しりとりの知育効果!子どもの力を楽しく伸ばす方法をご紹介

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2018/10/03

小学校入学を控え、勉強は何をさせればいいの?と疑問を持つパパママは多いのではないでしょうか。

小学生になった途端に始まる勉強。宿題やテストもあり、我が子が勉強面で困らないようにしておきたいですよね。

勉強といえば、ドリルやワーク、通信教育などが思い浮かびますが、これらには大きな落とし穴が潜んでいることをご存知でしょうか?

それは「勉強感」を全面に押し出してしまっている点。子供が「勉強嫌い」になってしまう可能性があるということです。逆効果にならないために、まずは親子で楽しく取り組める『しりとり』で学力の土台を作ってみませんか!

しりとりの知育効果に加え、語彙力や思考力を伸ばしてくれる『変わりダネしりとり』も紹介します!5歳~小学校低学年のお子さんにオススメですよ。

しりとりには語彙力や思考力、集中力を高める効果が!

みんな誰でも知っている「しりとり」。大人ならみんな当たり前にできるものですが、実は様々な力を伸ばせる知育ゲームなのです。

ここではしりとりのメリットを大きく3つに分けて、その効果を詳しく見ていきましょう!

1.言葉の力である語彙力を伸ばせる

まずは、なんと言っても語彙力を高められること。自分以外の人からたくさんの言葉を聞くことで、子どもたちはどんどん新しい語彙を知ることができます。

自分が知らない言葉を聞いたときに「〇〇ってなに?」といった質問が出てきたらチャンス!タブレットで画像を見せながら説明してあげれば、関連した知識もついて一石二鳥です。

2.アウトプットで知識の定着

そして、アウトプットの要素がある点もしりとりの魅力です。言葉は吸収するだけでなく、実際に「使う」ことで定着していきます。

この「言葉を口に出す」という習慣は、将来作文などを書くときにも非常に大切な要素になってきます。筆者は国語の先生9年目ですが、生徒たちが作文が得意なのか苦手なのか検討をつけるときは、まずその子が「発話」をどれくらいできるかを見ています。

普段から色々な語彙を使って文章を「口に出す」習慣のある子どもたちは、作文を書かせたときも豊かな表現ができる場合がほとんどです。

小学生になると作文をする機会も増えてくるはず。今のうちからアウトプットの力をしりとりで楽しくトレーニングしましょう!

3.考える力である思考力・集中力を育む

お年寄りの認知症予防にも注目されているくらい、しりとりは「考える力」を伸ばしてくれます。ときにはなかなか単語が思い浮かばず悩むこともあると思いますが、まさにそのとき子どもたちの「考える力」は育っているのです。

この「じっくり考える姿勢」は、算数のお勉強のときなどにも必要になってきます。わからない問題にぶつかったときに根気強く考えて答える力。しりとりには、こんな力を伸ばしてくれる効果もあるんです。

ゲーム感覚!変わりダネしりとりで言葉の力をさらにアップ!

さて、しりとりにメリットがたくさんあることが分かりました。しかし、いくら教育的な効果があるからといって普通のしりとりばかりでは子どもたちも飽きてしまいます。

ここではルールを変えて楽しめる、ゲーム感覚の「変りダネしりとり」とそのやり方を紹介していきます!

遊びながら大人も子どもも楽しめること間違いなし!次の6つをひとつずつ見ていきましょう。

  • 3文字しりとり
  • リズムしりとり
  • 漢字しりとり
  • 国名しりとり
  • 絵しりとり
  • 紙を使ったしりとり

3文字しりとり

このゲームのルールはいたって簡単。その名のとおり、「3文字の言葉だけでしりとりをする」というものです。

(例)メダカ→カラス→すすき→きかい…

もしお子さんが「普通のしりとり」をたどたどしくやっているようであれば、無理をしなくて大丈夫。まずは「普通のしりとり」にゆっくり取り組んでいきましょう。

反対に、「普通のしりとりに飽きてきた…」という場合には、ぜひこの「3文字しりとり」に挑戦してみてください!意外と難しくて、子どもたちは悩みながらも一生懸命考えてくれます。

リズムしりとり

ルールは、手拍子のリズムに乗ってしりとりをすること。そのほかは、普通のしりとりと同じです。

(例)りんご(パンパン♪)→ゴリラ(パンパン♪)→ラッパ(パンパン♪)…

リズムに乗れなかった場合はアウトです。適度な緊張感も生まれるのでドキドキしながら楽しめますし、瞬発的な思考も促してあげることができますよ。

漢字しりとり

今度は漢字を使ったしりとりです。ルールは二字熟語だけでしりとりを繋いでいくこと。漢字を使いますので、対象年齢としては小学校の中~高学年くらいがオススメです。

(例)生活→活動→動物→物語→語学…

この例のように、「音」ではなく「おしりの漢字一字」を拾って進めていくことになります。お子さんと取り組む場合には、できるだけおしりの漢字が難しくなりすぎないように配慮してあげてくださいね。

国名しりとり

こちらもなかなか頭を使うしりとりです。ルールはもちろん、世界の国の名前だけを使ってしりとりを続けること。

(例)オーストラリア→アメリカ→カンボジア→アンゴラ…

こんな風に続けていくわけですが、最初はあっという間に止まってしまうと思います。実は、ここがチャンス!ここぞとばかりに世界地図を見せてあげましょう!

