幼児のおやつで市販品を選ぶ時のポイントとおすすめのお菓子

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2017/05/20

皆さんのおうちでは、いつも幼児のおやつにどんなものをあげていますか?

小さい子どもたちにとって「おやつ」は楽しみなもの、そしてとても大切なものです。大人にとってのおやつとは少々意味合いが異なります。

子どもたちの健康や虫歯のことなどを考え、おやつを手作りしたことのあるママもたくさんいると思います。

それはとても素晴らしいことですが、毎回となるとなかなか忙しくておやつまで手が回らない!ということも多いのではないでしょうか。

お出かけをした時などにおやつをせがまれたら、なるべく手軽にお菓子をあげたりもしたいですよね。

そこで今回は市販のおやつをあげるとしたらどのようなものを選べば良いのか、選ぶ時のポイントやおすすめのお菓子を紹介します。


市販のお菓子を選ぶ時のポイント

市販のお菓子を子供にあげる時に気になるのはやはり食品添加物です。もちろん多すぎる油や砂糖、塩分も気になりますが、それらはあげる量や頻度を調整したりするなど、ある程度ママたちがコントロールできます。

けれども食品添加物に関しては一般の人々にとってはその詳細が分かりにくく、体にどんな影響があるのかも良く分かりません。

幼くて小さい子供の体には負担も大きくなりますし、そのような大人も把握できない未知の添加物を子どもたちにあげるのは心配です。

食品添加物は、摂取すると主に内臓へのダメージや発がん性などが問題視されているものが多いです。アトピーやアレルギーへの影響も気になります。

市販品を買う時はそのような点を念頭に置き、注意してお菓子を選ぶことが大切なポイントです。

なるべく避けたい食品添加物

子どもが食べるお菓子に入っていることの多い添加物を紹介します。お菓子の原材料名を確認した時にこれらの名前があったら注意した方が良いかもしれません。

アスパルテーム / アセスルファムK / スクラロース(人工甘味料)
ガムやアイスクリーム、チョコレートなどとても多くのお菓子に使われている合成甘味料です。ジュースなどの清涼飲料水に入っていることもあります。
亜硫酸ナトリウム
食品の防腐、漂白のために使われます。無添加だと勘違いしがちなドライフルーツに使われていることが多いので要注意です。
カラギナン / 増粘多糖類
アイスクリームやゼリー、乳飲料などデザート類に入っていることが多い、口当たりを滑らかにするために使われる添加物です。
イーストフード
パンやドーナツなどによく使われています。イースト(菌)と名前が似ているので勘違いしやすいですが、イーストとは全く別物の食品添加物です。
ショートニング
パンや焼き菓子に多く使用されています。工業的に生産される添加物で、その処理時に生成されるトランス脂肪酸を含んでいます。トランス脂肪酸はアレルギーなどさまざまな健康被害を引き起こす可能性が指摘されています。

食品添加物の種類はとても多く、すべてあげていたらキリがありません。

お店で商品を選ぶ時のコツは、原材料名を確認して「名前を見てもよく意味の分からないもの」が入っていたら要注意です。

例えば子どもたちにも人気の高いプリンをお家で手作りする時、材料として何を使うでしょうか?一般的なプリンのレシピなら「卵」、「牛乳」、「砂糖」で十分美味しいものが完成します。

敢えてプラスするとしても「バニラビーンズ(エッセンス)」くらいですよね。カラメルソースも作るとしても砂糖とお水でできますし、どんなに頑張っても3~4種類くらいの材料でできるおやつです。

けれども市販のプリンの原材料名を確認すると、上記で挙げた以外に驚くほどの種類の原材料名が記載されていることが分かります。

いくつかの市販のプリンを確認してみましたが、だいたい10種類くらいから多い商品は20種類もの原材料が記されていました。多くの市販プリンによく使われている添加物を例として挙げてみます。

  • 香料
  • 酸味料
  • 乳化剤
  • 着色料
  • 増粘多糖類
  • スクラロース
  • アセスルファムK
  • メタリン酸ナトリウム

ここに記載したものはほんの一部です。それぞれの商品にそれぞれの添加物が使用されていて、とても多くの種類があります。

また注意したいのは、たとえ手作りの場合でもホットケーキミックス粉や、手作りキットのような商品にはほとんど必ず添加物が使用されています。ベビー用と謳っている商品でも注意が必要です。

