子供の心を強くする!くじけても立ち直れる力がつく育児法

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2016/03/18

立ち直る力が強い子供
大人は社会の厳しさを知っているからこそ、子どもにはつらい目に遭わないで済むよう、つい過保護になりがちです。

でも、ストレスに耐える力や、くじけてもまた立ち上がる力を早くから付けてあげることは大切な親の役目です。

トラブルに巻き込まれても、逆境に立ち向かえる力をつけさせるにはどうしたらいいのでしょうか。

アクシデントに負けない、子どもの心を強くするための育児についてご紹介します。

子どもだって大人のようにストレスを感じている!

意外に思われるかもしれませんが、子どもだって、大なり小なりいろんなストレスと向き合いながら毎日を送っています。

一番のストレスがママの小言かもしれませんね。お友達と遊んでいても我慢することや、腹の立つこともあるでしょう。

幼いなりに、やりきれない気持ちを抱えています。くじけても立ち直る力をつけておかないと、成長とともに広がる生活環境や人間関係に飲み込まれてしまうことになります。

立ち直り力とは心の回復力のこと

立ち直る力のことを「レジリエンス」といいます。跳ね返す力、心の強さという意味です。

メンタルヘルス的に言うと、精神的な回復力・しなやかさ、精神的な防御力や抵抗力というようです。

ネガティブな感情に負けないで、様々な問題から逃げずに立ち向かっていく、そんな力をつけさせたいですよね。

幼いうちから「立ち直り力」のパターンを身につけさせる

例えばお子さんが習い事についていけない、スポーツも苦手としましょう。子どもにとってかなりのストレスです。

ストレスで落ち込んでしまい、ヤル気もなくなり、「もう幼稚園行きたくない」となります。

「どうせボクなんか…」とネガティブにグズグズと立ち直れず、いつまでも長引く子がいます。

こういう習慣の子どもは、つまずいた時何事にも同じパターンで「ボクには無理、できない」と気持ちも行動もしぼんでしまいます。

そうならないためには、気持ちを切り替えさせる必要があります。親が一緒になって、後ろ向きな相づちを打っていませんか?

「そうね、もうやめておこうか」「無理ならいいよ」と簡単に同調してしまうのは考えものです。気弱なグズグズパターンに陥ったときは、感情を前向きにさせてあげましょう。

「今はたまたまできないだけ。後でもう一回やってみよう!」とか、「できないのは〇〇ちゃんだけじゃないよ、ママだって初めはできなかった」など…。

みんな悩みはあると一旦安心させて、次のチャレンジに目を向けさせましょう。納得できていないようでしたら相談にのってあげてください。

劣等感や不安感に負けないよう、何事もプラスに考えられるよう、解決方法を一緒に考えてあげましょう。

「大丈夫!」という親の受け止め感、肯定感が大切です。くれぐれも、「なんでできないの!」「もっと頑張れ!」と畳みかけるように檄を飛ばすことは控えましょう。

プレッシャーを与える言葉や態度は子どもを萎縮させるだけで、立ち直ろうとする気持ちをくじきます。

くじけない心の強い子どもの特徴

ストレスに負けない心の回復力を持っている子どもは、生まれつきの性格というより、環境やしつけ、親の関わり方声のかけ方でトレーニングできます。

「いろいろつらいことがあったけど、ボクは大丈夫」と思える心の強い子どもには特徴があります。

  • 好奇心が旺盛
  • 感情のコントロールができる
  • 未来に夢や希望を持てる

好奇心が旺盛な子供は気分転換が上手!

