赤ちゃんの卒乳の適切な時期の見極め方と無理のない卒乳・断乳の方法

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2016/11/30

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産まれた時は小さかった赤ちゃんも、年齢が1歳を過ぎる頃になると、身体も少しずつ大きくなり、離乳食を食べる量も増えてきます。

まだまだ赤ちゃんと思っていた子供も、乳児から幼児へと成長していきます。この時期になると、おっぱいをやめる時期についても考えはじめますよね。

卒乳も赤ちゃんの成長には欠かせない1つのステップです。

今回は、卒乳と断乳の違いや卒乳に適している時期、卒乳の方法など、赤ちゃんやママに無理のない卒乳のやり方を紹介していきます。

卒乳と断乳の違い

一般的な卒乳と断乳の違いをまとめると次のようになります。

  • 断乳…日にちを決めて、授乳をやめるという方法。母親の意思によって決まる。
  • 卒乳…赤ちゃんがおっぱいを欲しがらなくなり、自然と離れるという方法。赤ちゃんの意思によって決まることが多い。

授乳をやめるということについては同じですが、やめるまでのプロセスが違ってきます。

卒乳にも、完全に自然に任せる方法もあれば、計画的に授乳の回数を調節していくという方法もあります。

卒乳・断乳のメリットとデメリットを紹介

おっぱいとバイバイすることにも、メリットとデメリットがあります。しっかりと良い点と悪い点をおさえて、卒乳・断乳に臨みましょう。

ママの負担が激減!卒乳・断乳のメリット

おっぱいをあげなくてもよくなると、今まで制限していたカフェインやアルコールなどを摂取できるようになります。

また、ママが薬を服用しなくてはならない場合にも、薬の影響を気にせずに服薬することができるので安心ですよね。

個人差はありますが、母乳育児を行っている人は生理が始まりにくくなるようです。2人目の妊娠を考えている人にとっては、ホルモンバランスが整い、妊娠につながりやすくなります。

卒乳をしてから、夜にぐっすり眠るようになったという子も多く、ママにとっての負担が大き減ることは間違いありません。

胸の張にや痛みに注意!卒乳・断乳のデメリット

卒乳後は、母乳を飲んでもらえなくなるので、胸が張り、痛みを伴うことがあります。ケアを怠ると、乳腺炎になることもあります。

卒乳・断乳後はしっかりとおっぱいのケアを行うようにしましょう。

また、大好きなおっぱいと離れることで、赤ちゃんが不安定になってしまうこともあります。いつも以上に赤ちゃんの様子を気にかけ、安心できるようなスキンシップをとってあげましょう。

時期を見極めてストレスフリーな卒乳・断乳を!

職場復帰をしたり、薬を服用したり、次の妊娠を考えたりするなどの理由から断乳が必要という家庭もあります。他方では、スキンシップとしておっぱいを続けたいという家庭もあると思います。

母乳やミルクからしか栄養がとれないという段階で、卒乳や断乳はもちろんできません。

「母乳やミルク以外から栄養がとれている」「哺乳瓶以外から水分がとれる」などの最低限の条件をクリアしている必要があります。

条件をクリアしているようなら、卒乳・断乳のタイミングは、赤ちゃんとママ次第です。各家庭の状況や生活に合わせて進め方を考えていきましょう。

卒乳に必要な条件を知って卒乳をスムーズに!

無理なく卒乳を進めていくためには、赤ちゃんにもママにも、おっぱいをやめるための最低限の条件があります。

  • 母乳やミルク以外からの栄養が十分とれている
  • ストローやコップが使えるようになってきた
  • 1日に飲む母乳やミルクの量が減ってきている
  • ママから見ても、もう十分おっぱいをあげたと感じる
  • 身体を使った遊びを楽しめるようになってきた

