子供の夜驚症の治療法について。薬はあるの?リスクは?など
子供の夜驚症の治療の基本は、症状や原因を正しく理解し、落ち着いて見守ることです。
どうしても症状を抑えたい場合、病院での治療はどういったものになるのか?治療法や薬、薬の副作用について紹介します。
この記事の目次
子供の夜驚症治療の基本は経過観察
まずはm夜驚症の原因について知っておく必要がありますね。はこちらの記事に詳しく載っています。
夜驚症は病気ではなく、成長中の子供の脳がまだ未完成なため、眠りと目覚めの切り替えが上手にできないことを理由に起こります。
そのため、成長に伴い脳が完成すれば自然と症状は起きなくなり、通常では12才頃までには完全に見られなくなります。
成長に伴って自然に治まるため、特に治療の必要はなく、病院を受診しても経過観察となることがほとんどです。
病院を受診する場合、小児科、睡眠外来、心療内科で相談してください。心療内科は最近ではクリニックも増えているので受診しやすいでしょう。
病院ではなく鍼灸院での治療法もある
小児鍼灸の実績がある鍼灸院で、夜驚症の治療を行えることがあります。小児鍼灸には、自律神経を整える効果があります。
小児鍼灸は体に針を刺すのではなく、「テイ鍼」という全長7cmほどの先が尖っていない金属の棒のようなもので、子供の肌をやさしくなでる治療です。
針を肌に当てるだけなので、当然痛みはなく、子供にとっても心地よい治療です。
小児鍼灸を受けることで、小児神経症の改善が見込めます。夜驚症の他にも、睡眠に関することで言えば、寝つきや寝起きの悪さ、夜泣きなどの改善も見込めます。
- 高熱
- 急性腹症
- 急性脳脊髄炎
- 骨折
- 脱水
また、小児鍼灸は0才から受けることができ、子供がじっとしていられる時間を考慮して10分程度で終わります。
受診頻度は、最初はあまり間隔を空けず、1週間に1度くらい受ける方が早く症状が治まります。
夜驚症で処方される薬は主に3つ!薬の種類と副作用について
通常は治療の必要がない夜驚症ですので、病院で薬が処方されることは滅多にありません。
しかし、早めに病院を受診した方がいい場合があります。
- 一晩に何度も起こり、本人や家族の睡眠不足が続く
- 夜驚症以外にも気になる症状があったり、てんかんや悪夢障害、その他の睡眠障害などとの違いが分かりにくい
- 症状が10分以上続く
- お泊り保育や旅行などが予定されていて、どうしても症状を抑えたい
夜驚症の際に処方される薬は3種類あります。
- 抗不安剤
- 睡眠導入薬
- 漢方薬
抗不安薬
不安を和らげたり、緊張による筋肉の凝りを緩和します。一言で抗不安薬といっても非常にたくさんの種類があります。
- 眠くなる
- 筋肉の緊張がゆるみ転びやすくなる
睡眠導入薬
睡眠導入薬とは、睡眠薬とほぼ同じものですが、睡眠薬より入眠しやすくすることに特に優れている薬です。
市販の睡眠導入薬には服用に年齢制限があり、子供は服用することができません。病院では、子供でも服用できるものが処方されるので安心です。
- 翌朝の眠気
- 頭がぼーっとする
- 倦怠感
特に子供は大人に比べて副作用が強く出る傾向があるので、服用方法は医師の指示に従ってください。
漢方薬
「桂枝加竜骨牡蛎湯エキス」が処方されることが多いです。漢方薬には即効性はありませんが、副作用も起きにくく、安全に服用することができます。
桂枝加竜骨牡蛎湯エキスは、体のバランスを整え興奮を抑える生薬が配合されているため心が落ち着きます。
- 桂皮(けいひ)
- 芍薬(しゃくやく)
- 大棗(たいそう)
- 生姜(しょうきょう)
- 甘草(かんぞう)
- 竜骨(りゅうこつ)
- 牡蛎(ぼれい)
という生薬が配合されています。
薬や漢方には他の薬との併用ができないものもあるため、いずれの薬も必ず医師や薬剤師の指示にしたがって服用をしてください。
漢方薬についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
子供の夜驚症防止をサポートするデバイス「Lully(ラリー)」
子供の夜驚症の対策として「Lully(ラリー)」というデバイスが販売されています。ラリーは、臨床試験で90%の夜驚症の発生を抑えた実績があります。
4つの簡単な質問に答えると、ラリーは子供の夜驚症のパターンを学習します。そして、振動で夜驚症に導きやすい睡眠パターンの発生を防ぎます。
このやさしい振動が朝まで安眠へと導き、子供の夜驚症の発生を防止します。音も静かで、操作もスマートフォンのアプリで行えるので簡単です。
ラリーは夜驚症の防止だけでなく、子供が悪夢を見るのも防ぐことができます。
夜驚症は治療も可能。落ち着いて見守りましょう
基本的には治療の必要はないと考えられている夜驚症ですが、場合によっては病院や鍼灸院での治療が可能です。
医師に相談の上であれば服用できる薬もあります。心配な場合は専門家に相談してください。
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