せっかく手作りをするのなら、材料は小麦粉や卵や牛乳など自分の目で確認できる状態で準備したいものです。また手作りのメリットは自分でアレンジしやすいということにもあります。

同じクッキーでも、旬のかぼちゃをつぶして入れてかぼちゃクッキーにするなど、自分で栄養価を高めることもできます。

子どもに必要な栄養素を添加している商品もありますが、どうせ加えるならそのような安心の素材を自分で添加する方がずっといいですよね。

食品添加物が使われている量や人体に及ぼす影響、危険度などは未知数ですが、少なくとも家庭で手作りをしたら入れる必要のないものばかりなのは確かです。

子どもたちに摂取する必要のない添加物を摂らせたいと思うママはいないでしょう。

子供達の健康のためにも、なるべく「安全性の高く原材料の確かなもの」を選んであげましょう。

虫歯を防ぐために、お菓子と一緒に飲み物を選ぶ時のコツ

おやつを食べる時には飲み物も飲むと思いますが、子どもたちは普段どのようなものをよく飲みますか?

基本的におやつと一緒に飲むものは、お茶かお水など無糖のものが虫歯予防のために好ましいです。

けれども特にお子さんが4歳、5歳とだんだん大きくなってくると、ジュースやスポーツドリンクなど清涼飲料水を欲しがったりすることも出て来るでしょう。

そんな時のおやつのコツは「おやつか飲み物のどちらか一方だけ甘いものにする」という選び方です。

これは私が市の虫歯予防教室へ行った時に、歯科衛生士さんから教わったおやつのお話です。

子どもの虫歯予防のためにどうしても避けたいのは、「お菓子も飲み物も甘いものの組み合わせ」なのだそうです。

そのため子どもが甘い飲み物をどうしても飲みたい場合は、おやつの方をせんべいなどの米菓子やナッツ類、おにぎりなど砂糖の添加されていない種類のものにして組み合わせると効果的なのだそうです。

また逆に甘いお菓子を食べたい日は、飲み物を麦茶やお水などにしてあげましょう。子どもたちの歯の健康のために、ぜひ意識しておきたいポイントです。

子供のおやつにおすすめの市販のお菓子

いろいろ紹介してきましたが、忙しいママたちのためにも市販のお菓子を上手に取り入れることは大切です。お店には実にさまざまな種類やタイプのお菓子が存在します。

その中から比較的安心、安全と思われる、子どもたちにあげても心配の少ないお菓子をいくつか紹介します。

【アンパンマンのベビーせんべい】化学調味料不使用で安心!

生後6カ月頃の赤ちゃんからあげることのできるソフトなおせんべいです。化学調味料不使用の記載があり、原材料も国産米を使用しシンプルで安心です。

優しい味で、2枚ずつ小袋に分かれているのでお出かけの時にも持ち運びしやすいですね。

アンパンマンのベビーせんべい
栗山製菓
(原材料:米(国産)、砂糖、食塩、フラクトオリゴ糖、加工でん粉)

【精華堂の玄米揚げ(しお)】有機栽培のもち米で作った揚げせんべい

こちらの商品は材料にこだわっていて、農薬を使わない有機認定JAS国産もち米を有機植物油で揚げています。

味付けは食塩のみですが、それも大島の伝統海塩を使用しています。揚げせんべいなので、少し大きくなったお子様向けです。

精華堂の玄米揚げ(しお)
精華堂あられ総本舗
(原材料:有機もち米(国産)、有機植物油、食塩)

【1才からのかっぱえびせん】子どもも大好きなえびの香ばしさ

大人でも好きな人が多いかっぱえびせんをお子様向けに薄味で作った商品です。通常のかっぱえびせんに比べて塩分は40%カット、油は使用していません。

一つひとつが小さく口どけも良く作られてるので、子どもたちにも食べやすいのがポイントです。たべきりサイズで袋が分かれているので、外出用にも利用できます。

1才からのかっぱえびせん
カルビー
(原材料:小麦でん粉、えび、小麦粉、砂糖、食塩)

【たまごボーロ】保存料・着色料・香料不使用のセブンプレミアム

おやつの定番たまごボーロはお子様が大好きなお菓子のひとつです。

いろいろな種類が売っていますが、セブンプレミアムのたまごボーロは保存料、着色料、香料を使用していません。チャック付きの袋なので、お子様が少量ずつ食べても保存しやすいです。

たまごボーロ 100g
セブンプレミアム
(原材料:ばれいしょでん粉、砂糖、液全卵、水飴、ぶどう糖、液卵黄、寒梅粉ミックス(とうもろこしでん粉、もち米)、卵殻カルシウム)

