妊婦は生卵を控えるべき?!生卵が妊婦に及ぼす影響とリスク!
日本人は卵料理が大好きですが、卵を生で食べるメニューといえば何が浮かびますか?
まずは卵かけごはんでしょうか。簡単で食欲が無いときにも持って来いですね。
すき焼きや納豆に混ぜたり、牛丼やラーメンなどに卵の黄身をポトンと落とすと味がまろやかに…山芋と生のうずらたまごもベストマッチです。
美味しい生卵の食べ方はたくさんありますが、間違った方法で生卵を口にすると食中毒などの危険も潜んでいます。
妊婦が生卵を食べるとどんなことが起こる可能性があるのか、赤ちゃんへの影響や食べ方の注意点をお話ししましょう。
この記事の目次
妊婦が生卵を避けるべき理由はサルモネラ菌!
サルモネラ菌とは動物の腸内にいる菌で、人間の体内に入ると食中毒の原因となる
恐ろしい細菌です。
卵の殻に付着しているサルモネラ菌!
ニワトリは糞や尿を排泄する穴と同じ総排泄口から卵を産みます。そのため卵の殻にサルモネラ菌が付着することが考えられます。
産みたての卵は美味しそうに思えますが、搾りたての牛乳とは違って細菌がウヨウヨしているわけですね。
卵の保存方法により繁殖するサルモネラ菌!
冷蔵庫に入らないからと少しの時間、常温保存してしまう家庭は気をつけてください。
割った卵をすぐに使わず、もったいないからと時間をおいて口にすることも危険なことです。
卵は必ず冷蔵保存、割った卵はすぐに調理する!が基本ですね。
サルモネラ菌に感染した症状や潜伏期間について
恐ろしいサルモネラ菌が原因の食中毒になると、どのような症状があらわれるのでしょうか。細菌が体内に入ってから発症までの潜伏期間も知っておきましょう。
サルモネラ菌の食中毒の症状
- 腹痛・・・かなり強い激痛で繰り返し襲ってくる
- 下痢・・・水様の激しい下痢。緑色がかっている下痢や血便が出ることも
- 嘔吐・・・体内の水分がなくなるほどの激しい嘔吐を繰り返す
- 発熱・・・高熱が半日~4日ほど続く場合もある
サルモネラ菌の食中毒の潜伏期間
サルモネラ菌の食中毒にかかっていた場合の潜伏期間は、約6~48時間程度といわれています。
サルモネラ菌の弱点
恐ろしいサルモネラ菌ですが、温度に弱いことがわかっています。
冷蔵庫の温度(約8度以下)ではサルモネラ菌は増殖できず、75℃程度の温度で1分以上の加熱をすれば菌は死滅します。
妊婦がサルモネラ菌に感染したときのリスク
妊婦がサルモネラ菌の食中毒にかかってしまったらどうなるのでしょうか。
激しい下痢を起こすと、下痢によって子宮の収縮を促されるために流産や早産の危険が高まってしまいます。
下痢が続くことでお腹の赤ちゃんも流れてしまうのかと、それが一番心配な恐ろしいことですね。
妊娠初期はつわりと勘違いすることもありますが、吐き気のほかに下痢や発熱の症状が続く場合はサルモネラ菌の食中毒にかかっていることを疑いましょう。
妊婦がサルモネラ菌に感染しても、お腹の赤ちゃんにサルモネラ菌が感染することはありません。
妊婦が卵を取り扱うときの注意点
集団食中毒にかかった事例は、ニュースでも大きく取り上げられるほど妊娠していない人でも恐ろしいと言われている食中毒!
