子供のしもやけは放っておくと大変!予防や対策、治し方をチェッ ク
しもやけは寒い季節でも、寒さも和らいだ春にかけての季節でも子供の手に出来やすいんです。それに豪雪地帯だけではなく、暖かい地方などでもできやすいと知っていましたか?
しもやけが出来る原因は、寒さだけではありません。原因をしっかり把握してお子さんの可愛い手を守ってあげて下さい。
まずは子供の手にしもやけを作らない為の予防法を知ることから始めてみませんか?そして子供の手にしもやけが出来てしまった時の対処法についてもチェックしておきましょう。
この記事の目次
子供にしもやけができる原因は寒さだけではない!
しもやけは、幼稚園児から小学校低学年生くらいが一番なりやすいんだそうです。
それをまた爪で掻いて痛痒いと泣くいう悪循環になってしまいますよね。
体質的に皮膚の中の毛細血管の血液の量を調節機能が低い子がいるそうです。
学校やクラブによっては体を鍛えると言う名目のもと、裸足にさせたり、薄着を心がけさせたり、夏の体操着のままにさせるところもあります。
お子さんは1人1人違うので、親御さんがしっかりお子さんの体の事を把握して、幼稚園や学校に申し出て下さいね。
子供がなりやすい理由をチェック!
- 体がまた未発達…免疫力がまだ完全ではない・体温調節する機能が不十分
- 遊んだあと、手を濡れっぱなしにしていた・冷たい上履き…汗などが皮膚の上で蒸発していく過程で皮膚の表面温度が下がる。
- 身長…低い身長によって、地面や土の凍てつく冷気を大人よりもろに受けやすい。
- 判断能力…「手袋をしないとしもやけになっちゃうかな…?」とか「汗を拭かないと…」という判断がまだ出来ない。
- 抜群の新陳代謝能力…汗を大量にかく。
- 冷気による血行障害…寒さに晒されると、血管が収縮して、血液がうまく循環しづらくなり、うっ血や炎症を起こした患部が出来て痛みが発生します。
- 遺伝…親御さんの体質が元々血行不良だと、お子さんにも体質が遺伝し、しもやけができやすい体質に。多汗症なども遺伝
- 寒暖差の繰り返し…一度きりだけではなく、毎日暖かい室内で遊んだ後、冷たい屋外で遊び、また室内で遊びという繰り返しの行動。
遺伝的な理由から、「静脈循環障害」という先天性の障害の可能性もあります。
- 静脈循環障害について
- 足に通っている静脈の血流が停滞することで引き起こされてしまう病気。初期段階では足のむくみ・だるさ・重さ・疲れ・つっぱり感・痛みがある。
気温、地域、しもやけになってしまいやすい条件
- 摂氏0度以下より、最低気温が5℃前後で更に昼と夜の寒暖差のふり幅が大きくなるような気象条件の時に起こりやすい。
- 秋から冬にかけてや、冬から春にかけての季節の移り変わりの時期で、朝晩と日中の気温差が10℃以上あるような場合。
- 氷点下40度も下回る日本屈指の豪雪地帯である北海道や東北地帯を初めとして、新潟や京都、九州あたりでも皮膚トラブルで悩まされる人は多い。
見た目症状から主に2タイプに分けられる!
寒い中では、静脈動脈共に熱を体から逃さないように収縮します。温められると動脈はすぐに正常になるのに比べ、静脈の動きはゆっくりで戻りにくい特性があります。
この時間差が血液循環の停滞の原因であり、身体の中で一番末端にある手足や耳に栄養不行き届きとなって、うっ血・炎症となって現われます。
しもやけの正式な呼び名は「凍瘡(とうそう)」。「凍傷」まで重症化しないまでも、しもやけだと思っていたら、違う疾患という可能性もありますので、症状をよく見極め受診しましょう。
- 樽柿型(たるがきがた)…手足全体が熟れた柿のように赤紫色に大きく腫れあがった状態で、特に指はひとまわり大きくパンパンになる
- 多形滲出性紅斑型(たけいしんしゅつせいこうはんがた)…赤いブツブツとした発疹が、手足の指、足の裏、耳たぶ、鼻、ホッペなどに出来る
いずれも放置すると重傷化する可能性がある。どちらかというと子供は樽柿型が多いようですが、多形滲出性紅斑型もゼロではないです。
干し柿のような見た目という感じでしょうか。
- 腫れ…手足の先・手足全体
- 赤い湿疹…てのひら・足の裏・足のふち
- 赤黒く変色…手足または手足の指
痛みの種類
寒さで血管の中の血液が止まったり、温かさで急に血液の流れが良くなることで神経が刺激されることでこのような痛みが繰り返し伴うそうです。
- じんじんと比較的軽症の痛み
- むずがゆさ
- チリチリとした特有のかゆみ
- ズキズキとした痛み
- 熱を帯びる
しもやけだと思っていたら別の病気だった…という可能性も!