【1歳からのおやつ+DHAごぼうすなっく】子どもに必要なDHA・鉄・カルシウム配合

国産米にごぼうを加えた口どけの良いノンフライスナックです。和光堂の1歳からのおやつシリーズは子どもに必要な栄養素を配合し、口どけや固さ、味付けに配慮されて作られています。

またそれぞれの箱に可愛らしい動物の絵が描いてあり、点線で切り取って遊べるように工夫されています。子どもたちのための配慮が嬉しいですね。

1歳からのおやつ+DHAごぼうすなっく
和光堂
(原材料:うるち米(国産)、砂糖、ココアパウダー、ごぼうパウダー、食塩、DHA含有精製魚油/炭酸カルシウム、ピロリン酸鉄)

【小岩井生乳100%ヨーグルト】原材料は生乳だけ!

原材料名に記載されているのは「生乳」たったひとことです。他の無糖ヨーグルトに比べると、こちらの商品はダントツに酸味が少なく口当たりが滑らかで、お子様でもこのままで十分美味しく頂けます。

少量のはちみつなどを混ぜて甘みをつけたり、フルーツをのせたりすると立派なデザートになります。

小岩井生乳100%ヨーグルト
小岩井乳業
(原材料:生乳)

【こだわり極みプリン】スーパーでもコンビニでも買える無添加プリン

添加物の例のところでも登場したプリンですが、こちらの商品は「香料・着色料・保存料不使用」にこだわっていて、素材の味を楽しめるカスタードプリンです。

スーパーやコンビニなどで購入できます。プリンを買うならぜひこちらを選びたいと思う商品です。

こだわり極みプリン
アンデイコ
(原材料:乳製品、砂糖、全卵、卵黄)

【甘栗むいちゃいました】素材そのものの味と甘さを楽しむおやつ

有機栽培の栗をむいてくれたそうです。栗そのものの甘さと風味を味わえる、小さい子どもたちにはぴったりのおやつです。

栗は栄養が豊富で上質なでんぷんや食物繊維、ビタミン、鉄分などを多く含みます。子どもたちの健康や成長を考えて、このような自然のおやつを選びたいものです。

甘栗むいちゃいました
クラシエフーズ
(原材料:有機栗)

【りんごチップ】甘みと酸味のバランスが絶妙

こちらも素材の味を楽しめるお菓子です。無印良品のりんごチップは、青森県産のリンゴを真空低温フライで仕上げたチップスで、リンゴそのものの酸味と甘みがバランスよく味わえます。子どもたちも好きそうな程よいサクサク感です。

こちらの商品に添加物は入っていませんが、無印良品から出ているお菓子はすべてが無添加というわけではありません。気になる方は表示を確認しての購入をお勧めします。

【発酵バターが薫るショートブレッド】クッキーが食べたい時におすすめ

時にはクッキーやビスケットのような焼き菓子をおやつに食べたい時もあります。そんな時は添加物の入っていないこちらの商品を選ぶと安心です。

バターの風味豊かなさっくりとしたクッキーは、大人も子どもも美味しく頂けます。クッキーは歯に付きやすいので、合わせる飲み物はお水かお茶をお勧めします。

発酵バターが薫るショートブレッド
江崎グリコ
(原材料:小麦粉、発酵バター、砂糖、マカダミアナッツパウダー、食塩)

【あたりめ】あごの発達と歯の健康のために

お子さんのあごの発達を促すためにも、するめいかのような歯ごたえのある食感のものをおやつにするのはおすすめです。虫歯の予防にも効果があります。あたりめは添加物の入っている商品も多いのですが、こちらは無添加で安心です。

あたりめ
長崎旬彩出島屋
(原材料:するめいか、食塩)

無添加で身体にやさしい食品を扱うサイト

紹介した市販のお菓子はすべてスーパーやコンビニなど身近なお店で購入できるものばかりです。けれども実際お店に足を運んだり、商品を探したりすることが難しい場合もあると思います。

