中間反抗期の特徴と対処法!子どもの自発性を伸ばすチャンスの時期

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2018/09/25

「中間反抗期」、そろそろ我が子もこの時期かしら?と感じているパパママもいらっしゃると思います。

「反抗期」という言葉にはネガティブなイメージが抱かれがちですが、実はこれも成長の大きなステップの1つ。上手く対応してあげれば、子どもたちの「自発性」を育てられる大チャンスになるんです!

自分で物事を決められる、自分でやりたいことを見つけて主体的に取り組める。こうした力は将来必ず必要になってくるものですが、これらの根っこにあるのは「自発性」です。

今回は、「中間反抗期の特徴」と「自発性を伸ばす具体的な対応」に的を絞ってポイントをお伝えしていきます。中間反抗期をきっかけに、親子で成長していきましょう!

中間反抗期の特徴と、その他の反抗期との違い

「中間反抗期」とは、小学校2年生~4年生頃の反抗的な態度や言葉が現れる時期のことを指し、一般的に中学生頃に見られる「反抗期」とは異なるものです。

素直だった我が子が急に反抗的な態度になってしまい、パパ・ママも心配になったりついイライラしてしまったりすることもあるかもしれません。

また、これからその時期を迎える我が子への対応の仕方を先に知っておきたい!という保護者の方もいるかもしれませんね。

まずは、子どもたちに訪れる3つの反抗期について理解を深めましょう!

大人への階段!3つの反抗期

子どもが大人になるための通過点である反抗期。大きく分けるとその種類は3つあります。

  • イヤイヤ期(2歳ごろ)
  • 中間反抗期(小2~小4ごろ)
  • 反抗期(中学生前後)

では、2歳ごろに訪れるイヤイヤ期に比べて中間反抗期にはどんな特徴があるかをご紹介します。

イヤイヤ期と中間反抗期の違い!中間反抗期は心理的な乳離れの時期

この2つの反抗期の違いについて、まずは表で確認していきましょう!

イヤイヤ期 中間反抗期
年齢 2歳ごろ 小2~小4ごろ
自立の種類 物理的な自立 心理的な自立
反抗の理由 何となく不快・イヤだから 自分のやりたいことがあるから

このように、イヤイヤ期は乳離れなどに代表されるような「物理的な自立」ということができます。一方で中間反抗期は「精神的な自立」、つまり「自分で決めたい・やってみたい」という気持ちの現れだということができます。

中間反抗期の特徴や原因は?チェックポイントもご紹介!

    今度は中間反抗期によく見られる特徴をチェックポイントとして挙げてみました。あなたのお子さんに、以下のポイントは当てはまりそうでしょうか?

  • 親の言うことに対して口答えが多くなった
  • 学校や習い事など、「外」では素直
  • 勉強を教えるとすぐに親子ゲンカになってしまう
  • 叱ったときに無視する・言うことを聞かない
  • まだまだ子どもで甘えたがる一面もある

「かなり当てはまっている…」ということであれば、お子さんは中間反抗期、つまり自立への成長の真っ最中かもしれませんね。

この時期の子どもたちは、中学生ごろから見られる反抗期とは違って心の中に「甘える気持ち」が含まれています。パパママは自分のことを絶対に好きでいてくれる、という安心があるからこそ反抗できるのです。

中間反抗期になる原因は?環境の変化も大きなポイント!

では、なぜ子どもたちは反抗するようになるのでしょうか?これは、子どもたちを取り巻く生活環境の変化も大いに関係しています。

ここでは、以下のポイントについて詳しく見ていきたいと思います。反抗している理由が理解できれば、きっとパパママの気持ちも少し楽になることでしょう。

  • 友達大好き!家族中心の生活から、友達中心の生活に
  • 様々な友達からの影響を受ける
  • やりたいこと・興味の幅が増えてくる
  • 自分を周りと比較するようになる

1.友達大好き!家族中心の生活から、友達中心の生活に

幼稚園くらいまでの子どもたちの生活は、家族中心。それが小学生になると、徐々に友達中心の生活になっていきます。

女の子であれば、お揃いの持ち物やお手紙の交換。男の子であれば、昆虫の自慢し合いっこやチームスポーツなどなど…。友達中心の生活は、子どもたちにとって新しい刺激に満ち溢れています。