好奇心が旺盛な子どもは考え方も行動も積極的です。いろんな新しいことに興味を持ちます。例え落ち込んでもすぐ一歩前に進もうとします。

次々に好奇心が沸くので、気分転換も上手と言えるでしょう。いつまでもグジグジしている暇もない感じです。

見ようによっては、何にでも手を出してしまい、元気なのはいいけど落ち着かない様子に見えるかもしれませんね。

感情を吐き出し表現してコントロールができる

自分の感情をコントロールできる子どもは、混乱したり、イライラしてもいつまでもその状態ではいません。

上手く感情を吐き出し、表現することで心を整理して落ち着けることができます。

大人もそうですが、おしゃべりしてスッキリしますよね。それと同じで子どもも黙ってコントロールできるわけではありません。

子どもが感情を吐き出しているときは、そうしながら気持ちの整理をしていますので、「そうかそうか」「うんうん」と聞いて受け止めてあげてください。

最近では感情を上手く出すことができない子どもが増えてきているそうです。子どもの感情を親が上手く受け止められないと、子どもも口をつぐんでしまうのかもしれません。

未来に夢や希望を持てると努力を惜しまない

いつも夢や希望を持っている子どもは、ウキウキと計画を立てたり、未来を夢見て絵を書いたり、夢物語を誰かに話したりと、創造に溢れています。

こんな特徴の子どもは、落ち込んだ状態から早く自分を離して回復することができます。生き生きと心に弾力性があります。

人は夢があると、少々失敗してもやり直す力があります。夢の達成のために努力を惜しみません。

強い心を育てるために、肯定的体験をさせる3つのポイント

仲間はずれやいじめ、悔しい体験、親しい人との別れや事故・災害等、日常の小さな出来事から不可抗力な出来事まで…。

大人でも家族のことや病気のことなど、心がポキリと折れてしまいそうな経験をすることがあります。

つらい目にあっても、比較的早く立ち直ることができる方法がわかっていると、小学校に上がっても、くじけて登校拒否になったり引きこもったりしないで済むかもしれません。

心が負けてしまいそうな体験があっても、「親は自分のことを絶対見捨てたりしない」「パパもママもいつも自分の味方だ」という肯定的な気持ちを持たせることが大切です。

  • 全てを受け止めてくれ、自分を肯定してもらえる体験
  • 生きる上で目標となるモデルがいる
  • 甘やかすのではなく、子どもから甘えてくるのを待ってみて

全てを受け止めてくれ、自分を肯定してもらえる体験

誰でも失敗したりカッコ悪いことになったら、自分を取り消したいような気持ちで心が小さくなってしまいます。

友達と喧嘩して泣かせてしまった。つい意地悪をしてしまった。そんな時でも叱りっぱなしではなく、どうしてそうなってしまったのかなどちゃんと話を聞いてあげてください。

必ず子どもなりの言い分があるはずです。そのままを受け止めてあげてください。それを「共感」といいます。

「共感」については、下記マーチの記事もご参考にしてみてくださいね。

子どもの気持ちに共感できる方法!聴いて受け止めるが大切
http://kosodate-march.jp/wp/kyoukan-kodomo79114/

そんな自分のことを、親や、周りの大人から「失敗しても大丈夫。君の味方だよ。」とまるごと受け止めてもらいたいのです。

受け止めてもらえると、子どもは「これでいいんだ。また次頑張ろう。」と生きることへのポジティブな気持ちや信頼感が生まれます。

生きる上で目標となるモデルがいる

小さい子どもにとって、尊敬できる目標となる人というのは難しいかもしれませんが、「あこがれの人」のことでいいのではないでしょうか。

一番身近なあこがれといえば、パパ、ママかもしれませんね。お兄ちゃんやお姉ちゃんかもしれません。テレビで見る歌って踊れるアイドルかもしれません。

いつも優しい学校の先生や、素晴らしい演奏を奏でるピアノ教室の先生、飛び込む姿がかっこいいスイミングのコーチかもしれません。

いつも元気で、生き生きと自分に関わりのある人が目標となりやすいでしょう。「あんな人になりたい」と思えば、将来への夢や目標を立てやすくなります。

自分の未来像を想像できれば、少々の困難に負けずに立ち直りやすくなるでしょう。具体的なイメージを持たせることが大切です。

甘やかすのではなく、子どもから甘えてくるのを待ってみて

一人っ子や、きょうだい二人など、子どもの数が少なめなことからついつい構いすぎてしまいます。親から先につまづかないよう失敗しないよう手を出してしまっていませんか?

欲しがるものはなんでも買い与えてしまっていませんか?祖父母からも甘やかされていると、なんでもしてもらって当たり前の子どもになってしまいます。

可愛がって熱心に教育しているつもりが、主体性のないエネルギーの小さな子どもにしてしまっているのです。

とても悲しくつらい時に全て受け止め甘えさせてもらえると、絶対的な安心感と信頼感、肯定感を感じることができます。

先に「よしよし」してしまわず、子どもから本当に甘えたい気持ちで、甘えてくるのを待ってみましょう。

親からベタベタと甘いのではなく、普段はあたたかく見守り、子どもがピンチの時優しく受け止め甘えさせてあげてください。

立ち直り力は小さな自信の積み重ねが大切

幼児期からの自信の積み重ねは、大人になっても立ち直り力に大きな影響を及ぼします。小さな自信をたくさん経験させてあげましょう。

立ち直る力をしっかり蓄えていないと、ここ一番の受験や、社会での柔軟性や対応力、積極性に大きな違いが出てきます。

失敗を怖がらずにトライする、例え失敗してもまた立ち上がる。そんなたくましいバネのような回復力と精神力を身につけさせてあげたいものです。

子どもにとって親は、「絶対の心の安全基地」であることが必要です。親はどんな自分のことも認めてくれている、信用してくれていると思えることは大切なことです。

いつもどんな時も愛してくれているという肯定感を与えてあげましょう。

親の心がけ次第で、どんな問題にもあきめずに立ち向かう、ポジティブな感情コントロールのできる子どもに育てることができます。

パパママも子育て中はいろんなことがありますが、ストレスに耐え、くじけず子どもと一緒に立ち直る心を育てましょう。

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