にイライラする必要はありません。気づくまでのしかめっ面を賢くなっている証拠だと楽しんでみてください。

発想力は現代人に不可欠な力

なぞなぞの答えには、発想力を要するものが多いです。いわゆる「とんち」の利いた答えを考えることができる利点は現代人に必要な力です。

インターネットで情報が手軽に得られる時代です。分らないことは検索すればすぐに得られるため、社会に出て知識の差は検索力で埋められていると言われています。

コンピューターで埋められない力のひとつがこの発想力です。画像認証で人間だと確かめる方法は、この人間の力が問われています。

ゆがんだ文字を視点を変えて文字と認識する力は、コンピューターが追い付いていない力です。

このように、コンピューター社会である現代人には、柔軟で豊かな発想力が求められています。

とんちの利いたなぞなぞは、幼いころから育むことで社会出るころの大きな力に育っているかもしれません。

子どもの自由な発想は、大人の先入観や常識という窮屈な枠を大きくはみ出すことが良くあります。

大人が子どもに教えてもらうこともとても効果的です。子どもは、言葉の勘違いや認識の間違いから斜め上の発想を見せることがあります。

大人は「間違い」を訂正したくなるかもしれませんが、子どもの説明を聞くと説明する力が付きますし、正しい知識は二の次でも身に付きます。

発想力を認めてほめることは、子どもの考えたプロセスから認めるも同じです。ぜひ、自己肯定感を高めるとともにどんどん発想力・思考力を高めましょう。

言葉を育み語彙を増やす

なぞなぞは、言葉遊びです。まず、語彙がある程度必要で、増えれば増えるほど高度で面白いなぞなぞを楽しむことができます。

例えば、「パンはパンでも食べられないパンは何だ?」というなぞなぞ。
これは、「パン」を知っているだけでは楽しむことができません。

  • 「パン」という食べ物を知っている
  • 「パン」という音が含まれる単語を知っている
  • 「パン」という音が含まれる単語から食べられないものを探す

最低限この3つの知識・作業が必要です。

実は、幼児の多くはなぞなぞから新しい言葉をインプットすることが結構多いのです。

かく言う私は、「とんま」という言葉をなぞなぞから知りました。知らなくても良い言葉だとは思いますが、使わないけど知っている言葉が多いことは語彙という視点では良いことでしょう。

親子でなぞなぞを楽しむと、言葉への印象を保護者が与えたり変えたりすることができます。「そんな言葉どこで覚えたの?」を「ママはもっと優しい言葉が良いな」とインプットしなおせます。

幼児は、言葉の意味も分からずに使うことも多々あります。意味や使い方、人を傷つける言葉など、なぞなぞを通して語彙を増やせる利点も大きいですね。

創造力は真似から始まる

色々ななぞなぞに触れた子供は、次第に自分で問題を作るようになります。ここに大きな賢くなるポイントがあります。

創造は、知識の中で作られます。想像と異なるのは、新しいものであるところです。しかし、それは必ずゼロから生まれるわけではないのです。

多くのなぞなぞに触れる中で言葉には編成のルールがあることを知っていきます。また、自分の知らない言葉が無数にあるということも知ります。

また、単語には、書記言語と呼ばれる文語と、話し言葉と呼ばれる口語があることをなんとなく知っていきます。

その中で、知っているものと知っているものを掛け合わせて想像力と思考力を組み合わせて新しいなぞなぞを作るのです。

大人には、「なんだそりゃ」や当たり前の言葉でも、子どもの育ちに効果があるというのは、その過程で子どもたちがそれぞれの力を使っているからなのです。

また、創造のスタートは真似から始まります。「学ぶ」という言葉の語源が「真似ぶ」だということをご存知ですか?

真似をすることは、学ぶことの第一歩なのです。そこにアレンジを加える「なぞなぞを考える」という行為は、学ぶ姿勢がとても積極的だと言えます。

親は、子どもが考えた拙いなぞなぞに驚き、感心し、悩み、時には答えを導き出せず降参する…。こどもがなぞなぞ力をどんどん高めます。

ここまでの全ての力を発揮する出題に、保護者も全力で挑戦してみましょう。

お勉強の基本はなぞなぞ?

ここまでなぞなぞに隠された効果を並べてきました。このように、幼児のなぞなぞには、小学校に上がってから必要とされる次のような力のベースが詰まっています。

  • 学校教育の「読み解く力」「考える力」「発想力」「想像力」「応用力」「創造力」「語彙力」が育つ。
  • 親子でのなぞなぞ遊びが言葉遣いや思いやりにもつながる、情操教育的効果も期待できる。

