子供が嘔吐や下痢…ノロウイルス感染症?感染経路や潜伏期間について
ノロウイルス感染症は、ここ数年流行がニュースになっている感染症のひとつです。経験した方も多いのではないでしょうか。
集団感染も起こすノロウイルス感染症は、赤ちゃんや小さな子供にとって恐ろしい病気のひとつです。また、パパやママにも影響を及ぼします。
高齢者施設や調理施設で集団発生することもあり、保育園や幼稚園などの接触が濃厚な施設でも広まりやすい病気です。
昔は「胃腸風邪」と呼ばれていましたが、今はノロウイルス感染症のほか、アデノウイルスやロタウイルスによる急性胃腸炎と呼ばれています。
家に持ち込まないように、感染を拡大させないように、感染経路や潜伏期間・症状や対処法など、知っておきたいポイントをまとめました。
ノロウイルス感染症の主な症状と、気を付けたい症状
ノロウイルス感染症の主な症状と、病気の症状ではありませんが気を付けておきたい関連する症状についてチェックしておきましょう。
ノロウイルス感染症の主な症状…強い吐き気と嘔吐・下痢
ノロウイルス感染症の主な症状は、おう吐と下痢です。ウイルス性胃腸炎・流行性嘔吐下痢症と呼ばれることもあります。
その他にもさまざまな症状が出ることがあります。主なものから、一部の人にしか出ない症状まで、ノロウイルス感染症の症状をご紹介します。
- 嘔吐・吐き気
- まずは夜にかけてこみあげるような強い吐き気が起き、それから吐いてしまうという人が多いようです。
嘔吐が始まると何度も繰り返し、多い人では一晩に10回も吐いてしまうことがあります。
- 下痢
- 嘔吐がおさまると下痢が始まることが多い病気です。下痢は水のようにゆるいうんちで、何度も繰り返すこともあります。
- 腹痛
- 嘔吐や吐き気・下痢とともにお腹が痛みます。チクチクという痛みから、不快感・痛みがおそってきます。
- 発熱・悪寒
- 発熱がある人もいます。高熱が出ることはまれで、多くは38度前後の微熱です。悪寒が強く出る日ともいます。
- 体の痛み
- 筋肉痛やのどの痛みを訴える人もいます。
- 倦怠感・けだるさ
- 全身の倦怠感・けだるさやかったるさを訴える人もいます。
- 機嫌の悪さ・ぐずり
- 赤ちゃんや小さな子どもの場合、ご機嫌が悪くなったり、ぐずったりすることもあります。
また感染してもまったく症状が出ない不顕性感染の人も、軽い風邪症状で済んでしまう人もいます。
また、赤ちゃんや幼児が初めて感染した時は、強く症状が出ると言われています。初めての感染には注意が必要です。
ノロウイルス感染症が直接の原因ではないけれど注意したい症状
「脱水症状」と「窒息」は、ノロウイルス感染症が直接の原因ではありませんが、注意しておきたい症状です。
特に赤ちゃんや小さな子供などは注意したいですね。
- 脱水症状
- 嘔吐や下痢が続き、水分が失われていくのに水分を補給できないと、脱水症状になってしまうことがあります。おしっこの量が減るなどしたら危険信号です。
吐き気が強く何も飲めないような場合は、早めに小児科へ行きましょう。点滴で水分を補給してもらえます。
- 窒息
- 嘔吐物がのどなどにつまり、窒息を起こすことがあります。特に月齢の小さな赤ちゃんは寝返りが上手にできないので危険です。
寝たまま吐いてしまうと窒息の危険は高まります。吐き気が強いときは横向きに寝かせ、目を離さないなど注意しましょう。
ノロウイルス感染症にかかったときの登園停止期間をチェック
ノロウイルス感染症は、学校保健法において「学校において予防すべき伝染病」に指定されている病気のひとつです。
