産後のヘアケアは早めにスタート!栄養不足と洗髪方法を見直そう
出産後、ママの身体は大きく変化しています。胸、お腹まわり、お尻まわりに続いて、たくさんのママが悩む「髪の毛問題」。
抜け毛、白髪、パサつきなど、実に7割以上のママが、産後の髪の毛について強いダメージを感じています。
どうして髪の毛は抜けてしまうの?髪の毛にハリやコシがなくなった…産後のママが直面する髪の毛のダメージには、早めのヘアケアがとても大切。
育児生活の中ではなかなか時間が取れないママのために、今日からでも始められる簡単なヘアケアについて、押さえておきたい4つのポイントをご紹介していきます。
この記事の目次
1.食生活や睡眠など生活習慣の見直しを!
髪の毛にダメージが起きると、つい髪の毛のケアばかりをしがちではありませんか?もちろんそれも大切ですが、実は普段の生活や食事の面を見直すことで、髪の毛へのダメージを軽減することができます。
少し意識すれば、育児中のママでも今日から始められるものばかりですので、ぜひチェックしてみて下さいね!
産後はホルモンバランスの影響で髪の毛に変化が…
健康な髪の成長サイクルに関わる重要なホルモンが、女性ホルモンである「エストロゲン」です。
一気に髪の毛が抜けてしまう「分娩後脱毛症」に加えて、髪の成長が乱れ、パサつきが気になることも。
また、髪の毛を黒くするメラニン色素を生成するのもエストロゲンの役割なので、産後に白髪が増えたと感じるママも多いようです。
慣れない育児疲れも原因に
赤ちゃんが生まれると、それまでの生活は一変します。慣れない育児の毎日はストレスが溜まりやすく、寝不足も加わって、自律神経のバランスが乱れがち。
さらに母乳育児で栄養不足の心配もあります。これらの要素も、髪の毛の栄養不足や血行不良からくる、抜け毛の原因になってしまうのです。
産後の抜け毛は、半年から1年くらいで自然に本来の形に戻っていきますが、事前に予防することは難しいため、やはり最小限に抑えたいのが本音ですよね。
健康な髪に欠かせない三大栄養素を積極的にバランスよく摂ろう!
健康な髪の毛のために欠かせない3大栄養素といえば「タンパク質・ミネラル・ビタミン」です。毎日の食生活で、この栄養素を積極的に摂り入れるように意識することが、健康な髪の毛を維持する第一歩です。
- タンパク質
- 髪の毛の約90%以上を占める主成分はタンパク質です。健康な髪の毛を作るためには欠かせません。肉類、魚、卵、チーズ、大豆などに多く含まれていますので、ぜひ摂取を!
ちなみに、大豆に含まれる「イソフラボン」は、抜け毛の原因で触れた、女性ホルモン「エストロゲン」とよく似た働きをしてくれます。
抜け毛や薄毛だけでなく、まさに女性にとって、とても強い味方であることは間違いありません。ホルモンバランスが乱れがちな産後は、積極的に摂取したいものです。白髪予防や美肌効果もありますよ。
- ミネラル
- 私たちの身体に必要といわれている必須ミネラルは13種類。中でも、髪の毛の生成に深く関るのは、亜鉛とヨウ素です。
亜鉛はタンパク質と合成して働くため、新陳代謝が活発になり、美髪に効果が。牡蠣やレバーに豊富に含まれています。
ビタミンAやCと一緒に摂取すると、吸収が良くなったり、風邪をひきにくくなるというプラスの効果も期待できますよ。体内で作り出すことができないため、食事やサプリメントで摂り入れてみましょう。
ヨウ素は、新陳代謝に関わる甲状腺ホルモンの働きを、正常に整える役目を果たしてくれます。また、ヨウ素もタンパク質の働きを活発にし、髪の毛の成長をサポート。
昆布やひじき、ワカメなどの海藻類に多く含まれているので、比較的摂り入れやすい食材ですね。
- ビタミン
- たくさんあるビタミンの中でも、髪の毛にオススメなのは主にA、B群、Eです。
ビタミンAには、亜鉛との相乗効果に加えて老化防止の作用もあるため、美しい髪の毛を保つのに役立ちます。卵やレバー、緑黄色野菜を積極的に摂り入れて。
代謝や促進、成長を促す役割はB群。毛母細胞を活性化することで、髪の毛の再生をサポート。さらには皮脂の過剰分泌をコントロールしてくれるので、頭皮環境を整えます。
豚肉、まぐろ、しじみ、納豆などに多く含まれています。水溶性で身体に溜めておけないため、毎日こまめに摂取しましょう。
ビタミンEは若返りのビタミンと呼ばれ、血行促進に効果を発揮します。多くの栄養を頭皮に行き渡らせるために必要不可欠。アーモンド、かぼちゃ、うなぎなどが代表的です。
睡眠をなるべく取れるように努力を!成長ホルモンの分泌を促そう
健康な髪の毛に絶対欠かせないのは「成長ホルモン」の分泌です。成長ホルモンが分泌されればされるだけ健康な髪の毛への近道になります。
この成長ホルモンは、髪の毛の主成分であるタンパク質の合成を促すホルモンで、睡眠中に分泌されるのは有名な話。充分な睡眠を確保したいところですが、それが一番難しいのが産後ですよね。
3時間おきの授乳や赤ちゃんのご機嫌によって、ママはなかなかまとまった睡眠を取ることができません。そこで、睡眠時間と同じくらい大切な「睡眠の深さや質」をアップさせましょう。
成長ホルモンは、睡眠に入ってから3時間ほどで分泌されるといわれています。そのため、最初の3時間でいかに質の良い眠りを得るかにかかってくるのです。
少し空腹状態の方が眠りは深くなるといわれています。静かで暗い環境を作るため、眠る直前までスマホやテレビ画面を観ることは避けましょう。
少しずつ赤ちゃんの生活ペースが掴めてきたら、まとめて眠れる時間を作って、質の良い眠りを!