しもやけだと思っていたら、違う疾患だったという場合も。適切なしもやけの対処法をしても治らない場合は、深刻になる前に一度病院でしっかりと診てもらってくださいね。
- レイノー病…しもやけのような症状に加え、手足の指の皮膚が青白かったり、紫色に変色してしまうそうです。
- クリオグロブリン血症…体温が低下すると血液が固まって血管を詰まらせ血管に炎症が起きる。皮膚にあざのような斑点が現れたりするそうです。
- 膠原病…紅斑、紫斑、水泡などができ、かゆみを伴うことがある。
- 凍傷…最初は針に刺されたような鋭い痛みが起こり、後にしびれた状態になり、さらに症状が進むと感覚が失われるとのこと。中程度だと、腫れが起こり、重度だと皮膚の色が黒く変色し、冷たくなって硬くなっていく。もっともっと、進むと壊疽を起こし、患部は切断しなくてならなくなることも…。
- 動脈硬化…病気が進むと手足などの末端の血管が機能しなくなり、同様の症状が現れるそうです。
- 糖尿病…動脈硬化と同じです。
何科を受診すればいい?病院の受診目安について
お子さんの体質や親御さんの遺伝などで、すぐにしもやけが出来てしまうお子さん。
パパママによるケアも空しく良くならなかったり、逆に悪化してしまった…、違う症状が気になる…などの場合には受診しましょう。
しもやけではない疾患だったら恐いですし、もっと深刻な状態になったら一大事です。受診する科は皮膚科、信頼関係のある小児科でも大丈夫です。
医療機関に行く目安
- 痛み・かゆみがひどい場合
- 赤く腫れあがってしまった場合
- しもやけが悪化し、水泡ができ、それがつぶれて傷になった場合、感染症にならないように。
- 赤み、かゆみを抑える為にステロイド外用剤を使っているが、一週間以上経っても効果がない。
- 皮膚の状態がびらんや潰瘍になってしまった時
- ステロイド剤を使っているが、弱い効き目の物を選んでしまい、効果が弱く、症状が悪化してしまったり副作用がでてしまったりした。
- 熱があったり、他の気になる症状がある時
重症になるとなりやすい状態
こうなってしまう可能性がありますので、早めに病院へ行きましょう。
- 細菌感染
- 赤黒く変色
- 潰瘍ができる
- 水泡
- びらん・ただれ
- 腫れた患部が崩れてきて、かさぶたのようになってむける
- うっ滞性静脈炎
しもやけができてしまったら…お家でできるケアについて
しもやけが出来てしまったら、一番最初にすることは、何でしょうか?マッサージしたり温めたり保湿したりですね。
でもそれだけでは間に合わない位まで症状が進んだ時には何か良い方法はないでしょうか。しもやけに有効な市販のお薬もご紹介します。
具体的な方法
お子さんがしもやけを作って来たら、まずやってあげて欲しいことをまとめました。
- 入浴中・お風呂上りにマッサージ・足湯
- 温める時は、急に温めるとかゆみが出るので、ゆっくりと温める。たまに冷たい水をかけながらすると痒みも落ち着くようです。
- 患部を乾燥させる
- 汗などで濡れた靴下や手袋はすぐ脱がせる。
- 保湿クリーム
効果が期待できる薬・成分
ママの努力もむなしく、症状がどんどん進んできました。今度はお薬の力を借りてみましょう。
意外だと思われるかと思いますが、市販のシップなども、しもやけにはとても有効なんですよ。しもやけに効くビタミンEを含み、血管拡張の効果もあるんだとか。
しもやけに使用している人は結構大勢いるようです。
- ビタミンE入り軟膏…ユースキンA・ムヒS・穴あきサロンパスAe・市販の湿布
- ヘパリン類似物質が含まれたクリーム
- ステロイド外用剤…コートf(※ステロイド剤には強弱の「ランク」があるので、薬剤師に相談してください)
- 抗ヒスタミン剤…オイラックスソフト
- ワセリン・ベビークリーム…肌を保護してくれます。
オロナインH軟膏などもしもやけにはとても効果があるようです。
足マッサージも効果的!
