双子を普通分娩で出産する流れ!帝王切開と比べた費用やリスク

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2018/07/17

日本人は、他の人種と比べて多胎妊娠が少なく、双子が生まれる確率は1%程と言われています。それでも最近は、不妊治療の影響などで、双子が生まれる確率が年々増えています。

双子の妊娠出産は、母子ともにリスクも大きいので、帝王切開を選択する病院も多いですが、条件を満たせば普通分娩を選択することも可能となります。

双子を普通分娩で出産する流れや、帝王切開と比べた場合のリスクや費用についての記事です。

双子を普通分娩で出産するための条件

双子を自然分娩で出産している人は、全体の3割ほどです。病院によっては、双子は帝王切開と決まっている所もありますが、条件を満たせば普通分娩で出産することが可能です。

赤ちゃんが頭を下にした状態の頭位であること

お腹の中の赤ちゃんが頭位であれば、普通分娩での出産が可能です。1人目の赤ちゃんが頭位であれば、2人目の赤ちゃんが頭を上にした骨盤位でも経腟分娩が可能ですが、病院によって2人とも頭位でなければならないとするところもあります。

2人目が骨盤位の場合は、お腹の中から降りてこず帝王切開に移行する可能性も高くなります。

妊娠の経過が順調であること

多胎妊娠は、単体妊娠に比べて妊娠・出産のトラブルのリスクが高いです。ママが妊娠高血圧症候群や早産傾向にある時には、帝王切開が選択されます。

ママの骨盤が十分広く、赤ちゃんが二人とも小さすぎたりせず順調に育っていることも、普通分娩の条件となります。

前回の出産が帝王切開でないこと

帝王切開での出産を経験している人は、次の出産も帝王切開を勧められます。一度お腹を切っているので、経腟分娩を行うと子宮破裂をするリスクがあるからです。

双子の出産のもしもに対応できる病院選びを

妊娠の兆候を感じて、病院で診察をした時に双子であることが分かった時には、出産のための病院をどうするかという問題が生じます。

双子がお腹にいるハイリスク妊婦は、個人病院では受け入れ不可の場合もあります。

双子の妊娠だと分かって、NICU(新生児集中治療室)のある大学病院や総合病院に転院するママも多いです。

単胎の出産は、医師・助産師・看護師さんが担当しますが、NICUが併設されている病院での双子の出産は、加えて新生児科医が見守ってくれます。

新生児科の先生が近くにいて、赤ちゃんに何かあった時には迅速な処置をしてくれるので、心強いです。

妊婦検診から出産方法の選択まで

双子の妊娠は、単胎妊娠の場合に比べて検診の回数が多く、丁寧に出産までの経過を見守ります。

妊娠12週頃までに膜性診断を受けよう

赤ちゃんがお腹の中でどのような状態にあるのか、膜性診断を受けてチェックします。双子の赤ちゃんは、胎盤と羊膜に次の3つのパターンがあります。

一絨毛膜一羊膜 一絨毛膜二羊膜 二絨毛膜二羊膜
胎盤の数 1個 1個 2個
毛膜の数 1枚 2枚 2枚
特徴 同じ1枚の羊膜に包まれた2人の赤ちゃんが、1つの胎盤の中にいる。 それぞれが別の羊膜に包まれた2人の赤ちゃんが、1つの胎盤の中にいる。 赤ちゃんがそれぞれ別の胎盤に収まっている

いわゆる二卵性の場合は、二絨毛膜二羊膜になります。一卵性の場合は、受精卵の分離するタイミングによって、3つの種類のどれかになります。

リスクが高い順に、一絨毛膜一羊膜>一絨毛膜二羊膜>二絨毛膜二羊膜となります。

二絨毛膜二羊膜は、比較的リスクが低く、普通分娩で出産出来る可能性も高くなります。

赤ちゃんが一つの胎盤を共有する一絨毛膜性は、リスクが大きいです。胎児がどのタイプなのか知って、リスクに備えるためにも、早めに膜性診断を受けましょう。

一絨毛膜性は管理入院が必要

リスクの高い一絨毛膜性は、妊娠28週頃から管理入院となり、妊娠中のトラブルに備えます。妊娠高血圧症候群などの合併症がある人や、早産傾向がある場合も管理入院となります。