集中力を高め、学ぶことの楽しさをなぞなぞで知った子どもは、とても「お勉強」に強いです。

ひらがなの練習息抜きになぞなぞをすれば、子どもは気持ちも頭もリフレッシュさせることができるでしょう。

年長さんごろになると、ワークを使ってなぞなぞを楽しむこともできます。文字を使ったなぞなぞや、漢字を使った教育的なぞなぞへの発展もあります。

アプリも教材もを使わず知育遊びができる、とっても万能なゲームです。

ママがなぞなぞ博士に!?難易度別50問

急な「ママなぞなぞ出して」にはもちろん。退屈な待ち時間に絵本やスマホが無くても慌てないで済むなぞなぞ。

ママから楽しい遊びとしてなぞなぞを出し、子どもの力を引き出し伸ばすこともできます。

ここでは対象年齢別に好まれるなぞなぞの傾向と問題を全部で50問お伝えします。

【未満児さん向け】優しいなぞなぞ10問

なぞなぞがまだよくわかっていない未満児さんは、「な~んだ?」の響きを楽しんでいる子も多いです。
コミュニケーションを主な目的として楽しみましょう。

未満児さんはなぞなぞという言葉遊びよりもクイズの要素が強くなりますが、年齢に合わせて正解する喜びを味わわせてあげられると良いかもしれません。

なぞなぞを通して、顔を触ったり愛情を感じられることを、とっても喜びます。1問目は多くの子が気に入って、毎日この質問をしてハグを求めてきたりしていましたよ。

【なぞなぞ例】

  1. ○○ちゃんのことがだ~い好きな人は、誰だ?
  2. お顔の真ん中に咲いているものは何だ?
  3. 今、ママは何を見ているでしょう?
  4. お鼻の長い動物は何だ?
  5. お耳の長い動物は何だ?
  6. 首の長い動物は何だ?
  7. お顔がアンパンの正義のヒーローは誰だ?
  8. 赤くて甘い果物は何だ?
  9. チョキしか出せない動物は何だ?
【こたえ】

  1. ママ/先生
  2. はな
  3. ○○ちゃん/○○ちゃんのお顔/鼻/目/可愛い○○ちゃん
  4. ぞう 
  5. うさぎ
  6. きりん
  7. アンパンマン
  8. いちご/リンゴ等
  9. カニ
  10. パンダ

見るなぞなぞ これはだ~れだ?

1.扉付きの窓が付いた画用紙の下に絵をセットします。

2.窓をひとつずつ開けて、下の絵が何かを考えます。

3.正解の絵を見せて答え合わせです。

ママのお迎えが遅れて淋しくなってきた子も、ちょっと待ち時間が笑顔になります。
勿論、ママと出題し合ってラブラブするのもオススメです。

親子でのふれあい遊びにアレンジできます。可愛い我が子を向かい合わせで抱っこしながら質問します。

考えている子どもの耳や頬、額を優しくタッチしながら、「これは何かな?」「おみみ」「さいてないね。」とくすぐったさと愛着行動の中で子どもはどんどん情緒が安定します。

番外編:可愛い未満児さんのアレンジ
  • 「ワンワンとなく動物は何だ?」「答えはワンワン」
  • 「お顔の真ん中に咲いているお花は何だ?」
  • 「チョキしか出せないカニは何だ?」

【年少さん向け】ダジャレ満載10問

年少さんには、単語や言葉の一部の音韻でつながるなぞなぞが分かりやすいです。つまり、ダジャレの発想です。

【なぞなぞ例】

  1. 鬼が作る食べ物ってなんだ?
  2. 苦いけど笑っているものってなんだ?
  3. お水をあげても大きくならない、ごみを食べる木って何だ?
  4. 一番足が速い虫は?
  5. 半分しか食べられないパンは?
  6. 世界で一番大きい貝って何だ?
  7. トラが9匹乗る車はなぁに?
  8. 台所で使う虫って何だ?
  9. 焼いても食べられないパンは?
  10. お父さんの嫌いな食べ物は?
【こたえ】

  1. おにぎり
  2. くすり
  3. そうじき
  4. はえ
  5. ハンバーガー
  6. せかい
  7. トラック
  8. ほうちょう
  9. フライパン
  10. パパイヤ

【年中さん向け】ちょっと難しい!転換力で答えよう

年中さんになると、言葉の意味からイメージを膨らませて問題の意図を探るプロセスができてきます。

問題の表現も、そのままイメージすると全く成り立たないような文章だったりします。

【なぞなぞ例】

  1. 世界の真ん中にいる虫は?
  2. 冷蔵庫の中にいる動物は?
  3. くるくる回るお仕事って何だ?
  4. よんでも返事をしないものってなぁに?
  5. 足があるのに歩けないものは何だ?
  6. こぶがあって、疲れていても平気な動物って何だ?
  7. ひっくり返ると軽くなる動物なんだ?
  8. 怒ってばかりの飲み物ってなぁに?
  9. 右に行くほど高くなるものなんだ?
  10. 空飛ぶ食べ物、なぁんだ?
【こたえ】