いわゆる「学校感染症」と呼ばれる病気のひとつで、そのうち第三種のその他の伝染病に指定されています。
ノロウイルス感染症は「上限によっては出席停止の必要がある」感染症に指定されており、嘔吐・下痢症状があるうちは出席できません。
嘔吐や下痢に大量のウイルスが含まれているためです。嘔吐や下痢症状がおさまり、全身症状が良くなれば出席できます。
ノロウイルス感染症で園をお休みする場合は、園の方針をあらかじめチェックしておきましょう。
ノロウイルス感染症の感染経路・潜伏期間・流行時期
ノロウイルス感染症は、どんな経路で感染するのでしょうか。また潜伏期間など、感染予防方法やいち早く気付くためにチェックしたい点を見てみましょう。
ノロウイルス感染症の感染経路…ウイルスが口から入る
ノロウイルス感染症は、ノロウイルスに感染することで発症する病気です。ノロウイルスは非常に感染力が強いウイルスです。
熱にもある程度の耐性を持ち、乾燥してもある程度の時間生き延びることができます。そのためときに大流行を引き起こします。
100個以下、数十個くらいのウイルスが体内に入っただけで感染するケースもあると言われています。
たった数十個で感染してしまう力を持つことを考えると、非常に感染力が強く、感染しやすいと言えるでしょう。
ノロウイルス感染症は、経口感染でうつることがほとんどです。口にウイルスが入り込むことで感染します。
実は、ノロウイルス感染症はいろいろな感染経路で私たちの体に侵入します。
- おう吐物・排泄物からの感染
- 感染者の吐瀉物や下痢をしたウンチ内に含まれるウイルスが、手を介して口に入ってしまうケース。
赤ちゃんや子供が感染し、看病をしていたママや同じ家に住むパパにうつるなどします。
- 空気の中に漂うウイルスからの感染
- 乾燥した吐しゃ物などに含まれるウイルスが空気中を漂い、それを吸い込むことで感染します。
- 人から人への直接的な感染
- 家の中や保育園・人混みなど、濃厚接触する場所で咳やクシャミによって飛沫感染します。
- 料理をする人からの感染
- 料理をするママや調理師さんが感染している場合、調理された食事にウイルスが付着して口に入り感染します。集団食中毒が発生することもあります。
- 二枚貝(牡蠣など)を介した感染(食中毒)
- ウイルスに汚染された二枚貝を生のまま食べたり、加熱が充分でない状態で食べると感染します。やはり集団発生することもあります。
実にいろいろな経路から、ノロウイルスが私たちの体に入り込んでいることが分かりますね。
原因ウイルスであるノロウイルスの増殖は人の腸管内のみですが、乾燥や熱にも強いうえに自然環境下でも長期間生存が可能。 感染力が非常に強く、少量のウイルス(10〜100個)でも感染・発症します。
ノロウイルス感染症の潜伏期間…感染から1~2日で発症
ノロウイルス感染症の潜伏期間は、1~2日(24時間~48時間)です。家族の看病をしているうちに発症することもあります。
潜伏期間が短いため、ノロウイルス感染症の症状が家族に出始めたときにはすでに家族に感染し、次々にうつってしまうこともあります。
家族に感染者が出た場合は、次々に症状が出ることもあると考えて準備をしておくと良いかもしれません。
ノロウイルス感染症の流行時期…秋から冬にかけて流行
ノロウイルス感染症は、例年11月くらいから流行し始めます。12月から1月にかけてが流行のピークです。
ノロウイルス感染症が流行する時期と考えると、その危険性がよくわかります。
【厚生労働省 食中毒発生状況】10ページのグラフを参照ください!