2.ヘアケアの見直しを!シャンプーの選び方とおすすめの商品!
赤ちゃんをお風呂に入れるのはひと仕事。赤ちゃんのご機嫌を見ながら一緒に入っていても、予想外のハプニングで、気付いたら自分のことは後回しになっていませんか?
ヘアケアがしたくても、特別なことはなかなかできないのが正直なところです。そこで、シャンプー選びに着目してみましょう。毎日のことですから、頭皮も髪も喜ぶシャンプーを使うことで、充分なヘアケアに繋がります。
洗浄成分にも種類があった!ポイントは「アミノ酸」
産後ママの肌はとても敏感なので、この時期はなるべく刺激の少ないシャンプーを選びたいものです。
最近は市販のシャンプーの種類も増え、ボトルに「アミノ酸洗浄成分」「石油系界面活性剤不使用」などと表示された商品を数多く見かけるようになりました。
これまで主流だった「石けん系・高級アルコール系」のシャンプーは、洗浄成分が高く、汚れをスッキリと洗い流すイメージがあるのですが、実は必要な脂分まで根こそぎ落としてしまう力があり、乾燥肌につながる恐れも。
成分表示に「硫酸〇〇〇」という表示があったら、石けん系・高級アルコール系のシャンプーになります。
アミノ酸洗浄成分とは、肌の成分に近い弱酸性の洗浄成分で、髪の潤いを保つ効果が高いため、最近は特に女性からの人気が高くなっています。添加物の使用も少ないので、小さいお子さんでも安心して一緒に使えるのが嬉しいところ。
ボトルの裏をチェックして、成分表示の欄に「ラウロイル〇〇、ココイル〇〇、コカミド〇〇」などと表示されているシャンプーは、主な洗浄成分がアミノ酸である場合が多いです。
添加物には次のような種類があります。
合成ポリマー
パラベン(合成防腐剤)
紫外線吸収剤
鉱物油
合成香料
タール系色素(人工着色料)
添加物入りのシャンプーは、アレルギーを引き起こしたり、敏感な肌のかゆみや発疹の原因になる場合もありますので、購入の際に意識してみましょう。
ただ、アミノ酸系のシャンプーは、洗浄成分が弱いため、泡立ちが少なく、物足りないと感じる方も多いようです。これは、シャンプー前のお湯での予洗いをしっかり長めに行うことで解決できます。
ヘアケアにオススメ!厳選シャンプー6つを紹介!
アミノ酸系のシャンプーは、最近とても多く市販されていて、誰でも手軽に購入することができるようになりました。
産後、髪のダメージを気にするママたちにオススメ!少しリッチなバスタイムとヘアケアの両方を叶えてくれる、アミノ酸系のシャンプーを厳選して6つご紹介します。
どうしても赤ちゃんのグッズが多くなりがちな出産のお祝いですが、ママへの出産プレゼントとして贈れば、きっと喜ばれると思いますよ。
- haru黒髪スカルププロ(nijito)
- 100%無添加、100%天然由来成分。エイジングケアシャンプーのため、ふんわりとした仕上がりでボリュームケアに最適。コンディショナー不要なのも時短に繋がるポイントに。育毛効果も期待できます。
開発元の代表は2児のママですから、まさに痒いところに手の届いたシャンプーといえるかもしれません。¥3,600(税別)通常購入で送料無料です。
- マイナチュレ(マイナチュレ)
- 28種類の植物成分配合で無添加がポイント。香りと泡立ち、さらには洗いあがりにこだわって作られたシャンプー。髪の毛にハリやコシを与え、しっとりまとまる髪へ。美髪強化成分もプラスされました。
空気に触れにくい2重構造のボトルで、フレッシュな中身がずっと続きます。¥3,360(税別)
- バイタリズム((株)ヘアジニアス・ラボラトリーズ)
- ベビー用品にも使われている、保湿効果の高い植物由来成分、グルコシド系の洗浄成分が配合。スキンクリニックと共同開発されているシャンプーのため、頭皮の専門家のお墨付きで安心。
日本で初めて、毛髪と頭皮ケアの新成分である「ピロミジロール」を配合しました。シャンプー&コンディショナーのセット¥3,960(税込)
- チャップアップシャンプー(ソーシャルテック)
- こちらは美容師と毛髪診断士が共同開発。5種の高級アミノ酸系・植物系洗浄成分のみで配合されています。もちろん無添加。
刺激物を除去した、RO膜による高純度の水が使用されています。通常はシャンプー&トリートメントのセットで¥6,990(税込)
- S&Mスキャルプシャンプー(ジョンマスターオーガニック)
