ピグマリオン効果を育児に取り入れて!周りの期待で子供を伸ばそう

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2018/05/01

ピグマリオン効果でやる気が出ている子供

子供を褒めて育てたいとは思っていても、実際は褒めるより、叱っている方が多いような…。または、実際にどうやって褒めればいいか分からない…という方もおられると思います。

そこで、ピグマリオン効果を紹介したいと思います。

ピグマリオン効果を育児に取り入れて、子供を上手に褒め、子供のやる気を伸ばしてはみませんか?

ピグマリオン効果って?育児への取り入れ方!

子供に「将来、こんな子に育ってほしい」という期待を持って子供に接する事により、子供は期待された通りの結果を出す「ピグマリオン効果」

育児に取り入れ子供のやる気をグングン伸ばしましょう。

ピグマリオン効果とは

ある学校でこんな実験が行われました。教師が、生徒たちに「この子達は学力が伸びる!」と思いこみ期待を持って接したら、実際に生徒たちの学力が伸びたという結果が得られました。

つまり人は周りから期待されることで、意欲が上がり、期待通りの結果がでる現象を「ピグマリオン効果」といいます。

「ピグマリオン効果」を実際に育児に取り入れるのは難しいように思えるかもしれませんが、子供の可能性を信じて、褒めていくと考えてください。

【例】ご飯を残さず食べることができた

「いつもごはんを残さず、きれいに食べれて偉いね」など声かけをした場合、子供は気分が良くなり「何でも、食べれるようにしていこう」と思うようになります。

褒められて、嫌な気分になる人はあまりいませんよね。褒めて、子供のやる気を引き出してあげましょう。

ピグマリオン効果を活かすポイント

ピグマリオン効果を育児に生かしていくにはいくつかのポイントがあります。

子供の良いところを見つける
子供をよく観察し、子供の良いところを見つけていきましょう。

「あなたは良い子だからできるよ」と言うよりも「あなたにはこんないいいところがあるから、きっと上手くできるよ」と言った方が子供に伝わりやすいと思います。

期待する
子供に期待を持つというと子供に負担をかけるのではないか?と思われるかもしれませんが、確かに子供を過大評価して期待するのは、子供に負担になってしまいます。

あくまでも、子供の可能性を伸ばす期待を持ちましょう。

働きかける
子供のやる気を引き出すためには、親子でのコミュニケーションが必要になってきます。コーチングとういうコミュニケーション方法で子供に働きかけましょう。

子供の話を聞き、それに対して質問、提案をし、子供に考えさせて答えをださせるというコミュニケーションをコーチングといいます。

子供の意見を聞いて「どうしてそうしたいのか?」「なぜ、そう思うのか」質問し、子供の意見に対して「そういう考えもあるよね。 でも、こういう考えもあるよ」と提案することで、子供に答えを考えさせましょう。

子供の意見を否定しないように注意して!

「その考えはよくないよ」などは子供が自信を無くしてしまいます。子供の意見をなるべく肯定的に考えましょう。

また、「こうした方がいいよ」という提案も子供の考えや答えを狭めてしまいます。答えを色々だせるような提案を心かけましょう。

【例】公園でまだ子供が遊びたがる時の声掛け

親:「もうそろそろ、お家に帰る時間だよ」
子供:「まだ、遊びたい!」

親:「うん、公園で遊ぶの楽しいもんね~。じゃー今度公園に来るときはボールを持ってきて、ボールで遊んでみない?」
子供:「うん、遊ぶ!」

親:「でも今日はもう遅いからお家に帰ろう。今度来る時はボールを持ってこようね!」

「言う事を聞いてくれない」と思うより、コーチングで、肯定的に考えを持ち「ピグマリオン効果」を育児に生かしていきましょう。

子供の可能性を信じる事がとても大切

子供の事を信じるには、普段から子供の行動や考えをよく理解したうえで、信じてあげましょう。

「あなたは○○が得意だから、もっと上手くなれるよ!」「いつも○○を頑張っているよね、きっとできるようになるよ!」と子供を励ますように接しましょう。

「うちの子ならきっとできるようになる!」と誰よりも親が子供を信じてあげましょう!

子供に期待を込めた信じ方を!

子供の可能性を信じる事は難しいことのように思うかもしれませんが、子供のやりたいことを応援するというふうに考えてください。

【例】子供がお手伝いをしたがる時

子供ができそうな事を一緒に考えてあげましょう。「まずは、お母さんと一緒にやってみようか」など提案してみるといいですね。

お手伝いをしている時も、「大丈夫、ゆっくりやればできるよ」「上手にできてるよ」など励ましの声をかけてあげてください。

お手伝いができたら「すごーい!できたね、これから、お手伝いお願いしようかなー?」など、褒めて子供にできたという自信をつけさせてあげましょう。

マイナスな言葉に注意!

