妊婦の喉の痛みは薬を使わず改善!血糖値を上げずに痛みを和らげる方法
粘膜が弱りがちな妊娠中に、喉の痛みをおぼえることは少なくありません。お腹の赤ちゃんのために薬を使いたくない気持ちと、喉の痛みとの葛藤は、本当につらいものですね。
のど飴や話題のはちみつ大根を試したくても、妊娠糖尿病が心配な妊婦さんは、血糖値が気になる方法にはなかなか手を出せません。
そんなときのために、薬を使わず、かつ血糖値も上げずに喉の痛みを治す方法をお伝えします!
この記事の目次
妊婦に無害な食べ物を使って、「早く治す」
とにかく早く治したい!と思い立ったら、キッチン内にある食材を使ってみましょう。私自身が試したことがあり、効果を感じた方法をご紹介します。
大根×緑茶の殺菌力で、オリジナルのうがい薬を作る
ヨードを含むうがい薬は、甲状腺に影響が出てしまいます。橋本病合併妊娠など、甲状腺の数値に異常を指摘されている場合は、なおさら避ける必要があります。
そこで、天然の食材の中で高い殺菌効果が期待できる食材を活用し、オリジナルのうがい薬を作ってみましょう。
大根に含まれる辛み成分のイソチオシアネートは、喉の炎症を抑える効果があります。そこに、抗菌作用が高いカテキンを含む緑茶を、ミックスします。
イソチオシアネートを多く含む大根の先端部分をおろし、おろし汁と緑茶を混ぜるのが効果的です。緑茶との割合は特に決まりがありません。
大根を加熱してしまうと、有効成分が破壊されて効力が失われてしまいます。熱い緑茶はそのまま混ぜず、冷蔵庫で冷やしてから混ぜましょう。
作り置きしたいところですが、大根のおろし汁は時間の経過でも有効成分が失われてしまうので、その都度作るといいでしょう。
ねぎは首に巻くより食べる
ねぎに含まれる「アリシン」や「ネギオール」といった成分も、殺菌効果が高いです。「首にねぎを巻くと風邪が治る」という話を聞いたことはないでしょうか。
この説は、鼻腔から有効成分を含む匂いが入ることで風邪が治るという期待からきていますが、実際は、この方法で人体が吸収できるのは微々たる量です。首に巻くよりも食べた方が効き目があります。
有効成分は熱や水に弱い特性があるため、生のネギを刻んで口にしましょう。できるだけ切り口部分を多くするため、薄く細かく刻むのがコツです。
保湿・保温を心がけて、「保護しながら治す」
保湿や保温は、喉の痛みの予防だけではなく、ダメージを受けた喉の粘膜を保護しながら治す効果も期待できます。もう遅いからと思わずに、対策を打ちましょう。
室内の湿度をチェックし、エアコン直下を避けて加湿器のそばで過ごす
妊娠中は、長時間過ごす自宅や職場のデスクに湿度計を設置しましょう。湿度計が付加機能としてついている置時計があれば、随時確認しやすいです。
スマホで湿度が確認できるアプリもあります。妊婦健診の待ち時間など、外出先で湿度を手軽に確認するには、おすすめです。
同じ室内でも、位置によって湿度は異なります。乾燥しがちなエアコンの直下は避け、加湿器が設置されている場合は、その近くに陣取るようにするといいでしょう。
加湿器が用意できない場合でも、濡れたタオルをハンガーなどで室内にかけておくだけでも、湿度がアップします。
マスクの着用は喉の保湿に効果絶大
感染症予防にも役立つマスクは、妊娠中のマストアイテムです。喉の痛みを覚えてからでも、保湿に効果があります。
喉の痛みを覚えているときは、就寝中もマスクをつけるといいでしょう。就寝時用のマスクも販売されており、より高い保湿効果が期待できます。
ただし、呼吸器のダメージで睡眠時の呼吸が苦しい場合や、悪阻の影響で気分が悪くなる場合は、無理はしないようにしましょう。