上手に盛り上げてあげれば、しりとりに勝ちたいがゆえに夢中になって世界の国名を覚えてくれるかもしれませんよ。

紙を使ってしりとり

用意するものは、紙とペン。ルールは普通のしりとりのまま、紙に文字を書いてトライしてみましょう。

幼稚園~小学校低学年の子どもたちには、語彙力を伸ばしながら「字を書くトレーニング」にもなるので一石二鳥です。

絵しりとり

今度は言葉を使わず、絵を描いてしりとりです。口で単語を言う代わりに、下の図のように交互に紙に絵を描きながらしりとりを続けましょう!

絵が苦手なパパママも気楽に挑戦。少し下手なくらいが「何これ!?わからな~い!」とみんなで楽しく盛り上がれるものです!お子さんの絵心に触れることができるところも魅力的ですよね。

しりとりを一緒に楽しむパパママのちょっとした工夫で子供はもっと伸びる!

しりとりを更に効果的なものにするためには、パパママの工夫が大きく役立ちます。ちょっと意識するだけでお子さんの力がぐんぐん伸びていく方法をお伝えしていきます。

ヒントの出し方にひと工夫!

しりとりをしていると、子どもたちが「うーん…」と悩んでなかなか言葉を探し当てられないときがあります。そんなときの「ヒントの出し方」が、工夫しだいで語彙力や思考力を伸ばせるチャンスになるんです!

ジェスチャーヒント

「ゴリラ」と答えさせたければ、胸をたたく仕草などをまねて当てさせましょう!

もちろん「おもしろ~い!」と喜んでくれる効果もあると思いますが、「特徴」を見てそれに合致するものを「自分の中の引き出しから探す」というステップを踏ませてあげることができます。
スリーヒント

「動物です」「色は黒っぽいです」「バナナが好きです」など、3つのヒントで導いてあげましょう。

ポイントは、広い範囲のものから狭い範囲のものへ絞るイメージで順番にヒントを出してあげること。こちらも思考力を育てるのに一役買ってくれるいい方法です。

他にもこんなに!?多様なしりとりとグッズのご紹介!

ここまでで様々なしりとり遊びと工夫をお伝えしてきましたが、「もっと知りたい!」という方のためにプラスアルファの情報を。

しりとりには先述したもの以外にも、以下のようにまだまだ沢山の種類があるんです。家族でオリジナルのルールを作っても楽しめそうですね!

  • ジャンルを絞ってしりとり(食べ物しりとり、動物しりとりなど)
  • 見たものしりとり(看板など、実際に目にしたものだけでしりとり)
  • 辞書しりとり(子どもは辞書を使ってOK!辞書を引く練習にもなります)
  • 文字制限しりとり(「さ」「き」「ぬ」は使ってはいけない!など)
  • あたまとり
  • 2文字目なかとり

「あたまとり」は、おしりの文字ではなく頭の文字をとって繋げていくしりとり。以下の例を見ていただく方が分かりやすいかもしれませんね!

(例)バナナ→かば→スイカ→アイス→…

「2文字目なかとり」は、2番目の文字をとって繋げるしりとり。以下のようなイメージです!

(例)さつまいも→つみき→みらい→らっこ→つりざお…

これらのしりとりは、自然と頭を使う時間が多くなるため思考力UPにひと役買ってくれますね。また、幼稚園生など言葉を覚えたての時期には、「くもん ひらがなしりとりパズル」といったグッズもオススメですよ!

毎日の中に「しりとり」を取り入れて子供の学力をグングン伸ばそう!

いかがだったでしょうか?遊びとして有名な「しりとり」には、実は国語力アップのヒミツがたくさん詰まっているのですね。

小学校に入学すると、文章を読んだり書いたり発表したりと「言葉の力」を使う場面が多くなってきます。大人になってからも求められる表現力。これらを親子で楽しみながら伸ばせる方法をご紹介しました。

知育のためにしりとりをしていると、どうしても「簡単な言葉だけでなく難しい言葉も使ってほしい」「こうした方がもっといいのに」と心配が先立ってしまうこともあるかもしれません。我が子の成長を願っていればこその思いですよね。

でも、そこでちょっとブレーキ。間違いや改善点を指摘されすぎてしまうと、「もう、しりとり嫌だ!」となることも…。

  • 基本はとにかく褒める
  • ペースは一人ひとり違っていて大丈夫
  • 親子のコミュニケーションを楽しんで

子どもたちが勉強好きになるためには「自信を持たせる」ことが大切です。電車の中や、ショッピングの間、家族のドライブ中やお風呂など、ちょっとしたスキマ時間でリラックスしながら取り入れてみてくださいね。

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