いくら子供を信じていても、「あなたにはまだ無理よ!」「なんで、こんなことぐらいできないの?」などのマイナスな言葉をかけてしまうのはNGです。

子供も「どうせ、僕には無理だ」「やれる自信がない」とやる前から諦めてしまいます。

ピグマリオン効果と逆の事を「ゴーレム効果」といいます。マイナスな言葉は、子供は「期待されていない」と思いこんでしまうので注意しましょう。

子供を上手に褒めることも大事!当たり前のことからほめてみて

子供を褒めると言っても、なかなか難しいと思います。子供が何か特別な事をした時だけ褒めるのではなく、普段から自然に褒めていく方法をご説明します。

当たり前の行動を褒めていこう!

日常生活には当たり前にしていることがたくさんあります。着替えや食事、片づけ、宿題、などの行動を褒めていく事で、褒めることが自然にできるようになってくると思います。

【例】子供が学校から帰ってきて宿題をちゃんとした場合

親からしてみれば、当然のことだと思いますが、「宿題をちゃんとして偉いね!字も丁寧に書けてるね!」などと褒めてあげましょう。子供も当たり前の事を褒められて気分がいいと思います。

最初は、当たり前のことを褒めることは、違和感があると思いますが、続けていくと褒めることが習慣になってきます。

私も最初、当たり前の行動を子供に褒めた時「お母さん、今日どうしたの?テンション高いね」と子供が驚いていましたが、続けていくうちに褒める、褒められることが自然になってきました。

褒める時は具体的に!

ただ褒めるだけでは、子供はどうして褒められているか分かりません。何が良かったのかを具体的に伝えましょう。

【例】近所の人に会った時にあいさつができた!

「近所の人に大きな声でしっかり「こんにちは」って言えたね、偉いね」と褒めると子供は、またあいさつしよう!と思うようになります。

ただ、「偉かった」と褒めるより、具体的に褒めると伝わりやすく、子供のやる気を高めます。

後回しにせず、即座に褒めよう!

子供を褒めるにも時間をおかずに、できたことに対してすぐに伝えましょう。後から褒めると、子供も一体何を褒めてもらっているか分かりづらいと思います。

一貫して、即座に褒めることを心がけましょう。

褒める時に注意したいこと

せっかく褒めても、子供がやる気を無くすような事を言ってしまうと、台無しになってしまいます。

褒めた事を消さないで!

褒めたことを批判によって薄めてしまうと、子供のやる気も下げてしまいます。

【例】宿題はやったが字が汚い場合

「宿題を早く終わらせれたのは偉かったけど、字が汚くて読めないよ!雑にやらないの!」と言うと、宿題を早く終わらせたことは褒めてあげれても、その後のマイナスな言葉により、褒めたことを消してしまうことになってしまいます。

「宿題を早く終わらせて偉かったね、字をもっと丁寧書くと、読みやすくなっていいと思うよ」というように、褒めた後、気をつけて欲しいことを、『アドバイス』してあげましょう。

褒めたことを薄めず「ここをこうすると、もっとよくなるよ」と励ましたりアドバイスしてあげることが大事です!

親の望む行動だけを褒めずに、自主性を持たせよう!

親が望む行動だけを褒めて、それ以外の行動を褒めないというのは、子供が親の顔色を伺って行動をするようになってしまいます。

親の言う通りにしないといけないと思いこませてしまい、自分から何かをしようという気持ちを摘み取ってしまいます。

子供の可能性を狭めず、色々な角度から子供を褒めてあげましょう。

人と比較して褒めずに、それぞれの個性を大切に!

他の人と比べて褒めると、子供が「あの子より上手にできたら褒めてもらえる」と思うようになります。

そういった考えを持つと次第に他の人を見て、優越感を感じたり、自分を卑下するようになったりする恐れがあります。

他人と比較せず、個人が持つ個性を認める事ができるようになろう!

努力したことを認め、褒めよう!

できた事の結果だけを褒めてあげるだけでは、結果だけを求めるようになったり、良い結果が出なかったときにその結果を受け入れることができなくなってしまいます。

【例】漢字テストがかえってきた時

「毎日宿題を丁寧に書いていたから、きれいに書けるようになったね」「何度もくり返し書いていたから、たくさん漢字を覚えれたね」など、やってきたことを重点に褒めてあげましょう。

結果よりも、努力の過程自体を褒めてあげることが重要です。

子供の行動を細分化して褒め上手に!成長を楽しもう

子供は褒めたら褒めた分頑張り、自信をつけていくと思います。逆に、親が叱ることが多いと、子供は叱ることを増やしていきます。

悪循環を繰り返さないよう、行動を細分化して褒めていきましょう。

1つの行動を100%できたら褒めるのではく、25%でまず褒めて、1つ1つ行動を褒めていくと、より『できていく自信』をもち、やる気を伸ばしていってあげられます。

【例】宿題をする

  1. 宿題を確認しとりかかれた:「自分からすぐ宿題を始めて偉い!」
  2. 半分進んだ:「半分まで、できたね!丁寧にできているよ、後も少しだね!」
  3. 見直すことができた:「見直しもちゃんとして偉いね、最後まで頑張って!」
  4. 終わらせることができた:「やったね!最後まで、しっかりできたね!」

子供を信じて期待し、子供のやる気を伸ばして子供の成長を親子で喜びあって、子育てを楽しんでくださいね。

たっぷりの愛情と上手な褒め方で子供の成長を暖かく見守りましょう。

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