https://goo.gl/W6SOAt
近年は大流行を受けて、園や児童館などの餅つき行事を行わなくなるところも増えています。
餅つきは受け継いでいきたい伝統行事ですが、ノロウイルスが大流行する時期を外して行うなど、工夫をしたいですね。
また、ノロウイルス感染症は冬だけの病気ではありません。
人数は少ないとはいえ、夏場も患者さんが出ないわけではありません。一年中注意しておきたい病気なのです。
近年は温暖化などの影響もあり、さまざまな感染症の流行時期がずれたり、長期化するなどの傾向が見られます。
ノロウイルス感染症においても、一年中感染の危険があるということを知っておきたいですね。
ノロウイルス感染症の特徴…免疫がつきにくく何度でも感染
ノロウイルスは小腸の粘膜に感染します。また遺伝子の型がたくさんあり、変異することも多いので一度かかっても免疫がつきにくく、何度も感染します。
2014年にも新型のノロウイルスGII.17が見つかりました。まだかかった人が少ないため、免疫がなく今後も大流行の可能性があると言われています。
さらに、GII.17が、2014年頃から、わが国のみならず台湾や中国に出現し、流行しています。この遺伝子型のウイルスは、今までのウイルスと抗原性が異なり、このウイルスに対する免疫を持たない人が多いことが推定されるため、今後も流行する可能性があります。
ノロウイルス感染症の検査や診断・治療とおうちでできるケア
ノロウイルス感染症にかかってしまったときは、どんな治療が行われるのでしょうか。医療機関による検査や治療、おうちでできるケアについてまとめました。
ノロウイルス感染症の検査…ほとんど検査せず症状で診断
ノロウイルス感染症には検査キットがあり、3歳未満の乳幼児なら、医師が必要と認めた時のみ健康保険適用で検査を受けることができます。
確実にノロウイルス感染症であるという診断を下すためには電子顕微鏡などでチェックする必要があり、通常の医療機関ですぐに検査することはできません。
つまり、「流行しているし、症状から判断するにおそらくノロウイルスだろう」とわかるということですね。
同じような症状を引き起こす病原体は、ノロウイルスだけではありません。
- ロタウイルス(冬~春)
- アデノウイルス(夏・年間通してみられる)
これらのウイルス性胃腸炎(胃腸風邪・急性胃腸炎)は症状が似ているので、症状だけでは完全な診断はできません。ロタウイルス・アデノウイルスは迅速検査キットがあります。
インフルエンザが似たような症状を起こす時もある!体験談
インフルエンザB型は、お腹の症状が出ることがあるインフルエンザです。流行時期が同じなので、ノロウイルス感染症と間違えることもあります。
整腸剤を飲んで様子を見ていたところ、夜になって39度以上の高熱が出て、インフルエンザということが発覚しました。
ノロウイルス感染症の場合、多くは口から胃・腸へ向かってウイルス感染が下がっていきます。
そのため、症状はまず嘔吐や吐き気から始まり、下痢や下腹部痛・消化不良へとうつっていくことが多いようです。
ノロウイルス感染症だと思っていても、インフルエンザというケースもあります。この場合、高熱のためいっそう脱水に注意する必要があります。
さらに、ノロウイルス感染症とインフルエンザのダブル感染というケースもよくあるようです。
- 高熱が出た
- 関節痛などの全身症状が強い
- せき・鼻水など風邪症状がある
- 下痢・吐き気がおさまったのに他の症状が続く
こういった場合はインフルエンザの可能性も疑い、もう一度受診しましょう。
ノロウイルス感染症に治療薬はない!だいたいは3~4日で回復
ノロウイルス感染症には、専用の治療薬がありません。感染したら、症状がおさまるまで対処療法を行うしかないのです。
免疫力のある大人や、一度感染したことのある子供なら、健康であれば強い症状は1~2日でおさまります。
だるさや腹痛などの症状も次第におさまっていき、3~4日もすれば元気になってきます。
脱水症状が重くなり、入院が必要になるケースもあります。
ノロウイルス感染症には抗ウイルス薬がなく、対処療法だけで数日様子を見れば軽快に向かうため、一般的に迅速検査は行われません。
市販の下痢止めは使わないで!病気の回復を遅らせます
ノロウイルスをはじめ、ウイルス性胃腸炎に感染した場合、市販の下痢止めを飲むことで病気の回復が遅れる場合があります。飲ませないようにしましょう。
赤ちゃんや小さな子供の場合は特に、医師に処方された薬のみを与えて様子を見ましょう。
下痢や嘔吐は、ウイルスなどを体の外に早く排出させるための反応です。下痢止め(止瀉薬)で下痢を止めてしまうと、ウイルスが長く体内にとどまることにつながります。
