子供のお絵描き嫌いを克服させたい!ママができるサポートを伝授

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2015/09/01

みなさんは子どものころ、お絵描きをして遊びましたか?また、子どもにたくさんお絵描き遊びをさせていますか?お絵描きは、誰にでも簡単にできる、お家遊びの基本中の基本ですよね。

でも、最近はあまりお絵描き遊びをさせない親や、お絵描き遊びができない子どもが目立ってきているそうです。それはなぜなのでしょうか。また、どうして子どもがお絵描き離れしてしまうのでしょう。

簡単に始められるリーズナブルで楽しいお絵描きのポイントや、苦手意識を克服するちょっとしたコツなど、「知らないと損!」な情報をピックアップしてみました。雨の日も暑い日も家の中で楽しめるお絵描きを、マスターしてみませんか。

絵が苦手で、お絵描きのさせ方がわからない…悩むママに朗報!

ママ自身が絵を描くことが苦手だと、お絵描き遊びをどうしても敬遠してしまいがちですよね。絵が苦手なママはもちろん、絵に興味を持てない子でも思わず描きたくなってしまうコツをご紹介します。

「上手に描かなきゃ」と思っていませんか?そんな必要ナシ!

では、ママ自身はなぜ絵を描くことが苦手なのでしょうか。それは、「自分は上手に描くことができない」と感じているからですよね。では、上手な絵ってどんな絵でしょうか。

一般的には、「上手な絵」とは、「対象物により近い模写ができている絵」ということになるでしょう。でも、人気の高い絵本を眺めてみてください。その中に、対象物にそっくりな描写のものはどれくらいあるでしょうか。そんなにたくさんはありませんよね。

それでも、絵本のイラストは私たちの心をくすぐり、動かします。絵の魅力は、「上手さ」ではないので、「上手に描く」必要はありません。本格的にドローイングを学ぶのであれば、もっと成長した後でデッサンから学べばよいのです。

家庭の「お絵描き遊び」に必要なもの、それは、「絵を思いっきり描きまくると、おもしろい!」という楽しさだけです。とことん遊ぶ楽しさを知れば、お絵描きにきっとハマっていきますよ。

何を描けばよいのかわからない…描きたいものが見つからない時

絵を描くことが苦手で、普段はまったくお絵描きをしないママは、子どもにお絵描きをさせようと思っても「何を描かせたらよいのかわからない」ことが多いようです。確かに、ママ自身に「描きたい」という衝動がないと、思いつけないものですよね。

大人の絵画教室などに通うと「リンゴ」や「コップ」などの静物を描いてみることからスタートします。でも、幼い子どもはそんなものを描いてもおもしろくはありません。また、絵を描かないママもお手本を見せることができません。

そんな時はこんな遊びからスタートしてみませんか。

  • クレヨンやクーピー・色鉛筆などの色を、全部使って色遊びをしてみる
  • いろいろな色の組み合わせで虹などを描く
  • たくさんの丸や三角、四角を描いて組み合わせを楽しんでみる

「具体的な絵が描けない」「アンパンマンやドラえもんなど、子どもが大好きなキャラクターを描いても似ていない」といった悩みを抱えるママでも、これなら子どもと一緒に楽しく絵が描けますよね。

家庭のお絵描きは「らくがき」です。らくがきは、誰かに見せたり、誉められるために描くものではありませんよね。できた作品の価値は二の次、「ぐんぐん描くことを楽しむ」のが、らくがきの醍醐味です。

子どもの想像・創造力の芽を育てるために…言葉かけを考える

子どもの想像力や創造力は、まだまだ未熟です。親が上手に声をかけてあげることが「呼び水」になり、イメージを広げアウトプットする力が伸びていきます。

「好きに描いてね」ではなく、テーマを与えて想像力を広げよう

子どもにお絵描きをさせたいとき、みなさんはどんな声かけをしていますか。

  • 「何を描いてもいいんだよ!」
  • 「好きなものを自由に描きなさい。」
  • 「ネコさんはそうじゃないよ、脚は4本だよ。」
  • 「もっといろんな色を使って描いてね。」