お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんがかかってしまったら、それこそ一大事です。
元々便秘体質だし胃腸が強いわたしに限って大丈夫などタカをくくらず、お腹の赤ちゃんのためにも卵の触り方や食べ方には細心の注意を払いましょう。
買った卵は直ちに冷蔵庫に保存する
サルモネラ菌は常温保存で繁殖する可能性があるので、直ちに冷蔵庫に入れましょう。
卵を買ったあとの寄り道中に菌が繁殖する場合もあります。特に車の中は温度が上がるので、できるだけ卵を買うのは家に帰る直前をおすすめします。
賞味期限を確認する
卵の賞味期限は生で食べることができる期限となります。期限内であっても妊婦さんは期限間近の卵は避けるべきでしょう。
冷蔵庫の中の卵の賞味期限は常に管理し新鮮なうちに調理する方が良いでしょう。
割った卵は放置しない
卵を割った状態で放置すると例え冷蔵庫に入れていたとしても、サルモネラ菌が増殖する恐れがあります。
冷蔵保存で菌の繁殖が防げるのは割る前の卵に限りです。割った卵は時間を置かずにすぐに調理しましょう。
殻にヒビが入っていないか確認する
ヒビが入っている状態の卵は、割った卵と同じと考えてください。冷蔵保存されていたとしてもヒビから菌が増殖しているかもしれません。
ヒビが入っている卵は使わず捨てるほうが無難です。
卵を使った際は手洗いを行う
サルモネラ菌は卵の殻に付着が残っている場合があります。
いくら卵自体の扱い方に注意しても手に菌が付いていたら口に入ることもあるでしょう。卵を割った後は必ずすぐに手を洗いましょう。
また卵を混ぜたお箸を放置したり、そのお箸で生で口にする食品を扱うことも危険です。手だけでなく生卵を使った調理器具はすぐに洗うことを心がけてください。
外食の料理に注意する
外出先で食べる料理は特に注意が必要です。ローストビーフや生肉のユッケ風はもちろん、お刺身やお寿司、魚介類を外出先で食べるのは危険ですね。
まぐろなどには水銀が多く含まれており、妊婦が過剰摂取すると胎児に影響を与えてしまうことがあります。
それらと並んで、外食で十分に加熱されていない卵料理も避けるようにしてください。
外食先でどんな状態で卵が保存されていたか管理の仕方がわからないので、サルモネラ菌が口に入るのを避けるためです。
妊婦に推奨する卵の食べ方
卵は生で食べられることから半熟など黄身と白身が固まる前に食べると美味しい料理方法が多くありますね。半熟だからこそ美味しいというものも…。
ただお腹に赤ちゃんがいる妊婦さんはサルモネラ菌食中毒の恐ろしさを考え、十分に加熱した卵を食べるに越したことはありません。
妊婦が避けるべきとされている卵料理
- 温泉卵
- 半熟状態の煮卵
- カルボナーラ
- フレンチトースト
- 親子丼
- 手作りプリン
- 手作りカスタード
- 手作りマヨネーズ
全体的に卵の状態が半熟である料理は避けるほうが安心です。
妊娠中の卵と赤ちゃんのアレルギーについて
食物アレルギーの原因は卵、牛乳、小麦の割合が多いと言われています。
卵アレルギーの子供はじんましんや咳などの症状があらわれ、子供も可哀想で見ているママも辛いですね。
アレルギー対策として特に妊娠後期にママが卵を食べないようにするという意見を聞いたことがありますが、これはまったく信憑性がない情報です。
生卵は今だけの我慢!
サルモネラ菌は大量に体内に入らない限り食中毒症状は起こらないと言われていますが、万が一妊婦に感染したと考えると注意をするに越したことはありません。
自宅で卵の扱い方に気をつけていたとしても、ニワトリが産んだ卵が出荷され店頭に並ぶまでにどんな保存状態でいたかは見えていない事が怖いですね。
赤ちゃんが生まれるまで…今だけの我慢です!妊婦は生卵は避け、十分に加熱調理した「玉子料理」を食べるようにしましょう。
待望の赤ちゃんに会えるまでは火を通した美味しい卵料理をたくさん食べるようにしてくださいね。
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