双子の出産時期は妊娠37週頃

双子の出産時期は単胎よりも早めで、多くは妊娠36・37週頃となります。妊娠の経過が順調であれば、この頃に、病院によって帝王切開もしくは普通分娩の予定を立てます。

2人の赤ちゃんを抱えたママのお腹は張りやすく、どうしても早産になりがちです。早い時期に子宮口が開いてくると、緊急帝王切開の処置が取られます。

双子を普通分娩で出産する流れ

妊娠の経過が順調で、条件が揃えば普通分娩で出産することが可能です。妊娠37週頃に、陣痛促進剤を使った計画分娩となることが多いです。

普通分娩の出産の流れ

胎盤と羊膜が2つずつある、二絨毛膜二羊膜の場合の出産の流れの例が、以下になります。

  1. 陣痛がきて1人目の赤ちゃんが下りてくる
  2. 1人目の羊膜が破れて破水
  3. 1人目の赤ちゃんが誕生
  4. 1人目のへその緒が切られる
  5. 再び陣痛がきて2人目の赤ちゃんが下りてくる
  6. 2人めの羊膜が破れて破水
  7. 2人目の赤ちゃんが誕生
  8. 2人目のへその緒を切る
  9. 2人分の胎盤を娩出

赤ちゃんが2人いるので、1人目が出たと思ったのも束の間、2人目の陣痛の痛みがやってきます。2度の陣痛、(二羊膜の場合は)2度の破水を経て、2人の赤ちゃんが誕生します。

双子の普通分娩は、特に2人目の赤ちゃんがうまく出てこずに緊急帝王切開になるケースがあります。出血に備えて、血管を確保するために点滴が打たれることもあります。

産後の処置

産後の処置は、単胎の場合とおおむね同じで、会陰が避けた場合は縫合し、2時間ほど安静にして様子を見ます。

双子の場合は、産後の子宮収縮が弱くなりがちで、胎盤からの出血が止まらない弛緩出血のおそれがあれば、子宮収縮促進剤を投与するなどの処置が取られます。

双子の分娩方法。普通分娩と帝王切開について

双子の妊娠出産は、1人の場合に比べてリスクが高いです。普通分娩と帝王切開それぞれの、リスクとメリットはどういったものでしょうか。

双子を普通分娩で出産するリスクとメリット

お腹を切らないので、出血が少なくてママの体の回復が早いです。

双子の経腟分娩の場合、2人も赤ちゃんがお腹に入っているので、子宮が伸びて陣痛が弱くなり全開大になるまでに時間が掛かります。分娩時間が長引きやすいので、母体への負担が掛かってしまいます。

また、1人目よりも2人目の赤ちゃんが危険になるリスクが高いです。

1人目の誕生後、2人目が空いたスペースで回転して逆子になったり、回旋異常で骨盤内を下りてこれなくなることがあります。

そうした場合は、赤ちゃんのために緊急帝王切開の処置が取られることがあります。

双子を帝王切開で出産するリスクとメリット

帝王切開は、開腹手術なので出血が多く、お腹に傷が残ります。母体の回復にも時間がかかるため、入院日数も長くなります。

メリットとしては、手術時間は1時間ほどの短時間で、赤ちゃんの胎位が変わっても安全に出産できます。

ママの体の回復には、普通分娩に比べて時間が掛かりますが、赤ちゃんへの負担は少なくなると言えます。

普通分娩と帝王切開の分娩費用の比較

赤ちゃんが2人だからといって、1人分の出産費用の倍になるわけではありませんが、赤ちゃんの入院管理費用は2人分掛かります。

双子を普通分娩で出産する場合の費用

経腟分娩で出産する場合の分娩費用は、健康保険が適用されず100%自己負担となります。

病院にもよりますが、分娩料50万~60万円にママの入院費等を加えて、70万~80万円くらいをみておくと良いと思います。

双子を帝王切開で出産する場合の費用

帝王切開で出産する場合の分娩費用は、手術なので健康保険が適用できて、高額療養費が申請できます。医療保険に加入していれば、手術の給付金も貰えます。

帝王切開の手術費用に、ママや赤ちゃんの入院費用を加えて、50万~60万円位掛かると見込んでおくと良いかもしれません。

リスクを考慮して納得できる分娩方法を選択

双子は、早産や妊娠高血圧症候群、貧血などが起こるリスクが単胎よりも高く、しっかりと経過をみていかなくてはなりません。

リスクが高いので、出産できる病院が限られますが、条件が合えば普通分娩での出産も可能です。

赤ちゃんやママのもしもの場合のリスクを知り、それに対応できるような信頼できる病院を選んで、ママの気持ちに沿った出産が出来ると良いなと思います。

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