こんな言葉をかけていることが多いのではないでしょうか。

何を描けばよいのかわからずに途方に暮れている子を前に、「何を描いてもいいんだよ!」「好きなものを自由に描いてね」と言っても、子どもは迷うばかりで答えを見いだせません。

ママだって、「今日の晩ご飯は何が食べたい?」と訊いたのに、「なんでもいい」と言われたら腹が立ちますよね。「なんでもいい」という言葉では、子どもの想像力をアウトプットさせることが難しいのです。

子どもにとって、「好きなもの」や「何でもいい」「自由に」といった抽象的な言葉は、理解が難しいものです。私たちは大人になるにつれて、いろいろな情報に影響を受けて「自由」や「好きなもの」をしっかり枠組みのあるイメージとして手に入れます。

でも、子どもの中ではまだ「自由」や「好きなもの」といったイメージがはっきりと固まっていません。だからこそ子どもは本当の意味で「自由」なのですが、自分の中のイメージを上手に表現する能力はまだまだ育っていないのです。

「○○から描いてみようか!」最初のテーマを与えてあげて

子どもが自由に絵を描いているところを眺めていると、ストーリーを描いていることが多いことに気付きます。そこで、簡単でも良いので「今日のテーマ」を決めてみましょう。テーマといっても「しばり」ではありません。

しりとりの最初の一言のように、「じゃあ、今日は雨が降っているから、雨の絵から始めてみようか!」といった感じで、ストーリーのはじめの一歩を与えてあげましょう。雨に関する歌を探してみてもいいですね。

「雨の日って、何があるかな?」と訊ねてみましょう。「傘!」「長ぐつ!」「水たまり」「かえる」など、いろいろなイメージが生まれます。また「あめふりくまのこ」や「ながぐっちゃん」のような雨の日がテーマになっている歌を歌いながら、シーンを絵にしてみましょう。

子どもが雨の日から想像を広げ始めたら、自由に描かせていきます。ストーリーを話しながら描いている場合は、興味を示して聞いてあげましょう。「かえるさんの長ぐつは何色?」など、質問をはさんでも良いですね。

「○○を描いたんだねー」楽しめて描けたことを認めてあげて

子どもの絵は、大人の目から見れば「おかしいな?」と思うことがいっぱいです。動物の脚やしっぽがおかしな状態になっていたり、人の顔のパーツが足りないこともあるでしょう。

親は「これはパパの顔?お耳がないよ」「ぞうさんのしっぽはそんな形じゃないでしょ?」と指摘したくなってしまいますよね。でも、間違いをただすのは、ちょっと待ってみましょう。

子どもにとって、大切なのは「正しい絵」を描くことではありません。子どもが一生懸命に描いた、その過程を楽しめたことを認めてあげましょう。

まずは、「そうかー、パパの顔を描いたんだね」「ぞうさんだねー、ぞうさん大好きだもんね」
など、描いたことを受け止めてあげたいですね。「楽しい絵だね!もっと見たいなあ。今度は何を描こうか?」と、絵を描くこと自体を認め、誉めてあげても良いでしょう。

どうしても気になる点があるときには、「あれー?お耳はどこかな?お耳を探して描いてみようか?」と誘ってみても良いでしょう。また時間をおいてから「ぞうさんのしっぽって、こんな形だったんだね!」と図鑑を見て指摘しても良いですね。

絵が上手に描けないと消極的になっている子には特に、「上手に描けた」ことではなく、「楽しく描けた」ことを重点的に誉めてあげましょう。

  • ストーリーの展開の面白さ
  • 発想の豊かさ
  • 着眼点の良さ
  • 観察眼の鋭さ
  • 色使いの美しさ

「絵が写実的」ではなくても、誉めてあげるポイントは意外にたくさんあるんですよ。

「こっちの色もキレイだよ!」1色のみで心配ならこの声かけ

子どもの絵が、心理学的にいろいろな意味を持つという話を聞いたことがありませんか。我が子の描く絵が1色しか使われていなかったり、黒っぽい色ばかりで塗られていると、「何か悩みがあるのでは?」と不安になってしまいますよね。