こうした環境の変化は、子どもたちに色々な影響を与えるのも当然と言えます。

2.様々な友達からの影響を受ける

小学校ごろから友達中心の生活にシフトし始めるとお伝えしましたが、その影響を具体的に見ていきましょう。

  • 今まで知らなかったことに興味を持ち始める
  • 何かにつけて、友達と同じがいい
  • 今まで使ったことのないような乱暴な言葉を口にするようになる
  • 大人ぶった言動をしてみたくなる

家族中心の生活は、良くも悪くも「閉じた社会」です。小学校に上がった子どもたちは、毎日の生活の中で色々な情報を得たり多くのことを学んでいきます。

同時に小学校では本格的に勉強が始まりますから、今までに比べて「自分は何でも知っている」という気持ちになりやすいものです。大人から見ればまだまだ子どもでも、本人たちからすれば一人前の大人なんですね。

そのため、「うるせー!」「ウザい」などパパママからしてみたら心配になるような乱暴な言葉を使ってみたり、背伸びした言動が多くなったりしていくのです。

3.やりたいこと・興味の幅が増えてくる

先ほどのお話とも繋がってきますが、環境の変化は好奇心の扉を広げてくれます。子どもたちの興味の幅を広げる、絶好のチャンスと言うことができるでしょう。

仲のいい友達が恐竜好き、ということがきっかけで自分も恐竜に詳しくなりたいと調べ始める。学校で流行り始めたTV番組を見るようになる。この時期の好奇心はあらゆる方向に向けられます。

筆者は現役で小学生の先生をしていますが、興味関心を持って取り組んでいるときのこどもたちの吸収力には眼を見張るものがあります。勉強が得意、といわれるような子たちは興味関心の幅が広いことがほとんどです。

子どもたちの好奇心の芽をつぶさないよう、この時期にたくさんの経験させてあげるといいですね。

4.自分を周りと比較するようになる

友達との関わりが増えるほど、子どもたちは「自分と友達の比較」をするようになります。「〇〇ちゃんは自分より勉強ができる」「自分はクラスで3番目に足が速い」などなど、大人が思う以上にこうした事柄は子どもにとって重要です。

ここで気を付けたいのは、比較することで子どもたちは劣等感を感じやすくなるということ。

「認めてもらいたい」という気持ちから反抗的な態度をとることも少なくありません。

また「外での評価」も気にするようになるため、家とは違って学校では「いい子」でいることも。

先生やママ友の前で「うちの子は、家ではダラダラしていて…」なんて言おうものなら自尊心を傷つけられて「なんであんなこというの!」と怒ってしまいます。

つまりは「子ども扱いはイヤ!」認めてもらいたい子ども心

このタイトルに、ここまでのポイントがひと言でまとまっています。とにかく自分でやってみたい、それを認めてほしいという気持ちが中間反抗期の主な理由なんですね。

理由が分かったところで、次はこの時期の子どもたちに対する適切なアプローチをお伝えしていきます。対応次第でお子さんの自発性をどんどん伸ばしてあげることができますよ!

適切な言葉がけで自発性を伸ばす方法

中間反抗期の子どもたちの態度にイライラ…。思わずカッとなって怒鳴ってしまって、後で反省。こんな経験があるパパママも少なくないのではないでしょうか。

反抗的な態度も、少し対応を変えてあげるだけで和らぐもの。ここではポイントを6つに絞ってご紹介!少しだけ、毎日子どもたちに掛ける言葉を工夫してみてはいかがでしょうか?

1.絶対に比較せず、その子の個性を尊重する

とにかく比較はご法度です。それでなくても子どもたちは心の中で周囲の友達や兄弟と自分自身を比べています。

ちなみに、教育機関で生徒たちに「親に言われてやる気がなくなった瞬間」について何度かアンケートを取ったことがあります。そこで必ず上位にランクインするのがこの「比べられる」という項目。

子どもたちにとって、比べられることがどれだけイヤなものなのかが分かる調査結果ですね。

必ずその子だけに注目してあげ、できているところや得意なことを言葉にして伝えてあげましょう。自信がつくことで子どもたちの心も安定していきます。

2.言うことを聞かせようは逆効果。何をしたいかを聞く

「いつまでテレビ見てるの!」「いい加減に宿題やりなさい!」。反抗的なくせにやるべきことをやらない我が子の姿を見ると、ついこんな言葉が口から出てきてしまいますよね。

ですが、これらの言葉が逆効果になってしまう場合もあります。読者のみなさんは、頭ごなしに注意されて余計に反抗したくなったことはありませんか?