卒乳必要な条件を詳しく見ながら、卒乳について考えていきましょう。

母乳やミルク以外からの栄養が十分とれている

もともと母乳やミルクは、赤ちゃんが生きるための栄養源です。おっぱい以外から、生きていくのに必要な栄養がとれていなければ、卒乳を行うことは難しくなります。

離乳食を1日3回食べることができ、おっぱい以外からしっかりと栄養がとれていることができていればOKです。

月齢で考えると11ヶ月ごろが目安ですが、成長のスピードには個人差があるので、普段の食事の様子から考えるようにしていきましょう。

ストローやコップが使えるようになってきた

赤ちゃんは、水分も母乳やミルクからとっていますが、おっぱいとバイバイをしたら、おっぱい以外から、自分で水分を取り込まなくてはいけません。

今まで慣れ親しんだ乳首から離れ、ストローやコップなどを使って水分や栄養分をとっていく必要があります。

ストロー飲みができるか、コップを使ってすすり飲むことができるのかということも、大切な卒乳への条件になります。

1日に飲む母乳やミルクの量が減ってきている

離乳食が増え、母乳やミルクを飲む量が減ってきているのであれば、卒乳のタイミングです。

おっぱいをたくさん飲んでいる時期の卒乳は、赤ちゃんにとっても、ママにとっても辛い卒乳になってしまいます。

離乳食を食べる量を見ながら、母乳の回数を減らしていきましょう。

ママから見ても、もう十分おっぱいをあげたと感じる

卒乳は赤ちゃんだけでなく、ママのタイミングも重要です。

「授乳が負担になっている」「もう十分おっぱいをあげた」と感じているようなら、それは卒乳のサインです。

そのように思うのは、お母さんの身体が赤ちゃんの成長を実感している証拠。成長した今の赤ちゃんと、お母さんの身体の状態がアンバランスになり、つらいと感じるのです。

栄養を食べ物からとれるようになっているなら、後ろめたく思う必要はありません。一つのタイミングとして、ママの気持ちも尊重しましょう。

夜の授乳をやめてから、夜泣きがなくなったという家庭もあるようですよ。

身体を使った遊びを楽しめるようになってきた

おっぱいをたっぷり飲んだら眠りについていた赤ちゃんですが、成長に伴いおっぱいから離れても眠ることができるようになります。

身体を思いきり動かしたり、絵本を読んで笑ったりするようになってきたら、色々なことに興味がわいてきた証拠です。

一日たくさん身体を動かして、添い寝や絵本で眠る習慣をつけていきましょう。

スモールステップで進める!卒乳の方法とママのおっぱいケア

急におっぱいを遠ざけられると、赤ちゃんも戸惑ってしまいますし、ママの身体もつらくなります。

卒乳は、赤ちゃんとママの気持ちを大切にしながら計画的に進めていきましょう。

  • 卒乳の計画を立てましょう
  • 飲ませる時間を徐々に短くしていく
  • 飲ませる回数を減らしていく
  • 3日間与えない日を作る
  • 乳腺炎に注意!ママのケアを忘れずに

それでは、詳しくみていきたいと思います。

卒乳の計画を立てましょう

卒乳への最後のステップである「3日間母乳をあげない日」をどこで実施するのかを考え、そこから逆算して予定を立てていきます。

「飲ませる時間を徐々に短くする」という過程に2~3日、「飲ませる回数を減らす」ということに、1週間ほど時間をかけるつもりで、計画を立てていきましょう。

ミルクを飲まない3日間が勝負になります。この日は家族の協力が必要不可欠です。パパや他の家族の協力が得られる日にしていきます。

卒乳は、赤ちゃんにとって生活が変化する一大イベントです。体調不良の時には無理をせずに、回復を待ってから行うようにしていきましょう。

飲ませる時間を徐々に短くしていく

1回の授乳にかける時間を徐々に減らしていきます。

最初は1回に10分かけていたものを、次の日には8分、さらに次の日には6分という風に徐々に短くしていきます。子どもが気づかない程度に短くしていくのがコツです。

「おいしかったね」「また夜にも飲もうね」など、時間が短くなっていることを意識させないような声掛けをしていきます。

時間が短くなることで、赤ちゃんが飲む母乳の量を減らしていくことができ、母乳の分泌量も減らしていくことができます。

2~3日程度かけて段々と減らしていきましょう。

飲ませる回数を減らしていく

1回に飲む量が少なくなってきたら、次は回数を減らします。

夜中に回数を減らすとぐずってしまうことが多いので、回数を減らすなら昼間の方がおすすめです。

おっぱいがほしいとせがむようなら、おやつをあげたり、飲み物を飲んだりするようにしましょう。外に出かけて気分転換をさせるのも効果的です。

「今はおやつにしよう」「ジュースのむ?」など、おっぱいをあげない理由を説明するよりも、違う方に興味を向かせるように声かけを行います。

1週間ほどかけて、じわじわと回数を減らしていきます。回数を減らすことが難しいというときは、卒乳をもう少し待ってほしいという子どもからのサインかもしれません。

押し問答になるようなら、期間を少しおいてから再挑戦していきましょう。

3日間与えない日を作る

この3日間は、勝負の3日間です。

3日間は哺乳瓶も使わないようにし、乳首から赤ちゃんを遠ざけるようにしていきます。

おっぱいが恋しいと泣いてしまう子もいますが、この3日間を過ぎると、拍子抜けするほどおっぱいへの執着が薄れます。

パパに寝かしつけの代わりをお願いしたり、他の家族の協力を仰いだりして、この3日間を乗り切りましょう。

どうしてもママでなければ落ちつかない場合には、「おっぱい、でなくなっちゃった」「おっぱいないよ」「バイバイしようね」などと伝えましょう。

母乳育児のママは、うっかり添い乳をしないように、心を強くもちましょう!