- 人に優しく地球に優しいシャンプーがコンセプトのため、70%以上がオーガニック成分でできています。
遺伝子組み換えの原料は使用しない。オイルの効能を損なう恐れのある、科学的抽出はしない。農薬や化学肥料を使わず、なるべくオーガニック認証を受けた原料を使用する。といった徹底ぶりで、髪のハリやコシもUP!¥2,808(税込)
- BOTANISTボタニカルスカルプシャンプー(イーネ)
- 植物由来成分の石けん成分と、アミノ酸成分で洗うスカルプシャンプー。スカルプは「頭皮」という意味で、頭皮の悩みを解決してくれます。身近なドラッグストアで手に入れやすいのも嬉しい。
シンプルなボトルデザインでコストカットを図り、比較的低価格でサロン品質を味わえます。アップルとライムのダブルフレグランス。¥1,512(税込)
育毛剤を使ってみるのもアリ
育毛剤は、ある程度の年齢を重ねた人が使うもの…。男性のイメージが強い…。という声が多く聞かれるかと思いますが、産後の抜け毛に悩むママたちが使っても全く問題ありません。
育毛剤には、血行促進効果があり、髪を生成する細胞「毛母細胞」を活発化させる働きがあります。つまり、髪の毛を抜けにくくしてくれる、というわけです。
育毛剤にも、天然成分を使用したものや、弱酸性、無添加の製品がありますので、自分に合ったものを探してみてはいかがでしょうか。
3.洗髪方法を少し改善するだけで、抜け毛予防につながる!
やはり赤ちゃんとの生活では、のんびり入浴することも難しくなると思います。忙しい中でも、毎日の洗髪方法を少し見直すことが、抜け毛の予防の第一歩。
頭皮の皮脂分泌は、Tゾーンの約3倍といわれています。シャンプーの基本は、髪の毛ではなく頭皮を洗うものだという認識を持ってください。フケは頭皮環境悪化の原因です。頭皮環境に合ったシャンプーを選びましょう。
- 脂性肌…洗浄力高め
- 乾燥肌…保湿成分多め
まずは38℃〜40℃ほどのぬるめのお湯だけでしっかり予洗い。温度が高すぎると、頭皮に必要な脂まで落としてしまいます。
産後の頭皮は敏感肌。お湯の予洗いで髪の大部分の汚れは落ちているので、シャンプーを手のひらで先に泡立て、あくまで皮脂を落とすことを意識しながら、指の腹で優しく洗いましょう。
原液を直接つけると、すすぎ残しの原因になり、頭皮環境を悪化させてしまいます。髪のパサつきが気になる場合のトリートメントは、毛先だけで充分。こちらもしっかりすすぐことを忘れずに。
たまにはパパに赤ちゃんのお世話をお願いして、1人でゆっくりバスタイムを持てると、育児ストレスの解消にもつながりますね。
お風呂上りもバタバタで、ママは自分のことにかまっている余裕が持てないかもしれませんが、自然乾燥はNGです。
濡れている髪の毛はキューティクルが開いている状態なので、ダメージを受けやすくなっています。また、湿った状態が長く続くことで雑菌が増え、臭いのもとに。
4.頭皮マッサージで血行不良を改善しよう!
健康な頭皮は健康な髪の毛に直結します。急激な生活の変化やストレスで血行が悪くなると、頭皮に血液が届かず、髪が栄養不足に。これも髪の毛が痩せたり抜けたりしてしまう原因です。
つまり体の血行促進をはかると、健康な髪の毛を保つことにつながります。やはり重要なのは頭部の血行。頭全体や、目の周りのコリをほぐすだけで、頭皮への血行不良が改善されます。
時間に余裕があって、肌に合うようであれば、お気に入りのオイルを追加しても〇。香りに癒されることでストレス解消になり、ホルモンバランスも整います。ラベンダーやペパーミントにはリラックス効果がありますよ。
見た目の印象が変わる!生活習慣改善とヘアケアで目指せキレイ髪ママ
「見た目年齢は髪の毛で決まる」という説があるほどで、髪のダメージの有無により、5歳以上違って見えるという調査結果もあります。
育児真っ最中は、なかなか時間もお金もかけられないもの。しかし「薄毛が気になる…」「パサついた髪では外出する気分にもなれない…」と、赤ちゃんと家に閉じこもっていては、ママのストレスもたまる一方です。
いつもの食生活や髪の毛の洗い方を少し意識するだけで、髪のダメージは軽減されます。今すぐできる方法で、キレイ髪ママ、目指しませんか?



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