止しゃ薬(いわゆる下痢止め薬)は、病気の回復を遅らせることがあるので使用しないことが望ましいでしょう。
ノロウイルス感染症にかかった際におうちでできるケア
ノロウイルス感染症にかかってしまったときのおうちケアをご紹介します。重症化や他の病気を引き起こすことがないよう、こまめに様子を見てあげたいですね。
- 水分補給・電解質の補給
- 嘔吐や下痢で水分と電解質が失われます。水分と電解質をしっかり補給してあげないと、脱水症状になってしまうことがあります。
赤ちゃん向けのイオン飲料のような、電解質も補給できる飲み物を常温で少しずつ与えましょう。冷たいものをガブ飲みすると、吐き気が強まることがあります。
- おむつ替え
- 下痢が頻繁に起きることがあります。放置しておくとすぐにお尻がかぶれてしまうので、すみやかにオムツ替えをしてあげましょう。
市販のおしり拭きは一度やめて、脱脂綿にたっぷりとぬるま湯を含ませ、流すように拭いてあげるとシャワー代わりになります。
- お風呂
- お風呂は発熱や強い吐き気・下痢など全身症状があるうちはやめておきましょう。
下痢や嘔吐・発熱がおさまったら大丈夫です。お尻をきちんと洗って入りましょう。
- 食事
- 離乳食は一度ストップし、母乳やミルクなどのどを通るものだけにして回復を待ちます。
幼児食に移行している子供も、スープやヨーグルトなどのどを通るものでしのぎ、無理に食べさせないようにしましょう。
イオン飲料を飲ませる時は、必ず月齢や年齢にあったものを選びましょう。赤ちゃんに大人向けのスポーツドリンクは飲ませないようにしてくださいね。
ノロウイルス感染症にかかった際に感染者に食べさせたい食事
ノロウイルス感染症には治療薬や専用の治療法が無いため、整腸剤と食事・飲み物で胃腸を整えていくしかありません。
我が家では、温かい汁ものからスタートし、徐々に栄養価を高めていくメニューを食べさせるようにしています。
- 与えたいもの
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- 出汁(かつお節や昆布でとった和風だし)
- 野菜スープ
- 与えていく順序
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- 温めた出汁やスープの水分のみ
- 出汁やスープに絹ごし豆腐を入れて温めたもの
- 出汁やスープに細かく切ったそうめんを入れて柔らかく煮たもの
- 出汁やスープにご飯を入れて柔らかく煮たおじや
- 出汁やスープにご飯を入れ、溶き卵でとじたもの
- 出汁やスープに鶏ひき肉とご飯を入れ、溶き卵でとじたもの
- 与えたくない食べ物
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- 油脂分が多い物
- 繊維質が多い物
- 冷たい物
- 刺激物
まずは脂肪分を含まない出汁か野菜スープだけを少量与え、吐き戻さないようなら豆腐のように柔らかく、消化の良い物から加えていきます。
鶏ひき肉と溶き卵が食べられるようになれば、普通の食事にも戻れるでしょう。鶏・卵にアレルギーがある場合は、準じた食べ物で代用してくださいね。
ノロウイルス感染症の予防…予防接種はない!手洗いが基本
ノロウイルス感染症が流行し始めたら、家庭に持ち込まないようにしっかり予防したいですね。また、赤ちゃんを看病するママも要注意です。
予防接種はありません!感染経路を把握して感染を防ごう
ノロウイルス感染症には、ロタウイルスと違って効果的な予防接種がありません。したがって、確実に感染を予防法はないのです。
ノロウイルスは手などについたウイルスが口に入ったり、吐しゃ物・下痢に含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。
- 手洗いの徹底
- 石鹸をしっかり泡立てて手を洗います。手の平だけでなく、爪の間や手指の間・手の甲・手首までしっかり洗って流しましょう。爪は短く切ります。
手洗いは外出から帰宅した時はもちろん、トイレの後や食事の前・看病の後などに徹底しましょう。
- 手の消毒
- ノロウイルスは一般的な消毒用エタノールなどのアルコール消毒液では消毒できません。エタノールを酸性化した特殊な消毒液を使用して、手洗い後に消毒しましょう。
手を洗った後にすぐ消毒できるよう、手洗い場やキッチンに置いておくと良いですね。
- 食品はしっかり加熱調理
- ノロウイルスは85度以上で1分間以上加熱することで消毒することができます。流行時期や家族に感染者が出た場合は、内部までしっかり加熱してから食べましょう。