でも、子どもは意外に1色だけで絵を描いてしまうことが多いんです。幼稚園や保育園で、子どもの描いた作品を眺めてみてください。1色だけ、もしくは2色だけで描いている子も少なくないですよね。

特に描いていることに一生懸命になってしまうと、いろいろな色を使うことにまで気が回らなくなることも少なくありません。また、使う色が黒や灰色といった暗い色だけでも、気にする必要はありません。

以前子どもが通っていた幼稚園では、子どもたちの絵を専門の芸術家の方が見てくださっていました。その先生も、その方から絵を学んだ先生方も「そういう時期があるので心配いりません」と話していました。

実際に、我が家の子どもたちも単一の色しか使わなかったり、暗い色ばかり使う時期がありましたが、一時的なものですぐに変化していきました。成長過程のひとつなので、心配せずに見守りましょう。

単一の色しか使わない場合は、子どもの集中がとぎれたタイミングを見て「この色も使ってみたら?」「こっちの色もキレイだよ」と声をかけてあげましょう。また、ママがいろいろな色を使って楽しそうに絵を描いて見せることも効果的ですよ。

「ママは上手じゃないから描きたくない」は絶対に言わないで!

絵が上手に描けないことにコンプレックスのあるママが、「絵を描いて」「お手本を見せて」と言われると困ってしまいますよね。そんな時はどうすれば良いのでしょうか。

子どもに「描いて」と言われることが多いのは、やはり人気の高いキャラクターなどでしょう。特に幼い子だと、アンパンマンやドラえもん、妖怪ウォッチのキャラクターなどを「描いて」と言われることが多いですよね。

こうしたキャラクターは、描きなれていないと難しいものです。でも、ソックリには描けなくても子どもは意外に満足してくれるので、まずはチャレンジしてみましょう。絵を描くときに必要なのは、対象をよく観察することです。

どうしても上手に描けない場合、最初はイラストの上に薄手の紙を置き、なぞり描きすることから始めてみましょう。一度描いてみると、今まで気付かなかった特徴に気付き、全体のバランスがつかめるようになります。

また、イラストの真ん中に中心が来るように十字線を引いて、イラストを4分割してみましょう。

  1. もとのイラストの上に鉛筆やシャーペンで十字線を引く
  2. 描き写す方の紙にも、同じ大きさに十字線を引く
  3. 十字線で分割された右上部分をよく見る
  4. 同じバランスになるように注意して描き写す
  5. 右上が描きあがったら、バランスを見つつ左上も同様に描く。
  6. 描きあがったら少し離してみると、バランスのズレに気付きやすい
  7. 右下、左下も描いていき、バランスを調整する。
  8. 最後に主な線をペンでなぞり描き、鉛筆線を消しゴムで消す

分割して描くことで、目や耳のバランスがつかみやすくなりますよ。

このとき、言わないように気を付けたいのは、「ママは上手じゃないから描きたくない」という言葉です。「上手に、そっくりに描けないと、絵を描くべきではない」という意識を子どもに植え付けてしまいかねません。

たとえそっくりに描けなかったとしても、描くこと自体は楽しいということを教えてあげたいですよね。また、工夫次第でだんだん上手に描けるようになることも、子どもに知ってほしいポイントです。

お絵描きをさせよう!具体的な方法と、いろいろな楽しみ方!

お絵描きが好きになると、メモ帳1冊で長時間大人しくできるため、ママにとっても嬉しいポイントがたくさんありますよ。また、世界もぐんぐん広がります。

基本ツールは安い紙とえんぴつ!お絵描きをたくさんさせよう

お絵描き遊びは、子どもが本当に幼い頃から始められるお家遊びです。我が家でも、子どもたちはよくお絵描きをして遊んでいます。非常に活発な男の子でも、お絵描きは大好きで集中してよく遊びます。

私自身、子どものころはとにかく絵を描くことが大好きな子でした。1日に落書き帳を1冊使ってしまうこともしょっちゅうでした。母が趣味にするほど絵が好きだったため、私と一緒になってお絵描きを楽しんでくれたことがきっかけのようです。

