妊娠で起こる体の変化はいつから?ついていけず怖いと悩む妊婦も…
お腹に赤ちゃんが出来ると、女性の体はそれまでとは大きく変化していきます。
そうした変化を感じ取り、妊娠に気づくこともあるでしょう。ごく初期から妊娠を確認できれば、薬やお酒を飲んでしまう危険を避けることもできます。
自分の状態が正常であることを確認するために、週数ごとの具体的な特徴を見てきましょう。
この記事の目次
妊娠1カ月まで身体はほとんど変化しません
妊娠1カ月(妊娠0週から4週)とは、精子と卵子が出会って受精卵が誕生しそれが子宮に着床するまでの期間を言います。
正式には着床前なので妊娠していないのですが、便宜上妊娠の週数として計算されます。
受精から着床までの間、妊婦さんの体には自覚症状はほどんどないのが一般的です。メーカーにもよりますが妊娠チェック薬に反応が出ることもまれなのです。
つわりもまだ始まらず、体は受精が行われる以前と同じ状態を保っています。そのため妊娠が進行していることに気付きづらいデメリットがあるのです。
妊娠超初期症状で妊娠に気付くこともあります
あまり変化の見られない妊娠1カ月ですが、まれに妊娠超初期症状というものが現れる妊婦さんもいます。
妊娠前の最後の生理を妊娠0週と数えますが、次の生理の予定日を1週間以上過ぎなければチェック薬は反応は見られません。
ですが妊娠超初期症状が現れている妊婦さんは、次回生理予定日1週間前から妊娠チェック薬に反応が出ることがあるのです。それだけ体が妊娠に早く対応しているとも言えます。
妊娠超初期症状の主な例です
- 生理の予定日辺りに微量の出血(着床出血)が見られる
- 微熱、悪寒など風邪ににた症状が出る
- 胸が張って乳首に痛みを感じる
- 下痢便が出るようなる
- 匂いに敏感になる
- 肌が荒れる
この中で、胸が張ったり肌が荒れたりすることはホルモンバランスの変化を原因としています。
妊娠を継続させるための黄体ホルモンの量が多くなり、肌代謝が悪くなったりするので肌が荒れます。また胸が張るのは乳腺が発達するからです。
妊活をしていて心当たりのある方などは、産婦人科に行って内診をしてもらうようにしてください。早期に妊娠に気付けるのでその後の対応がとりやすくなります。
妊娠初期にはホルモンの影響でつわりが起こります
着床が完了して妊娠が成立するのが大体4週から5週頃と言われていますが、それから15週、4ヶ月ごろまでを妊娠初期と呼びます。
この時期の体の変化として、多くの妊婦さんにつわり症状起こります。原因として様々なものが仮定さていますが、はっきりしたことはまだ分かっていません。
吐き気、頭痛、眠気などが強くなるのがつわりの特徴です。この症状が現れることによって「もしかしたら妊娠したのかも」と思う女性も多いでしょう。
妊娠初期は腰痛や腹痛に悩むことも
つわりが起こるのと並行して妊娠15週までの間に腰痛や腹痛を体験することもあります。これらも原因はホルモンが関係しているとされています。
腰痛の原因は産道を開くための準備で骨盤の筋肉が緩くなっているからです。そのため腰の骨を支える力が弱くなり、重さや痛みを感じるのです。
腹痛も同様で、赤ちゃんが成長できるようにに子宮が大きくなっていく準備を始めるため、周辺の臓器が引っ張られて痛みを生じます。
あるいは受精卵が子宮の壁に根を張っていくためだとする見解もありますが、卵の大きさから言って根拠にならないとも考えられています。
その他の変化です
- 頭痛
- おりものの量が増えて水っぽくなる
- 消化不良を起こす
- 疲れやすくなって倦怠感が強くなる
こういった反応も、やはり妊娠をきっかけに体の中にホルモンバランスが変わってくることで起こるのです。赤ちゃんを育てるための準備が始まっていると考えてください。
妊娠中期になるとお腹回りが目立ち始めます
妊娠16週から27週までの間、5カ月から7カ月を安定期と呼びます。
初期の頃の体調不良が落ち着いてきて体を自由に動かしたり好きなものが食べられるようになります。
このころから徐々にお腹が多くなり始め、妊娠していることよりリアルに感じられるようになります。
同時にそれまでの衣服では締め付けがきつくなり始めますから、マタニティウェアの準備を始める時期でもあります。
お腹が大きくなることで便秘になりやすくなります
子宮が広がっていくことによって腹筋が弛緩します。そのため下腹部に力を入れにくくなり、便秘が起こりやすくなります。
そして腹筋が緩み過ぎてしまわないために、お腹に負担がかからない程度の腹筋運動を習慣にしましょう。分娩の時にうまくいきめなくなってしまいますから。
体重が増えやすくなるので食べ物に注意して!
18週以降には皮下脂肪が増えやすくなって体重が増加し始めます。赤ちゃんに安定して栄養を送らるため、ママの体はエネルギーを溜めようとするからです。
この結果消費しきれなかった熱量が皮下脂肪になっていくのです。ある程度までなら皮下脂肪は問題ありません。
野菜を中心にバランスの良い食事を心がけて、同時にウォーキングなどの運動を生活に取り入れることが大切です。
妊娠後期に向けてお腹はどんどん大きくなります
妊娠8ヶ月から10ヶ月にかけて赤ちゃんはどんどん成長して行き、それに伴って子宮も大きくなってママのお腹も張り出していきます。
胎児の体重を支えるために腰に負担がかかったり、大きくなっていくお腹に引っ張られて妊娠線が入ったりします。
- 腰痛のケア
- 大きくなったお腹のバランスを取るために腰を反らし気味になるので、腰痛を感じやすくなります。
コルセットなどを使って腰をカバーしましょう。また平らな靴を履いたりして歩く時の姿勢をとりやすくする工夫も大切です。
- 妊娠線のケア
- 肌が乾燥していると妊娠線が入りやすくなります。保湿クリームをお風呂上りに使ってマッサージしましょう。
水分が保たれてお腹の皮膚がやわらかくなると、妊娠線を防ぐことに繋がります。妊娠中肌が敏感になっているので天然成分が使われているものがおすすめです。
39週に近づくと赤ちゃんは下がり始めます
お腹が大きくなっていくことで胃が圧迫され、胸焼けや息苦しさを感じることも有りますが、臨月に近づくと改善されていきます。
それは出産に向けて赤ちゃんが子宮口の方へ下がっていくからです。すると膀胱に圧がかかり頻尿になる方もいます。外出時は注意が必要です。
前駆陣痛はしばらくすると治まりますから、早産の徴候と焦らずに張りが続く時間を計りながら様子を見てください。
胎児の成長に従ってママの体は変化していきます
妊娠中の体の変化は、頭痛や発熱などの体調不良に始まり、つわりを経て徐々に腹が目立ち始めます。
これは体の中で分泌される女性ホルモンの量が多くなっていくからです。妊娠を継続させるために日必要なものすが、急激な変化が辛い場合もありますね。
この間お腹の中では赤ちゃんがすくすくと大きくなって言っているのです。体調が悪くなるのもお腹が張るのも、赤ちゃんが順調に育って行っている証と言えます。
1つ1つの症状には意味があります。ママの体が変化するのは、お腹の中に居る胎児の変化を感じるためだと思ってください。
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