  1. 蚊(「せかい」と表記した時の真ん中は「か」) 
  2. 象(れい「ぞう」こ) 
  3. 警察・お巡りさん(お「まわり」さん) 
  4. 本(呼んでもではなく読んでも) 
  5. いす・机等(脚がある。) 
  6. ラクダ(楽だ) 
  7. イルカ(逆から読むと「軽い」) 
  8. コーラ(怒るときの感動詞「こら」) 
  9. ピアノ等(鍵盤は右の方が音程が高くなる) 
  10. たこ(タコ)

【年長さん向け】語彙を増やせるなぞなぞ10問

年長さんになると、語彙を増やすことに喜びを感じ始めます。お友達同士で楽しんでお家の方に教えたり、おじいちゃんおばあちゃんの使う言葉をお友だちに教えたり…。

幼児が日常で使わない言葉を喜ぶ子も多いです。また、英語や漢字、算数の要素も加わってきます。

答えがいくつか考えられる問題を出して、「ぶーっ」と言いたがる傾向も。「さっきはこっちだったのにずるい!」とケンカのタネになることもしばしばです。
【なぞなぞ例】

  1. ほうれん草、トマト、じゃがいもでよく切れるのは?
  2. ハンガー、ハンバーガー、半ぶんこ、リレーに出られるのは?
  3. 「まみむねの」これ、何だ?
  4. 上は洪水、下は火の海
  5. フランスのパンはフランスパン。では、日本のパンは?
  6. 車が大好きな鳥は?
  7. 工場じゃない場所にある乗り物は?
  8. 新聞紙、下から読むと?
  9. ラーメン、そうめん、うどん、そば、スパゲッティ、全部食べて言うことは?
  10. もりとはやしの木は全部で何本?
【こたえ】

  1. ほうれん草(葉物=刃物だから) 
  2. ハンガー(かけられる=駆けられる=走れる) 
  3. めがね(「まみむめも」の「め」が「ね」=「めがね」になっている) 
  4. お風呂(昔は風呂釜の下で薪を燃やしていました) 
  5. ジャパン 
  6. からす(鳴き声の「カーカー」からcar(車)とかけて) 
  7. 飛行機(「非」工場=飛行場) 
  8. 読みにくい(下から読んでも新聞紙だが、実際に下から読むと読みにくい)
  9. ごめん/ごちそうさまでした(麺が5つで5麺=ごめん/食後のあいさつ) 
  10. 5本(森と林という感じに「木」が5つある)

【大人も脳トレ!?】総合力が問われる難問10問

知識も発想力も想像力も問われるなぞなぞ。高度になると、脳の柔らかい子どもに大人が負けてしまいます。

脳トレを兼ねて家族でなぞなぞをすることで、子どもも大人も楽しく賢くなれちゃいます。こどもの「なんで?」は、学習の第一ステップです。

さぁ、頭が固くなっていませんか?大人が楽しめる10問にもチャレンジしてみてください。

【なぞなぞ例】

  1. 「は」ひく「も」は「か」。どこにある?
  2. ハムがなる木ってどんな木
  3. 4位を抜かしたら何位?
  4. 魚をうまく食べる方法は?
  5. お酒とたばこは20歳から。では、車に乗れるのは何歳から?
  6. 昔話に出てくる果物は?
  7. 犬、猿、雉と鬼退治をした桃太郎。桃太郎が最初に出会ったのは?
  8. ガソリンの取り扱いに注意する季節って?
  9. 日本を4つに分けられて、誰の家にも4つあるもの、何だ?
  10. 牛がお医者さんになっちゃった。牛は何をした?
【こたえ】

  1. 音楽室等(「は」ひく「も」は「か」を数式にすると「ハ-モ=カ」) 
  2. 松(木辺に「ハ」と「ム」) 
  3. 4位(3位と思いがちなひっかけ問題。小学校の算数に役立ちます。) 
  4. すし(鮨)(魚辺に「旨」い) 
  5. 0才/何歳でも(運転には免許が必要だが、乗ることは何歳でもできる) 
  6. 梨(むかしば「なし」。桃太郎メジャーすぎて、桃と答える大人が多い) 
  7. おじいさんとおばあさん 
  8. 夏(火気厳禁=夏期に注意) 
  9. 東西南北 
  10. うがい(牛のうがい…「う」が「い」になったら「いし」=医師)

親子のなぞなぞタイムでハイタッチ

子どもたちは、日々たくさんの情報をインプットしています。なぞなぞは、学びの第一歩。楽しく遊びながらお子さんの語彙を増やし、考える力を育みましょう。

小学生になると、勉強に苦手意識を持ったり嫌がるお子さんが増えますが、幼児期になぞなぞを嫌がるお子さんはなかなかいません。

かけざんが苦手なお子さんに「西にいる虫は?」というなぞなぞから「2×4=8。答えはハチ。」などと、導入に使うこともできます。

幼児期の自作のなぞなぞに付き合うことも、近い将来大きな力になるかもしれません。

親御さんとも、おじいちゃんおばあちゃんともいつでもどこでも遊べるので、いろんな問題を出し合って素敵な時間にしてくださいね。

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