ここで、足のマッサージのやり方をご紹介したいと思います。皆さん参考になさって下さいね。
- 足の指の付け根の部分やかかと、指の腹、指の先っぽなどの患部に軟膏を塗りこむ。
- お子さんの小さい足全体をママやパパの大きい手で覆ってあげて温める。
- お子さんの足の裏をママパパの両手の親指で押してほぐしてあげる。
- お子さんの指の付け根かたつま先にかけて一本ずつママパパの手でソフトなタッチでほぐしてあげる。
- 爪周りも同時にほぐす。
- マッサージが終わったら、軟膏の保湿効果を逃さないように大きめの靴下を履かせる。
しもやけができないための予防策で子供の手を守ってあげよう
しもやけはほとんどの場合が、気温が暖かくなることで自然に治っていくものです。
でも、悪化したしまったことを見逃すと深刻な状態になることは確かですし、特にお子さんは自分の痛痒さをうまく言葉で表現することは難しかったり、黙って我慢する子だっているかもしれません。
そうなると夜寝られず、睡眠不足になったりして悪循環ですよね。
しもやけになる前にも、血行促進目的で定期的なマッサージをしてあげたり、遊んで帰って来たらすぐ血行をよくしておくなどするとかなり予防できます。
それに、様々な防寒具や、食材などでも予防策はあるんです。
しもやけの出来やすい場所を日頃から気にしておいて!
しもやけはいずれも体の中心から遠く離れた場所ばかりになります。
外国人だったら顔の中だけでも、凹凸が激しいから、のっぺらとした顔立ちの日本人より大変な思いをしているのではないでしょうか?
例えば、額の先っぽとか、あごの先とか…、なんて空想してしまいます。
- 足の指
- 手指
- 耳たぶ
- ほっぺ
- 鼻先
入浴時にしもやけのできやすい個所に冷水と温水を交互にひたすだけ
現代社会はエアコンなどの色んな便利なものが増え、冬でも暖かく感じることが多いですよね。油断してつい薄着になってしまう人たちが多くいます。
でも、しっかり対策をしておいて下さい。突発的な寒さに晒されることになっても、予防につながると思います。
これでかなり、血の巡りは良くなるんだそうです。お子さん一人では難しいのでパパママがやってあげて下さいね。
- 防寒し、濡れたらすぐに拭く
- マッサージを施し血行をよくしておく
- ビタミンEなど体を温める食べ物・飲み物を口にする
- 縄跳びをしたり、よく歩いたり走ったりする
- 指をとにかくよく動かす。
しもやけ予防に有効なアイテムで肌の露出をカバー!
まずは防寒ですよね、出来るだけ肌が露出してしまうところをカバーしてあげるようなアイテムはしっかり使いましょう。
お外に出る時は、汗を拭くタオルやハンカチ、替えの靴下、なども一緒に持ち歩きましょう。
防寒アイテムだけじゃなく、手足を使うスポーツアイテムなどもとても役立ちますよ。
- 手袋・帽子・イヤーマフラー
- 厚手の靴下・綿の靴下・予備の靴下
- ブーツ・長靴
- スノートレーナー
- スリッパ
- タオル・マスク
- 縄跳び
しもやけが出来やすいアイテムを避けて!
防水に優れていたり、おしゃれを追及した靴は、先っぽが細くなっていて、つま先や足全体の血行を悪くします。靴下も同様です。
逆にゆったりしたゴム長靴は雪が入り込みやすく、濡れてしまいますよね。サイズや機能がちょうどいいものを選びましょう。
- 窮屈な靴・窮屈な靴下
- 濡れた手袋
- ゴム長靴
食事面でも予防が期待!積極的に摂取したい食べ物
ビタミンEを多く含む食材を日常よく食べることで、しもやけになりにくくなったりするようです。
ビタミンEには、寒さによって血管の収縮させる神経物質の働きを抑制させ、血液が流れやすいように毛細血管を拡張させる効果があるそうです。
血液もサラサラにしてくれるので、二重に優れた効果がありますね。
これらのビタミンEを含む食材と合わせて、ビタミンC、緑黄色野菜などに代表されるβカロテンを摂取することで、ビタミンEの吸収率が上がるそうですよ。
子供のしもやけは作る前の予防・対策が大事!
特に赤ちゃんは、まだしゃべれないので、しもやけになってから泣くというコミュニケーションしかできないですよね、痛くなってからでは可哀想です。
幼児期でもまだお話しするのは不十分で、ママが「痛くないの?かゆいの?」と聞いても、「うん、痛くないの。かゆいの」と繰り返しているだけだったりします。
やっぱり、日ごろの予防や、体のチェック、お子さんの行動や表情をしっかり観察することが大事ですね。
元気なお子さんの楽しい冬の記憶を鮮やかにしてあげたいですよね。その為にも、冬の季節病、しもやけを是非攻略してしまって下さいね。
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