子供の夜驚症の対処法と予防対策!パパママが落ち着いて行動が大事
子供の夜驚症は病気ではないので、基本的には治療は必要ありません。
しかし、病院には行かなくても、家庭でできる予防策や対処法もあります。まずは家庭でできることから始めてみませんか?
この記事の目次
子供の夜驚症の対策。起こる前に両親がしてあげられること
まずは子供の夜驚症の対策から見ていきます。
夜驚症の原因についてはこちらの記事に詳しく載っています。
子供が怖がっているものに心当たりはありませんか?
子供が怖がっているものに心当たりがないか、一度しっかりと考えてみてください。
例えば、上のきょうだいが見ている怖いテレビ番組をうっかり一緒に見せてしまったり、トイレを怖がっているのに無理に一人で行かせてしまっていることはないでしょうか。
やむを得ない場合はもちろんあると思いますが、そういった思い当たる恐怖や不安を取り除いてあげるだけでも夜驚症が出なくなったという報告もあります。
大人には何でもないことでも、子供の心には大きな負担になっていることがないか、改めて考えてみましょう。
子供の話をしっかり聞く
仕事をしながらの子育てとなると、家に帰ってからも家事に忙しく、なかなか子供の話を聞いてあげられないかもしれません。
寝る前のわずかな時間でも、子供の話に耳を傾ける時間を作ってあげてください。
また子供をしっかり誉めてあげてください。子供の承認欲求を満たしてあげることで、子供の心が安定し、夜驚症の防止にもつながります。
感覚が過敏でストレスを感じやすい子供には刺激を和らげる
発達障害の子供は感受性が豊かな子が多いですよね。また、感覚が過敏な子供もいます。こういった子供は特に日中の興奮をより”強く”受けることもあります。
蛍光灯の灯りやテレビ画面を明るすぎると感じていないか、音や匂いに過剰に反応していないかよく子供を観察してみましょう。
そして刺激に過剰反応していることに気が付いた場合、刺激に慣れさせるために更に刺激を与える、ということは絶対にやめてください。
子供の睡眠時間をしっかりと確保する
幼児期の夜更かしは脳や体の成長に悪影響を及ぼすだけでなく、忍耐力がなくなったり、イライラしたりキレやすくなったりします。
そうなると、心も穏やかでいられず不安定になるので、ストレスが溜まりやすくなり、夜驚症になりやすくなってしまいます。
適切な睡眠時間の確保は、不足は大人にとっても子供にとっても、穏やかに豊かに生活するためには必要不可欠です。
子供の睡眠時間についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
壊れやすいものやケガをしやすいものは片付ける
子供が夜驚症で部屋の中を歩き回り、家具や柱にぶつかって怪我をしてしまわないように、角にはコーナークッションを取り付けておくと安心です。
また、ぶつかると床に落ちて壊れてしまうものは、夜驚症が見られなくなるまでは片付けるようにしてください。
部屋の中に危険がないか改めて確認し、思わぬ怪我を防いであげてください。
お泊り保育などの場合は先に先生に説明をしておく
たまにでも子供に夜驚症の症状が見られると、お泊り保育など、親がついて行けない外泊をさせるのは不安だと思います。
しかし、先生はプロなので夜驚症について慣れている方が多いです。
寝る前にリラックスさせることで、夜驚症を防ぐことができます
子供が寝る前に充分リラックスさせることで、日中のストレスや恐怖が緩和され、夜驚症を防ぐことができると考えられています。
ここからは子供をリラックスさせる方法をご紹介します。
深呼吸
リラックスするだけでなく、気持ちの切り替えにも深呼吸は有効です。
深呼吸では「息を吐くこと」の方が重要です。またポイントは肺全体を大きく使うことです。
小さな子供に正しい深呼吸のやり方を教えるのは難しいかもしれませんが、ストローを使ったり、ビニール袋や風船を膨らませる仕組みで伝えるとわかりやすいでしょう。
足のマッサージ
足の裏のかかとには「失眠」という眠りのための代表的なツボがあります。
子供の足は小さいので、ツボだけを押そうとせず、足の裏全体をやさしくもむようにマッサージしてあげてください。
また足の甲をなでるのも良いようです。マッサージによって血行が良くなり足が温まることでも安眠につながります。
背中のマッサージ
両手を子供の背中の真ん中に置き、左右対称に大きく円を描くように手を滑らせます。
背中には「身柱」と呼ばれる、高ぶった神経を鎮めるツボもあるので、背中のマッサージはリラックスにつながります。
特にツボなどを意識しなくても、お母さんの手でやさしく触れてあげるだけで、子供にとってはリラックスできるものです。
また、子供に触れるときのお母さんの気持ちがリラックスしていることも重要です。お母さんもゆったりした気持ちで行ってください。
夜驚症の対処は、まずは落ち着いて見守ること
夜驚症が子供に起きやすいのは、成長途中で未完成な脳が大きく関係しています。そのため、成長に伴って脳が完成すれば、自然に夜驚症は治まっていきます。
だいたい12才頃までには完治すると言われているため、ほとんどの場合、病院での治療を必要とせず経過観察となります。
夜驚症の対策は、まずは両親が症状や原因を正しく理解し、落ち着いて見守ることです。
夜驚症についてはこちらの記事も合わせて読んでみてください。
発作が起きても押さえつけるのは逆効果!
起き上がって歩き回りながら泣きわめくので、思わず子供を歩き回らないように押さえつけたくなるかもしれません。
しかし、子供を押さえつけることで、更なるパニックを引き起こすので、夜驚症の子供を無理矢理押さえつけると逆効果になります。
階段から落ちたり、外に出たりしないように見守る
歩き回る子供を無理に押さえつけるのは逆効果ですが、どこにでも自由に行かせるのはとても危険です。
歩き回っているうちに階段を踏み外して落ちてしまったり、鍵を開けて外に出てしまったりしないように、常に目の届くところで見守ってあげてください。
家庭での対策で効果がなければ、専門家に相談しましょう
子供の恐怖心をやわらげ、しっかりリラックスさせても夜驚症が治まらなければ、小児科や睡眠外来などで専門家に相談してください。
病院では、薬を処方してもらえる場合もあります。
夜驚症の治療法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪
まだデータがありません。