そんな時には、無添加や自然派の食品を専門的に扱っているお店の通販(こだわりやオンラインショップなど)を利用するのもひとつの方法です。

安心な食品ばかりを集めているので選びやすいという利点もあります。少々割高に感じる商品などもあるので良く確認をして利用しましょう。

お菓子以外にもお米やパン、野菜や調味料などさまざまなオーガニック食品を扱っているお店でアレルギーに対応した食品も扱っています。

関東には実店舗もかなりあるので、実際に足を運んだことのある方も多いかもしれません。

例えば、樋口商会さんが手がける「SUKUSUKU BALL」もその1つ。

主原料:玄米(うるち米)…「鶴こい米」

あとはお野菜だけで作ったパフ菓子です。

公式サイト:https://www.sukusukuball.jp/

気になった方はこちらでチェックしてみてくださいね。

幼児にとっておやつとは?栄養補助のための簡単な食事

そもそもおやつはいつ頃からあげるものなのでしょうか。実は離乳食が完了した1歳過ぎ頃から、子どもにとっておやつは大切な要素になってくるのです。

それまでは栄養的におやつはほとんど必要ではありません。けれども栄養のほとんどを食事から摂るようになると、朝、昼、晩の3回の食事では、まだ消化機能の未熟な幼児にとって十分な栄養素とエネルギーを摂取することができないのです。

そのため、それらを補うための軽い食事として「おやつ」が重要な役割を果たすようになります。「捕食」という言い方をする場合もあります。

大人にとって「おやつ」と言えば「お菓子」と考える方が多いと思いますが、小さい子にとっての「おやつ」はお菓子ではなく「軽い食事」なのだと考えましょう。

3歳までのおやつを選ぶポイント

少なくとも3歳ごろまでは、おやつは食事のひとつとして考えた方が良いでしょう。食事ということは、ケーキやクッキー、チョコレートやスナック菓子などをあげるのではありませんよね。

「栄養を補助するための軽い食事」では具体的にどんな栄養素を補うべきなのかというと、炭水化物、タンパク質、脂質の3つです。加えてビタミンやミネラルも補給できるとより良いでしょう。

3歳までのおやつとしておすすめのものをいくつか紹介します。

  • おにぎり
  • うどん
  • おせんべい
  • さつまいも
  • とうもろこし
  • 果物(バナナ、いちご、みかん、りんご、すいかなど)

「お菓子」と言うよりも「ごはん」というイメージの方が強いおやつが並んでいますね。

あげる量は子どもによって個人差がとても大きいので、様子を見ながらママが調節してあげましょう。一応の目安としては、おにぎりなら小さめのものを2つ、バナナなら1/4本くらいが適量です。

この中で市販のお菓子と敢えて言えそうなものはおせんべいくらいでしょうか。

なかなか幼い年齢の子にはどんどん市販品を買って与えるという訳にはいきませんが、それでもやり方によってはかなり手軽にあげることができるものもあります。

さつまいもなら、最近はスーパーやコンビニなどで時期になると焼き芋がたくさん売られています。

もちろん無添加ですし、自然の甘みが強く美味しいです。買って手軽にあげることのできるおやつとして十分に活用できます。

またバナナやみかんなどの果物も買ってすぐにあげることができますし、場合によってはカットフルーツなどを利用することもできます。

他にも赤ちゃん用にはなりますが市販のベビーフードでしたら無添加や国産を謳っている商品も多く、おやつとして賢く取り入れるママもいます。

そしてこの後紹介しますが、きちんと選べば幼い子にもあげることのできる市販品のお菓子がいろいろと売られています。外出時など急にお店でおやつを買うことになったら、なるべくこれらのことを考えて健康的なものを選んであげたいですね。

すべての食品添加物を避けることは不可能

身体が作られていく幼児期のおやつはとても大切なものです。

なるべく安心、安全なものをあげたいと思うのは親心ですが、私たちの生活の中ですべての食品添加物を避けることは困難です。またそれらを気にしすぎて精神的に負担になることも避けたいものです。

子どもが大きくなってくると、親の気持ちとは裏腹に添加物たっぷりのようなお菓子を食べたがることもきっとあるでしょう。

お友だちの影響などもあるかもしれません。また、保育園や幼稚園のおやつタイムに市販のお菓子が出て来るところもあります。

毎回大量にそのようなものを食べるのは問題ですが、時には子どもたちの気持ちも尊重しておおらかに接することも大切ではないでしょうか。

私たちは大切な子どもたちのために、おやつを上手にコントロールしてあげましょう。砂糖や油、塩分の摂りすぎにならないよう注意してあげたり、だらだら食べを防いであげたりなど、できることはたくさんあります。

「食品添加物はなるべく摂りすぎないように気を付けよう」くらいの気持ちで、手作りおやつも市販のお菓子も上手に活用し、親子で「おやつ」を楽しみましょう!

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