お絵描きは字を覚える前の子でも楽しめます。またちょっとした工夫で、驚くほど世界が広がっていきますよ。面白さを知ると、一人遊びができるようになるためママも家事や下の子の世話がしやすくなる利点があります。

では、お絵描きにはどんな道具やアイテムが必要なのでしょうか。小さな子どものおもちゃとして人気が高いのが、マグネットになっていて何度も消して描けるタイプのおもちゃですね。我が家にも子どもの数だけありました。

何度も消して描けるおもちゃがあると、落書き帳の消費が減るので経済的ではあります。でも一方で、欠点もあります。

上手に描けた作品や文字などが消えてしまって残らない
力がなくても描けるので、手先に力が入らない
細やかな線で描く楽しみがない

特に、手先の力はアナログな道具でなければ培われません。

そこで、ある程度は紙にえんぴつや色鉛筆などで絵を描く経験を積ませましょう。えんぴつは、長いものだと危ない場合は、公文の太め三角形えんぴつからスタートしましょう。握りやすくて色が濃く、短いので小さな子にオススメですよ。

削ってあげる際は、ツンツンにとがらせる必要はありません。えんぴつ削りを途中で止め、先が丸みを帯びているくらいがちょうど良いでしょう。とがらせすぎると危険ですし、折れやすくなります。公文の太め三角形えんぴつには、専用削り器があります。

マジックやサインペンなど、触れれば色がつくタイプのペンも筆圧に関係なく描けてしまうので、力が入りにくいでしょう。紙をはみ出してしまったときの処理や、うっかりいたずら書きをしてしまったときの後始末も困りますよね。他の文房具を使う方がおすすめです。

いろいろな色に触れさせたい場合は、クレヨンやクーピーがおすすめです。最近は、手先が汚れないクレヨンや、口に入っても大丈夫な素材で作られているクレヨンもあります。クーピーは、本体にある程度テープを巻いておくと折れを防げます。

お絵描き帳・落書き帳も、わら半紙や再生紙など、大量に描けて安いものが販売されています。最初から専用のスケッチブックを与える必要はありません。どんどん描けてどんどん処分できるものが良いでしょう。

また、年末になるとカレンダーをたくさんもらいますよね。意外ともてあまして、筒状のまま放置している家庭も多いのではないでしょうか。カレンダーはたいてい裏が白くなっているので、小さく切って綴じ、落書き帳におろしてあげましょう。

もちろん使用後のカレンダーも使えますよ。その他にも、我が家では学校や幼稚園・保育園で毎日のようにもらってくるお便りや、薬局でもらう処方箋など書類の裏を、落書き帳として再利用しています。

お出かけの際、待ち時間が多い場合も、お絵描きの楽しさに目覚めた子ならお絵描きで時間をつぶせるようになります。お絵描き帳と文房具セットを持って行けば意外と大人しく待ってくれるようになりますよ。

お出かけの時には、100円ショップで販売している小さなお絵描きセットなどを持たせてあげましょう。お出かけ用のポーチやリュックに入れて、いつでも使えるように準備しておくと良いでしょう。

ぬり絵や文字の練習が好きな子も…絵に限定しない楽しみ方

お絵描きと同じく、ぬり絵が好きな子も多いですよね。ぬり絵も今は100円ショップなどでたくさん売られています。大変緻密でこまやかな、大人の塗り絵「コロリアージュ」も大流行しています。

お絵描きがあまり好きではない子でも、ぬり絵ならする!ということもあります。お絵描きがあまり好きではない場合はぬり絵にトライしてみましょう。自分で描くことにこだわらず、「表現を楽しむ」ことが大切です。ママも一緒に楽しめる奥の深い趣味ですよ。

好きなキャラクターのぬり絵が無い場合は、ネット上からイラストを探してプリントしてあげる方法もあります。知人のイラストレーターさんは、自分で描いた線画を子どものぬり絵帳にしていました。キャラクターだけでなく、花や動物などもおすすめですよ。

最近、切り絵も人気があります。切り絵の下絵もネットにたくさんアップされていますし、切り絵の下絵集もあります。切り絵の下絵をぬり絵に活用すると、ステンドグラスのような雰囲気になって素敵です。