- 食器・調理器具を清潔に
- 食器や調理器具にウイルスがついていると、それを介して感染が拡大してしまいます。
家庭用の塩素系漂白剤で消毒するか、熱湯で洗って殺菌するなどしましょう。
ノロウイルスは、感染者の嘔吐物や下痢うんちの中に大量に含まれます。赤ちゃんや小さな子が吐いたものを処理したり、オムツを替える時は感染拡大の危険があります。
次項では、ノロウイルス感染時の嘔吐物や下痢うんちの処理法について詳しくご紹介します。
ノロウイルス感染症にかかった人の嘔吐物・下痢うんちの処理方法
ノロウイルス感染症で吐いたり、下痢をしたときのうんちおむつ・汚れた衣類やリネンの処理法をご紹介します。
汚物の処理…乾燥させないで!素早く処理して殺菌消毒
嘔吐物・下痢ウンチの処理は、とにかく素早く行い乾燥させないことが重要です。乾燥させると、空気中にウイルスをまき散らすことにつながります。
- 乾燥する前に処理する
- 手袋・マスク・ビニール袋を使用する
- 消毒・殺菌を忘れない
この3点がポイントです。手袋・マスクなどでウイルスが自分の体に付着することをしっかり防ぎましょう。処理後の手洗いも重要です。
汚物処理の専用セットも販売されています。シーズンが始まる前に、救急セットとして用意しておきましょう。
【スマートハイジーン汚物の処理セット】
http://family.saraya.com/products/smarthygine/index.html#obutsu
使い捨ての汚物処理グッズがセットになっています。
- マスク
- シューズカバー
- ガウン
- 手袋
- ポリ袋
- ペーパータオル
- マニュアルガイド
汚れた衣類・リネン・おもちゃなどの消毒…漂白剤で消毒OK
直接汚物がついた衣類やリネンの洗濯・子どもが触れたおもちゃなどの消毒には、家庭用の塩素系漂白剤が効果を発揮します。
塩素系漂白剤は、次亜塩素酸ナトリウムを含有するものを選びます。原材料の部分をチェックしてみましょう。
- 直接汚物がついたものの消毒
- 0.1%の塩素系漂白剤溶液で消毒します。500mlペットボトルにキャップ2杯の漂白剤と、500mlの水を入れて混ぜて作ります。
まずは汚物をペーパータオルなどで拭いてビニール袋に封入します。一帯を漂白剤溶液で消毒し、さらにからぶきをしましょう。
- 汚物で汚れた衣類やリネンの洗濯・消毒
- 乾燥しないうちに汚物をあらかた落とし、洗剤を溶かした水でもみ洗いをします。マスク・手袋を忘れずに!
できれば、85度以上の熱湯で1分間以上熱湯消毒を行います。熱水洗濯可能な洗濯機なら、熱湯で洗濯しましょう。
消毒には0.1%の塩素系漂白剤溶液を使用します。色柄物は漂白されるので注意しましょう。
- おもちゃなどの消毒
- 子供がよく触るおもちゃやドアノブなどは、0.02%の塩素系漂白剤溶液をスプレーして消毒します。
2Lのペットボトルにキャップ2杯分の漂白剤と、2Lの水を入れてよく混ぜて作ります。
塩素系消毒剤は漂白作用や金属の腐食作用があります。スプレーした場所などは、あとできれいに流すかからぶきをしておきましょう。
嘔吐が激しく汚す心配がある時は、おねしょカバーやバスタオルを敷くなどして汚れを防止すると安心ですね。
ノロウイルスは脱水が危険!しっかり消毒をして拡大を防ごう
ノロウイルス感染症に赤ちゃんや小さな子供が感染した場合は、脱水症状を防ぐことが大切です。
おっぱいやミルクも飲めないような場合は早めに病院へ行き、点滴をしてもらうなどして脱水症状を防ぎましょう。
また激しい嘔吐による窒息も危険です。吐き気が止まらず激しく吐くときなどは寄り添い、窒息事故を防いであげたいですね。
ノロウイルス感染症には、ロタウイルス感染症のような予防接種がありません。一度感染しても、また何度も感染することもあります。
もっとも重要なのは、予防と感染拡大の防止です。基本は手洗いなので、しっかりとした手洗い&消毒を習慣づけましょう。
流行情報に敏感になっておくことも重要です。園や地域で流行している場合は、より消毒を強化したり、人混みに出かけないなど心がけたいですね。
家族が感染してしまった場合は、家庭内で広まることを防がなければなりません。マスクや手袋などをきちんと活用し、消毒方法をマスターしてママへの感染を防ぎましょう。
MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪
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