ママのケアを忘れずに…卒乳後の注意点

卒乳をしたら、ママのおっぱいケアがとても大切です。ここで手を抜くと、おっぱいトラブルに繋がりやすく、ママがつらくなってしまいます。

母乳の出がよかったママは、乳腺炎になる可能性が高いので注意しましょう。

おっぱいケアは次のように行っていきます。

3日間を乗り越えたら、たまっていたおっぱいを少しだけ絞ります。この3日の間に、乳腺が拡張し、「母乳をもう作らなくてよい」という信号が脳から出されます。

母乳を絞ったら、乳管の詰まりをとるために、胸のマッサージをします。その後、5日~1週間母乳をためて絞るということを3~4回繰り返します。

これで、ママも卒乳完了です。

先輩ママに聞く!卒乳を成功させるアイディア

卒乳を行ってきた先輩ママたちが使ったアイディアを集めました。

  • 絵本で寝かしつける習慣を作っておいた
  • シールをはって、卒乳の日を伝えた
  • スキンシップで安心感を持たせた
  • おっぱいに顔を書いた

このようなアイディアがあります。詳しく見ていきましょう。

絵本で寝かしつける習慣を作っておいた

おっぱいから自然と離れられるように、寝る前には絵本の読み聞かせを習慣にするという方法です。

布団に入ってから、腕枕や膝枕で絵本を読み聞かせます。ママの体の温もりと安心感で、おっぱいなしでも眠ることができるようになったそうです。

シールをはって、卒乳の日を伝えた

カレンダーにシールを貼っていき、子供の心の準備を促します。

この時に、「ご飯を食べて、強く大きくなってほしい」など、子供にも伝わる言葉を選んで、理由を説明することがポイントです。

子供は子供なりに、卒乳への準備が必要です。根気がいる方法ですが、母の気持ちはきちんと伝わったそうですよ。

スキンシップで安心感を持たせた

絵本のアイディアとも重なりますが、ママに抱っこしたり、身体によりかかるようにして寝たりすることで、安心感を持たせるというものです。

おっぱいにバイバイした寂しさの分たくさん触れ合ってあげることで、子供の心も満たされます。

ママと寄り添うことで、おっぱいがなくても安心することができ、卒乳することができたそうです。

おっぱいに顔を書いた

1歳を過ぎ歯も生えてくると、授乳も一苦労…。何度も卒乳にトライしても、うまくいかなかったお悩みの過程にはピッタリの方法です。

やり方は簡単です。おっぱいに人の顔やキャラクターの顔などを書くだけです。

いつもの大好きなおっぱいではなくなってしまったと、戸惑う子も多いですが、効果は絶大です。

この方法は、卒乳というよりも断乳に近く、涙を流しながらのお別れになることが多いので、最終手段にしましょう。

卒乳は計画的に焦らず進めましょう

赤ちゃんにとって、今まで自分のそばにあるのが当たり前だったおっぱいは、栄養面だけでなく、心を落ち着かせてくれるような存在です。

更に授乳の時間は、ママと赤ちゃんの重要なコミュニケーションの1つでもあります。

仕事に出産、育児などいつもフル回転のママたちだとは思いますが、卒乳をした後は、おっぱいから離れた分、いつも以上に親子のコミュニケーションを密にとっていきましょう。

1歳になったり、保育園入園をきっかけに、卒乳・断乳を行う家庭は多いかもしれませんが、卒乳のタイミングは人それぞれです。

おっぱいに執着して中々卒乳できないという子もいるかもしれません。そんな時は、少し期間をあけて、やりなおしていけばいいんです。

心配しなくても大丈夫です!それぞれの卒乳のタイミングは必ずあります。そのタイミングを見計らって、計画的に、焦らず進めていきましょう。

不安な時には、同じ境遇で頑張ってきたママ友や先輩ママからアドバイスを聞くのもおすすめですよ。

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