また、お絵描きはキライという子でも、文字の練習は好き、という子もいます。数字やひらがな、アルファベット、また未就学児でも漢字にはまってしまい、漢字の練習ばかりしている子もいます。

テレビ番組やアニメ、ゲームのワンシーンを再現するような絵コンテを描くことが好きな子もいます。自分で作ったゲームの背景の中に、キャラクターやアイテムなどを描きこんでいき、ゲームのストーリーを展開させていく子もいます。

こうした、一般的なお絵描きではない題材のものばかり描く、もしくは書く場合も、心配はいりません。自分の手で、自分が思うもの、好きなものをアウトプットし、表現する経験が大切なのです。

また、絵を描くことは好きでも、車ばかり描いたりお姫様ばかり描く子もいます。親としてはちょっと心配になったり、不満に思うこともありますよね。

子どもの趣味を伸ばしてあげるには、一度とことんまで好きなことをさせてあげることが大切です。親が想定していたものではなくても、子どもが好きに楽しんでいるようならそっと見守ってあげましょう。

描くものがちょっと変わっていたくらいで、将来に影響が出るとは限りません。また、好きなものばかり描き続ける子は少なくありません。珍しいことではないので、落ち着いて見守りましょう。

子どもは徹底的に楽しんでしまえば、次に視野が広がっていきます。またとことんまでつきつめて、その才能を伸ばしていくこともあるかもしれません。子どもが飽きるまで、徹底して描かせてあげましょう。

ダイナミックに描く!いたずら書きの防止にもおススメの方法

お絵描きが高じると、壁や床にいたずら書きされてしまうことがあります。そう言った場合の対処法をいくつか考えてみましょう。

  • 文房具を子どもの手の届くところに置かない
  • 書類や上の子の教科書などは、確実に片付ける
  • ダイナミックにお絵描きできる場所を決めておく

文房具を子どもの手の届くところに置かないことは、何よりも大切です。特に油性ペンやボールペンなど、取り返しがつかなくなるものは要注意です。

書類や上の子の教科書などは、確実に片付けることも、注意したいですね。特に上の子の宿題や教科書に落書きをされてしまうと、上の子の学習意欲をくじき、下の子やママに対して不満を抱え込んでしまうこともあります。

学用品は下の子のおもちゃとは完全に切り離して管理するように心がけ、下の子はなるべく上の子の学用品管理エリアに入れないようにする、高い場所で学用品を管理するなど工夫してあげましょう。

ダイナミックにお絵描きできる場所を決めておくと、つい力が余ってしまう子でも満足できます。

知り合いのおうちでは、壁に黒板塗料を塗ってチョークで落書きできる一角を作っていました。家の中だと粉が舞いますが、家の外に設置すると後がラクですよ。家の外壁やベランダ、庭の柵などに工夫してみましょう。

我が家では、ふすまの下半分に大きな模造紙を貼り、そこだけは落書きをしても良い場所にしておきました。ここはシールを貼っても、絵を描いても構わない場所なので、子どもも思う存分楽しめます。描くところがなくなったら、また貼り直すだけなので簡単です。

壁の場合は、100円ショップで売っている「貼ってはがせる壁紙シート」がおすすめです。特に賃貸住宅では壁やふすまを破損することは許されませんよね。子どもが生まれたら、あらかじめシートを貼っておきましょう。

お絵描きから発展させよう!家の中でも楽しくダイナミック遊び

お絵描きの楽しみから、いろいろ発展させてみましょう。我が家で実践していたいろいろなお絵描き遊びをご紹介します。雨の日でもたっぷり楽しめますよ。

七夕飾りやクリスマスツリーを、絵や折り紙で大きく作ろう!