子どもたちもそれは同じ。頭では分かっていても、きつい口調で命令されると素直に聞けません。

こうしたケースは、本人に決めさせることが効果的です。「〇〇ちゃんの今日のスケジュール教えて♪」くらいに、あくまでもさり気なく、聞きすぎない程度に。

やらせてみると、親が思うよりずっと子どもたちは自分でやりくりする力を持っていることがあります。「任せて自分でやらせてみる」自発性の成長に欠かせないポイントです!

3.見守るスタンスが大切!パパ・ママの我慢強さの見せどころ

「任せて自分でやらせてみる」ことが大切とお伝えしましたが、これを実現するためにはパパママが見守るサポートをしてあげられるかどうかがカギです。

いつもだったら口を出してしまう場面で、ぐっとガマン。そうすることでお子さんの普段見られないような主体的な一面が見えてくるかもしれませんよ!

その他にも、口であれこれ言うよりも「親がやっている姿を見せる」ことも効果的。小学生にもなると親の行動もよく見ていて、「だってパパだってやってないじゃん!」なんて口答えすることもあるものです。

見守りながら、言葉ではなく行動を見せてあげる。そうすることで子どもたちも自然にあるべき姿を真似できるようになります。

4.叱るときはビシッと叱る!ルールはシンプルに決めておくのが◎

自主性を大切にするとはいっても、叱らければならない場面も存在しますね。オススメはルールをシンプルに決めて、あらかじめお子さんと共有しておくこと。

あれやこれやと細々したルールばかりでは、子どもたちも息苦しくなってしまいます。また、大きな声で怒鳴って強制的に言うことを聞かせ続けると、自分からは何も行動できない子どもになってしまう恐れがあります。

  • 大きな事故につながるような危険なことはしない
  • 他人に迷惑をかけることはしない
  • 夜は9時までには必ず寝る

ルールは分かりやすくシンプルに。大人ぶりたい年頃であっても、実際のところはまだまだ子ども。家族の方針としてここだけは守ってほしいと思うルールに絞って、紙などに書いて壁に貼っておくのもいいですね。

5.コミュニケーションは積極的に!

小学校低学年くらいの子どもたちは言葉の知識が増え、おしゃべりしたくてしょうがない年頃です。6歳前後の子どもたちに囲まれると、もう大変。「あのね」「聞いて」の大合唱です。

言葉が拙いので、「要は〇〇ってことね?」なんて途中で大人が会話をもっていってしまいがちですがそこはガマン。最後までしっかり話を聞いてあげることで信頼関係も生まれやすくなりますよ。

言葉は使ってみてはじめて身に付いていくもの。思う存分しゃべらせてあげることで、語彙の定着も期待できます!

6.認められたい気持ちに気付いて!自信が安定を生む

中間反抗期における反発的な態度は、「認めてほしい気持ち」の裏返しであることはお伝えしてきました。

ですからパパママはできるだけ、子どもたちを「大人扱い」してあげてほしいと思います。

多少の失敗も、成功へのステップ。世話を焼きすぎるのではなく、「〇〇ちゃんに任せるね。」という言葉をかけてあげましょう。

一人でできたことは褒めてあげることも効果的!自信がついて気持ちが安定し、更なるチャレンジ精神を発揮できるようになっていきます。

中間反抗期で自発性を伸ばすと良いことがたくさん!

最後に、これらのステップで自発性が伸びるとどんなメリットがあるのかをお伝えして終わりたいと思います。

  • 決断力がつく
  • 責任感が生まれる
  • 自分1人でできることが増える
  • できることが増えるので自信がつく
  • 自信がつくとチャレンジしたい気持ちが高まる

どれをとってもお子さんの将来に必要なことばかりですよね!保護者にとっては大変な中間反抗期。全てを一気に変えなくても大丈夫なので、できるところから少しずつ取り入れていただけばと思います。

きっとパパママの努力は、お子さんの未来を幸せにしてくれるはずです!

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