幼稚園が行う家庭訪問の目的は?先生に対する質問やマナーについて
家庭訪問は、主に新学年が始まって間もない頃の小中学校で行われるのが一般的ですが、中には、幼稚園でも家庭訪問を実施しているところがあります。
幼稚園が家庭訪問を実施する目的と、先生に失礼にならないための対応の仕方を見ていきましょう。
この記事の目次
先生が家庭を見ることで子どもへの理解を深めることができる
幼稚園は教育の場であることから、子どもを守り育てる責任を持っています。担任の先生は自分のクラスの子どもについて多くの情報を持っていなくてはいけません。
子どもの性格や特性は、幼稚園にいる間だけでは見えてきません。それに個性とは家庭で育まれる部分が大きいのです。
そこで家庭の様子を知ることによって子どもの置かれている環境を把握し、理解を深めることで園での対応をしっかり行うことを目的にしています。
家庭訪問で先生がチェックすることです
- 住所の確認
- 子どもの家庭での過ごし方
- 交通環境
- 家庭に教育上の問題はないのか
このように家庭と幼稚園がお互いに状態を理解しあって、子育てをスムーズに行っていけるように家庭訪問が実施されるのです。
何を聞けばいい?普段見えない子どもを知るチャンス
家庭訪問は担任の先生とじっくり話すいい機会です。先生に聞きたいことは、なんでも質問してみるといいですね。
- 自分の子の発達の様子が気になる(他の子の比べてどうなのか)
- どんなことをして遊んでいるか、どんなことが好きか
- 友だちと仲良くできているか
- 給食はよく食べているのか
他にも気になることがあればどんどん質問しましょう。先生としても、ママが質問することで、どんな不安を持っているのか、教育方針はどんなものかが分かります。
また家庭訪問には虐待やネグレクトを早期に発見する目的も含まれています。そのため育児の悩みを話してほしいと先生は思っています。
時間は10分程度!質問メモが効果的
新入園、第一子のお子さんの場合などは、ママも不安でいっぱいで、知りたいことや心配なことが多いかもしれませんね。
あれもこれも聞いてみたいところですが、先生にも予定があり家庭訪問の時間は大体10程度しかありません。
そこで、効率よく情報交換するために普段の家庭の様子や悩み事をメモにしてリストアップしておくと便利です。
- 起床、入浴、就寝の時間
- テレビを見る時間
- よく使う玩具
- 絵本の読み聞かせはしているか
案外この作業を通して自分が普段子どもとどう接しているのか客観的に見ることができるメリットもあるのです。
お茶菓子や手土産。先生を招く際のマナーは
90年代頃までは、家庭訪問では先生が客間や茶の間に入り、親と談笑するという光景が一般的でした。
しかし近年で、親の立場が強くなっていく傾向にあります。家に上がってほしくないと要望する家庭もあって、園側がそれを尊重することもあります。
また1日に何軒も家庭訪問する場合には、時間的な制約から玄関先で状況報告をしておいとまされる先生も多いようですね。
お茶菓子は必要?どんなものを準備すべきか
お客様が家に来る場合に、お茶や軽い食べ物を準備しておくのは社会人として押さえておきたいマナーです。
ですが、家庭訪問の場合はそうでもありません。茶菓子を不要とする理由です。
- 保護者の手間を省くためにあらかじめ「茶菓子不要」の通知がある
- 様子を話し合うのが目的なので飲み食いはしない
- 何軒も回るのでいちいち茶菓子に手をつけると先生が面倒
- お腹がいっぱいになるとトイレを借りなければならないので先生から避ける
こうしたことから、お茶やお菓子をあえて出さないと言う場合はけして間違いではありません。出したとしても先生が遠慮なさいます。
でも、天気がよく徒歩で家庭を回っているなど先生が疲労しているようなら、お茶を出すのは気配りにあたりますね。
形だけでも準備しておけば、相手にいい印象を与えることも出来ます。先生が手をつけなかった場合を考えてお菓子を選ぶのがいいですね。
- 食べ残しても日持ちするもの
- 見た目がかわいらしいもの
- 子どもがおやつにできるもの
また、お土産として包む場合もありますが、荷物になるので却って迷惑かもしれません。お菓子の用意はあくまで「気持ち」であり、先生が辞退されたら無理強いはしません。
部屋は掃除して音楽やテレビはつけない
家に人が来るのに、取り散らかしたままと言う方はあまりいないと思いますが、先生が上がる部屋をきれいにしておくことは最低限のマナーです。
出しっぱなしのものは片付けて、掃除機をかけるなど普段通りのことをしておけば充分です。普段の様子を知るのが目的でもありますから。
そして話し合いがしやすいように、テレビや大きな音のするものは点けないようにしましょう。携帯電話はマナーモードにするといいですね。
目上の方は上座に座ってもらいます
幼稚園の先生は子どものお世話をお願いしているので、目上にあたります。お部屋に通す場合は上座に座ってもらいましょう。
上座とは日本独特の礼儀作法で、本来は床の間の前を薦めるものです。でもマンションなどの場合床の間が無いことが多いですよね。
玄関でお話をする場合でも、立ち話よりは座ってもらう方がマナーにかなっています。その場合自分から見て左側が上座になります。
直に腰を下ろしてもらうのではなく、やはり座布団やクッションを使ってもらうべきです。先生は移動が重なって疲れるのでその方が喜ばれます。
家庭に問題はないことを知ってもらうことがベター!
ママが園での子どもの様子を気にかけるように、先生はどんな家庭に過ごしているのかを知りたがるものです。
印象を損ねないためにも部屋はきれいにして、礼儀としてのお茶のもてなしなどを意識しておくと無難です。
どんな対応をしたらいいのか迷ったら、普段通りに接しましょう。既に家庭訪問の経験がある先輩ママに様子を聞くのもいいですね。
MARCH(マーチ)では、妊娠や子育ての先輩たちが、ためになる情報を毎日配信しています!新米ママ&パパはぜひご覧ください♪
まだデータがありません。