蒸しタオルや使い捨てカイロで喉を温める
保湿に加えて効果的なのは、喉の保温です。使い捨てカイロや、水で絞ったタオルを電子レンジで加熱すれば簡単に蒸しタオルを作れますので、それらを首に巻いて保温につとめましょう。
使い捨てカイロの場合は、低温やけどには注意しましょう。温めれば温めるだけ効果があるということではなく、「冷やさないようにする」という感覚で十分効果があります。
外出先では、マフラーやストールで、首を外気から守るだけでも効果がありますよ。
刺激物やおしゃべりを避けて、「悪化させずに治す」
喉の痛みに対処しているつもりでも、一方で喉の粘膜に悪影響のある行動をしていては、意味がありません。喉を痛める行為を知って回避しましょう。
香辛料や炭酸水を避け、喉を傷めない食事を心がける
食事につかう刺激の強い香辛料は、喉を傷めてしまいます。妊娠糖尿病食だと、味に刺激が足りず、血糖値を上げないように辛みを取り入れたくなりますが、ここはグッと我慢です。
飲み物も、炭酸水などは避けて、喉に刺激にならないように、熱すぎない温かいお茶を飲みましょう。
家族や周囲に事情を理解してもらい、できる限り声を出さない
発声は喉に刺激を与えてしまうため、少々大げさに「声が出ない」とジェスチャーで伝えるくらいでいいです。
LINEを活用すれば、対面でも発声せずにコミュニケーションをとることもできますし、妊婦健診時もマスクをかけて筆談を申し出れば、快く応じてくれるはずです。
上の子がいると、どうしても声を出す必要がありますが、体調不良を理由にできるだけ遊び相手をパパにお任せしましょう。
気分転換や睡眠時間の確保で、「風邪を包括的に治す」
喉の痛みのみピンポイントで気にしがちですが、風邪の一部である以上は、体調不良を全般的に治すことが大事です。
妊娠中は、体力の消耗の仕方が通常とは異なります。薬いらずで体調を整えるためには、十分な休養を取る必要があります。
気分転換でストレスを取り除き、体調を安定させる
マタニティブルーや極度の不安などで精神面が安定していないと、体調面にも悪影響を及ぼします。生活に楽しい時間を取り入れて、ストレスを発散させましょう。
- 体調と相談し、人込みを避けてのんびり散歩をする
- ゲームや裁縫など、単純作業に没頭する
- 育児の予習はひとまずおいて、趣味の雑誌を読む
- スキルアップのために資格の勉強をする
体調不良だと気が滅入りがちですが、これらの気分転換で、喉の痛みからくる不快感から気がそれるのもいいですね。
十分な睡眠時間で体力を回復する
妊娠後期となると、頻尿になりがちですし自然と眠りが浅くなっていきます。「しっかり長時間眠れなかったからダメ」ということではありません。
暗く静かな部屋で、横になり目を閉じるだけでも、疲労は回復します。寝つきが悪くても気にせず、細切れでいいので良質な睡眠時間を確保していきましょう。
- 入眠前はスマホやパソコンの画面を見るのは避ける
- 安眠に効果が期待できる、ラベンダーなどのアロマを焚く
- 照明を控えめにして静かな音楽を流し、リラックスタイムをもうけてから入眠する
自分に合った入眠方法を見つけて、疲労を回復させ、体力を保って喉の痛みに打ち勝ちましょう。
妊娠中のしつこい喉の痛みには、合わせ技で対処!
妊娠中は薬の使用にも制限がありますし、妊娠糖尿病となると、のど飴の一つにも手が出ません。しかし、妊娠中の喉の痛みの治し方は、これだけ多くの安全な方法があるのです。
薬を使わずに妊娠生活の苦痛や不安を取り除きながら、元気な赤ちゃんと無事に出会える日を待ちましょう!



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