妊婦に温泉卵はNG?理由を知って不安を減らそう
妊婦は温泉卵を食べないほうがいいのでしょうか?心配なのは食中毒やアレルギーの危険性です。妊娠中は薬が飲めないので自力で治すしかなく、胎児への影響も心配です。
温泉卵はお湯の中に卵を入れて作ります。直接火にかけないので、きちんと火が通っているのか判断がつきにくいです。
卵はアレルギーを起こしやすい食品でもあります。食べるもので赤ちゃんがアレルギーにならないかという心配もあります。
食中毒の原因菌や、食べ物による胎児への影響はどんなものなのでしょうか。温泉卵についてもよく知り、妊娠中の不安を減らしましょう。
妊婦が温泉卵を食べる時の不安要素
アレルギーについては、妊婦が食べたもので胎児がアレルギーになることはほぼありません。自己判断で食べないことは栄養が偏り、かえって胎児に良くない恐れがあります。
もうひとつの不安要素は食中毒です。どの程度火が通っていれば問題ないのでしょうか、何を目安にしたらいいのでしょうか。
温泉卵で妊婦が食中毒になる危険性
- サルモネラ菌
- 食中毒の原因は主にサルモネラ菌です。感染後半日から2日で発症し、高熱や下痢、強い腹痛、嘔吐などが4〜5ほど続きます。
サルモネラ菌は65℃の状態が20分程度で死滅し、70℃以上では生存できません。100℃以上なら数秒で死滅します。
- トキソプラズマ
- 猫に寄生し、人や家畜に伝染する寄生虫です。妊婦が感染した場合、胎児にも感染の危険性があります。主な感染ルートは3つです。
- 生肉、刺身、生ハムなど、またはその調理器具
- 猫の糞
- 土
- リステリア
- 動物の腸管や河川、土壌など自然界に生息する細菌です。高塩度、低温度の状況でも増殖します。妊婦など免疫が低下していると感染しやすく、胎児にも影響があります。
日本の卵は生食が前提となっており衛生管理がかなり徹底されています。トキソプラズマやリステリアの感染ルートとなることは考えにくいです。
温泉卵を作る時に気をつけたいこと
温泉卵の調理方法は、65℃〜68℃のお湯に卵を20〜30分程度入れるというものです。温度を測らずに作る時は、沸騰させたお湯の中に卵を沈めます。
卵白と卵黄が固化する時間を加熱の目安に!
卵白と卵黄では固化する温度が違います。卵白は70℃以上、卵黄は68℃くらいで固まってきます。固まり具合で、どのくらいの温度の状態だったかの目安になります。
温泉卵を作る時は68℃〜70℃で20分程を目安にしましょう。サルモネラ菌が死滅し、妊婦が温泉卵を食べても食中毒になる危険性は低いと言えます。
調理方法以外の注意点
調理方法が良くても、衛生面や卵の新鮮さなどにも注意する必要があります。安心して食べるために他のことにも気をつけましょう。
- 暖かい場所は菌が繁殖しやすいので、卵は買ってきたらすぐ冷蔵庫へ入れる
- ヒビが入った卵は雑菌が入っているかもしれないので温泉卵には使わない
- なるべく新鮮な卵を使い、洗うのであれば調理の直前に軽くでOK
- 手洗いをきちんとして調理器具も清潔を心がける
ヒビが入ったり賞味期限が近い卵は、しっかり火を通す料理に使いましょう。
心配しながら食べるよりも、安全な物を食べよう!
温泉卵による食中毒の可能性は低いと言えますが、可能性はゼロではありません。心配しながら食べるより、絶対に大丈夫なものを食べたほうが安心です。
気持ち悪かったり嘔吐などは、つわりと似ています。違いがわかるように、いつものつわりの感覚を覚えておくようにするといいですね。
気にしすぎはNG!でも温泉卵を妊娠中に食べるのであれば慎重に!
温泉卵を食べても、妊婦の食中毒や胎児へのアレルギーの心配はありません。ただ何事にも100%ということはないので、気をつけるにこしたことはありません。
子どものために我慢したり気をつけたり、お母さんは頑張っていますよね。なるべくストレスにならないほうを選ぶようにしましょう。
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