七夕まつり・クリスマスツリー作りは、壁に貼った大きな模造紙で遊びます。まず、子どもと一緒に模造紙に笹を描きます。緑で笹の幹部分を真ん中に描き、全体的に笹の葉を描いていきます。上半分は紺色の紙に星を散らせても良いですね。

緑の折り紙を長方形に切って貼り付けても楽しいですよ。緑と黄緑など、色を混ぜると風情が出ます。笹本体ができたら、今度は飾り付けです。千代紙の短冊だけでもキレイですが、子どもと一緒にいろいろな飾りを作ってみましょう。

輪っか飾りや網、吹き流しなど、いろいろ作ってテープで貼っていきます。本物の笹だと都会では入手が難しく、始末にも困りますが、模造紙の七夕なら貼ってはがすだけで季節感をダイナミックに楽しめますよ。

クリスマスツリー作りも、七夕と同じように模造紙で作ります。レンガ模様の植木鉢ともみの木を作り、クリスマスツリーのオーナメントを折り紙や銀紙で作って飾りましょう。

親子で全身絵の具まみれ!いろんな色をたくさん使って色遊び

色遊びは、夏にピッタリのダイナミックな遊びです。まずは部屋の準備をしましょう。フローリングの床に新聞を敷いたり、ビニールシートに新聞を重ねて、濡れや汚れを防ぎます。

次にお風呂の支度をしておきます。雑巾をしぼっておき、遊んだ後に足や手を拭けるようにしておくことも重要です。遊んだ後は、お風呂場に直行できるようにしておきましょう。

さらに子どももママも、汚れても良い服装になります。おむつ一枚、パンツ一丁でも大丈夫なように、夏場がオススメなのです。ママも汚されても大丈夫な服になっておきましょう。最後に色水を作ります。

水彩絵の具を、パレットへ濃いめに水で溶いておきます。新聞紙の上に模造紙を広げたら、手や足の裏を使って思いっきり色で遊びましょう!色と色との混ざり合いやにじみも楽しいですし、足や手でスタンプをおしても面白いですね。

レンコンなど、野菜スタンプを作っておいたり、刷毛でダイナミックお絵描きをしてみたり、いろいろな遊びができます。じゃんじゃん遊んで、紙に描くことができなくなったら、新聞も使って色遊びを楽しんでくださいね。

描いて切って、釣って遊ぼう!オリジナルデザインの魚つりゲーム

魚つりゲームは、描いてから遊べるゲームです。水生生物の図鑑を見ながら、好きな魚を絵に描き、切り抜いて遊びます。魚に限らず、クジラやペンギン、船などいろいろなものを作ってみましょう。

最初から小さ目に切った画用紙に描くと、あとで切り抜く手間が省けます。ハサミの練習をしたい場合は、切り抜くところも子どもにやってもらいましょう。描けたら口の部分にクリップをつけ、マグネットの針をつけた新聞紙ポールの釣竿も作り、釣って遊びます。

世界に一つの物語…子どもが描いたストーリーで手作り絵本を!

絵本作りでは、子どもが作った素敵なストーリーを思い出に残しましょう。子どもが自由に描いた絵に、子ども自身がストーリーを書いてもいいですし、字が書けない年齢ならママが書き添えても良いでしょう。

あとで展開順にまとめて綴じ、日付と子どもの年齢・月齢を忘れずに記入しておきます。幼稚園や保育園で課題通りにこなした作成物とはまた違った、本当の「今の成長」を切り取った世界に一冊の絵本になりますよ。

お絵描きを通じて「表現することは楽しい!」という心を育てよう

子どもは広い世界に出てたくさんの人に出会い、いろいろなことを学び、個性をぐんぐん伸ばしていきます。しかし、どんなに素敵な考えを持っていても、表現できなければ他人に理解してもらえません。

お絵描きは、無限のインスピレーションを表現する能力を育てる、はじめの一歩です。幼稚園や保育園に入る前から、家庭でどんどん伸ばしてあげられる可能性でもあります。

最近はスマホやタブレットのアプリでお絵描きをさせている家庭も多いようですね。でも、アナログだから育つ感性や、不便な道具だから培われる細やかな作業の腕もあります。

道具を用意したり、片付けたり、手が汚れたり…そういった面倒な手順も、また大切な学びのひとつです。小さな子どもには、「手描きの楽しさ」をぜひ体験させてあげましょう。

退屈してしまいがちな家の中ですが、お絵描きも工夫ひとつでいろいろな遊びに発展させることができます。ママも苦手意識をひとまず忘れて、子どもと一緒に「表現するって楽しい!」と感じてみませんか。

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